僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
作曲者タレガ本人の演奏が、お手本にできる「マリア(ガヴォット)」
世間では、iPhoneの新機種発売、さらに、満を持しての、
ドコモからの発売に、大騒ぎだが、自分は、長年使った、
ムーバがサービス終了となった、昨年3月、無料交換で、
スマートフォンにしたが、それさえ、ほとんど活用してない。

そのうえ、ソフトの自動更新で、毎月のパケ代がかかって、
ムーバの時より、月々5千円以上、支払いが増えたので、
その金があれば、毎年、iPadや、ギターが買えてしまうと、
ガラケーに戻したいくらいで、世間の潮流とは、逆の気分。

ただ、スマホは、画面が大きいので、通勤の途中を利用し、
このブログの下書きするのに、便利だったり、ムーバでは、
受信メールの文字数制限で、メールマガジンが届いても、
最初のあいさつ文程度しか見れなかったのが、解消された。

10年前、雑誌「現代ギター」を年間購読した際、登録した、
メルマガには、他では見れない、クラシックギターのCDや、
楽譜の情報があり、すごく重宝しているが、この7月には、
タレガ本人の演奏が発見されたとの、すごい情報が載る。

近代ギターの父である、タレガ本人が、100年以上も前に、
エジソン式蓄音機だろうか、ロウ管に録音したものがあって、
誰々が持っている、誰々が聴いたと、噂になっていたそうで、
その貴重な1曲を収録したCDが、発売されると告知された。

早速、購入しようと思うが、現代ギター社は、すでに品切れ、
アマゾンでも在庫切れだが、「7~10日以内に発送」だから、
発注したものの、かなり品薄なようで、納品延期のメールが、
何度も来て、待つこと2ヶ月、ようやく、この15日に手にする。

タレガの演奏した曲は、自作の小品「マリア(ガヴォット)」で、
ガリガリ引っかかる雑音が多いのと、針飛びをしているのか、
欠落部分もあるが、100年前の、作曲者本人による演奏が、
こうして聴くことができるとは、本当に、感慨深いものがある。

タレガのギターの音色は、ロウ管の録音で、音質は悪いから、
想像でしかないが、このCDに収録された、他のギタリストや、
初期SP盤で聴ける、セゴビアの音と比べても、太く甘い音で、
いわゆるセゴビアトーン以上に、豊かな響きだった気がする。

グリッサンドによるメロディの歌わせ方など、この断片からも、
見事であったのが、わかるし、この曲は、楽譜上の記載でも、
クレシェンド、リタルダンドの指定があり、タレガ本人の演奏も、
自然な感じで、時にタメをきかせつつ、ギターを歌わせている。

セゴビア節と呼ばれる、もったいつけたようなタメと、その逆に、
ベンベラっと早く弾く、やり過ぎのような、緩急つけた節回しは、
直接タレガに、師事できなかったものの、リョベートらを通じて、
タレガの持つ叙情性を、セゴビアが継承したのだと感じる演奏。

ひとつ気になったのが、タレガの録音は、ギターが半音低いし、
同じ曲を、「アランフェス協奏曲」を初演した、ギタリストである、
レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサも演奏しているが、こちらは、
1音低くなっていて、これは録音、再生の回転数を誤ったのか。

当時のクラシックギターは、羊などの腸による、ガット弦だから、
弦を強く張れずに、ゆるめていたので、音程が低くなっていたと、
考えられなくもないが、それならば、レギュラーチューニングを、
E・A・D・G・B・Eではなく、D・G・C・F・A・Dとすれば良いだけ。

ここは、回転数を誤り、遅く再生してしまい、音程が下がったと、
考えるのが、素直だろうし、そうなると、二人の、実際の演奏は、
すごく早く弾いていたことになり、一般に弾かれる「マリア」とは、
違った印象となるが、それが作曲者本人のテンポということか。

さらに想像していくと、ドリフの生放送で、コントが押してしまい、
生バンドが、すごいアップテンポで演奏を始め、アイドル歌手が、
必死で、遅れまいと歌っていたように、ロウ管や、SPレコードの、
限られた録音時間に収まるように、テンポを上げ演奏したのか。

この「マリア」は、自分の手持ちのレコード、CDには入ってなく、
今回「タレガと高弟たち、その門下生」で、手に入れたわけだが、
初めて聴いたのは、しつこく、自分のギターの原点と書いている、
荘村清志が講師の、「ギターをひこう」での、卒業発表会のとき。

上級者にあたる、20から30代くらいの男の人が、三つ揃いの、
スーツ姿で、「タレガのマリアを」と言うなり、ギターをかまえて、
颯爽と弾き出した姿は、中2の自分には、憧れとなるスタイルで、
録音したテープを何度も聴いたから、その人の節回しが身につく。

もちろん、たった一度、見ただけの放送なので、この歳にもなると、
別の講師のときの風景とが、混同してきたり、その演奏にしても、
テープが駄目になり、曲が聴けないうち、自分の得意なテンポや、
こぶしで弾くようになって、テレビとは、かけ離れたかもしれない。

こんなときこそYoutubeだと、プロやアマの演奏を参考にしたが、
全体にテンポが早く、おそらく、それが正しいテンポなのだろうが、
自分のレベルでは、和音の移動が、早すぎて、ついていけないし、
多少ゆっくりの方が、ギターを歌わせやすいので、遅いままに。

38年前、「ギターをひこう」で聴いた曲、「マリア(ガヴォット)」を、
作曲したタレガ本人の演奏が、ようやく聴けて、これ以上とない、
お手本、模範演奏なのだが、本家よりは、テンポが遅くなったり、
セゴビア気取りの、自己流のこぶしが、ちょっとしつこい演奏です。



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こんばんは
ギターマジシャンさん
こんばんは。
コンテストでギターマジシャンさんより高く評価される人というのは僕には想像できません。
次回は必ずパスするはずと思います。是非頑張ってください。
今日も素晴らしかったです。
ST Rocker | URL | 2013/09/22/Sun 01:11 [編集]
Re: こんばんは
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん
こんばんは。
コンテストでギターマジシャンさんより高く評価される人というのは僕には想像できません。
次回は必ずパスするはずと思います。是非頑張ってください。
今日も素晴らしかったです。



いつも演奏を聴いていただき、過分なくらいの評価をされたり、
励まし、アドバイスのコメントが、とても嬉しく思っています。

ただ、今回アップした「マリア」ひとつとっても、Youtubeには、
ノーミスで、音色も見事に演奏される方々が、限りなくいらして、
まだまだ自分の演奏は、世間一般のレベルには達していないかと。

クラシックギター以外にも、弾きたいギター曲が、数多くあって、
あちこち手を出しては、結果、1曲の完成度が落ちてしまうのが、
反省すべき点ですが、いろいろ弾くのも練習になると思ってます。
ギターマジシャン | URL | 2013/09/22/Sun 08:20 [編集]
深い!
マジシャンさんの マリア きれいですね~~最初入口 の グリサンド
ポルタメントのところ、聞かせどころを うっとり甘く 切なく入られて・・・

マリアは 恋する方だったのかしら・・・どこかでそんな文献を目にしたような・・・盲目のように慕った方だったような その方が 明るくサロンに集まった中で、くるくると 踊る様をタレガがさも愛おしく見ている様子が、見えるようですね。


このCDを毎日聞いています。
>100年前の、作曲者本人による演奏が、
こうして聴くことができるとは、本当に、感慨深いものがある。

ほんとうに!!
・・タレガの演奏だけでなく、
フォルテァに始まって門下生の演奏も見事なんです。
もう この時代に ギターのクラッシック的な音楽はできあがっていたのではと再確認して、よくセゴビアが・・っていうけれど、確かにいろんな曲はセゴビアが広げていかれたかもしれませんが、なんのなんの この【ギターを歌わせる要素】は ほんとうにタレガからですね♪
(アルカスも 見落とせませんが)

この時代 トーレスなどの楽器はあったとしても、そう歌う楽器、またなる楽器は少なかったと思うのです。弦一つとっても まだまだだし。

後でセゴビアは出てきますが 確かに どの人たちより歌いますが それは楽器も加勢しているような気がして・・・と考えると うううん、 まず タレガはすばらしい演奏者で指導者であったこと。そして 音を豊かに紡いでいくそのテクニックを
おしげもなく 高弟や門下生たちに伝え その素質 をも引き出せる能力も。

あぁ 日本の中に、
これだけの 音楽性に厚い師弟関係をもてているギタリストが今 
どこにいらっしゃるだろう・・・といってしまったら いい過ぎかしら?
kao | URL | 2013/09/22/Sun 14:01 [編集]
Re: 深い!
いつも、コメントありがとうございます。


> マジシャンさんの マリア きれいですね~~最初入口 の グリサンド
ポルタメントのところ、聞かせどころを うっとり甘く 切なく入られて・・・


グリサンドのタメ、伸ばし方は、かなり個性が分かれるところで、
自分の場合は、昔聴いた演奏を思い出しながら、弾いています。


> マリアは 恋する方だったのかしら・・・どこかでそんな文献を目にしたような・・・盲目のように慕った方だったような その方が 明るくサロンに集まった中で、くるくると 踊る様をタレガがさも愛おしく見ている様子が、見えるようですね。


ガヴォットは舞曲ですから、本当、踊る様を表現したのでしょうね。


> このCDを毎日聞いています。
> >100年前の、作曲者本人による演奏が、
  こうして聴くことができるとは、本当に、感慨深いものがある。

> ほんとうに!!
・・タレガの演奏だけでなく、
フォルテァに始まって門下生の演奏も見事なんです。
もう この時代に ギターのクラッシック的な音楽はできあがっていたのではと再確認して、よくセゴビアが・・っていうけれど、確かにいろんな曲はセゴビアが広げていかれたかもしれませんが、なんのなんの この【ギターを歌わせる要素】は ほんとうにタレガからですね♪
(アルカスも 見落とせませんが)



弟子、門下生の演奏も、はるか昔とは思えないほどに、見事で、
当時すでに確立されていた、これが、クラシックの歴史ですね。



> この時代 トーレスなどの楽器はあったとしても、そう歌う楽器、またなる楽器は少なかったと思うのです。弦一つとっても まだまだだし。

> 後でセゴビアは出てきますが 確かに どの人たちより歌いますが それは楽器も加勢しているような気がして・・・と考えると うううん、 まず タレガはすばらしい演奏者で指導者であったこと。そして 音を豊かに紡いでいくそのテクニックを
> おしげもなく 高弟や門下生たちに伝え その素質 をも引き出せる能力も。

> あぁ 日本の中に、
これだけの 音楽性に厚い師弟関係をもてているギタリストが今 
どこにいらっしゃるだろう・・・といってしまったら いい過ぎかしら?



時代ということもあるのでしょうが、タレガたちの師弟関係は素晴らしいし、
タレガの音楽、技術を吸収して、継承していく姿も、ただただ感動します。

作曲家、演奏家、指導者を兼ね備えた人は、海外でも、そうそういないので、
師弟関係に限れば、小原安正、小原聖子の一門だったり、鈴木巌の生徒達や、
福田進一に村治佳織と、強い結びつきは、まだまだ健在ではないでしょうか。
ギターマジシャン | URL | 2013/09/22/Sun 16:21 [編集]
この道に精通されている方は記事の面白味を私の何倍も感じれるのでしょうが、
私はドリフの例えに、当時ならではのエピソードの展開を、無声映画が回るよう
にカタカタと垣間見ながら、そうなんだろうなぁ~などと頷くだけですね。残念
ながら、、、(笑)

マジシャンさんは、なんちゃってな私と違い、本物をその手にする方向なことを
冷めてみればつくづく感じます。前回のコメント、大変失礼しました。それもま
た大変な芸の道ですよね。古陶器の色あいを当時の手法で正確に再現す
るのも、修道院の壁画を補修する方など、さながら学芸員でありながら芸術
家であるという感じかもしれませんね。

先日、マジシャンさんの動画再生から遡り連続再生になっていたのですが、
iTuneラジオを聴いているように、自然に流れているのに途中で気づき、改めて
マジシャンさんの腕の確かさを感じました。

今後も記事、動画共に楽しませて下さいね。


ロッシー | URL | 2013/09/22/Sun 22:08 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> この道に精通されている方は記事の面白味を私の何倍も感じれるのでしょうが、> 私はドリフの例えに、当時ならではのエピソードの展開を、無声映画が回るよう
にカタカタと垣間見ながら、そうなんだろうなぁ~などと頷くだけですね。残念
ながら、、、(笑)


まさに、無声映画とかの、いにしえの録音で、当時を想像して、
タレガたちの演奏を聴くのも、楽しく、かつ不思議な感じです。



> マジシャンさんは、なんちゃってな私と違い、本物をその手にする方向なことを
冷めてみればつくづく感じます。前回のコメント、大変失礼しました。それもま
た大変な芸の道ですよね。古陶器の色あいを当時の手法で正確に再現す
るのも、修道院の壁画を補修する方など、さながら学芸員でありながら芸術
家であるという感じかもしれませんね。


ロッシーさんの、作詞作曲を通して、芸の道をきわめることは、
すごく素晴らしいと思いますし、自分も演奏をきわめたい反面、
いろいろなジャンルに目移りして、広く浅くになりがちです。



> 先日、マジシャンさんの動画再生から遡り連続再生になっていたのですが、
iTuneラジオを聴いているように、自然に流れているのに途中で気づき、改めて
マジシャンさんの腕の確かさを感じました。


まだまだ、確かな腕と呼んでいただくのは、恥ずかしいですが、
下手な鉄砲数打ちゃ、の喩えで、中には良いのもありそうです。


> 今後も記事、動画共に楽しませて下さいね。


こちらこそ、よろしくお願いします。
ギターマジシャン | URL | 2013/09/22/Sun 23:06 [編集]
とても表情が豊かな演奏で、物語の場面が浮かびそうです。
携帯電話は節約の為、私も社内で唯一のガラケー所持者です^^;
リッチーエリックボーン | URL | 2013/09/23/Mon 22:21 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> とても表情が豊かな演奏で、物語の場面が浮かびそうです。


クラシックギターだと、歌詞のないインスト曲ばかりですが、
その中にも、題名につながる物語があったり、興味深いです。



> 携帯電話は節約の為、私も社内で唯一のガラケー所持者です^^;


無料通話、パケ代が、毎月繰り越しては、無駄に捨てていたムーバの頃と、
ほとんど使い方を変えていないのに、ソフト類が自動更新されることから、
パケ代マックスなのが、どうも釈然とせず、ガラケーに戻すか悩んでます。

ギターマジシャン | URL | 2013/09/23/Mon 23:12 [編集]



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