僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
CMでも流れた「ニュー・シネマ・パラダイス」を、二つの編曲で
Youtubeの動画を見ていると、どういった基準なのだか、
最初に、広告が自動再生される事があって、たいていは、
スキップしてしまうのだが、テレビで見たことがなかったり、
ちょっと面白そうだと、そのまま見入ってしまうことがある。

「私は、お母さんが嫌いだった」と、お弁当が煮物ばかり、
遅い帰宅を、口うるさく叱られたと、娘の独白が続いた後、
「でも、知ってるよ、私を一番に思ってくれてること」と語り、
嫁いでいく結末に、親達の涙腺が、刺激されること、しきり。

親子やペットとの情景を描く、いわゆる「泣けるCM」だが、
毎日、娘を高校まで、車で送るCMも、父が話しかけても、
そっけない返事の娘が、卒業式に、感謝の言葉をかけて、
ここで、自分も含めて、世のお父さんたちは、涙にぬれる。

高校生の息子に、毎日お弁当を作る、母親のCMもあって、
会話が少ない分、メッセージをこめて、デコ弁当にするが、
何の反応もなく、ただ、弁当箱が空で返ってくるのを励みに、
3年間続けると、最後に、「ありがとう」のメモが入っている。

こうして書いていても、何だか、ウルウルきてしまうのだが、
自分が高校の3年間、寝坊しては、車で送ってくれた父や、
遅刻しそうと、朝食を抜いてばかりいたら、二食分の弁当を、
作ってくれた母へ、感謝の言葉など、かけたこともなかった。

駅の改札口を舞台に、父と成長していく娘の姿を追っていく、
そんなCMは、谷川俊太郎の詩に、バックの音楽も印象的で、
母に連れられ、父を迎えに行き、抱き上げられる、5才の娘、
授業参観に来るよう、指切りして、父を見送る、小学生の娘。

突然の雨だったのか、傘を持って父を迎える、中学生の娘、
定期入れを忘れた父を、追いかけて手渡す、高校生の娘、
偶然、同じ電車だろうか、改札口で、後ろから父に走り寄り、
商店街を並んで帰宅する、OLの娘と、成長が綴られていた。

自分の実家は自営業なので、父を駅に迎えには行かないが、
自分が高校生の頃は、朝、寝坊して送ってもらうだけでなく、
帰りも、渋谷駅周辺で、父の車を探しては、同乗して帰ったり、
新宿などの配達に回った際、帰りにレコードを買ってもらった。

高校は東横線沿線だったから、渋谷で乗り換える友人も多く、
数名で歩いているとき、配達の車を見かけて、走って行ったら、
見栄っ張りの父は、「みんなで、美味いものでも、食べろよ」と、
1万円をくれたので、マクドでおごり、残りは自分の小遣いに。

後に、父が商店街の人に、「汚い仕事着で配達しているのに、
息子が声をかけてきて、友人たちまで紹介してくれたんだ」と、
自慢気に語ったと聞いたが、物心ついた頃から見慣れている、
父の働く姿を、汚いとか、恥ずかしいと思ったことはなかった。

自分が父親となり、娘から、やれ太ってる、やれ頭髪が薄い、
授業参観には来るな、と言われると、父が喜んだ気持ちも、
わかってくるし、あのCMでの、改札口の情景は別世界だが、
ロータリーのある駅なら、幼い頃くらい、来てくれただろうか。

このCMで使われた曲は、「ニュー・シネマ・パラダイス」の曲で、
映画自体が、古き時代、郷愁を誘う名作なのだが、例によって、
あらすじや音楽は知っていても、まともに本編は見ていなくって、
本当、怪獣映画とアニメ映画ばかり、見ていたのだと実感した。

この曲は、映画でのオーケストラ演奏や、ピアノ演奏が通常で、
CMでは、ギター演奏になっていて、すごく良い編曲なのだが、
CDも楽譜も出ていないようで、持っている末原康志の編曲集、
「究極のリラクゼーション曲集」に出ている楽譜で、弾いてみた。

低音は、開放弦を伸ばすくらいで、メロディも単音で弾いている、
すごくシンプルだが、音の使い方が、見事な編曲になっていて、
こうした曲では、どれだけ、きれいにギターの音を鳴らせるか、
メロディを歌わせられるかが問われ、けっこう厳しいものがある。

江部賢一など、クラシックギタリストは、どう編曲したかと思い、
Amazonで楽譜を探すと、江部の編曲が、何冊か出ていたので、
他にも弾きたい曲が載っている、「こころやすらぐソロギター」を、
選んだが、2001年に出た2冊を、編集したもので、曲数も多い。

江部の編曲は、ピアノ版の、左手で弾く、16分音符の伴奏を、
うまく取り入れ、タレガの「ラグリマ」を思わせる編曲で、まさに、
クラシックギターの技法による、ポピュラー音楽の演奏なのだが、
それだけに難しく、ポジション移動の分、あわただしく聴こえがち。

名作「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマ曲で、お茶の間には、
生命保険のCMとしても、浸透した曲を、二種類の編曲で弾き、
末原編曲では、間延びしがち、江部編曲では、バタバタしていて、
良いところのない演奏ですが、気持ちだけは、こめて弾きました。





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いつもブログを楽しませてもらっています。しっとりと心に響く演奏ですね。

「ニュー・シネマ・パラダイス」は、お勧めの映画では必ずと言っていいほど、上位にランクされる映画ですね。
私は以前ビデオに録画し(DVDではありませんビデオです)、少し見てそのままになっていました。
「完全版」か「劇場版」かで評価が分かれるようですが、録画したのはどちらかはよくわかりません。
いずれ後で時間を取ってじっくり見ようと思います。
Masa陸 | URL | 2013/06/15/Sat 17:50 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> いつもブログを楽しませてもらっています。しっとりと心に響く演奏ですね。



派手なテクニックもなく、ゆったりしたテンポですが、
かえって、ごまかしが効かず、丁寧に弾いてみました。


> 「ニュー・シネマ・パラダイス」は、お勧めの映画では必ずと言っていいほど、上位にランクされる映画ですね。 
私は以前ビデオに録画し(DVDではありませんビデオです)、少し見てそのままになっていました。
「完全版」か「劇場版」かで評価が分かれるようですが、録画したのはどちらかはよくわかりません。
いずれ後で時間を取ってじっくり見ようと思います。


レンタルしようと思いつつ、完全版と劇場版のどちらか、迷うので、
いずれケーブルテレビで放映したら、それを見ようと思っています。

近年の作品は、ディレクターズカット、未公開追加、完全版とあり、
マニアには良いのでしょうが、どれを見たらよいのか、悩みますね。
ギターマジシャン | URL | 2013/06/15/Sat 20:12 [編集]
今回も繊細で優しい音色の素晴らしい演奏ですね。
記事の内容と曲、演奏が相まって、
しばし、30年前にタイムスリップさせて頂きました。
よねちゃん | URL | 2013/06/16/Sun 11:42 [編集]
実際に自分自身が親になったことで、それまで見えなかったり感じなかったものが感じ取れるようになり、いわゆる親子もののCMとか、某保険会社の小田和正BGMのCMで泣きそうになったり・・・
まあ、現実ではそうそう感動的なことが無いのがちょっと悲しいような・・・我が家は特に行事ものには力が入ってなくて、父の日だの母の日だの「特別なことをする」ってのが無いんですよね~^^;
そういえば今日は父の日ですな・・・ま、だからと言って我が家では何のイベントもありませんが(゚Д゚)
演奏ですが、俺は木原編曲の方がゆったりしていて心地よいですね~^^
マジェ | URL | 2013/06/16/Sun 11:44 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 今回も繊細で優しい音色の素晴らしい演奏ですね。
記事の内容と曲、演奏が相まって、
しばし、30年前にタイムスリップさせて頂きました。



テンポの早い曲は、指がついていかないし、遅い曲では、
ボロが目立ち難しいですが、丁寧に弾くようにしました。

ちょっとしたCMの映像をきっかけに、幼い頃だったり、
学生時代を思い出し、郷愁に浸ることが多くなりました。
ギターマジシャン | URL | 2013/06/16/Sun 12:45 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 実際に自分自身が親になったことで、それまで見えなかったり感じなかったものが感じ取れるようになり、いわゆる親子もののCMとか、某保険会社の小田和正BGMのCMで泣きそうになったり・・・


歳をとって、涙もろくなったのか、ちょっとした映像でも、
あれこれ想像力が働いて、一人でウルウルしてしまいます。


> まあ、現実ではそうそう感動的なことが無いのがちょっと悲しいような・・・我が家は特に行事ものには力が入ってなくて、父の日だの母の日だの「特別なことをする」ってのが無いんですよね~^^;  
そういえば今日は父の日ですな・・・ま、だからと言って我が家では何のイベントもありませんが(゚Д゚)



子供達に「父の日だから、ケーキじゃない」と言われて、
自分で買いに行きましたが、お店の方も、母の日と違い、
飾りも何もついてない、いつもと同じケーキだけでした。



> 演奏ですが、俺は木原編曲の方がゆったりしていて心地よいですね~^^


右手のメロディとは別に、左手で伴奏するピアノと違い、
ギターの場合、細かい伴奏は、あわただしい気がします。
ギターマジシャン | URL | 2013/06/16/Sun 12:52 [編集]
心に染み入る美しいギターの響きで、どちらも良い曲ですね。

親子の距離感で、ふと考える時がありますよね。
私は最近、老いた親を見て少しでも恩返しを・・と、やっと考えられるようになりました^^;
リッチーエリックボーン | URL | 2013/06/16/Sun 20:54 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 心に染み入る美しいギターの響きで、どちらも良い曲ですね。


原曲のメロディが美しくて、編曲も、それぞれ捨てがたいので、
両方演奏しましたが、どちらも、もっと弾きこんでみたいです。


> 親子の距離感で、ふと考える時がありますよね。
私は最近、老いた親を見て少しでも恩返しを・・と、やっと考えられるようになりました^^;


昔から、親の愛は、「無償の愛」と言われていますが、
やはり受けた分のいくらかでも、恩返ししたいですね。

若い頃のことを思い出して、なぜ、あの時、もう少し、
親に優しくできなかったのかと、反省したりしつつも、
親を目の前にすると、イラついたり、困ったもんです。
ギターマジシャン | URL | 2013/06/16/Sun 21:29 [編集]
いいお話ですね
ギターマジシャンさんおはようございます。
CMのお話、そして若い頃の両親のお話、僕も同感です。
うるっと来ますね。
そしてそのお話にぴったりの温かい演奏。
ぐっと来ました。
ST Rocker | URL | 2013/06/19/Wed 06:46 [編集]
Re: いいお話ですね
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさんおはようございます。
CMのお話、そして若い頃の両親のお話、僕も同感です。
うるっと来ますね。
そしてそのお話にぴったりの温かい演奏。
ぐっと来ました。



たまたまYoutubeで見たCMから、いろいろ思い出し、
同じようなCMの曲を弾いたり、思い出を語りました。

誰にも似たような思いがあるでしょうが、演奏も含め、
みなさんから共感のコメントをいただき、嬉しいです。
ギターマジシャン | URL | 2013/06/19/Wed 07:27 [編集]
ニューシネマパラダイスより
わぁ ^~^ ちょうど私もソロではなくてduoで始めたんです。 やったぁ~~
下のほうの編曲が好きかしら・・・
ニューシネマパラダイスは 八分音符の連なりに 初恋は 入り口のリズムに
愛のテーマは なんと最初の和音に つまづいて 仕上がらず・・・秋までにできたらいいなぁ 

父性の愛のあり方、見えないところで  「生きる」ということを直視して生きていく現実の厳しさみたいなものを子供に伝えようとする映画だったと思います。

それにしても ギターマジシャンさん 出版しませんか・・・的に
いつ 拝読させていただいても じんと きます。いいなぁ 癒しです。
なんだか これも 昭和の なつかしい 一こま ・・・ニューシネマパラダイス
kao | URL | 2013/06/19/Wed 22:50 [編集]
Re: ニューシネマパラダイスより
いつも、コメントありがとうございます。


> わぁ ^~^ ちょうど私もソロではなくてduoで始めたんです。 やったぁ~~
下のほうの編曲が好きかしら・・・
ニューシネマパラダイスは 八分音符の連なりに 初恋は 入り口のリズムに
愛のテーマは なんと最初の和音に つまづいて 仕上がらず・・・秋までにできたらいいなぁ 



二重奏のほうが、メロディと伴奏を分けたりできるので、
原曲に近づいた雰囲気が出せ、表現力も増しそうですね。

取り組まれている、初恋、愛のテーマも、良い曲ですが、
メロディが複雑だったり、和音が難しく、大変そうです。



> 父性の愛のあり方、見えないところで  「生きる」ということを直視して生きていく現実の厳しさみたいなものを子供に伝えようとする映画だったと思います。



時に優しく、時に厳しく、少年に接する映写技師の、
限りない愛情が感じられ、何とも言えない想いです。



> それにしても ギターマジシャンさん 出版しませんか・・・的に
いつ 拝読させていただいても じんと きます。いいなぁ 癒しです。
なんだか これも 昭和の なつかしい 一こま ・・・ニューシネマパラダイス



こうして自分の拙い文章が、ブログとして公開できて、
みなさんに読んでいただけるのが、本当、何よりです。
  (そのうえ、演奏まで、お聴きいただいて)
ギターマジシャン | URL | 2013/06/20/Thu 00:17 [編集]



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