僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
速さについていけない、バッハ「リュート組曲第1番~プレリュード」
ジャコ・パストリアスが、ジャズライフのインタビューで、
バッハの無伴奏チェロを弾く、と言ったのに、影響され、
無伴奏バイオリンを練習していたら、阿部保夫編曲の、
「バッハ名曲選集」を、ギター教室の先生に勧められた。

曲集には、バッハのリュート曲が全部載っていたので、
それまで、模範演奏(?)の1~2曲を聴くためだけに、
LPを買っていたよりは、効率が良いと、全曲演奏のLP、
ジョン・ウィリアムスの2枚組を、レコード屋を探し回る。

最近は、クラシックの楽譜、曲集でも、CDが付いていて、
全曲の演奏を聴けるが、昔は、曲集に準拠するLPなど、
なかったから、弾きたい曲が入ったLPを何枚も探したり、
逆に、LPの曲が載っている曲集を、何冊も探したもの。

この頃は、現代ギター臨時増刊「リュート作品のすべて」、
「無伴奏バイオリン」から、小船編曲「無伴奏チェロ組曲」、
バッハの曲が入ったセゴビアのLPは、どれか調べたり、
シェリングのバイオリン演奏まで、とにかく集めては満足。

NHK-FM「バロック音楽のたのしみ」も、エアチェックし、
無伴奏チェロの全曲や、リュートによる演奏、ギターでも、
バッハ以外のバロック曲も聴いたが、鑑賞というよりは、
練習の参考音源という感じで、ひねくれた聴き方だった。

渋谷河合楽器のギター教室では、ジャズを習っていたが、
バークリー教本に入る前の、基礎練習には、カイザーの
バイオリン教本を使う先生だから、無伴奏バイオリンも、
良い練習になると、特にパルティータ2番を集中的に習う。

セゴビア編曲で有名なシャコンヌを含む、第2番の全曲を、
自分と同い年の山下和仁が、すでにLPで弾いていたので、
ピックで、とにかく早く弾いては、自分の方が早く弾けると、
得意だったが、音楽になっていないと、先生に注意された。

レッスンには、自分が弾きたい曲の楽譜など持って行き、
特にクラシックギター、ポピュラーギターの技術的なことや、
演奏の解釈などを、先生が簡単にアドバイスしてくれたが、
阿部のバッハ曲集は、大半の曲を、一通りさらってくれた。

先日アップした、サラバンドやブーレの時も、そうだったが、
教室の教本とは別扱いだから、その曲を完成させるまで、
レッスンを受けるのではなく、ポイントのアドバイスのみで、
あとは自分でやれ、と言われ、その分、多くの曲を教わる。

ジョン・ウィリアムスのLPは、組曲第1番から始まるので、
針を落とすなり、プレリュードの早いフレーズが流れ出し、
スピードに加え、粒のそろった、きれいな音色にも惹かれ、
続けて、二声・三声へと展開する部分では、圧倒された。

それぞれのフレーズが、呼応しあうように響き合っていて、
高音・低音部が、独立したフレーズにきちんと聴こえるが、
ピアノで、左手右手を別々に演奏するのとは、別次元で、
ギターで、二つのメロディを弾くのは、ものすごい難易度。

左手の押さえも、指がこんがらがりそうだし、右手の方も、
弾く弦を間違えそうだが、フレーズを分離して鳴らすには、
右手のタッチの使い分けが重要となるし、慣れないうちは、
別々に弾いて、各々を把握するように、先生に言われる。

自分が弾くと、和音の固まりが、動いているようになって、
個々のフレーズとして、聴こえてこないし、それどころか、
ポジション移動で、その和音でさえ、ブツブツ音が途切れ、
自分でも情けないので、早弾きの前半ばかり弾いていた。

前半は、無伴奏によくある、4分音符から64分音符まで、
同じ小節に混在する形で、これをメトロノームに合わせて、
機械的に弾いたら、テンポを下げない限り、64分音符が、
弾けたとしても、打ち込みのシーケンサーのようになる。

トリルなど装飾音の際、リット気味にするのとは、別だが、
ここは気持ちゆったりと、ここは少し勢いよく、と解釈して、
必ずしもインテンポで、2倍4倍と速くしていく必要はなく、
逆にルバートで弾かないと、曲にはならないと、教わった。

そうした昔の教えを、懐かしく思い出しつつ、演奏するが、
なぜか弾き込んだ曲ほど、間違えて覚えていることが多く、
得意の冒頭の早弾きは、フレーズの順序を間違えてたり、
丸々とばした箇所もあったり、録音を聴き直して、気づく。

バッハ「リュート組曲第1番」から、1曲目「プレリュード」を、
後半の二声部は、指がもつれるので、テンポを落としたら、
息切れするごとく、ラストに向かって、さらに遅くなっていき、
指弾きの限界を感じつつ、現時点での精一杯の演奏です。



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ギターの元祖ともいえるリュートとか、鍵盤楽器のチェンバロ(ハープシーコード)などはバロック音楽全盛期には栄えてたくさんの曲が作られましたが、現代ではほぼ絶滅した楽器であり、これを現代風にギターで弾いたりしていますが、きっとこのテイクも本物のリュートで弾くと趣が変わるんでしょうね。
実際にリュートで弾くとどういう音になるのか・・・興味深いです。
ひょい。 | URL | 2013/05/18/Sat 20:26 [編集]
繊細なタッチの演奏で表情豊かです。
二つのメロディを同時に弾かれるのは美しいですね。
西洋の音楽の印象の強いメロディで、気品にあふれていますね^^
リッチーエリックボーン・ペイジリックス | URL | 2013/05/18/Sat 21:33 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターの元祖ともいえるリュートとか、鍵盤楽器のチェンバロ(ハープシーコード)などはバロック音楽全盛期には栄えてたくさんの曲が作られましたが、現代ではほぼ絶滅した楽器であり、これを現代風にギターで弾いたりしていますが、きっとこのテイクも本物のリュートで弾くと趣が変わるんでしょうね。
実際にリュートで弾くとどういう音になるのか・・・興味深いです。



「禁じられた遊び」で有名なギタリスト、ナルシソ・イエペスが、
リュート組曲の全曲を、ギター版、リュート版を録音しています。

イエペスのリュート演奏は、あいにく聴いたことはないのですが、
別の人の演奏を、昔FMで聴いたところ、音程が高かったことと、
音色が金属的な響きという印象で、あまり違和感はなかったです。
ギターマジシャン | URL | 2013/05/18/Sat 22:42 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 繊細なタッチの演奏で表情豊かです。
二つのメロディを同時に弾かれるのは美しいですね。
西洋の音楽の印象の強いメロディで、気品にあふれていますね^^



ギター教室で教わったように、右手のタッチを気を配りながら、
演奏しましたが、なかなか、思うようには、指が動かないです。

いかにも西洋音楽、それも古典の響きあふれる荘厳な曲なので、
演奏に挑戦するには良いのですが、組曲を続けて聴いていると、
だんだん眠くなる始末で、クラシックファンに怒られそうです。
ギターマジシャン | URL | 2013/05/18/Sat 22:49 [編集]
今回も繊細な演奏で素晴らしいですね。
いつも思うのですが、イントネーションとタイム感が心地よく、
少々のミス(失礼)が気にならない演奏だと思います。
ローマは一日してならず!!
日頃の練習の積み重ねですね!
私ももっと精進しなければ!
よねちゃん | URL | 2013/05/20/Mon 06:03 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 今回も繊細な演奏で素晴らしいですね。
いつも思うのですが、イントネーションとタイム感が心地よく、
少々のミス(失礼)が気にならない演奏だと思います。
ローマは一日してならず!!
日頃の練習の積み重ねですね!



昔からリズム音痴で、特にシャッフルなど最悪なのですが、
こうした自分のテンポで弾いた時には、目立たないようで、
かえって、早い遅いがアクセントになっているみたいです。

とにかく、日々の基礎練習が大切で、雑音を減らすことや、
少しでも速度を上げることが、当面の目標で、精進します!
> 私ももっと精進しなければ!
ギターマジシャン | URL | 2013/05/20/Mon 07:19 [編集]
おはようございます
ギターマジシャンさんはテンポの話とかをよくされていますが、
それだけのなめらかさと正確さがあるので僕レベルにはもう十分です。
それにしても、楽譜の読みとりは問題なくすぐにされているのですか。
なかなかこうたくさん演奏することはたいへんだと思います。
ST Rocker | URL | 2013/05/21/Tue 06:46 [編集]
Re: おはようございます
いつも、コメントありがとうございます。

> ギターマジシャンさんはテンポの話とかをよくされていますが、
それだけのなめらかさと正確さがあるので僕レベルにはもう十分です。
それにしても、楽譜の読みとりは問題なくすぐにされているのですか。
なかなかこうたくさん演奏することはたいへんだと思います。



テンポについは、プロの演奏はもとより、Youtubeでアップされている、
達人の方々と比べても、まだまだで、リズム感を養いたいと思ってます。

楽譜は、ジャズギター教室で鍛えられたましたが、今では初見は無理で、
ゆっくりと弾くならば何とかなり、ただ暗譜は、ほとんどできないです。
ギターマジシャン | URL | 2013/05/21/Tue 07:22 [編集]



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