僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
81年か翌年、天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスの、
2ndアルバムの特集が、月刊誌「ジャズライフ」に載り、
濱瀬元彦との対談の中で、チェロの教則本を薦めたり、
バッハの無伴奏チェロ組曲を、練習しているなど語った。
ベーシストがチェロなら、こっちは無伴奏バイオリンだと、
渋谷河合楽器の楽譜売り場で、バッハの楽譜を買って、
そのまま上の階へ行き、ギター教室で先生に見せると、
エレキで弾ける曲を選んでくれて、教材にして練習した。
クラシックも得意な先生は、バッハならば、リュート組曲、
バイオリン、チェロの曲を、阿部保夫がギターに編曲した、
全音「演奏会用バッハ名曲集」の楽譜が、内容も良いと、
百万円近いガットギターで、何曲か弾いてみせてくれた。
中学時代から見続けた、テレビ「NHKギターをひこう」で、
バッハの曲が、あまり取り上げられなかったこともあって、
バッハと言えば、オルガン曲だというイメージがあったが、
タレガの編曲や、セゴビアら巨匠の演奏も、数多かった。
手持ちの、「NHKギター教室-名曲編」にも、バッハは、
数曲出てはいたが、こうなってくると、収集癖がもたげて、
先の「演奏会用~」や、小船・編「無伴奏チェロ組曲」から、
現代ギター別冊のバイオリン、リュート集まで買い揃えた。
セゴビアの名演「シャコンヌ」はもとより、その曲を含めた、
「パルティータ2番」と「チェロ6番」を弾いた、山下和仁や、
「リュート組曲」だと、ジョン・ウィリアムスの2枚組を買い、
それで満足して、曲が弾けないままなのは、毎度のこと。
「演奏会用バッハ~」の1曲目は、無伴奏バイオリンの、
パルティータ第1番に含まれる、「サラバンド」なのだが、
これは、アル・ディ・メオラが、1stソロ「白夜の大地」で、
スチール弦のアコギだが、楽譜に忠実に演奏していた。
無伴奏バイオリンをギターで弾く際、単旋律が主なので、
低音部や和音を加えて、編曲されるが、この曲のように、
原曲でも和音になっている場合は、そのまま演奏しても、
ギターの響きが生きるので、ディ・メオラも、そうしていた。
ただ、ギターだと、同じ音程でも、いくつかのポジションで、
弾けるから、フレーズのつながりや、和音との兼ね合い、
各弦の音色の特性、ポジションによる音色などを考慮して、
編曲は様々となり、特に運指は、編曲者、版により異なる。
阿部の編曲では、1小節目のファ#からソの音へ移るとき、
1弦2から3フレットではなく、2弦8フレットへ移動していて、
これは、タレガの曲に見られる、中間ポジションの太い音や、
続くフレーズを同一弦で奏でる運指を、活用したと思える。
と言っても、先生が弾いてくれた時は、そんなことよりも、
映画「レット・イット・ビー」の中で、ジョン・レノンが弾いた、
「アクロス・ザ・ユニバース」の、ポジション移動みたいで、
見た目が格好良いという理由で、この楽譜に飛びついた。
ギター教室でも、この曲を一度レッスンしてもらったのだが、
セゴビアを始め、なぜか、原曲と旋律を変えた箇所があり、
そこだけは、バイオリン譜に忠実に、弾いたほうが良いと、
先生に言われ、他の曲も、訂正箇所を書き込んでくれた。
この曲を弾いたアル・ディ・メオラは、早弾きの代表格だが、
さらなる、早弾きの王者、イングヴェイ・マルムスティーンも、
アルカトラスで来日した際に、ソロコーナーで、エレキだが、
バッハの曲、リュート組曲第1番「ブーレ」を演奏していた。
「ブーレ」は、中1で買った曲集「NHKギター~」の1曲目で、
数ページ後の、「禁じられた遊び」よりも、先に覚えた曲だが、
当時、原曲は知らず、半分以下の遅いテンポで弾いていて、
押さえるのが、難しくなる後半は、ほとんど練習しなかった。
今回弾いてみて、初心者向けと言いながら、かなり難しいし、
ちょっと速度を上げると、右指がもたって、ついていけないし、
他の弦を引っかけては、雑音が出てしまったりと、散々だが、
どこを直せば良いか、理屈の上では、かなりわかってきた。
ちなみに、この曲は、同じ阿部保夫が編曲しているのだが、
NHKと、全音出版のでは、かなり運指が変更されていて、
押さえる指の違いに限らず、ポジションまでも変えているが、
初めて覚えた曲ということで、NHK版で、今回弾いてみた。
バッハのギター編曲から、他のジャンルのギタリストたちも、
演奏していた曲、無伴奏バイオリン第1番パルティータから、
「サラバンド」と、リュート組曲第1番「ブーレ」のアップですが、
原曲や、一般のギター演奏よりも、遅いテンポになりました。
2ndアルバムの特集が、月刊誌「ジャズライフ」に載り、
濱瀬元彦との対談の中で、チェロの教則本を薦めたり、
バッハの無伴奏チェロ組曲を、練習しているなど語った。
ベーシストがチェロなら、こっちは無伴奏バイオリンだと、
渋谷河合楽器の楽譜売り場で、バッハの楽譜を買って、
そのまま上の階へ行き、ギター教室で先生に見せると、
エレキで弾ける曲を選んでくれて、教材にして練習した。
クラシックも得意な先生は、バッハならば、リュート組曲、
バイオリン、チェロの曲を、阿部保夫がギターに編曲した、
全音「演奏会用バッハ名曲集」の楽譜が、内容も良いと、
百万円近いガットギターで、何曲か弾いてみせてくれた。
中学時代から見続けた、テレビ「NHKギターをひこう」で、
バッハの曲が、あまり取り上げられなかったこともあって、
バッハと言えば、オルガン曲だというイメージがあったが、
タレガの編曲や、セゴビアら巨匠の演奏も、数多かった。
手持ちの、「NHKギター教室-名曲編」にも、バッハは、
数曲出てはいたが、こうなってくると、収集癖がもたげて、
先の「演奏会用~」や、小船・編「無伴奏チェロ組曲」から、
現代ギター別冊のバイオリン、リュート集まで買い揃えた。
セゴビアの名演「シャコンヌ」はもとより、その曲を含めた、
「パルティータ2番」と「チェロ6番」を弾いた、山下和仁や、
「リュート組曲」だと、ジョン・ウィリアムスの2枚組を買い、
それで満足して、曲が弾けないままなのは、毎度のこと。
「演奏会用バッハ~」の1曲目は、無伴奏バイオリンの、
パルティータ第1番に含まれる、「サラバンド」なのだが、
これは、アル・ディ・メオラが、1stソロ「白夜の大地」で、
スチール弦のアコギだが、楽譜に忠実に演奏していた。
無伴奏バイオリンをギターで弾く際、単旋律が主なので、
低音部や和音を加えて、編曲されるが、この曲のように、
原曲でも和音になっている場合は、そのまま演奏しても、
ギターの響きが生きるので、ディ・メオラも、そうしていた。
ただ、ギターだと、同じ音程でも、いくつかのポジションで、
弾けるから、フレーズのつながりや、和音との兼ね合い、
各弦の音色の特性、ポジションによる音色などを考慮して、
編曲は様々となり、特に運指は、編曲者、版により異なる。
阿部の編曲では、1小節目のファ#からソの音へ移るとき、
1弦2から3フレットではなく、2弦8フレットへ移動していて、
これは、タレガの曲に見られる、中間ポジションの太い音や、
続くフレーズを同一弦で奏でる運指を、活用したと思える。
と言っても、先生が弾いてくれた時は、そんなことよりも、
映画「レット・イット・ビー」の中で、ジョン・レノンが弾いた、
「アクロス・ザ・ユニバース」の、ポジション移動みたいで、
見た目が格好良いという理由で、この楽譜に飛びついた。
ギター教室でも、この曲を一度レッスンしてもらったのだが、
セゴビアを始め、なぜか、原曲と旋律を変えた箇所があり、
そこだけは、バイオリン譜に忠実に、弾いたほうが良いと、
先生に言われ、他の曲も、訂正箇所を書き込んでくれた。
この曲を弾いたアル・ディ・メオラは、早弾きの代表格だが、
さらなる、早弾きの王者、イングヴェイ・マルムスティーンも、
アルカトラスで来日した際に、ソロコーナーで、エレキだが、
バッハの曲、リュート組曲第1番「ブーレ」を演奏していた。
「ブーレ」は、中1で買った曲集「NHKギター~」の1曲目で、
数ページ後の、「禁じられた遊び」よりも、先に覚えた曲だが、
当時、原曲は知らず、半分以下の遅いテンポで弾いていて、
押さえるのが、難しくなる後半は、ほとんど練習しなかった。
今回弾いてみて、初心者向けと言いながら、かなり難しいし、
ちょっと速度を上げると、右指がもたって、ついていけないし、
他の弦を引っかけては、雑音が出てしまったりと、散々だが、
どこを直せば良いか、理屈の上では、かなりわかってきた。
ちなみに、この曲は、同じ阿部保夫が編曲しているのだが、
NHKと、全音出版のでは、かなり運指が変更されていて、
押さえる指の違いに限らず、ポジションまでも変えているが、
初めて覚えた曲ということで、NHK版で、今回弾いてみた。
バッハのギター編曲から、他のジャンルのギタリストたちも、
演奏していた曲、無伴奏バイオリン第1番パルティータから、
「サラバンド」と、リュート組曲第1番「ブーレ」のアップですが、
原曲や、一般のギター演奏よりも、遅いテンポになりました。
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![]() ご無沙汰してます。
忙殺から開放され久々に覗かせて頂きました。 今回もより安定した心地よい演奏を聴かせて頂きました。 私などバックに複数のギターが鳴っていないと、 怖くて弾けませんが、これだけの演奏が出来るのが羨ましいです。 よねちゃん | URL | 2013/04/06/Sat 16:34 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ご無沙汰してます。 忙殺から開放され久々に覗かせて頂きました。 今回もより安定した心地よい演奏を聴かせて頂きました。 私などバックに複数のギターが鳴っていないと、 怖くて弾けませんが、これだけの演奏が出来るのが羨ましいです。 まだまだ、安定した演奏と呼ぶには、ミスが多いですが、 練習を続けた分、少しずつ、ましになっているだろうと、 自分を鼓舞しているので、コメントいただき嬉しいです。 よねちゃんさんも、お忙しい中、marさんとのコラボ、 CRACK UPPの新曲を、コンスタントに発表されて、 今回も、バックの複数のギターが、重厚かつ見事な編曲で、 ポップなメロディ、絶妙のアドリブと、感動しまくりです。 ギターマジシャン | URL | 2013/04/06/Sat 17:22 [編集]
![]() クラシックギターの音色が綺麗で心地よく、す〜っと体に入ってきます。こうして聴いていると、私もギターを弾きたくなってきました。
しかし持ってなので弾けませんが(笑) mar | URL | 2013/04/07/Sun 12:07 [編集]
![]() 「ブーレ」という曲なんですか!イングヴェイで聴いた覚えがあります。
このようにクラシックも演奏されて、今後のプレイにもかなり幅が出て楽しみです! リッチーエリックボーン | URL | 2013/04/07/Sun 18:01 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> クラシックギターの音色が綺麗で心地よく、す〜っと体に入ってきます。こうして聴いていると、私もギターを弾きたくなってきました。 しかし持ってなので弾けませんが(笑) ガットの響きは、スチール弦のアコギとは、また違った、 味わいある音色で、弾いてる自分も、しみいる感じです。 marさんは、ベースで、ジャコも演奏したバッハの難曲、 「半音階的幻想曲」を、見事に完コピ演奏されているので、 無伴奏チェロ組曲なども、いずれアップしていただければ。 ギターマジシャン | URL | 2013/04/07/Sun 18:03 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 「ブーレ」という曲なんですか!イングヴェイで聴いた覚えがあります。 アルカトラスで来日したときに、ギターソロの合間に演奏し、 ライブ盤に、「カミング・バッハ」として収録された曲です。 > このようにクラシックも演奏されて、今後のプレイにもかなり幅が出て楽しみです! 左手のフォームが矯正できたり、セーハも強くなってくれば、 エレキでのコード演奏が、スムーズになるかと思っています。 ギターマジシャン | URL | 2013/04/07/Sun 18:08 [編集]
![]() ギターマジシャンさん
こんばんは。 まったくすごい天気でしたね。お元気でしょうか? クラシックギターのシーンや指導者の方々とのかかわりなど、毎回興味深いお話で、本当に楽しいひとときです。 そういう背景があっての、ギターマジシャンさんの演奏は味がありますね。 僕もこの分野でもっと知識があれば、と悔やまれます。 でもこうしてお話を聞き、演奏を聴けるのですからうれしいです。 さらに期待しておりますね。 ST Rocker | URL | 2013/04/07/Sun 20:00 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 まったくすごい天気でしたね。お元気でしょうか? クラシックギターのシーンや指導者の方々とのかかわりなど、毎回興味深いお話で、本当に楽しいひとときです。 そういう背景があっての、ギターマジシャンさんの演奏は味がありますね。 僕もこの分野でもっと知識があれば、と悔やまれます。 でもこうしてお話を聞き、演奏を聴けるのですからうれしいです。 さらに期待しておりますね。 ジャズを習いに通ったギター教室ですが、7年間に渡るので、 クラシックギターも得意な先生から、いろいろ教わりました。 音大や専門学校のような、系統立てた理論、講義とは違って、 その時々の、こちらの興味に応じて、教えてもらいましたが、 それだけに、楽しく学んだし、今も続けているのでしょうね。 ギターマジシャン | URL | 2013/04/07/Sun 23:07 [編集]
![]() ブーレ!
以前私が、インギーとジミーペイジが弾いていて、ギターマジシャンさん知りませんか??と聴いた曲ですね。 あの時のギターマジシャンさんの「ブーレ」ですとの即答には、さすが!だと思いました。色んなジャンルの音楽を知っておられてすごいと思いますね。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ブーレ! 以前私が、インギーとジミーペイジが弾いていて、ギターマジシャンさん知りませんか??と聴いた曲ですね。 あの時のギターマジシャンさんの「ブーレ」ですとの即答には、さすが!だと思いました。色んなジャンルの音楽を知っておられてすごいと思いますね。 バッハの曲を弾くに際し、最初に覚えた「ブーレ」を選曲しましたが、 先日のひょい。さんとの、やりとりも思い出しながら、演奏しました。 ギターがメインの曲は、ジャンルを問わず、あれこれ聴いていますが、 歌ものは、さっぱりだったり、ペイジがBBCライブでも弾いたのは、 ひょい。さんに教わるまで、気づかなくて、けっこうムラがあります。 ギターマジシャン | URL | 2013/04/10/Wed 22:05 [編集]
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