僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
38年前、荘村清志の演奏に圧倒された、「アストゥリアス」
中学生の頃に見た、NHK教育テレビの「ギターをひこう」で、
講師の荘村清志が、最後に演奏する、ミニミニコンサートは、
ほとんど、クラシックギターの曲を、知らなかったこともあって、
それが定番のレパートリーだと、自分の中で固定観念となる。

なかでも、アルベニス「アストゥリアス」は、ギターが何本も、
合奏してるような神業で、フラメンコのラスゲアードのように、
力強く入るストロークといい、中間部のオクターブ奏法での、
歌い上げるフレーズといい、中2の自分は、ただ圧倒された。

この曲は、元来ピアノ曲だが、フラメンコのように聴こえるのも、
当然というか、作曲家のアルベニスは、アンダルシア地方の、
民族的なギターに、着想を得たそうで、スペイン民族楽派の、
御三家と呼ばれる、グラナドスや、ファリャにも共通する特徴。 

アルベニスは、自分のピアノ曲を、タレガがギターで弾いたら、
「これこそが、私の目指した音だ」と叫んだ、という逸話があり、
てっきり、この曲のことだと思っていたら、「グラナダ」らしくて、
「アストゥリアス」のギター編曲も、タレガではなかったようだ。

そもそも、手持ちの「タレガ作品全集」を見ても、「グラナダ」や、
グラナドス「スペイン舞曲第5番」の、ギター編曲はあるのに、
この曲は出てなくて、「標準版ターレガ曲集・編曲作品」にも、
出てないので、一説に言う、セゴビア編曲あたりが、真実か。

この曲は、「アストゥリアス」という題名自体も、いわくつきで、
もともと「前奏曲・レイエンダ」として、書かれた曲だったのを、
アルベニスの没後、出版社が、未完の「スペイン組曲」のうち、
題名だけがついてた数曲に、既存の曲を、当てはめたそうだ。

スペイン南部、アンダルシア地方の、ギターがモチーフなのに、
北部の地名、アストゥリアスとは、おかしな話で、編曲者である、
セゴビアは、「レイエンダ(伝説)」の題名で録音、演奏していて、
自分など、別の曲かと思ったが、セゴビア流のこだわりなのか。

ギター編曲は、ホ短調に移調し、2、3弦の開放弦を使うことで、
同じ音が鳴り続けるようにし、16分音符だけで続けるところも、
3連符で変化をつけ、オリジナルのギター曲かと、思えるほど、
見事な出来で、大半の編曲、演奏は、この形を踏襲している。

例えは変だが、コロッケのやる岩崎宏美の物真似をした場合、
それは、岩崎宏美本人の真似でなく、コロッケの真似であって、
「アストゥリアス」をギターで弾く場合は、多少、変えていても、
「セゴビア編・誰々改編」と明記すべきと、自分は思うのだが。

ただ、セゴビアより先に、ギター編曲した人がいるかもしれず、
たかだか100年も、たっていないのに、不明なことだらけだと、
思いつつ、最近と言うには古いが、あのビートルズにしたって、
逸話や謎がつきもので、それだけに面白くて、自分も調べたり。

荘村清志の演奏に感動して、当時、LPレコードを2枚買ったが、
この「アストゥリアス」や、番組のテーマ曲だった「鐘の響き」は、
収録されてないので、もっぱら、テレビから録音したカセットを、
聴いたのだが、当時は、ちょっと聴いただけでも、曲を覚えた。

「ギターをひこう」のテキストには、この曲の楽譜はなかったが、
初めてギターを買った時、買った「NHKギター教室・名曲編」は、
荘村清志より前に、「ギターをひこう」の講師もした、ベテランの、
阿部保夫の編著で、この曲もあり、その運指に基づき練習した。

練習したと言っても、いつものことで、難しい箇所は、とばしたり、
ミスも気にしないし、10年前は、「クラシックギターのしらべ」が、
TAB付だったので、曲全体をさらうが、ミスが消えるわけもなく、
今回久々に弾いたら、準備不足で、指がもつれる結果となった。

前回、苦手だと書いたセーハが、この曲でも、やたら出てきて、
必死で押さえるものの、やはり2・3弦が、ポコポコなってたり、
右手にしたって、高速アルペジオで空振りしたり、勢いあまって、
トレモロ奏法になり、別の弦まで引っ掛けたりと、苦労だらけ。

イサーク・アルベニスがピアノ曲として作曲し、ギター編曲は、
セゴビアと言われる、「アストゥリアス」(別名・レイエンダ)を、
38年前、教育テレビで見て圧倒された、荘村清志の演奏に、
思いをはせて、今回も練習経過となる、無理やりのアップです。







スポンサーサイト





管理者にだけ表示を許可する


アストゥリアス
序盤の演奏に圧倒されました!何本もギターが鳴っているように聴こえます。
熱い演奏がこちらまで伝わりました。
とても重厚で美しい響きで、同じギターでもクラシックは別世界なんですね。
リッチーエリックボーン | URL | 2013/03/03/Sun 08:56 [編集]
これって本当にギター1本だけの演奏なのですか?
まじで凄いです。
こんな演奏に憧れますが、
地道にコツコツと練習しないと難しいですよね。
ギターマジシャンさん凄いです!!
くまねねク~(よねちゃん) | URL | 2013/03/03/Sun 09:55 [編集]
Re: アストゥリアス
いつも、コメントありがとうございます。

> 序盤の演奏に圧倒されました!何本もギターが鳴っているように聴こえます。
熱い演奏がこちらまで伝わりました。
とても重厚で美しい響きで、同じギターでもクラシックは別世界なんですね。



この曲の演奏を、テレビで見たときには、本当圧倒されたので、
その感動を伝えたくて、ミスだらけの、無理やりアップですが、
雰囲気を感じていただいて、すごく嬉しくて、励みになります。

クラシックギターに限らず、ソロギターは、ギター1本だけで、
メロと伴奏を弾くので、一人二重奏に聴こえる編曲が多いです。
ギターマジシャン | URL | 2013/03/03/Sun 11:19 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> これって本当にギター1本だけの演奏なのですか?
まじで凄いです。
こんな演奏に憧れますが、
地道にコツコツと練習しないと難しいですよね。
ギターマジシャンさん凄いです!!



何度もやり直したり、途中で録音を休んだりしていますが、
ダビングなしの演奏で、これはもう編曲が素晴らしいです。

ソロギターだと、場合により、変則チューニングも使って、
開放弦の響きを利用して、音に厚みを持たせたりするので、
編曲次第で、すごい演奏に聴こえ、弾いていて楽しいです。
ギターマジシャン | URL | 2013/03/03/Sun 11:27 [編集]
スパニッシュというかフラメンコというかまさにそういう雰囲気ですね。
こう曲はあまり聴きませんが、なぜかメロディーは違和感なく耳に
入ってきます。日本人に合う旋律なんでしょうかね?
また演奏も素晴らしくて、耳に響きが残ります。
ひょい。 | URL | 2013/03/05/Tue 21:58 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> スパニッシュというかフラメンコというかまさにそういう雰囲気ですね。
こう曲はあまり聴きませんが、なぜかメロディーは違和感なく耳に
入ってきます。日本人に合う旋律なんでしょうかね?
また演奏も素晴らしくて、耳に響きが残ります。



「哀愁のフラメンコ」とか、「郷愁のギター」のように、
日本人の演歌とかに通じるものが、絶対にありますよね。

それゆえか、演歌の伴奏は、ガットギターが使われるし、
「禁じられた遊び」とかも、琴線に触れるのでしょうね。
ギターマジシャン | URL | 2013/03/06/Wed 00:33 [編集]
さすがです
ギターマジシャンさん
こんばんは。
荘村清志さんの教室は僕も時々観ていました。
しかし、ギターマジシャンさんのように語ることも弾くこともできません。
本当に音楽の対象も広くて、クラシックにおいてもここまで掘り下げてやられているギターマジシャンさん、本当にすごいです。
ST Rocker | URL | 2013/03/06/Wed 21:33 [編集]
あ、あ、ア然です・・・。
どうやったら、こんな曲を弾けるのですか・・・。(゚д゚)!
TK | URL | 2013/03/06/Wed 22:19 [編集]
Re: さすがです
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん
こんばんは。
荘村清志さんの教室は僕も時々観ていました。
しかし、ギターマジシャンさんのように語ることも弾くこともできません。
本当に音楽の対象も広くて、クラシックにおいてもここまで掘り下げてやられているギターマジシャンさん、本当にすごいです。



ST Rockerさんは、自分と同世代ですが、多少は年上なので、
荘村さんの演奏も、より深く、ご覧になっていたのではと思います。

ギターに関してだけは、エレキ、アコギ、クラシックと広いのですが、
気に入った曲が弾きたいというレベルで、他の楽器となると疎いです。

ギターもピアノも演奏しながら、ビートルズの楽曲を分析されている、
ST Rockerさんの語りは、感嘆しますし、すごく楽しいです。
ギターマジシャン | URL | 2013/03/07/Thu 00:47 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> あ、あ、ア然です・・・。
どうやったら、こんな曲を弾けるのですか・・・。(゚д゚)!




開放弦をまじえ、アルペジオが続いていく、見事な編曲なので、
聴いた感じのインパクトほどは難しくなく、音が出せています。

ただ、ノーミスで、歌い上げるように、強弱もつけるとなると、
毎日練習しても、何年かかるか、まだまだ先は長い道のりです。
ギターマジシャン | URL | 2013/03/07/Thu 00:55 [編集]



トラックバック
TB*URL





Copyright © 僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ. all rights reserved.