僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
75年、中3の時、渋谷のヤマハ楽器に行くと、
楽譜売り場に、ジョン・レノンの写真が表紙の
輸入本が飾ってあり、それは一目見ただけで、
有名な「イン・ヒズ・オウン・ライト」だとわかる。
ジョン・レノンが、64年に発表した、第1作で、
思いついた事をメモに書き、入れたポケットが、
いっぱいになったので、それを本にしてみた、
なんて、どこかで、本人が語っていたように思う。
ビートルズの映画「ハード・デイズ・ナイト」でも、
さりげなく、楽屋あたりに、その本が置いてあり、
その表紙は、自分の目に焼きついていた。
3千円くらいだか、当時の自分の小遣いでは、
手の届く金額でなかったが、両親が昔から、
漫画以外の本なら、いつでも買ってやるなどと、
言っていたので、英語の本だと言いくるめた。
実際、辞書を引きながら読んだので、少しは、
英語の勉強になったし、ビートルズの歌詞を、
覚えたことなんかも、前置詞の穴埋め試験で、
迷ったときに、口ずさんで正解でき、役立った。
「イン・ヒズ~」は、ポール・マッカートニーの、
序文があり、黒い活字で印刷された文に続き、
青い万年筆で書いたような、ポールのサイン。
ポールの直筆サイン入りだから、高かったんだと、
勝手に思い込んで、ひとり納得していたのだが、
今現物を見ると、どうみても、これも印刷だった。
本の内容は、寓話のような、散文詩のようなもの、
さらに意味不明のような、イラストが書かれて、
思いつきの産物なのかなあと、辞書も投げ出した。
片岡義男による和訳「絵本ジョン・レノンセンス」が、
年末に出たが、自分が買ったのは、翌年だったか、
奥付は75年12月の初版だが、たぶん売れなくて、
かなりあとになっても、初版が買えたんだと思う。
和訳で読んでも、やはり意味が、よくわからなくて、
本の帯にある、「ナンセンス絵本」「ことば遊び」と、
書かれているのは、出版社の苦肉の策だったか。
ポールの序文に、「意味がなくても、いいんです。
何となく、おかしければね。」と、書かれていて、
親友ならでは、すごく的確に内容を表している。
のちに、カフカの寓話とか、ランボーの散文詩、
ヴァレリー、マラルメなどの象徴詩を、読んだら、
似たような印象だったので、西洋人の感覚とは、
こういうものなのか、自分も何となくわかりかけた。
ジョン自身が、ホワイトアルバムの「ジュリア」で、
「僕の言うことの、半分は意味がなくて」と、歌い、
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」や、
「アイ・アム・ザ・ウォルラス」へと、つながっています。

楽譜売り場に、ジョン・レノンの写真が表紙の
輸入本が飾ってあり、それは一目見ただけで、
有名な「イン・ヒズ・オウン・ライト」だとわかる。
ジョン・レノンが、64年に発表した、第1作で、
思いついた事をメモに書き、入れたポケットが、
いっぱいになったので、それを本にしてみた、
なんて、どこかで、本人が語っていたように思う。
ビートルズの映画「ハード・デイズ・ナイト」でも、
さりげなく、楽屋あたりに、その本が置いてあり、
その表紙は、自分の目に焼きついていた。
3千円くらいだか、当時の自分の小遣いでは、
手の届く金額でなかったが、両親が昔から、
漫画以外の本なら、いつでも買ってやるなどと、
言っていたので、英語の本だと言いくるめた。
実際、辞書を引きながら読んだので、少しは、
英語の勉強になったし、ビートルズの歌詞を、
覚えたことなんかも、前置詞の穴埋め試験で、
迷ったときに、口ずさんで正解でき、役立った。
「イン・ヒズ~」は、ポール・マッカートニーの、
序文があり、黒い活字で印刷された文に続き、
青い万年筆で書いたような、ポールのサイン。
ポールの直筆サイン入りだから、高かったんだと、
勝手に思い込んで、ひとり納得していたのだが、
今現物を見ると、どうみても、これも印刷だった。
本の内容は、寓話のような、散文詩のようなもの、
さらに意味不明のような、イラストが書かれて、
思いつきの産物なのかなあと、辞書も投げ出した。
片岡義男による和訳「絵本ジョン・レノンセンス」が、
年末に出たが、自分が買ったのは、翌年だったか、
奥付は75年12月の初版だが、たぶん売れなくて、
かなりあとになっても、初版が買えたんだと思う。
和訳で読んでも、やはり意味が、よくわからなくて、
本の帯にある、「ナンセンス絵本」「ことば遊び」と、
書かれているのは、出版社の苦肉の策だったか。
ポールの序文に、「意味がなくても、いいんです。
何となく、おかしければね。」と、書かれていて、
親友ならでは、すごく的確に内容を表している。
のちに、カフカの寓話とか、ランボーの散文詩、
ヴァレリー、マラルメなどの象徴詩を、読んだら、
似たような印象だったので、西洋人の感覚とは、
こういうものなのか、自分も何となくわかりかけた。
ジョン自身が、ホワイトアルバムの「ジュリア」で、
「僕の言うことの、半分は意味がなくて」と、歌い、
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」や、
「アイ・アム・ザ・ウォルラス」へと、つながっています。

スポンサーサイト


![]() |
|
![]() In His Own Writeですね。
展示では見たことはありますが、実物を手に取ったことはありません。 うらやましいです。 しかし、内容はそうようなものでしたか。 あの時点で既にジョンの一流(?)のセンスがあったわけですね。 ポールのサインとコメントも何とも言えません。 よいお宝ですね。 冒険おじさん | URL | 2011/02/24/Thu 20:58 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> In His Own Writeですね。 展示では見たことはありますが、実物を手に取ったことはありません。 うらやましいです。 たまたま、ヤマハで見かけたのが、ついていました。 > しかし、内容はそうようなものでしたか。 あの時点で既にジョンの一流(?)のセンスがあったわけですね。 ポールのサインとコメントも何とも言えません。 マザーグースなどに親しんでいる、国民性とでも言うのでしょうか。 > よいお宝ですね。 原書は復刻して、入手できるようですが、自分には、確かにお宝です。 ギターマジシャン | URL | 2011/02/24/Thu 21:49 [編集]
|

| ホーム |