僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
外人ギタリストのインタビュー記事は、翻訳が左右する
雑誌などで、来日ミュージシャンたちの、
インタビュー記事を見ることが、多々あるが、
翻訳ひとつで、かなり印象が変わってしまう。

日本語の場合、1人称の「I(アイ)」ひとつ取っても、
「私」「僕」「俺」「おいら」など、限りなくあるから、
その使い分けで、およその人物像が作られる。

よくあるのが、UFO特集などに、出てくる目撃者が、
老人の場合、「わしゃ、見たんじゃよ」の吹き替えで、
今どき、こんな言い回しをする年寄りがいるだろうか。

ステレオタイプというか、日本語は、話し方一つで、
性別、年齢、性格などを、特定化しやすいから、
小説やドラマでは重宝だろうが、翻訳の場合は、
訳者が、どうとらえているかで、変わりすぎてくる。

例えば、ギター練習を、ろくにしないギタリストが、
インタビューに答えたとして、それを訳すときに、
クラシックギタリストなら、「私は、あいにく、
練習を、ほとんどして来なかったのです」となる。

ロック、フュージョンなら、「僕は、いかんせん、
練習なんか、やって来なかったんだ」とでも訳す。

パンク、ヘビメタは、「俺なんかは、なんつったって、
練習なんか、金輪際、してねえぜ」と、なるだろうか。

自分で、書いていて、あまりに極端だと思うが、
インタビュー記事は、ほとんどこんなもんじゃないか。

75年にヤマハから出た、インタビュー集である、
ロックギタリスト・炸裂する音に賭ける獅子達」は、
海外の雑誌「ギタープレイヤー」に掲載された、
インタビュー記事から、49名をセレクトしたもの。

著作権に、ひっかからない程度に引用すると、
レスポールを使わないか、聞かれたクラプトンは、
「僕は、今でも、レスポールを使っていますよ」と、
答えていて、全体に紳士的な印象を与えている。

正式にギターを習ったか聞かれた、ジェフ・ベックは、
「すぐに、先公のところへ行ったら、そいつ、俺以上に、
何も知らないヤツなんだ」と、ワイルドな発言。

スティーブ・ハウのことを聞かれた、リッチーは、
「いつも、感心しちゃうよ、でも、僕の好きなタイプの、
ギタリストじゃないんだな」と、学生のような返事。

古い本だから、昔の話と、笑ってすませても良いが、
この辺の事情は、いっこうに改善されていない模様。

ヤングギターに、アル・ディ・メオラが載った時は、
「うん、ボクは、そうだヨ」などと、カタカナ混じりになり
片言の日本語を話す、変な外人という印象だった。

村上春樹が、「ライ麦畑でつかまえて」の新訳を、
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」として出した時、
翻訳の苦労を語っていたが、今も日本語にする場合、
敬語も含めて、つきまとう問題なんだと実感します。
スポンサーサイト





管理者にだけ表示を許可する


初めまして
読み逃げ常習犯のリッケン330です
いつも楽しく拝見させていただいております
ギターや音楽に関しては、私なんぞの出る幕はないんですが
今回の記事は、私の本業近辺なので・・・
ギターマジシャンさん、おもしろい観察力です
私もいままでイヤになるほど通訳やら翻訳はしてきましたけど
基本的に 『I』 は 『私』 でしか訳した事がありませんでした
英語は同じ 『I』 でも言い方でその人の人となりが感じられます
一番よい例が 『Hello』 です
『Hello』 を 丁寧に言うか、早口で言うか、乱暴に言うか
あるいは略して 『Hi』 、 『Yo』 で言うかですぐ人となりがわかります
翻訳者は絶対に本人には会っていないでしょうから
きっと写真を見た印象で訳文を作ったのでしょう
と、言う事は・・・見た目は大事という事ですか
いや~~、でもこの観察の仕方は本当に面白いです
今度、授業で使わせていただいてもいいですか?
リッケン330 | URL | 2011/02/03/Thu 09:42 [編集]
Re: 初めまして
コメント、ありがとうございます。


> 読み逃げ常習犯のリッケン330です
いつも楽しく拝見させていただいております

初めまして。

「リッケン330」というお名前にひかれて、自分も何度となく、
そちらのブログを訪問させていだだきました。


> ギターや音楽に関しては、私なんぞの出る幕はないんですが
今回の記事は、私の本業近辺なので・・・
ギターマジシャンさん、おもしろい観察力です
私もいままでイヤになるほど通訳やら翻訳はしてきましたけど
基本的に 『I』 は 『私』 でしか訳した事がありませんでした
英語は同じ 『I』 でも言い方でその人の人となりが感じられます
一番よい例が 『Hello』 です
『Hello』 を 丁寧に言うか、早口で言うか、乱暴に言うか
あるいは略して 『Hi』 、 『Yo』 で言うかですぐ人となりがわかります
翻訳者は絶対に本人には会っていないでしょうから
きっと写真を見た印象で訳文を作ったのでしょう
と、言う事は・・・見た目は大事という事ですか



実際に通訳などされていた方の、経験談は、説得力あります。

肉声でなくとも、文面上から、言い回し、表現、語彙によって、
人物像を描けるのでしょうが、やっぱり見た目が大きいですよね。

「人は見た目が一番」なんてタイトルの、ベストセラーもあったような…。


> いや~~、でもこの観察の仕方は本当に面白いです
今度、授業で使わせていただいてもいいですか?


ぜひ、ご活用ください。

これからも、よろしくお願いします。
ギターマジシャン | URL | 2011/02/03/Thu 19:14 [編集]



トラックバック
TB*URL





Copyright © 僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ. all rights reserved.