僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
豚は飛んでくれなかった、代々木のピンクフロイド公演
ピンクフロイドの来日には、毎回、ある意味、
伝説のようなものが、つきまとっていたと言える。

いわく、初来日、野外の箱根アフロディーテで、
演奏時に霧が発生し、幻想的なステージになる。

再来日時、サラウンドシステムのPAを持参して、
会場内を、足音が駆け抜ける音響で、度肝を抜く。

88年、新作「鬱(うつ)」を出しての来日は、
ロジャー・ウォータースは、脱退していたが、
やはり脱退したリチャード・ライトは参加して、
3名のメンバーに、多数のバックを従えていた。

持っていたLPは、「ザ・ウォール」だけだったが、
原子心母」「狂気」は、FM録音していたし、
エコーズ」などのBBCライブも聴いていた。

友人と、来日公演に行くことになったので、
ベスト盤CDと、新作も買って、予習していく。

今度は、いったい何を、彼らが見せてくれるのか、
期待しながら、国立代々木第一体育館へ向かった。

冒頭、ステージ上の、巨大な円形スクリーンに、
映像が映し出され、MTV用のビデオクリップか、
曲は流れずに、ボートを漕ぐ人物を、カメラが追う。

ゴボっという音で、画面が水面下に移ったのだが、
自分も水に潜って、耳の中に水が入ってきたようで、
ものすごい音響効果と、視覚効果に、本当に驚いた。

そして、演奏は始まるが、ライティングもすごいし、
スクリーンには、ビデオと実際の演奏場面が、
交互に映し出され、MTVの中継に参加している気分。

2曲目だったか、犬が走り回るシーンに続き、
映像の中で、ギターのデヴィッド・ギルモアが、
振返りざま、歌いだすと、演奏が始まっていた。

ステージ上と、映像内のギルモアが錯綜して、
ものすごい不思議な感覚にとらわれて、曲を聴いた。

過去の曲も、映像やライティングが見事で、
ものすごいショーを見ている、という満足感。

もちろん、演奏そのものも、バックも含め素晴らしくて、
プログレの本領発揮というか、ものすごいテク集団。

ギターは叫び、泣き、キーボードは音空間を支配し、
ドラムも、堅実なリズムを刻みつつ、要所要所で、
ゲートエコーを効かせた、迫力のフィルインを決める。

とにかく圧倒されたし、音響の悪い代々木体育館で、
こんな良い音が聴けるのに驚き、それどころか、
公会堂、厚生年金、サンプラでも、こんな音はしなかった。

有名な、「アニマルズ」の豚の張りぼて(?)が、
日本でも飛ばすかと、来日前に言われていたが、
前日の武道館では、しっかりと、宙を舞ったらしい。

ところが、自分が見た代々木体育館では、出現せず、
武道館で使ったワイヤーでは、長さが足りずに、
代わりが調達できないままだったと、後日聞いた。

翌日は、豚が飛んだそうで、ある意味、貴重な日を
体験したことになるが、すごく残念な気分でした。


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