僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
村上春樹「蛍」は未完だったのか
84年に出た、村上春樹「蛍・納屋を焼く・その他の短編」に収録の、
表題作「蛍」。

「風の歌を聴け」に始まる「僕」と「鼠」の初期三部作を、
曽野綾子「太郎物語」や、井上ひさし「青葉繁れる」と同様の青春小説と思い、
肩透かしをくらったようになっていた自分。

ここで「蛍」を読み、
これこそ学生の物語、青春小説だと歓喜したのです。

少し変わった学生寮の同居人が出てくるが、
当時NHKで放映された、銀河テレビ小説「青春前後不覚」の中で、
主人公・金田賢一の友人役だった酒井敏也の姿に重ねていた。

描写されている背格好とは、まったく違うのだが、
学生である主人公の友人というだけで、同じに感じたのだから、
テレビなどの映像の刷り込みは、不思議なものです。

この短編は、蛍の描写で、終わるともなく終わっていくのだが、
夏目漱石や川端康成の、純文学の世界に通じる終わり方なのだろうかと、
自分なりの余韻を味わっていたのです。

ところが、数年後に、この作品は「ノルウェイの森」という長編小説の、
冒頭部分に、ほとんど変更ないまま、引用されていく。

またしても自分の勘違い、独りよがりの納得に、猛省した次第。







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