僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
村上春樹「1973年のピンボール」で思い出すボーリング場
まだ、インベーダーゲームもなく、ゲームセンターもなかった時代。

70年代初頭、道玄坂のプライムは、緑屋というクレジット店のビルで
そこにはボーリング場が入っていた。

宇田川のビデオスタジオも、当時は新しくできたボーリング場で、
中学生の自分たちは、ボーリングよりも、ピンボール台に群がって、
お互いに、点数を競い合ったものです。

ピンボールという言葉に魅かれて読んだ、村上春樹「1973年のピンボール」。

前作「風の歌を聴け」と同様に、青春小説と思った自分は、
ピンボールの時代を懐かしむように読み始めた。

主人公が渋谷の南平台の事務所に勤めている設定も、身近に感じられた。

就職している「僕」、居場所を探しあぐねている「鼠」の交互の描写は、
サラリーマンになったものの、モラトリアム気分の抜けない自分には、
共感できる独白ばかりで、ある意味、ちくちくと刺される気分でした。

ところが、物語は、双子の存在に端を発し、
どこか日常と離れた、非現実の比重が増してくる。

前作でハートフィールドを実在の作家であると、何の疑問も抱かなかった自分でも、
描かれているピンボールの歴史、機種は本当なのかな?という気がしてきたのです。

最後のピンボール台を探すくだりに至っては、自分が突き放されたような気にもなり、
そうだよ、これは小説なのだ、エッセイではないのだと、自分を納得させたのでした。



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