fc2ブログ
僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
去りゆく夏を惜しむというより逃がさないTUBE「シーズン・イン・ザ・サン」
前回、ポカリスエットのCMの話をしたが、
同様に夏を思わせるCMにビールがあり、
キリンビールのロゴのプールに飛び込み、
TUBEの曲が流れるCMも印象に残った。

おそらく、このCMでTUBEのことを知って、
その「シーズン・イン・ザ・サン」が気に入り、
曲名がそのままアルバムタイトルになった
TUBEのサードアルバムをCDで買った。

自分がCDプレイヤーをようやく買うのが、
85年なので、そのあたりに出た新譜から。
CDで集めていくようになり、このTUBEも、
7枚程買い、自分としては多く集めた部類。

どのアルバムにも夏や海の曲名が並んで、
サザン、達郎、オメガ、角松、高中と同様、
TUBEは夏のイメージのバンドとなったが、
本人たちは、最初は戸惑いもあったそうだ。

湘南のサーファーのように売り出されたが、
神奈川出身でも実際は厚木や座間だとか、
いろいろ裏話はあるようで、そうは言っても、
ヒット曲だらけの夏を代表するバンドだろう。

TUBEも他の新人バンドと同様に録音は、
スタジオミュージシャンだと思っていたが、
ギターの音が松原正樹や今剛とは違うし、
ベテランの芳野藤丸、矢島賢とも違った。

スタジオに若手ギタリストが加わったかと、
思っていたのだが、春畑はギターが上手く、
ソロアルバムを出すと、友人から教わって、
そうか、メンバーの演奏だったのかと知る。

後のビーイング系バンドやユニットの場合、
ボーカルありきで、実力派ミュージシャンと、
組ませているが、TUBEも同様だったのか、
もともとのバンド仲間だったのかは知らない。

曲はビーイングのシングルヒット曲の定番、
織田哲郎の作曲だが、作詞は亜蘭知子で、
まだ坂井泉水や小松未歩が出てくる前は、
この二人がビーイングの楽曲の黄金コンビ。

亜蘭は、清水靖晃、笹路正徳の音楽集団、
マライアのバックアップでソロデビューして、
そのマライアのギター、土方隆行のソロで、
リードボーカルをとっていたのが織田哲郎。

意外なところで、いろいろな人脈があると、
調べていくと面白いし、まさかその縁から、
TUBEのアルバムのギターが土方だとは、
ありえなくもないが、特徴的に春畑だろう。

春畑は後にJリーグのテーマ曲も手掛けて、
ソロギタリストとしても活躍して、スタイルは、
当時の最先端のエディ・ヴァン・ヘイレンや
スティーブ・ルカサーの影響が大きい印象。

チョーキングビブラートも本当に素晴らしく、
飲み屋でTUBEの曲がたまたま流れた時、
セミプロのプログレバンドのギターの奴さえ、
「こいつチョーキング上手いよなあ」と呟く。

「シーズン・イン・ザ・サン」の間奏のソロは、
サックスだが、ライブではエンディングだけ
ギターソロになるので、今回曲を伸ばして、
弾きまくるが、自分のチョーキングは今一。

春畑がソロアルバムで、「シーズン~」を、
インスト版で演奏していて、サビの部分が、
すごくいい感じのフレーズなので真似るが、
チョーキングのニュアンスなどすごく難しい。

このインスト版は、ギターの特性を生かして、
原曲キーのDをEへ1音上げているのだが、
エンディングで、このキーが上がったままで、
前田の歌が加わり、本当歌唱力が半端ない。

先日テレビで、「シーズン・イン・ザ・サン」を、
何十年振りかで歌うと予告されていたので、
楽しみにして見ると、キーを1音下げていて、
「あ~夏休み」は2音も下げていて、驚いた。

前田はプロだから、高い声が出なくなって、
無理やり歌うより、ベストパフォーマンスを、
披露できる音域にしたのだろうが、自分は、
下げても歌唱力は変わらないので原キー。

ベストセラー本の最相葉月「絶対音感」に、
「作曲家は調性を選び、変ホ長調であれば、
変ホ長調の色感なり色彩が欲しいわけで、
半音高くしたり低くしたら、変わってしまう。」

そんな内容が書かれていて、単純な自分は、
原曲キーにこだわるようになったが、実際は、
クラシックでさえ、フルートの小品の場合など、
移調して演奏するのは普通に行われている。

自分の場合、耳コピが苦手でバンドスコアを、
買い集めては、カバー演奏していることもあり、
その楽譜を移調するのが面倒だというのが、
原曲のキーのまま演奏して歌う一番の理由。

今さら、夏の曲はやや季節外れの感もあるし、
暑さ寒さも彼岸までなのだから、遅きに失し
すっかり秋めいてきた中、夏よ逃げないでくれ、
TUBE「シーズン・イン・ザ・サン」アップです。




スポンサーサイト







Copyright © 僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ. all rights reserved.