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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
カフェバーからお茶の間までフュージョンが流れたシャカタク「ナイト・バーズ」
シャカタク「ナイト・バーズ」を最初に聴いたのは、
FMを流す行きつけの喫茶店だったか、自宅か、
記憶は曖昧だが、やがて、お洒落なカフェバー、
さらには、TVのBGMでお茶の間にも浸透する。

わかりやすく、すぐに口ずさめるようなメロディに、
それでいて、ギターやピアノの間奏は本格的で、
特にピアノは、正統派ジャズのビバップフレーズ、
エンディングで延々とアドリブを聴かせてくれた。

シャカタクという、一風変わったバンドの名前は、
お釈迦様が托鉢するとか、仏教に関係するのか、
東洋系、インド系のバンドで、インドのシタール、
タブラの民族楽器を使う曲もあるのかと想像する。

実際には、イギリスのフュージョンバンドだそうで、
お世話になったレコード屋さんが、「シャック」で、
その店を攻撃するくらいに売れようと、シャックを、
アタックで、シャカタクと名付けたと由来もわかる。

女声コーラスが入っているのも売れ線の要素で、
本当に心地よく聴けるフュージョンで、それまで、
ジャズ・ロックからクロスオーバーの流れで続く、
テクニカル路線とは一線を画して、見事にヒット。

リリカルなピアノの音色でメロディアスな部分は、
クルセイダースのピアニスト、ジョー・サンプルが、
ソロアルバム「虹の楽園」でやっていたのに近く、
シャカタクのピアノは影響を受けたように感じた。

シャカタクの2枚目のLP「「ナイト・バーズ」には、
クルセイダース「ストリート・ライフ」に似ていて、
サックスまで入る「ストリート・ウォーキン」があり、
やっぱり意識してというか、好きなんだろうなと。

ミュージックフェアだったか、高中正義も出演し、
演奏の共演はなかったが、高中がシャカタクの、
ナイトバーズを聴いた時に「ああ、やられた。」と
思ったと回想していて、すごく自分も分かる気が。

女声ボーカルを起用した「スイート・アグネス」で、
シングルヒットさせたり、分かりやすいメロディの、
「ブルー・ラグーン」のCM曲で、お茶の間に登場、
高中のやったことを、もっと進めての大ヒットだと。

ピアノのビル・シャープは、クルセイダースとして、
ギターのキース・ウィンターは弾いているギターが、
ヤマハのSGモデルなので、高中やカシオペアの、
影響があるのか、番組で対談すると良かったのに。

自分の「ナイト・バーズ」は、最近のリベンジ同様、
7年前に一度アップしているが、やはり音が貧弱、
今回、コンガとマラカス、生音の手拍子も追加して、
リズムがタイトになるよう、伴奏とメリハリをつける。

ピアノの伴奏は、一定のパターンだが、実際には、
ビルが生ピアノ、ロジャーがエレピの担当なのか、
けっこう伴奏がずれて、鳴ったり、鳴らなかったり、
別々になっていて、ただ、そこは気にせず弾いた。

エンディングのピアノソロは、ジャズピアノらしく、
右手のアドリブソロに呼応するように、ガンガンと、
左手でテンションコードを鳴らしてくるが、スコアは、
右手の採譜のみなので、ここは、適当にごまかす。

その右手も、いわゆる2拍3連のような変則的で、
3拍21連だの、2拍15連のフレーズが出てきて、
これはイングヴェイもよく弾くが、自分には無理で、
3連と4連の混合みたいにして、小節内に収めた。

ギターソロは、クリーントーンでシンプルなのだが、
裏拍で引っかけるフレーズが多く、リズム音痴の、
自分には厳しいフレーズで、たった16小節なのに、
毎日1~2時間録音しては、消してやり直していた。

昔ギター教室で、「お前は裏拍が苦手なんだから、
好きな高中の曲で練習しろ」と、ギターマガジンに、
掲載された「レディ・トゥ・フライ」を先生に渡されて、
「高校の頃から弾いてる曲ですよ」と余裕で答える。

ところが、メトロノームに合わせて、先生と弾いたら、
どんどんずれていって、メロディがひっくり返ったり、
遅れて弾いたり早く弾いたりと、ずれ方もバラバラ、
1週間、自宅で毎日練習しろと、欠点を指摘された。

シャカタクのギターが、高中の影響があるかどうか、
それは不明だが、似たような裏拍フレーズを多用し、
ちょっと関連づけたいが、海外のミュージシャンは、
ギターに限らず、ノリが裏になっていることが多い。

ベースは、このアルバムから加入したベーシスト、
ジョージ・アンダーソンで、チョッパーが得意だが、
「ナイト・バーズ」は、どう聴いても普通の指弾きで、
ライブでのチョッパー全開と違って、地味な演奏。

音楽性の違いから、初代ベースが脱退したそうで、
1枚目を聴くと、派手なベースはなく堅実な演奏、
加入したばかりのジョージは「ナイト・バーズ」が、
初録音で、前任者に合わせたベースを弾いたか。

録音しかけの曲が数多いが、猫のみーこさんが、
シャカタクの記事を掲載されて、ついやりたくなり、
リベンジ演奏となった「ナイト・バーズ」は、本当、
これ以上ない超名曲なので、時間をかけました。




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