僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
プリズムの曲を初めて聴いたのは、ラジオ番組で、
雑誌「プレイヤー」のギター講座など連動していた、
ラジオ関東「プレイヤー・ショー」に、和田アキラと
森園勝敏が出て、バンド名の曲「プリズム」を流す。
もうテープが劣化してしまい、再生は不可能だが、
ケースごと記念に残してあるカセットのラベルには、
「プレイヤーショー 77年7月18日 プリズム」と、
書いてあり、自分は秋くらいと思い違いしていた。
リー・リトナーとラリー・カールトンの特集が続いた、
FM東京の「アスペクト・イン・クロスオーバー」を、
先に聴いたとばかり思っていたが、こちらの方は、
8月23日、8月30日と放送日を記入してあった。
この2人が、渡辺貞夫・五輪真弓のバックで来日、
コンサートやスタジオ生演奏が放送されたりして、
クロスオーバーギターがブームになってきた頃に、
ちょうど良いタイミングでのプリズムだったとばかり。
自分のことだが、リトナー「キャプテン・フィンガー」、
カールトン「ルーム335」など聴いていない段階で、
早弾きと変拍子の「プリズム」のテーマを聴いたら、
それは、ものすごい衝撃だっただろうなと想像する。
ただ、下地というか、高校のギター好きの仲間は、
たいていジェフ・ベックのインストをコピーしていて、
ロック畑からのクロスオーバーには親しんでいたし、
ジャズ畑のジョージ・ベンソンなども聴いてはいた。
ギターが上手くなるにはジャズを覚えた方が良いと、
友人たちから言われ、ジョージ・ベンソンを聴くが、
「ブリージン」は、今でこそポップなアルバムだと、
思うが、当時は、うわ、もろにジャズだよと感じた。
そうした中で聴いた「プリズム」は、ロックギターの、
歪ませた音で、ジェフ・ベックよりも早弾きがすごく、
スローな曲での泣きのギターは、これまたベックの、
「哀しみの恋人たち」のようで、すぐにとびついた。
デビューアルバムの発売より先に、シングル盤で、
「ラブ・ミー」を出していたようで、情報の早い人だと、
こちらを先に買ったり、ラジオでも聴いたのだろうし、
泣きのギターと中間部のサンバでの早弾きが見事。
プリズムの歴代の曲で、女声ボーカルが入るのは、
この曲だけかもしれず、バンドのデビューにあたり、
インスト曲よりは、歌ものを出す方が一般受けする、
そんなレコード会社の思惑がどことなく見てとれる。
インスト、クロスオーバーギターの先輩格でもある、
高中正義が、アグネス・ラム人気に便乗したような、
「スイート・アグネス」を出し、多少はヒットしたので、
同じ歌手を起用して、二匹目のドジョウを狙ったか。
プリズムのアルバムのクレジットには、ボーカルの、
名前は伏せてあるが、当時から、歌っているのは、
タンタン(大空はるみ)であると、自分も知っていて、
リマスターCDで明かされたというが、周知の事実。
これは秋になった頃だろうか、若山源蔵の番組に、
和田と森園がゲスト出演し、ジェームス・ボンドの、
吹き替えの人とプリズムの2人なんて奇妙だなと、
思いながら番組を聴くと、「トルネード」がかかった。
それこそ、こんな最先端プログレ・フュージョンを、
若山源蔵の番組で流すなんて意外だったのだが、
歌ものなんかよりアキラの早弾きを前面に出そうと、
ファンの反応を見て、路線変更をしたのだと感じた。
プリズムの「ラブ・ミー」の演奏は、10年程前にも、
一度やっているが、この1~2年の演奏に比べて、
それ以前のものは、かなりひどいクオリティなので、
やり直す以上は、できるだけ完コピを目指すことに。
40年以上前に買った、バンドパート譜シリーズは、
ドラムは基本パターンに「FILL」の表示だけとか、
エレピ、シンセはコード表記のみ、ひどすぎるのは、
ベースが「Your Feeling」で白紙のページが続く。
それでも、耳コピの苦手な自分には重宝していて、
ギターのアドリブ部分では16分音符以上になると、
明らかに違う音符が続くが、まったくないよりまし、
多少自分で修正しながら、これまで演奏してきた。
ただ、「ラブ・ミー」は、シングルカットされたからか、
「クロスオーバー・ジャパン」のバンドスコア集に、
収録されていて、こちらは、かなり正確な譜面で、
もう絶版だが、ダウンロード楽譜で曲単位で販売。
これで完コピだと、ドラム入力から取りかかるが、
自分のMTRは、テンポチェンジができないので、
途中のサンバで倍テンになる箇所は、文字通り、
倍のテンポ、16分音符を32分音符で入力する。
それで、ベース、ギターシンセ、リズムギターと、
いい感じで演奏していくが、いざリードギターを、
弾いてみると、サンバの部分がすごく間延びして、
テンポ60→120ではなく、135にしないとダメ。
とりあえず、録音を続けたが、ミックスダウン時に、
聴き返したら、中間部があまりに間抜けな感じで、
ここは、あせらず、じっくり取り組もう、中間部だけ、
別に録音して、あとでパソコンで編集すればよい。
時間をかける以上、昔から弾いているから楽勝だ、
目をつぶっても弾けるさと、豪語しているギターも、
原曲をじっくり聴き込んで、完全コピーを目指すが、
かなり、自分流のフレーズで弾いていたと気づく。
歌のメロディをなぞるように繰り返し弾くフレーズも、
チョーキングのタイミングや音程があまりにひどく、
ここだけでも、毎日何時間も練習するが、かえって、
ドツボにはまり、何が正解かわからなくなってくる。
昔、新婚旅行で同じツアーを回ったグループ中に、
ギターサークルで知り合ったというカップルがいて、
プリズムの話になると、和田アキラのフレーズは、
ミストーンまで完コピしたと言うので、嬉しくなった。
自分は渋谷河合楽器の発表会で、「プリズム」と、
「バイキングⅡ」を演奏したが、早弾きのところは、
かなり自分流で、単に16分音符を続けただけで、
世の中には上手い人がいくらでもいるなあと感心。
自分は、そこまでは無理だが、なるべく雰囲気が、
出るように心がけ、メロディを歌わせるのもそうだし、
サビのクリーントーンは、限りなく美しく響くように、
丁寧に弾くことにしたら、多少は似てきた気がする。
エンディングはフェイドアウトするが、ちょっと伸ばし、
アキラが近年のライブでは、ここで早弾きするので、
自分もなりきって、初期のレスポールで弾きまくる、
そんなフレーズを意識しつつ、ムチャ弾きで終える。
いずれ記事にするが、自分より、はるかにアキラに、
思い入れのある人が、かなり多いのに今回気づき、
そうしたファンの方々と、和田アキラへの愛をこめて、
プリズムの「ラブ・ミー」、1ヶ月かけてのアップです。
雑誌「プレイヤー」のギター講座など連動していた、
ラジオ関東「プレイヤー・ショー」に、和田アキラと
森園勝敏が出て、バンド名の曲「プリズム」を流す。
もうテープが劣化してしまい、再生は不可能だが、
ケースごと記念に残してあるカセットのラベルには、
「プレイヤーショー 77年7月18日 プリズム」と、
書いてあり、自分は秋くらいと思い違いしていた。
リー・リトナーとラリー・カールトンの特集が続いた、
FM東京の「アスペクト・イン・クロスオーバー」を、
先に聴いたとばかり思っていたが、こちらの方は、
8月23日、8月30日と放送日を記入してあった。
この2人が、渡辺貞夫・五輪真弓のバックで来日、
コンサートやスタジオ生演奏が放送されたりして、
クロスオーバーギターがブームになってきた頃に、
ちょうど良いタイミングでのプリズムだったとばかり。
自分のことだが、リトナー「キャプテン・フィンガー」、
カールトン「ルーム335」など聴いていない段階で、
早弾きと変拍子の「プリズム」のテーマを聴いたら、
それは、ものすごい衝撃だっただろうなと想像する。
ただ、下地というか、高校のギター好きの仲間は、
たいていジェフ・ベックのインストをコピーしていて、
ロック畑からのクロスオーバーには親しんでいたし、
ジャズ畑のジョージ・ベンソンなども聴いてはいた。
ギターが上手くなるにはジャズを覚えた方が良いと、
友人たちから言われ、ジョージ・ベンソンを聴くが、
「ブリージン」は、今でこそポップなアルバムだと、
思うが、当時は、うわ、もろにジャズだよと感じた。
そうした中で聴いた「プリズム」は、ロックギターの、
歪ませた音で、ジェフ・ベックよりも早弾きがすごく、
スローな曲での泣きのギターは、これまたベックの、
「哀しみの恋人たち」のようで、すぐにとびついた。
デビューアルバムの発売より先に、シングル盤で、
「ラブ・ミー」を出していたようで、情報の早い人だと、
こちらを先に買ったり、ラジオでも聴いたのだろうし、
泣きのギターと中間部のサンバでの早弾きが見事。
プリズムの歴代の曲で、女声ボーカルが入るのは、
この曲だけかもしれず、バンドのデビューにあたり、
インスト曲よりは、歌ものを出す方が一般受けする、
そんなレコード会社の思惑がどことなく見てとれる。
インスト、クロスオーバーギターの先輩格でもある、
高中正義が、アグネス・ラム人気に便乗したような、
「スイート・アグネス」を出し、多少はヒットしたので、
同じ歌手を起用して、二匹目のドジョウを狙ったか。
プリズムのアルバムのクレジットには、ボーカルの、
名前は伏せてあるが、当時から、歌っているのは、
タンタン(大空はるみ)であると、自分も知っていて、
リマスターCDで明かされたというが、周知の事実。
これは秋になった頃だろうか、若山源蔵の番組に、
和田と森園がゲスト出演し、ジェームス・ボンドの、
吹き替えの人とプリズムの2人なんて奇妙だなと、
思いながら番組を聴くと、「トルネード」がかかった。
それこそ、こんな最先端プログレ・フュージョンを、
若山源蔵の番組で流すなんて意外だったのだが、
歌ものなんかよりアキラの早弾きを前面に出そうと、
ファンの反応を見て、路線変更をしたのだと感じた。
プリズムの「ラブ・ミー」の演奏は、10年程前にも、
一度やっているが、この1~2年の演奏に比べて、
それ以前のものは、かなりひどいクオリティなので、
やり直す以上は、できるだけ完コピを目指すことに。
40年以上前に買った、バンドパート譜シリーズは、
ドラムは基本パターンに「FILL」の表示だけとか、
エレピ、シンセはコード表記のみ、ひどすぎるのは、
ベースが「Your Feeling」で白紙のページが続く。
それでも、耳コピの苦手な自分には重宝していて、
ギターのアドリブ部分では16分音符以上になると、
明らかに違う音符が続くが、まったくないよりまし、
多少自分で修正しながら、これまで演奏してきた。
ただ、「ラブ・ミー」は、シングルカットされたからか、
「クロスオーバー・ジャパン」のバンドスコア集に、
収録されていて、こちらは、かなり正確な譜面で、
もう絶版だが、ダウンロード楽譜で曲単位で販売。
これで完コピだと、ドラム入力から取りかかるが、
自分のMTRは、テンポチェンジができないので、
途中のサンバで倍テンになる箇所は、文字通り、
倍のテンポ、16分音符を32分音符で入力する。
それで、ベース、ギターシンセ、リズムギターと、
いい感じで演奏していくが、いざリードギターを、
弾いてみると、サンバの部分がすごく間延びして、
テンポ60→120ではなく、135にしないとダメ。
とりあえず、録音を続けたが、ミックスダウン時に、
聴き返したら、中間部があまりに間抜けな感じで、
ここは、あせらず、じっくり取り組もう、中間部だけ、
別に録音して、あとでパソコンで編集すればよい。
時間をかける以上、昔から弾いているから楽勝だ、
目をつぶっても弾けるさと、豪語しているギターも、
原曲をじっくり聴き込んで、完全コピーを目指すが、
かなり、自分流のフレーズで弾いていたと気づく。
歌のメロディをなぞるように繰り返し弾くフレーズも、
チョーキングのタイミングや音程があまりにひどく、
ここだけでも、毎日何時間も練習するが、かえって、
ドツボにはまり、何が正解かわからなくなってくる。
昔、新婚旅行で同じツアーを回ったグループ中に、
ギターサークルで知り合ったというカップルがいて、
プリズムの話になると、和田アキラのフレーズは、
ミストーンまで完コピしたと言うので、嬉しくなった。
自分は渋谷河合楽器の発表会で、「プリズム」と、
「バイキングⅡ」を演奏したが、早弾きのところは、
かなり自分流で、単に16分音符を続けただけで、
世の中には上手い人がいくらでもいるなあと感心。
自分は、そこまでは無理だが、なるべく雰囲気が、
出るように心がけ、メロディを歌わせるのもそうだし、
サビのクリーントーンは、限りなく美しく響くように、
丁寧に弾くことにしたら、多少は似てきた気がする。
エンディングはフェイドアウトするが、ちょっと伸ばし、
アキラが近年のライブでは、ここで早弾きするので、
自分もなりきって、初期のレスポールで弾きまくる、
そんなフレーズを意識しつつ、ムチャ弾きで終える。
いずれ記事にするが、自分より、はるかにアキラに、
思い入れのある人が、かなり多いのに今回気づき、
そうしたファンの方々と、和田アキラへの愛をこめて、
プリズムの「ラブ・ミー」、1ヶ月かけてのアップです。
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