僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
40年以上前、NHK-FMで「サマーナイト・サウンド」という、
夏休み特番があり、「ニューミュージックの旗手たち」として、
1時間番組で、1人の歌手、グループの曲を2~3曲ずつ、
かけてくれて、2回だけ、120分テープの両面に録音した。
必ずしも夏の曲をかけたのではないが、この季節になると、
よく引っ張り出しては聴いたので、テーマ曲のボサノバ風の、
フルートの曲は、夏=ボサノバという自分のイメージになり、
テープに録音されている人たちも、夏と結びついてしまった。
岸田智史に庄野真代、大塚博堂や因幡晃などに交じって、
オフコースも流れて、こちらは「ジャンクション」からの選曲、
なかでも鈴木康博の作、歌唱による「潮の香り」に至っては、
どこから聴いても夏の湘南を歌った風物詩で、季節と一致。
「夕凪 陽は暮れまどい 遠くに港の灯 見え隠れして」と、
冒頭の一節だけを取っても、夕方の暮れゆく海辺の風景を、
ここまで見事に表現した歌詞はないと思うし、最後の方では、
「陽がおちた海岸道路 向こうのあの灯は葉山の町」とまで。
小学生の頃、遠足で海の方へ行き、海岸道路を歩いたのが、
浮かんできて、小学校の遠足なんて、午後3~4時過ぎには、
学校に戻るから、現地で夕日を見たなんてありえないのだが、
この歌を聴くと、あの時に、日が暮れる中を歩いた気になる。
大学の頃、ギター教室の先生が、江ノ島のダンスパーティで、
演奏するので見に来いと言われ、早めに着いたので、しばらく、
喫茶店で外を見ていると、次第に暮れゆく海辺に灯がともって、
これはまんま「潮の香り」の情景じゃないかと、すごく感動した。
オフコースの曲で、鈴木が書く曲は、コード進行が凝っていて、
「潮の香り」では、代理コードを用いたような転調の繰り返しで、
よくそこに、違和感なくメロディーが載っていると思うし、途中で、
半音上っているのも、自然に繋がっているから気づかなかった。
ただ、これを原曲に合わせて、口ずさむには、転調も平気だが、
自分の作ったオケに合わせて歌うと、すごく音程が取りにくく、
ただでさえ音痴の自分が、メロディを間違えたり、フラットしたり、
シャープしたりと、微妙に音程が合わなくて、かなり聴き苦しい。
間奏のシンセソロはアドリブではなく、作曲されたものだろうが、
すごく曲にマッチしていて、エンディングでは、転調に合わせて、
間奏と同じフレーズを1音半上げて弾いて、対位法ではないが、
追加のシンセで、対旋律のようなフレーズを加えて盛り上げる。
このシンセの音色は、いわゆるムーグの典型的な音だと思うが、
自分のギターシンセの128種のプリセット音になく、384種ある、
基本音色を確認しても同じものはないので、ムーグ系の音から、
2つミックスしてフェイザーでうねらせ、雰囲気だけでも似せた。
さらに小田は、音程を上下するピッチベンドをやたら使っていて、
もともとギターのチョーキング奏法(ベンド)を再現する機能だが、
ギターより派手に音程を行ったり来たりさせているので、ちょっと、
ギターのチョーキングでは1音半が限界で、ニュアンスが出ない。
スライドバーを使ってみたが、逆にフワッとした感じで、定まらず、
そのうえ、バーを動かすノイズや、別の弦の音をシンセが拾って、
とんでもない音に変換してしまうし、きっちりと消音して弾いたら、
逆に音が途切れてしまい、結局、チョーキング交じりで妥協した。
今回、録音していて、一番やる気をなくしたのが、ドラム入力して、
バンドスコアを見ながら、ガイドラインのメロディをまずは録音して、
それからベースを録音、次にやるガットギターのリズムパターンを、
確認しようと、原曲を聴き返すと、音程が半音違うことに気づいた。
よくギターがカポタストをつけて弾くよう、移調してあるのはあるが、
この場合は、単純にA♭調から始まるのを、なぜかAになっていて、
ハードロックじゃあるまいし、半音下げチューニングで弾いたなら、
レコードと合うという具合で、その指示もないし、単なる採譜ミスか。
これに気づいて、しばらく、やり直す気がしないなと思っていたら、
なかなか梅雨も明けないので、ショック(?)が癒えるのを待って、
今回の演奏になったわけで、実際、リズムギターやギターシンセは、
半音下げチューニングにして、バンドスコアを見ながら、演奏した。
ギター教室に通っているとき、歌伴の実践でよくあることだからと、
スタンダード曲のメロディ、伴奏を、その場で、半音上げてみたり、
時には、4度とか5度上にずらして、初見で演奏する練習をしたが、
今はもう無理で、これが半音下げでなければ、楽譜を書くところ。
バンドスコアには出ていないが、パーカッションもいくつか使われ、
左チャンから、コンガと、カチッとスティックを鳴らす音、右からは、
最初マラカスかと思ったら、ギロのようで、ギザギザのついた物を、
いくつか試してみて、ペットボトルキャップをこすることで代用した。
この週末は、久しぶりに太陽を見たどころか、真夏日という暑さで、
そろそろ梅雨明けしてもよいだろうに、東京は、もう1日待つ模様、
一足先にオフコースの夏の曲「潮の香り」ですが、シンセは今一歩、
歌うキーが低いのに音程がグダグダになり、心はまだ梅雨空です。
夏休み特番があり、「ニューミュージックの旗手たち」として、
1時間番組で、1人の歌手、グループの曲を2~3曲ずつ、
かけてくれて、2回だけ、120分テープの両面に録音した。
必ずしも夏の曲をかけたのではないが、この季節になると、
よく引っ張り出しては聴いたので、テーマ曲のボサノバ風の、
フルートの曲は、夏=ボサノバという自分のイメージになり、
テープに録音されている人たちも、夏と結びついてしまった。
岸田智史に庄野真代、大塚博堂や因幡晃などに交じって、
オフコースも流れて、こちらは「ジャンクション」からの選曲、
なかでも鈴木康博の作、歌唱による「潮の香り」に至っては、
どこから聴いても夏の湘南を歌った風物詩で、季節と一致。
「夕凪 陽は暮れまどい 遠くに港の灯 見え隠れして」と、
冒頭の一節だけを取っても、夕方の暮れゆく海辺の風景を、
ここまで見事に表現した歌詞はないと思うし、最後の方では、
「陽がおちた海岸道路 向こうのあの灯は葉山の町」とまで。
小学生の頃、遠足で海の方へ行き、海岸道路を歩いたのが、
浮かんできて、小学校の遠足なんて、午後3~4時過ぎには、
学校に戻るから、現地で夕日を見たなんてありえないのだが、
この歌を聴くと、あの時に、日が暮れる中を歩いた気になる。
大学の頃、ギター教室の先生が、江ノ島のダンスパーティで、
演奏するので見に来いと言われ、早めに着いたので、しばらく、
喫茶店で外を見ていると、次第に暮れゆく海辺に灯がともって、
これはまんま「潮の香り」の情景じゃないかと、すごく感動した。
オフコースの曲で、鈴木が書く曲は、コード進行が凝っていて、
「潮の香り」では、代理コードを用いたような転調の繰り返しで、
よくそこに、違和感なくメロディーが載っていると思うし、途中で、
半音上っているのも、自然に繋がっているから気づかなかった。
ただ、これを原曲に合わせて、口ずさむには、転調も平気だが、
自分の作ったオケに合わせて歌うと、すごく音程が取りにくく、
ただでさえ音痴の自分が、メロディを間違えたり、フラットしたり、
シャープしたりと、微妙に音程が合わなくて、かなり聴き苦しい。
間奏のシンセソロはアドリブではなく、作曲されたものだろうが、
すごく曲にマッチしていて、エンディングでは、転調に合わせて、
間奏と同じフレーズを1音半上げて弾いて、対位法ではないが、
追加のシンセで、対旋律のようなフレーズを加えて盛り上げる。
このシンセの音色は、いわゆるムーグの典型的な音だと思うが、
自分のギターシンセの128種のプリセット音になく、384種ある、
基本音色を確認しても同じものはないので、ムーグ系の音から、
2つミックスしてフェイザーでうねらせ、雰囲気だけでも似せた。
さらに小田は、音程を上下するピッチベンドをやたら使っていて、
もともとギターのチョーキング奏法(ベンド)を再現する機能だが、
ギターより派手に音程を行ったり来たりさせているので、ちょっと、
ギターのチョーキングでは1音半が限界で、ニュアンスが出ない。
スライドバーを使ってみたが、逆にフワッとした感じで、定まらず、
そのうえ、バーを動かすノイズや、別の弦の音をシンセが拾って、
とんでもない音に変換してしまうし、きっちりと消音して弾いたら、
逆に音が途切れてしまい、結局、チョーキング交じりで妥協した。
今回、録音していて、一番やる気をなくしたのが、ドラム入力して、
バンドスコアを見ながら、ガイドラインのメロディをまずは録音して、
それからベースを録音、次にやるガットギターのリズムパターンを、
確認しようと、原曲を聴き返すと、音程が半音違うことに気づいた。
よくギターがカポタストをつけて弾くよう、移調してあるのはあるが、
この場合は、単純にA♭調から始まるのを、なぜかAになっていて、
ハードロックじゃあるまいし、半音下げチューニングで弾いたなら、
レコードと合うという具合で、その指示もないし、単なる採譜ミスか。
これに気づいて、しばらく、やり直す気がしないなと思っていたら、
なかなか梅雨も明けないので、ショック(?)が癒えるのを待って、
今回の演奏になったわけで、実際、リズムギターやギターシンセは、
半音下げチューニングにして、バンドスコアを見ながら、演奏した。
ギター教室に通っているとき、歌伴の実践でよくあることだからと、
スタンダード曲のメロディ、伴奏を、その場で、半音上げてみたり、
時には、4度とか5度上にずらして、初見で演奏する練習をしたが、
今はもう無理で、これが半音下げでなければ、楽譜を書くところ。
バンドスコアには出ていないが、パーカッションもいくつか使われ、
左チャンから、コンガと、カチッとスティックを鳴らす音、右からは、
最初マラカスかと思ったら、ギロのようで、ギザギザのついた物を、
いくつか試してみて、ペットボトルキャップをこすることで代用した。
この週末は、久しぶりに太陽を見たどころか、真夏日という暑さで、
そろそろ梅雨明けしてもよいだろうに、東京は、もう1日待つ模様、
一足先にオフコースの夏の曲「潮の香り」ですが、シンセは今一歩、
歌うキーが低いのに音程がグダグダになり、心はまだ梅雨空です。
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昨年の今頃、真夏日だ、猛暑日だと連日の騒ぎだったのが、
まるで嘘のように、今年は、まだ梅雨もあけず、日中こそは、
蒸し暑い日もあるが、梅雨寒のせいで長袖に上着をはおり、
夜中や朝方には、しまいそびれたストーブを使うこともある。
夏の歌よりは、雨にまつわる曲を、もう1曲くらいやろうかと、
オフコースの「眠れる夜」に決め、カーペンターズで有名な、
「雨の日と月曜日は」を意識したのかは不明だが、歌詞に、
「眠れない夜と雨の日には」とあるので、雨の曲リスト入り。
「眠れぬ夜」は、オフコースが75年にシングル盤で出して、
デビュー当時からの知る人ぞ知る存在だったのに比べて、
多少ヒットしたが、何と言っても、この曲を有名にしたのは、
80年に西城秀樹がカバーし、歌番組で流れたのが大きい。
オフコースは、その頃には小田と鈴木のデュオ形式でなく、
5人のバンド体制となり、「さよなら」が大ヒットしていたから、
自分も、「あのオフコースの曲を西城秀樹が歌うのか。」と、
印象に残ったし、お茶の間の反応も似たり寄ったりだろう。
ただ、当時は、まだ歌謡曲とフォーク・ニューミュージックの、
深い溝のようなものが、当人以上にファン側にあったから、
オフコースの曲を、アイドル歌手がカバーすることについて、
ファンの反応はどうだったか、厳しいものがあった気がする。
それより前、76年に、「いちご白書よもう一度」で有名な、
バンバンが、グレープの「無縁坂」をシングル盤で出したら、
ばんばひろふみがレギュラーで出演しているラジオ番組に、
グレープのファンから、抗議のハガキが何通も舞い込んだ。
「あの曲は、さださんの曲です。歌わないでください。」など、
懇願、悲痛な叫び、怒りのハガキが数多くて、この騒動は、
何週かに渡り取り上げられ、バンバンの「歌というものは、
歌い継がれていくもの」の真摯な説明も、納得しなかった。
タイミングも悪かったというか、グレープが解散したばかり、
まだ、さだのソロ活動が始まるかどうかも不明だったので、
本人達が歌えないのを良いことに、その隙をついたように、
シングル盤を出すのは、ファンには許せなかったのだろう。
アレンジも、バンバンらしく変えたというか、「いちご白書」、
「霧雨の朝突然に」と同様に、ロック系統のリードギターが、
派手にアドリブして、自分なんかは、格好良いと思ったが、
グレープのファンには、名曲をぶち壊されたと感じただろう。
そんな自分のリアルタイムの経験から、西城秀樹の場合も、
オフコースのファンからは、許されなかった気もするのだが、
今、聴き比べても、かなり原曲に忠実なアレンジとハモリで、
西城秀樹が、この曲を大切に思ってくれていたのが伝わる。
オフコースの75年に出たサードアルバム「ワインの匂い」は、
後にメンバーとなるドラムなどが、バックに参加する以前で、
演奏も小田と鈴木が中心だった頃で、昔のライブ音源では、
実際にピアノとギターの2人だけで演奏していることも多い。
レコードでは、2人でコーラスを重ねて、メロディに呼応し、
わきあがるような厚いハーモニーが、初期の特徴なのが、
ライブでは、メロディのユニゾンと、3度のハモに変えたり、
それはそれで、味わいがあり、2人の時期の貴重な演奏。
YouTubeには、76年1月のラジオでの2人だけでやった、
「眠れぬ夜」の音源があり、77年にはバンド形式となって、
ほぼレコードどおりだが、ここでも、ハモリは二人だけで、
78年のメドレーでは、ベースの清水がメロディを歌った。
活動休止となる82年のライブでは、5人となってからの、
よくあるパターンで、過去の曲を、かなりロック調というか、
AORや産業ロックのアレンジにすることがあり、これも、
かなり激しい演奏になっていて、自分的にはかなり苦手。
自分がカバーする際、基本的に完コピを目指すのだが、
プロ、本人の演奏に対しても、それを求める性分なので、
例えば、佐野元春が「アンジェリーナ」をスローにした時、
ものすごい違和感を感じて、ライブが楽しめないでいた。
そんなわけで、オフコースの「眠れぬ夜」は原曲どおり、
なるべく近づけたが、歌声、歌唱力は、どうにもできず、
バックのコーラスも、裏声の限界よりも高い音程なので、
声が掠れたうえに、音程もフラットしまくっているままに。
アコギは12弦ではないと思うが、左右に振っているので、
2チャンネルを使って、2回重ねて、ピアノは、スコアには、
エレピとあるが、低音のハンマーの効いた音は生ピアノ、
右手の和音もそれっぽいので、グランドピアノの音色に。
イントロではシンセのフレーズがあって、その音と違うが、
歌の繰り返しで、シンセかエレピの和音が鳴っているので、
シンセパッドの似た音が見つからないので、エレピにして、
最後にメロディをなぞる音が聴こえるも、エレピにしておく。
「海の日」を含む三連休も、雨模様という、今年の天気から、
歌詞に雨が出てくるオフコース「眠れぬ夜」をやりましたが、
三声のハモリの最上部が出ないうえ、コーラスがずれたり、
ダブルトラックでごまかしても、あいかわらずの歌声でした。
まるで嘘のように、今年は、まだ梅雨もあけず、日中こそは、
蒸し暑い日もあるが、梅雨寒のせいで長袖に上着をはおり、
夜中や朝方には、しまいそびれたストーブを使うこともある。
夏の歌よりは、雨にまつわる曲を、もう1曲くらいやろうかと、
オフコースの「眠れる夜」に決め、カーペンターズで有名な、
「雨の日と月曜日は」を意識したのかは不明だが、歌詞に、
「眠れない夜と雨の日には」とあるので、雨の曲リスト入り。
「眠れぬ夜」は、オフコースが75年にシングル盤で出して、
デビュー当時からの知る人ぞ知る存在だったのに比べて、
多少ヒットしたが、何と言っても、この曲を有名にしたのは、
80年に西城秀樹がカバーし、歌番組で流れたのが大きい。
オフコースは、その頃には小田と鈴木のデュオ形式でなく、
5人のバンド体制となり、「さよなら」が大ヒットしていたから、
自分も、「あのオフコースの曲を西城秀樹が歌うのか。」と、
印象に残ったし、お茶の間の反応も似たり寄ったりだろう。
ただ、当時は、まだ歌謡曲とフォーク・ニューミュージックの、
深い溝のようなものが、当人以上にファン側にあったから、
オフコースの曲を、アイドル歌手がカバーすることについて、
ファンの反応はどうだったか、厳しいものがあった気がする。
それより前、76年に、「いちご白書よもう一度」で有名な、
バンバンが、グレープの「無縁坂」をシングル盤で出したら、
ばんばひろふみがレギュラーで出演しているラジオ番組に、
グレープのファンから、抗議のハガキが何通も舞い込んだ。
「あの曲は、さださんの曲です。歌わないでください。」など、
懇願、悲痛な叫び、怒りのハガキが数多くて、この騒動は、
何週かに渡り取り上げられ、バンバンの「歌というものは、
歌い継がれていくもの」の真摯な説明も、納得しなかった。
タイミングも悪かったというか、グレープが解散したばかり、
まだ、さだのソロ活動が始まるかどうかも不明だったので、
本人達が歌えないのを良いことに、その隙をついたように、
シングル盤を出すのは、ファンには許せなかったのだろう。
アレンジも、バンバンらしく変えたというか、「いちご白書」、
「霧雨の朝突然に」と同様に、ロック系統のリードギターが、
派手にアドリブして、自分なんかは、格好良いと思ったが、
グレープのファンには、名曲をぶち壊されたと感じただろう。
そんな自分のリアルタイムの経験から、西城秀樹の場合も、
オフコースのファンからは、許されなかった気もするのだが、
今、聴き比べても、かなり原曲に忠実なアレンジとハモリで、
西城秀樹が、この曲を大切に思ってくれていたのが伝わる。
オフコースの75年に出たサードアルバム「ワインの匂い」は、
後にメンバーとなるドラムなどが、バックに参加する以前で、
演奏も小田と鈴木が中心だった頃で、昔のライブ音源では、
実際にピアノとギターの2人だけで演奏していることも多い。
レコードでは、2人でコーラスを重ねて、メロディに呼応し、
わきあがるような厚いハーモニーが、初期の特徴なのが、
ライブでは、メロディのユニゾンと、3度のハモに変えたり、
それはそれで、味わいがあり、2人の時期の貴重な演奏。
YouTubeには、76年1月のラジオでの2人だけでやった、
「眠れぬ夜」の音源があり、77年にはバンド形式となって、
ほぼレコードどおりだが、ここでも、ハモリは二人だけで、
78年のメドレーでは、ベースの清水がメロディを歌った。
活動休止となる82年のライブでは、5人となってからの、
よくあるパターンで、過去の曲を、かなりロック調というか、
AORや産業ロックのアレンジにすることがあり、これも、
かなり激しい演奏になっていて、自分的にはかなり苦手。
自分がカバーする際、基本的に完コピを目指すのだが、
プロ、本人の演奏に対しても、それを求める性分なので、
例えば、佐野元春が「アンジェリーナ」をスローにした時、
ものすごい違和感を感じて、ライブが楽しめないでいた。
そんなわけで、オフコースの「眠れぬ夜」は原曲どおり、
なるべく近づけたが、歌声、歌唱力は、どうにもできず、
バックのコーラスも、裏声の限界よりも高い音程なので、
声が掠れたうえに、音程もフラットしまくっているままに。
アコギは12弦ではないと思うが、左右に振っているので、
2チャンネルを使って、2回重ねて、ピアノは、スコアには、
エレピとあるが、低音のハンマーの効いた音は生ピアノ、
右手の和音もそれっぽいので、グランドピアノの音色に。
イントロではシンセのフレーズがあって、その音と違うが、
歌の繰り返しで、シンセかエレピの和音が鳴っているので、
シンセパッドの似た音が見つからないので、エレピにして、
最後にメロディをなぞる音が聴こえるも、エレピにしておく。
「海の日」を含む三連休も、雨模様という、今年の天気から、
歌詞に雨が出てくるオフコース「眠れぬ夜」をやりましたが、
三声のハモリの最上部が出ないうえ、コーラスがずれたり、
ダブルトラックでごまかしても、あいかわらずの歌声でした。

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