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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
時代を超えた泣きのギターの最高峰のジェフ・ベック「哀しみの恋人達」
このブログには、何度も書いていることだが、中学時代、
ビートルズばかり聴いていた自分が、高校に入学すると、
パープルやツェッペリンのギターを弾く同級生に刺激され、
買ったLPが、全曲インストのジェフ・ベックのアルバム。

その「ギター殺人者の凱旋」は、その後の自分の嗜好性、
ロック系フュージョンのギターが好みというのを決定づけ、
リトナー、カールトンのクロスオーバーギターのブームや、
プリズム、カシオペアの登場でも、すんなりと受け止めた。

ベックが泣きのギターを聴かせる「哀しみの恋人達」は、
もう40年以上前という演奏なのに、今でも自分にとって、
最高峰の一つであり、いくら完コピしようと弾き続けても、
独特のニュアンスが出せずに、果たせないままでいる。

平成の終わりにあたり、何か演奏しようと思ったものの、
手持ちの楽譜、バンドスコアの大半は、昭和時代の曲、
それならば、一度このブログで演奏したが、悔いが残り、
リベンジしたかったこの曲を、時代が変わる前に再挑戦。

ブログを始めて、すぐくらいの時に、演奏したせいもあり、
まだ、ギターがきちんと弾けていないし、何よりもオケが、
ブラシの音は、あまりに金属音だったり、ミキシングの際、
エフェクトをかけるのを手抜きしたり、全体に貧弱だった。

今回にしても、ドラムは、MTRの内蔵ドラムマシンだから、
そうそう飛躍的に良くはならないが、ブラシとスティックで、
トラックを分けて、ドラムキットの音色を切り替えて録音し、
バスドラ、スネア、タム、ハイハット、シンバルも別トラック。

ただ、別々に入力したので、スネアだけ2小節分ずれたり、
いつものドラムマシンのバグ、入力していない楽器が鳴り、
その削除ができなくて、トラックごと打ち込みをやり直して、
ドラム入力だけで、1週間以上かかって、めげそうになる。

それでも、この名曲を弾き直したいというモチベーションで、
何とか仕上げて、エレピも、ギターシンセをステレオにして、
原曲のように、音が左右のチャンネルを動き回れないか、
オートパンの機能を見つ出して、多少は、雰囲気が近づく。

イントロはフリーテンポ、ルバートなので、およその位置で、
シンバルを入力しておいたが、全然タイミングが合わなくて、
結局、イントロ用に空けた7小節に収まるよう、先に演奏し、
それに合わせて、電子ドラムのシンバルを叩くという荒業。

ギター演奏は、なるべく完全コピーを目指すため、通勤で、
この曲だけ繰り返し聴いて、細かいニュアンスを覚えたが、
40年も弾いていると、自分の歌いまわし、節回しができて、
それが良ければいいが、変な癖になって、直すのに苦労。

以前、YouTubeには、外人さんがアトリエのような場所で、
文句のつけようがないくらい完コピで、レスポールを弾く、
見事な映像があったが、今回、参考にしようと検索しても、
なかなかヒットしてこないので、うますぎて削除されたか。

当時、コメント欄には、「レコードでは、ジェフの意に反して、
プロデューサーのジョージ・マーティンが編集しているが、
お前は、それをわかったうえで、完コピをしているのか。」と、
非難めいた内容があり、そんな言い方されるのかと驚いた。

難解フレーズで有名な(?)アラン・ホールズワースの場合、
UKのアルバムでは、わかりやすいフレーズに編集したと、
エディ・ジョブソンが裏話をしていたが、ジェフ・ベックでさえ、
そんな目にあうのか、元テイクの海賊盤はないのだろうか。

ところが、ウィキペディアには、一発録りで演奏したとあり、
YouTubeの事情通らしき人の勘違いなのか、不思議だが、
どちらにしても、自分の目標は完コピで、非難コメントやら、
当局の削除要請が来るくらいに、上手くなりたいものだと。

ギターは黒のギブソンレスポールを使ったが、当然ながら、
アルバムのジャケットで、レスポールを弾くベックに憧れて、
このギターを買ったわけで、実際にベックが使用したのは、
改造したテレキャスターと知った時、すごいショックだった。

BBAのライブと「ギター殺人者~」は、レスポールを弾き、
「ワイヤード」から、これまたアルバムジャケットのとおりに、
ストラトへ持ち替えたと思っていたが、「ギター殺人者~」も、
「フリーウェイ・ジャム」など、ストラトを使った曲はあった。

ビートルズの前期はリッケンバッカー、後期はエピフォンと、
ギターを変えても、その時期は同じギターを使い続けると、
勝手に思い込んでいて、パープルのリッチーはストラトで、
ツェッペリンのジミー・ペイジはレスポールと決めてかかる。

後になって、ビートルズもレコードではストラトを使ったり、
リッチーは335、ペイジはテレキャスと、他のモデルでも、
録音やライブをやっていたのを知るが、トレードマークの、
愛用ギターはあるわけで、黒のレスポールに後悔はない。

ただ、これにしても、ベックが弾いていたのは黒はなくて、
オックスブラッドと呼ばれる特殊な色、さらに、70年代は、
黒ではなく深緑のようだと、写真の色合いから想像されて、
グレコのベックモデルは、深緑色で作ったという失敗談も。

改造テレキャスは、ハムパッキングだから、ストラトよりは、
レスポールの方が音が似るので、レスポールで弾いたが、
イントロのボリューム奏法は、レスポールでは厳しいので、
そこは、ストラトで代用して、その部分だけノイズが多めに。

75年に出たジェフ・ベックの名盤「ギター殺人者の凱旋」、
「ブロウ・バイ・ブロウ」から、泣きのギターの名演、最高峰、
「哀しみの恋人達」は、昔の演奏より、ましになりましたが、
ビブラートのかけ具合などの問題点は、残ったままでした。



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松木恒秀のオブリガードが絶妙な山下達郎「あまく危険な香り」
先日、いつもコメントをいただくSMOさんのブログの記事で、
ギターマガジン4月号が、シティポップのギター特集と教わり、
いつもリットーのホームページで、目ぼしい楽譜を探した際に、
ギタマガの特集もチェックしていたが、今回は気づかなかった。

発売から2週間を過ぎていたせいか、駅前のツタヤにはなく、
商店街に数件あった本屋さんは、とうに店をたたんでいるし、
頼みのAmazonでも品切れで、定価の倍近い出品があるのみ、
何件か楽器屋を回り、売れ残っていた1冊を何とか手にした。

ギターマガジンが創刊したのは80年で、ラリー・カールトンや、
リー・リトナーといったクロスオーバー・ギタリストが大流行し、
ロック以外のフュージョンやジャズの楽譜も載っていたので、
すごく重宝し、85年くらいまでは、毎号欠かさず買い続けた。

やがて、バンドスコアが載らなくなり、ギター譜だけになるうえ、
フュージョンもブームが過ぎ、ヘビメタ中心ということもないが、
知らないバンドや聴かない曲ばかりなので、買わなくなって、
それは、中学時代から愛読したヤングギターでも同様だった。

雑誌をやめた分、バンドスコアやギタースコアの楽譜を集め、
その後、創刊したアコースティックギターマガジンを買ったり、
クラシックギターの専門誌の現代ギターを年間購読したりと、
エレキギターから離れつつ、ギター関係の本は何かと買った。

ほとんど買わなくなったギターマガジンだったが、この数年は、
興味のある特集記事を見つけては、年に1冊くらいは買うが、
日本のフュージョン特集とかビートルズ特集とか、昔の内容、
結局のところ、70~80年代への郷愁だけで生きている感じ。

今回の特集のシティポップも、「70年代から80年代前半の、
名曲を彩る職人的カッティングを弾き倒す特集」とあるように、
自分が好きだった時代に、主にニューミュージックで活躍した、
スタジオミュージシャン、セッションギタリストについての記事。

松原正樹、松木恒秀、山下達郎、村松邦夫、鈴木茂の5名で、
この選出には、松原との黄金コンビ、今剛が入っていないとか、
村松にスポットを当てすぎとか、歌謡曲のカッティングの名手、
水谷公夫、矢島賢や、松下誠はどうとか、つっこみたいところ。

大瀧詠一、鈴木茂、細野晴臣、松本隆がいたはっぴいえんど、
そこから派生し、ユーミンを支えたキャラメルママ、ティンパン、
山下達郎、村松邦夫、伊藤銀次、大貫妙子のシュガーベイブ、
これらをシティポップの祖とするライター達だから、当然だが。

もちろん、名盤ガイドとして、他のギタリストも紹介されていて、
これだけで、丸々1冊出してほしいくらいだし、リズムではなく、
リードギターに焦点を当てたものや、フュージョンギターなど、
自分が好きな時代の特集本ならば、いくらあっても良いくらい。

きっかけとなったSMOさんのブログに、コメントを書き込むと、
ありがたいお返事、「次回是非達郎ナンバーの音源アップ~」、
「~松木恒秀氏が弾く『あまく危険な香り』のギターについて
触れられていた(おそらく雑誌で初めて)ことも嬉しくて・・・」と。

「あまく危険な香り」は、ラジオで聴いたイントロが気に入り、
当初シングル盤のみ出て、LPには収録されていなかったが、
ベスト盤「グレイテスト・ヒッツ」が出て、そこに入っていたので、
この1曲のためだけに、他のLPと曲がダブるのに買ったほど。

カバー演奏にしても、達郎のバンドスコアを手に入れた時に、
まずはドラム入力だけして、その後やりかけのままになって、
ついつい他の曲を優先していたが、今回の嬉しいリクエスト、
すごくモチベーションが上がり、気合を入れてオケに取り組む。

この曲は珍しくコーラスがないので、トラックは余裕と思ったら、
ホーンセクションは6管で、ストリングスは第1・第2バイオリン、
ビオラ、チェロと楽譜を4段に分けて別のページに掲載という、
オフィシャルスコアならではのすごく詳しい採譜になっている。

せっかくだから、ストリングスは4声を別々のトラックに分けて、
ギターシンセで演奏するが、ビオラは普通のト音記号と違って、
1音ずらして読んで、さらにオクターブ上という、慣れてないと、
やっかいな記譜で、最初気づかず、とんでもない音程が出る。

パーカッションは、1小節目に基本パターンがあるのみだが、
カスタネット、コンガ、クラベス、ウィンドチャイムと載っていて、
これまた、トラック数が必要で、コンガはドラムマシンを使って、
カスタネットもリズムキープなので、マシンのマラカスで代用。

クラベスは、やじろべえの形でカタカタ鳴らす民芸玩具を使い、
ウインドチャイムは、おみやげの風鈴にし、本物のチャイムが、
20~30本の筒があるところ、4本しかないので貧弱になるが、
他に代用できそうなものがないので、雰囲気だけでもと妥協。

ホーンセクション用には、トラックが4つしか残っていないので、
ハモリの上声部2本は、トランペットとサックスの音で単音にし、
中と下の2本ずつは和音にまとめたが、コーラスのある曲だと、
さらにトラック不足で苦労するわけで、36チャンのが欲しくなる。

ベースは達郎バンドを支える伊藤広規だから、スローな曲でも、
指弾きにせず、チョッパーでアクセントをつけると思っていたら、
YouTubeに本人の映像はないが、カバーする人達はこぞって、
指弾きしているから、きっとみんなライブで確認したのでしょう。

達郎の弾く左チャンネルのリズムギターは、16ビートではねて、
バスドラ、ベースと合わせる必要があり、リズム音痴の自分は、
まず、ベース録音で苦労して、そこへさらにギターを重ねるから、
ずれの二乗にならないように、かなり練習して、録音も繰り返す。

達郎の初期の曲、「ペイパー・ドール」のギターのカッティングも、
似た感じだから、「あまく~」のリズムギターの練習に煮詰まると、
気分転換で、「ペイパー~」を練習して、普通の16ビートと違い、
8ビートのシャッフルとも違うノリを身につけるべく、かなり練習。

右チャンの松木が弾く絶品のオブリガード、合いの手フレーズは、
当初は達郎のダビングか、その頃の達郎バンドの椎名和夫だと、
勝手に思い込んでいて、ベスト盤には各曲のクレジットがあって、
それを見れば一目瞭然なのに、けっこう、そういう見逃しも多い。

この松木のフレーズが、「日本のエリック・ゲイル」の面目躍如で、
イントロの単純なフレーズからして、その出音に説得力があるし、
はねる16ビートに合わせたり、つっかかるような3連で弾いたりと、
変幻自在にメロウなオブリガードを繰り出し、その再現は難しい。

これは、理屈ではなく、ジャズやリズム&ブルースで鍛えられた、
松木の体感そのもののフレーズで、譜面に沿って弾いてみても、
なかなか、そのノリは出せなくて、アップピッキングにしてみたり、
弾く弦とポジションを変えてみたり、いろいろ試したが、今一歩。

いつもながら歌の方は何度やり直しても、声がかすれるだけで、
一向に上手くならないが、せめて音程は外さないよう、やり直し、
ライブ盤では、後半サックスがアドリブするので、そこはギターで、
松木がプレイヤーズで弾くような感じにして、ちょっと遊んでみた。

平成最後の日々に向けてのカバー演奏の、ひとまず第一弾で、
82年、昭和の時代に発売の山下達郎の「あまく危険な香り」は、
松木のいぶし銀のようなギターが見事で、その雰囲気だけでも、
出せたらと、先週から何度も録音し直して、やっとこさアップです。









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