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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
どことなく春の訪れを感じさせるゴンチチ「窓辺の三月」
毎回のように、ブログ更新の愚痴を書いているようで恐縮だが、
今週も年度末で仕事は忙しいうえに、退職者の送別会といった、
イベントもあったりで、帰宅は遅いうえ、疲れてすぐに寝たりと、
オケの作成はおろか、ちょっとした基礎練習もしない日々となる。

これまた毎回書いていることだが、そんな時こそギター二重奏で、
ソロギの方が、2回演奏しない分、楽じゃないかと思いがちだが、
二重奏は伴奏とメロディを別に弾けるから、あまり練習しなくても、
何とか形になるからと、ブロブ用に楽譜も買い集めてきたところ。

今回は、ベテランの癒し系ギターデュオ、ゴンチチをやることにし、
それも「窓辺の三月」という、ぎりぎり3月に間に合わせたように、
自分のブログの更新の綱渡りを象徴するような選曲となるのだが、
1冊しか持っていないゴンチチの楽譜の、数少ない二重奏の曲。

ゴンチチと言うと、代表曲の「放課後の音楽室」のイメージが強く、
ギターの二重奏ばかりと思っていたが、バンド演奏の方が多くて、
持っているスコアの「ワークス」でも、二重奏は14曲中5曲のみ、
そのうちの「窓辺の三月」にしても、実際にはオーボエが加わる。

「放課後の音楽室」にしても、一般によく流れているバージョンは、
ギター2本のみの二重奏だが、ゴンチチが知られるようになった、
きっかけのオムニバスアルバム「イマージュ」に収録されたのは、
他の楽器も加わっていて、当初からバンド演奏が基本だったよう。

「ワークス」に入っている曲だけでも、バンド演奏や歌ものがあり、
フュージョン系でスクエアのような曲もあれば、プログレというか、
初期の溝口肇や日向敏文にある、打ち込みのデジタル系ながら、
変拍子が入る現代音楽的な曲調もあり、いつか挑戦してみたい。

そうは言いながら、ついつい、安直な二重奏に流れてしまうので、
手持ち楽譜の二重奏も尽きてしまうから、もっと買いたいのだが、
ほとんどが絶版でAmazonでも高額で、持っている楽譜にしても、
駅前の楽器屋の棚の上のに、運よく売れ残っていて入手できた。

楽譜は絶版だが、「アコースティック・ギター入門」なるムック本は、
普通に発売中なので、課題曲は「放課後の音楽室」1曲のみだが、
練習曲もあったり、コードの解説や名盤紹介のコラムもあるようで、
アコギの知識を再確認出きて良いかと、売り切れる前にクリック。

きちんと体裁・仕様を確認しなかった自分が悪いのだが、勝手に、
NHK「趣味悠々」のテキストのようなものだと、想像していたので、
雑誌サイズではなく、ハードカバーの単行本サイズの小さい本が、
届いたときには、見た目だけで、買って損したような気分になった。

「放課後の音楽室」の楽譜にしても、1ページですむような内容が、
6ページに渡ることになって、ほんの数小節でページをめくるのは、
実際に演奏するには不便で、まあコラムとかを読むだけだったら、
満員電車やトイレで読めるから、ちょうど良いサイズなのだろうが。

その読み物となると、これは、けっこう充実していて、この内容なら、
まあ値段のもとは取れたかなという感じで、ギター本体の知識から、
練習のコツ、コード進行の知識や、コードストロークやアルペジオ、
スリーフィンガーの練習に、名盤紹介と、けっこう盛り沢山で満足。

このあたり、いろいろと書きたいことがあるが、もう時間もないので、
あとで追記するかもしれませんが、ひとまずは3月31日ギリギリで、
ゴンチチの二重奏「窓辺の三月」、タイトルからの印象操作もあって、
どことなく春の訪れを感じる曲調で、何とか週末の更新となります。








(追記です)

ゴンチチ「アコースティック・ギター入門」の「名盤&定番ガイド」は、
24枚のアルバムが紹介され、ドク・ワトソンやチェット・アトキンス、
ブルースのロバート・ジョンソン、フォークからS&GやCSN&Y、
ニューエイジのマイケル・ヘッジスだの、スーパー・ギター・トリオ。

先週記事にも書いた、ヤマハの雑誌の増刊号「ロックギター」や、
姉妹本となる「アコースティック・ギター」の、そうした名盤紹介を、
食い入るように何度も読んで、小遣いが入ったらどれを買おうと、
あれこれと思いめぐらせていたのは、今の時代も同じだろうか。

YouTubeのおかげで、昔は入手困難だったレア盤もすぐ聴けて、
貴重なライブ映像さえ見れるから、事情はだいぶ違うだろうが、
名盤紹介をきっかけに、その演奏をチェックし、自分の好みの、
アーティストやアルバムを見つける、その出会いにはなるはず。

ゴンチチの挙げた名盤には、昔はなかった特殊奏法を駆使する、
ヘッジスが入ったり、アンプラグドのクラプトンまで出ているのは、
時代を反映してるが、逆に古いジャンゴ・ラインハルトがあるのは、
2人が個人的に好きだそうで、ジャンゴ紹介のコラムまであった。

ゴンチチのゴンの方、ゴンザレス三上はジャズギターを弾いたと、
何かで読んだが、確かに曲によっては、それっぽいアドリブとか、
けっこうきめていると思ったし、それをアコギで弾いているとなると、
そうか、ルーツはジャンゴだったのかと、何だか納得できてしまう。

ジャンゴについては、また別の機会にでも詳しく書いてみたいが、
エイプリル出版「ロック&ギター」のギタリスト紹介や、続編での、
名盤紹介で見て、その名盤ではなかったが、廉価盤で出ていた、
「ジャンゴロジー」を買って、1曲目の「マイナー・スイング」に感動。

109の前にあった旭屋書店の、ほんの僅かの楽譜コーナーに、
ジャンゴの楽譜があり、「マイナースイング」も載っていたのだが、
自分の持っているのと別のアルバムからで、ああ名盤でもない、
廉価盤を買ったからだと後悔して、楽譜も買わないままとなった。

新潮文庫でのジャズ名盤案内でも、ジャンゴは別のアルバムで、
自分の買った「ジャンゴロジー」は、まさにマイナーだったのかと、
ずっと思っていたら、今では、こっちが名盤で未発表テイクも含め、
CD化されていて、アコギマガジンにも、このテイクが採譜された。

ジャンゴのアルバムは1枚しか買わなかったが、ラリー・コリエルと、
アコギで共演したフィリップ・キャサリンが、ジャンゴの再来とされ、
ステファン・グラッペリやコリエルと出した「ヤング・ジャンゴ」だとか、
やはり再来と呼ばれたビレリー・ラグーンのアルバムまで買った。

マンドリンのデビッド・グリスマンが、ブルーグラスの名手でもある、
トニー・ライスを従えたカルテットを結成し、これまたグラッペリが、
ゲスト参加して「マイナースイング」を演奏したアルバムも買ったし、
ゴンチチに負けず劣らず、自分もジャンゴ好きなんだと思えてくる。

ジャズのソロギターの名手、ジョー・パスもジャンゴとは縁があり、
「フォー・ジャンゴ」と題するアルバムを出して、出世作になったし、
MJQがジャンゴを追悼して演奏した「ジャンゴ」を冒頭でカバーし、
その見事なアドリブが、「ジャズ・ライフ」に載り、自分も練習した。

ジャンゴについて、筆(キーボード)の進むままに書き連ねたが、
他の名盤紹介に出ている人たちについても、書きたいことだらけ、
いずれ、そうした人たちの曲を練習して、、何とか演奏できたなら、
また書いてみたいと思うが、きりがないので、今週はこれくらいで。

長くなるが、今回の演奏について、アコギの方は、使うコードが、
テンションコードが多くて、3弦5フレのCと2弦開放のBをぶつけ、
2度の響きを出したり、GM7とG6では、中の音だけ動いたりと、
運指も難しいし、その移動で巻弦がキュッキュッと鳴ってしまった。

ガットはメロディが単純だが、それゆえに丁寧に弾く必要があるし、
ついつい、ハンマリングオンやスライドで装飾音を入れたくなるが、
本物は淡々と演奏するので、自分もそれに倣ったところ、それだと、
表現力の差が目立ってしまうようで、あまりに単調になってしまう。

ついでながら書くと、自分のエレガットは高音域がフレット音痴で、
特に1弦がひどくて、5フレットからは音程がどんどんフラットして、
12フレの実音とハーモニクスでは、1/4音近くずれてしまうので、
7から12フレット中心に弾くテーマ部分は、弾いていて気持ち悪い。

イントロや間奏の和音は解放弦を含むので、通常のチューニング、
メロディは別トラックの録音にして、高音域が音程が合うようにと、
1弦だけを高めにチューニングするが、それでも7フレと12フレで、
ピッチがずれるので、7フレで合わせ12フレはチョーキング気味に。

エレキギターはブリッジ部分を動かし、オクターブピッチを合わせ、
こうした音程のずれは、いくらかでも解消できるが、アコギの場合、
元のフレットが音痴だと、どうしようもないし、ガットギターとなると、
本物のガット・羊の弦でなくナイロン弦でも、当たりはずれがある。

いつかは高級なガットギターやアコギが欲しいとは思っているが、
音色はもとより、フレットの正確さも重要となり、なかなか難しいし、
そもそもピアノの平均律は、フレットのあるギターでは無理があり、
バイオリンと同様に、フレットレスでなくてはダメだという人もいる。

これまた、どんどん話が進んで、きりがなくなってしまうので、もう、
いいかげんに切り上げるが、0時までの更新を気にしなかったら、
こうやって、いくらでも演奏から脱線しては、ダラダラと続くわけで、
週末更新の締め切りは、演奏に加え文章にも一定の効果がある。
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サンタナの二大インスト曲にして初期ヒット作「君に捧げるサンバ」
中学時代はビートルズばかり聴いていたこともあって、楽譜も、
「ビートルズ80」や「弾きがたりビートルズ」を買うくらいだから、
デパートのレコード売り場にある楽譜コーナーや本屋で十分で、
ヤマハなどに行くことはなく、そもそも楽器屋は敷居が高かった。

今でも、中学で一番ギターが上手かったと思っている同級生が、
模擬テストへ一緒に行った帰り、渋谷道玄坂のヤマハへ行って、
楽譜を探すというので、何となくついていき楽譜売り場へ行くと、
デパートや本屋とは比べ物にならないほど、楽譜が置いてある。

ただビートルズに関する限り、そんなに種類も出ていないから、
ヤマハに寄った意味はなく、あれこれ物色する友人につきあい、
ただ眺めていたら、「ロックギター」というムック本を何度も見て、
これを買って帰るよと、嬉しそうにして、レジに向かって行った。

あいつが買うのだから、ちゃんとした本なんだろうなと思いつつ、
自分も立ち読みすると、巻頭のカラーページにジョージが載り、
名盤紹介にはペパーズとホワイトアルバム、楽器カタログには、
リッケンバッカーとヘフナーが出ていて、かなり欲しくなってくる。

結局、翌週には一人でヤマハへ行って、買ってくることになるし、
これは、ヤマハの雑誌「ライトミュージック」の増刊号だったので、
同様に出ていた「アコースティック・ギター」も、ほんの数ページ、
ビートルズの写真や記事があるというだけで、あとから買った。

この時は、ロックやフォークの本にも、ビートルズは出ているぞと、
何だか自分がほめられたような気分で、ただ持っていただけで、
たまにパラパラ見ては、いろいろなギタリストの名前を知ったが、
いわゆる三大ギタリストも含めて、その音楽を聴くのは高校から。

高校になって、ジェフ・ベックのLPを買った後、次に何を買おうか、
この「ロックギター」や、やはりビートルズが数曲載っているから、
買っておいたヤマハの「ロックギター完全レコードコピー曲集」を、
参考にして、普通なら聴かないロイ・ブキャナンとかのLPを買った。

どういう選択基準なのか、ムック本の「ロックギター」に掲載曲は、
バッド・カンパニー、ディープ・パープル、フォーカス、サンタナに、
ロイ・ブキャナンで、普通に考えると、パープル以外はクラプトン、
ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックス、ジェフ・ベックじゃないだろうか。

まあ、そのおかげで、ロイ・ブキャナンやフォーカスと出会えたし、
簡単ではあるが、ロックギター講座や奏法紹介も役に立ったし、
「曲集」からも、ジョニー・ウィンター、ウィッシュボーン・アッシュ、
バックマン・ターナー・オーバードライブなどを聴くことになった。

サンタナは「君に捧げるサンバ」の楽譜が出ていたが、見た感じ、
ちょうど短い髪型の時期だったので、サラリーマンみたいに見え、
イージーリスニングとかジャズだろうかと、漠然と思ってスルーし、
友人がテープに録音してくれるまで、あえて聴こうとはしなかった。

ギターが上手くなりたいから、ジェフ・ベックのLPを買ったと話すと、
クリームとサンタナを90分テープのA・B面に友人が録音してくれ、
クリームは最後の方に「レイラ」を、サンタナは日本公演を中心に、
最後に「哀愁のヨーロッパ」で、どちらも、おまけの方が気に入る。

ちなみに、その友人はツェッペリンやパープルもライブをメインに、
ベスト盤的なテープを作ってくれたので、自分にとって、もう十分、
クラプトン、パープル、ツェッペリンは、CD時代まで買うことはなく、
サンタナは今に至るも、LPもCDも持っていないという有様となる。

サンタナは、77年の「ムーンフラワー」はエアーチェックして聴き、
「サンバ」、「ヨーロッパ」に次ぐインスト曲の「ムーン・フラワー」は、
ヤングギターの楽譜で練習して、シングル「シーズ・ノット・ゼア」は、
「ブラック・マジック・ウーマンと」同様な歌ものとして、気に入った。

渋谷公園通りにあった映画館で、「ツェッペリン・狂熱のライブ」と、
「ウッドストック」の二本立てを見た時、デビュー当時のサンタナが、
ワイルドな演奏をしていて驚いたし、マイク・ブルームフィールドの、
「フィルモアの奇蹟」のLPでは、ブルースを弾き、これにも驚いた。

ただ、やっぱりサンタナと言ったら、「哀愁のヨーロッパ」が好きだし、
それと並ぶ初期のインスト曲「君に捧げるサンバ」もギターメインで、
ベックを聴いて、クロスオーバー路線にはまっていく自分からしたら、
歌がなくギターが延々と続く、その2曲があれば、サンタナは十分。

本人のLPを買わないくせに、ロックギター教則本で一世を風靡した、
小林克己の教則カラオケシリーズには、サンタナのその2曲のみが、
フルコーラスで入っているものがあり、そのカセットテープ版で購入、
かなり真剣に練習して完コピを目指したものの、けっこう難しかった。

今回、久しぶりにサンタナ「君に捧げるサンバ」を演奏しようとして、
セカンド「天の守護神」を図書館で借りると、自分が思っていたほど、
サンタナのギターの音が歪んでいないのに気づき、自分の中では、
「哀愁のヨーロッパ」の音ばかり、イメージとして拡大していたようだ。

それでも、サンタナの音というか、決して真似のできない独特の音、
ボズ・スキャッグスの「トワイライト・ハイウェイ」がCMで流れた時に、
チョーキング一発でサンタナとわかったが、その間の取り方もあるし、
一説には、ストラトだろうが何だろうが、サンタナの音になるらしい。

楽譜通りに演奏するクラシックのピアニストでも、音色に違いはあり、
ましてアドリブするロックギターでは、個性が分かれて当然なのだが、
サンタナはメロディからして、独特のタイム感で完コピは難しいしうえ、
拍子の頭を外したり8分音符がずれたり、抑揚のつけ方が半端ない。

ここは、カバー演奏とわりきるが、サンタナのアドリブフレーズだけは、
70年代の楽譜にしては、珍しいくらい、きちんと採譜してくれている、
ヤマハ「ロックギター」に敬意を表して、なるべく同じように演奏するが、
それだけに、本物との音色、間の取り方の違いが目立つことになった。

せっかくなので、江部賢一のギター編曲版もエレガットで弾くことにし、
この楽譜は、アール・クルーが弾く「いそしぎ」や、チェット・アトキンス、
「星に願いを」が出ているので買ったが、「君に捧げるサンバ」のような、
江部独自の編曲やオリジナル曲が入っていて、かなり難易度が高い。

こうした自分に弾けないクラシックギターやソロギターの楽譜も多くて、
毎日、アルペジオやスケール練習を繰り返し、いずれは制覇したいが、
そうしたそばから、また別の楽譜を買ったり、やはりエレキが一番だと、
その伴奏のオケを作ったりして、本当、時間がいくらあっても足りない。

時間が足りない中でのオケ作りに演奏だから、下手でも仕方ないよと、
開き直るつもりはないが、ついつい愚痴を言いたくなる年度末の忙しさ、
週末や祝日も自主出勤しているが、土曜だけはブログ更新したいから、
今日は自宅にとどまり、朝から録音したり、ブログ記事を書いたりする。

カシオペアの野呂の泣きのギターを演奏したら、kamiyo.mさんからの、
「サンバ・パティが好きな曲です。」との嬉しい反応で、すぐに調子づく、
能天気な自分としては、もちろん、弾けない曲だとどうしようもないが、
ギターカラオケで練習した曲だと、早速、この曲を課題曲へと決定した。

耳コピの苦手な自分としては、Amazonでバンドスコアを検索するが、
シンコーのサンタナのバンドスコアは、この曲はギターのみで伴奏なし、
洋書「サンタナ・グレイテスト・ヒッツ」には、バンドスコアで出ているが、
入荷待ち状態、ダウンロード販売のサイトには、バンドスコアがあった。

素人というか、個人が採譜してアップロードしたものを販売するという、
オークションサイトのような形式の、DLマーケットで試しに購入したら、
ギターのメロディも間違えているし、伴奏は同じパターンの繰り返しで、
とりあえず参考にしながら、オルガン、ベース、パーカッションを演奏。

ヤマハ「ロックギター」には、演奏アドバイスに、「サンタナのバックでは、
キーボードは走り回ってはいけない、ギターのサポートに徹し」とあり、
「ベースは全音符で十分」、パーカッションも「テンポのキープを確実に、
サンタナの後ろで真剣に、コンガを叩くペラサを見習うよう。」ともある。

要するに、サンタナのギターを邪魔しないよう、リズムキープに徹して、
同じパターンの繰り返しでもかまわないのだろうし、実際の演奏でも、
オルガンはコードを流しているし、パーカッションもフィルインは少なく、
自分の伴奏作りも、わりと淡々として、あまり抑揚もつけずにしておく。

サンタナの「哀愁のヨーロッパ」と並ぶインスト曲の傑作のうちの一つ、
「君に捧げるサンバ」は、40年以上前、中学時代に買った楽譜を出し、
ギターに夢中になって、どのページも食い入るように読んだよなあと、
遠い目になっての演奏、やっぱり70年代は良かったなあと実感です。




























野呂一生が泣きのギターを弾きまくるカシオペア「迷夢」
何度も書いているが、ビートルズばかりを聴いていた自分は、
高校の同級生が弾く、パープルやツェッペリンに刺激されて、
ギター中心のアルバムを買い、練習しようと目をつけたのが、
その前年、75年に出たジェフ・ベック「ギター殺人者の凱旋」。

これこそ、自分のギターの音楽性を方向づけたと思っていて、
77年にクロスオーバーギターがブームになった時、抵抗なく、
ロックギターから乗り換えるように、夢中になれた下地だろうし、
自分と同世代のギターキッズにとって、かなり共通すると思う。

さらに、自分より少し上の世代にも、同じ影響を与えたはずで、
日本のクロスオーバー、フュージョンの黎明期、ロック畑から、
多くのバンド、ギタリストが輩出したのは、ベックの影響ありき、
自分の好きな和田アキラ、野呂一生、安藤正容も同様だろう。

自分が日本の三大フュージョンバンドと勝手にランキングする、
プリズム、カシオペア、スクエアは、どれもギタリストがリーダー、
というより、ギタリストがリーダーゆえ、ギターが中心になるから、
自分のお気に入りで、渡辺貞夫やマルタよりも聴き込んでいる。

ベックの影響が一番なのは和田で、早弾きはアル・ディメオラや、
アラン・ホールズワースの影響もあるが、スリリングに食い込み、
チョーキングを多用するフレーズは、もろにベックを感じさせるし、
レスポール、ストラトと使うのも、そうじゃないかと、こじつけたい。

野呂はジャズギタリストのジョー・パスを研究し、コードソロも弾き、
安藤は大学ではジャズ研に在籍と、ジャズのアプローチもあるが、
渡辺香津美に比べると、ロック色が強いし、泣きのギターの曲を、
2人とも披露しているのは、ベックの影響じゃないかと思えてくる。

ベックの「ギター殺人者の凱旋」の国内盤は、解説ブックレットに、
「スキャッターブレイン」と「哀しみの恋人たち」の楽譜が掲載され、
これが、変拍子のリフに早弾きの曲に、泣きのギターの曲という、
ギタリストなら、どちらにも魅力を感じる2曲で自分も必死に練習。

プリズムのデビュー作は、早弾きのリフの曲から泣きのギター曲と、
まさにその二大路線を踏襲していたし、こと泣きのギターとなると、
野呂や安藤に限らず、さらに海外の誰もがベックに憧れたのでは、
特に、ゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」は、そんな気がしてくる。

もちろん、ベックがこの曲で、「ロイ・ブキャナンに捧ぐ」としたように、
ブキャナンの「メシアが再び」は、さらに元祖の泣きのギターだろうし、
サンタナ「哀愁のヨーロッパ」、それ以前の「君に捧げるサンバ」と、
ギターインストの名曲は数多いが、自分にとってはベックが最高峰。

プロである以上、そうそう完コピしたりカバーはやりにくいだろうから、
「メシアが再び」をカバーしたゲイリーも、「哀しみ~」はやってないし、
ベックのトリビュートアルバムでは、デフ・レパートのフィル・コリンが、
ほぼ完コピで演奏し、これは例外だろうが、皆うらやんだ気もする。

野呂は、「哀しみの恋人たち」のカバーに、以前関係したことがあり、
毒蛾というギタートリオのロックバンドが、ZEROと改名してデビュー、
ギターの鎌田ジョージは、ベックのようなギターを弾いていたからか、
デビューアルバムでは、「哀しみ~」のカバーを演奏し、野呂も参加。

ギタートリオだからキーボードが必要で、カシオペアの向谷が参加、
それはわかるが、なぜかサイドギターで野呂も参加し、原曲にない、
ギターのカッティングをずっと刻んでいて、完コピが好きな自分には、
イージーリスニングっぽく、曲を台無しにされたような気分になった。

カシオペアは、76・77年とヤマハのコンテスト、イーストウエストで、
ベストギタリスト賞・優秀賞を取るが、レコードデビューは79年と遅く、
その間、セッションにも数多く参加し、「東京フュージョンナイト」という、
その名もずばりのポンタのアルバムで、野呂は和田とギターバトル。

そうした演奏能力を買われて、ZEROのサポートだったのだろうが、
まさか、レコード全部カシオペアが演奏したのではと疑いたくもなり、
大っぴらにできないが、せめて一部の曲だけはクレジットしておこう、
カシオペアのレコードデビュー前の知名度アップと、大人の事情か。

ただ、ZERO自体が、アマチュア時代の毒蛾の頃テレビで見ていて、
すごく演奏能力は高かったし、鎌田のレスポールはとても良い音で、
ギタートリオだけにBBAを思わせ、もろベック風フレーズも格好良く、
逆に、デビューアルバムは、こじんまりとしてしまいがっかりしたほど。

デビューシングル「センチメンタルリーフ」は、日本のロックというより、
シティポップやニューミュージックも通り越した、単なる歌謡曲であり、
ディープパープルやレインボーを完コピするレイジーがデビューして、
「赤ずきんちゃんご用心」という、アイドル路線になったのとも近いか。

ラウドネスのボーカル・二井原が、自身も高校の頃レイジーについて、
「同世代のくせに凄腕の本格的ハードロックバンドだと思っていたら、
いつのまにかベイ・シティ・ローラーズのようになっていた。」と回想し、
「ああ、デビューするってこういうことなんやなと思った。」とも語った。

レイジーについては自分は逆で、銀座ナウでデビューする話を見て、
何だか大阪からベイシティみたいなバンドが出てきたと、馬鹿にして、
ラジオ番組に出た際、「挨拶代わりの1曲」と紹介され演奏したのが、
ライブ盤が出る前の、レインボーの「キル・ザ・キング」で、ぶっとんだ。

自分と同じ高校生が、すごいなあと感動し、テレビでの歌謡曲路線も、
売れるためには仕方ないのか、もっとパープルをやってくれないかと、
テレビやラジオでフォローしていたが、毒蛾がZEROになった時には、
期待してLPを買っただけに、がっかりして、その後は興味がなくなる。

実は、カシオペアがデビューした時も、渋谷ヤマハで見ていただけに、
4人であれだけの音を出しているのに、ホーンやストリングスを入れ、
必要以上に音を厚くしたり、アドリブを短くし曲をコンパクトにしていて、
これまたがっかりして、2枚目以降しばらく買わないままになっていた。

そのカシオペアは、スクエアと同様、渋谷河合楽器の発表会で演奏し、
原曲を聴くためにLPを買い、あらためて魅力に触れて集め出したが、
どちらも、レコードの演奏はエレクトーンで再現でき、やりやすいから、
発表会のレパートリーとなり、自分もギター伴奏したという皮肉なもの。

カシオペアのリズム隊が脱退するという、一大メンバーチェンジ前の、
「ユーフォニー」は、その前兆なのか、原点に帰ろうとしたサウンドだと、
何かで読んだが、ホーン、ストリングスや打ち込みもなく、4人が主体、
そのせいか、あまりやっていない泣きのギター曲がアルバムの最後。

「迷夢」は、エレピのイントロに、ボリューム奏法のギターが入ってきて、
やっぱりベックを意識かなと思えるが、途中ではピアノソロになるのは、
安藤の泣きのギター「サスピシャス・ストーリー」と同様で、バンドでは、
ベックのように全部がギターで、途中は早弾きというのは無理なのか。

野呂のギターは、76年のイーストウエストでベストギタリスト賞の際に、
賞品でヤマハSGをもらい、以降ずっと、後継機種や特注モデルを愛用、
同じSGを弾く高中正義とは当然音作りも違い、それぞれ特徴があるが、
自分のレスポールもストラトもSGとは音が違うので、多少似せる程度。

さらに、こういう泣きのギターは、ビブラートの個性が分かれるところで、
チョーキングもビブラートも苦手な自分はヌペーっとした音になってしまい、
派手にビブラートをかけたつもりでも、録音を聴くとそうでもなかったりし、
少しでもピッキングニュアンスが出るよう、エフェクトを軽めに調整した。

自分のロックギター、クロスオーバーギターの原点であるジェフ・ベックの、
泣きのギターを、たぶん野呂も意識したはずと勝手に思い込んでいる曲、
カシオペアの「迷夢」は、エレピ、シンセのテンションコードもけっこう大変、
オケにも苦労して、何よりもスローな泣きのギターは、やはり苦手でした。





夢のひとつひとつを消してゆくのはつらいけど、佐野元春「サムデイ」

ブロとも、エレギ師さんへ







フィギアのエキシビションでも流れたサン・サーンス「白鳥」
何だかんだ言いながら、この2週間、テレビのチャンネルは、
冬季オリンピックに合わせていて、ライブ中継を優先しつつ、
ハイライトの特集番組や、こちらのビデオに録画した番組と、
何かしら流れていて、ドラマは録画しても見ないままになる。

リアルタイムで見ていると興奮するが、精神的な負担も多く、
ネットの速報とかで結果が分かってから、何度も見返したり、
昼間の試合を夜の特集で見る方が、安心して見ていられて、
野球にしてもサッカーにしても、後から見ることが多くなった。

フィギアのエキシビジョンは、競技とは無縁だから、楽しめて、
選手にしても、どことなく伸び伸びと演技しているように見え、
遊び心満載で笑いを誘う演目もあったりし、昔から好きだが、
いったい、いつくらいから、エキシビジョンはあったのだろうか。

自分の記憶にあるのは、カルガリーでの伊藤みどりの演技で、
メダルには届かなかったが、エキシビジョンには出ると知って、
そういう催しがあるのか、メダリストでなくても選ばれるんだと、
どことなく嬉しくなり、その伊藤の演技を見たことを覚えている。

それで、エキシビジョンは、ついでと言うか、おまけと言うのか、
競技が終了後に、採点もなく行われるから、エキストラとかの、
その他多勢という意味と思っていて、ある時、「展覧会の絵」が、
英語では、「Pictures at an Exhibition」と表記されるのを知る。

そうか、メダリストや入賞者が、それぞれに自由に演技をして、
まさに展覧会なんだなあと、妙に納得していたが、それ自体が、
自分のいつもの勝手な思い込みかもしれず、「公開演技」とか、
「模範演技」と訳すそうで、確かにエキシビジョン・マッチもある。

そんなことを思いながら、フィギアのエキシビジョンを見ていると、
金メダルの2連覇という偉業を達成した羽生の演技は、BGMで、
オペラのような歌が流れ、「星降る夜」と字幕が出たので、これは、
荒川静香の「誰も起こしてはならぬ」みたいなものかなと考える。

ところが、メロディを聴くと、どこかで聴いたことのあるメロディで、
これは、サン・サーンスの「白鳥」で、確かに羽生の衣装も白鳥、
何でまた「星降る夜」なのかと不思議に思うと、イタリアの歌手が、
「白鳥」に歌詞をつけて、数年前にCDを出していたのだとわかる。

言ってみれば、ホルスト「組曲・惑星」から「木星」に歌詞をつけて、
平原綾香が「ジュピター」として歌ったようなもので、さらに昔には、
ベートーベンの曲を借用した、「キッスは目にして」、「情熱の花」と、
クラシックの曲をポピュラーにしているが、よく見つけてくると感心。

もともとの「白鳥」はチェロの独奏曲として有名で、クラシックに疎い、
自分でも、かなりの昔から知っていて、ギターで演奏したいと思って、
全音ギターピースの初級向け編曲を買っていて、「展覧会の絵」を、
ギターに編曲した山下和仁も、「ハンガリー狂詩曲」のLPで演奏。

山下和仁の編曲は、かなりピアノの伴奏を再現していて見事だが、
今の自分のレベルでは無理なうえに、初級のギターソロアレンジも、
右手の爪の具合と、エレガットの音色では、かなりしょぼくなるので、
このところ愛用の、小胎剛の編曲のフルート・ギター二重奏で演奏。

この編曲では、ギターは、ポロロン、ポロロンとコードを鳴らしていて、
これは、フルート演奏に多い、ハープの伴奏を模しているのかと思い、
伴奏の方も、ギターシンセのハープ音色にすると、音域が狭すぎて、
ハープらしさが出ないので、エレガットになるが、ギターのままで弾く。

ギター二重奏曲集には、この曲がないので、フルート編曲を利用して、
伴奏のギターをアルペジオに変えて、アコギの二重奏も演奏したうえ、
更新まで時間もあったので、どちらもギターシンセで、原曲に近づけ、
チェロとピアノの音色にして、3パターンで「白鳥」を演奏してみました。


















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