僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
「パリ~」に次ぐゲイリーの泣きのギター「スパニッシュ・ギター」
7年前の夏、NHK「中高年のブログ入門」を見て、ブログを始め、
コメントいただく方々に背中を押される形で、ギター演奏もやり、
すぐに調子づく自分は、今度は何を演奏しようかと楽譜を集め、
気づけば、枕元はAmazonの箱だらけで、70冊は超えたろうか。

まあ、単純計算してみると、毎月1冊買っているより少ないから、
節度ある買い方と言って良いだろうが、昔の楽譜も大量にあり、
ブログのレパートリーに困らない以上に、一生かけても弾けない、
積ん読状態に近いだろうし、自分のレベルを超えた楽譜も多い。

それでも、今も、ちょこちょこ、シンコーやリットーの新刊を探して、
最近の音楽にはついていけないが、昔の曲が再販されないかと、
こまめにチェックすると、けっこう見落としていたり、出た当初は、
さほど興味なかったのに、急に欲しくなると、売り切れていたり。

シンコーミュージックは、以前は直販をやっていたが、数年前に、
Amazonに委託したようで、購入は、Amazonへのリンクになって、
そのうえ新刊でなく、中古の出品ばかりになっている楽譜も多く、
廃刊本がメーカーHPに残り、古本にリンクするのはどうなのか。

先日は、イエスなんかも1冊くらいあって良いかとクリックすると、
古本のみで定価の倍以上していて、さすがに買う気にはならず、
近所の楽器屋は、棚の上の方に、古い楽譜が背表紙が変色して、
売れ残っていることがあるので、覗いてみるがイエスはなかった。

カーペンターズやゲイリー・ムーアの古いバンドスコアもあるなと、
目をつけて、早速シンコーからAmazonを見ると、どちらも出品のみ、
そんなに欲しいわけでなかったが、せっかく、新品があるのだから、
買っておく方が良いなと、ある意味、変な理屈で買ってきてしまう。

シンコーは、人気のスコアは数年たつと、曲目を変え再販したり、
最近では、中高年向けか、「ワイド版」と称してサイズを大きくして、
再販するので、イエスが出ないか、見ていたが、その気配はなく、
逆に、定価以下の古本が出品されたので、そっちで買っておいた。

そうこうするうちに、イエスの新刊が出てしまうと、悔しくなるから、
さっさと演奏して、ブログにアップすれば、買った甲斐もあるさと、
大曲は避けて取り組むが、それでもドラム入力が大変な曲ばかり、
妥協して(?)、「ロンリー・ハート」なら楽だろうと、ドラムは簡単。

オケもそこそこ作れたが、よくよく考えると、昔の曲にしたところで、
「ロンリー・ハート」にしても、ジョン・アンダーソンはキーが高くて、
けっこう口ずさんでいた曲も多いが、いざ歌うと難しく、それに加え、
風邪で喉を痛めて、当分の間はイエスの曲は保留することになる。

同じ理屈で、カーペンターズは、余程のことがなければ歌えないが、
ゲイリー・ムーアは、「スパニッシュ・ギター」や「サンセット」といった、
歌のないインスト曲がバンドスコアに載っているので、これだったら、
声が出なくても平気だし、無理やり買った楽譜をすぐ有効活用できる。

ゲイリー・ムーアは、1969年、10代で、スキッド・ロウでデビューして、
ゲイリー・ムーア・バンドでアルバムを出したり、ジャズロックのバンド、
コロシアムⅡや、盟友フィル・リノット率いるシン・リジイに参加したり、
知る人ぞ知るギタリストだったが、自分が知ったのはソロデビュー時。

78年「バック・オン・ザ・ストリート」が出た時に、雑誌「ロッキンF」では、
丸々1ページを使って、対談形式のレコード評が掲載され、その中で、
「ジェフ・ベックみたいな」という言葉があり、これはビートルズと並ぶ、
自分にとっての、キラーフレーズ、殺し文句で、すぐ食いついてしまう。

高中正義のセカンドアルバムは、ヤングギターのレコードレビューで、
「ベックに聴かせたい」と書いてあり買ったし、アル・ディメオラにしても、
和田アキラがロッキンFで、「ベックよりすごいかも」とあおってくるから、
買ってしまうという、高校時代の自分には、ある意味、神のようだった。

運良く、ゲイリーの曲が、NHKFM「軽音楽をあなたに」で数曲かかり、
そんなにベックみたいとは思わないが、「甘い言葉に気をつけろ」では、
レッド・ツェッペリン「貴方を愛しつづけて」のマイナーブルースみたいで、
気に入って、LPを買うと、まさにベックのようなインスト曲が何曲もある。

ベックというより、もろにジャズロックで、当時、クロスオーバーギターに、
やたらと夢中だった自分には、ものすごくぴったりだったが、その路線で、
ゲイリーが参加していた「コロシアムⅡ」は、国内盤どころか輸入盤さえ、
入手不可能な状態で、もっとインスト曲が聴きたいと、飢餓感を覚えた。

その後、ゲイリーは、シン・リジイでアルバムを出すと脱退して、80年に、
「Gフォース」を結成するも、すぐに解散、グレッグ・レイクと組んでみたり、
「ギターを抱いた渡り鳥」と揶揄される状態だったが、ファンが多いのか、
おそらく日本限定のベスト盤「モア・クレイジー」が、81年に発売される。

そこには、自分が聴きたくて聴けなかった、コロシアムⅡの曲も4曲あり、
さらに、日本未発売のシングル盤「スパニッシュ・ギター」まで入っていて、
この曲は、歌入りとインストの2種類あるそうだが、インスト版だったので、
ディメオラみたいなフラメンコ調の早弾きには、夢中になって聴きまくった。

このベスト盤は、限定盤だったのか、すぐにジャケットと曲目を変更して、
別のベスト盤が出たが、大人の事情というか、ゲイリーが参加していない、
タイガーズ・オブ・パンタンの「タイガー・ベイ」を勘違いして収録したので、
なかったことにしようと、慌てて廃盤にしたのではと、つい勘ぐってしまう。

後にシン・リジイやホワイトスネイクにまでも加入する、ジョン・サイクスは、
ゲイリーのファンで、タイガーでそれっぽく早弾きして、デフ・レパードの、
フィル・コリン(ジェネシスのフィル・コリンズではない)も、ガール在籍時に、
やはりゲイリーばりのソロを弾き、ゲイリーがゲストで弾いたと言われた。

それだけのフォロワーがいるゲイリーは、ベックのフォロワーとよく言われ、
「ベックのように弾きたいという少年の心のまま、プロになって~」などと、
馬鹿にしたような言い方までされたり、ジャズロックのバンドにいたから、
同じに見られがちだが、そんなに言われるほど、似ているとは思わないが。

2人ともブルースに根差して、泣きのギターと早弾きのどちらも得意として、
レスポールとストラトを使い分けるなど、共通点は多くて、こうしたところは、
ゲイリーがベックを意識したかもしれないが、ゲイリーの方が無茶苦茶に、
弾きまくって、あだ名の「クレイジー」どうりで、チョーキングもしつこいほど。

この後、大ヒットする「大いなる野望」は、ハードロックの売れ線の曲となり、
これは、ベックとは方向性も違うだろうし、その後のブルースへの回帰も、
ブルースでもひねってくるベックに対し、正統派ブルースロックと言ってよく、
一時期影響はあっても、単なるフォロワーからは80年代に脱却している。

せっかくゲイリーのスコアを買ったから、スマホでゲイリーの曲を聴こうと、
とりあえず、CDの2枚組ベストをAmazonで買うが、買ったその日のうちに、
国内盤なのに500円も値下がりして、輸入盤にしても、為替レート以上に、
変動が激しいことがあり、朝と晩に値段をチェックする癖がついてしまった。

追悼盤として出た「メモリアルコレクション」は、コージー・パウエルのソロや、
コロシアムⅡの曲も含んだマニアを納得させる選曲で、当然のことながら、
「スパニッシュ・ギター」も入っているが、これはボーカルバージョンで、単に、
インストに歌をかぶせたと思ったら、後半のギターソロが一部違っている。

もともと、編集でつないだのではという感じで、インスト版でも、アドリブ中に、
ギターの音色もリバーブのかかり具合も変わって、わざとらしすぎるのだが、
その部分が歌入りとインストでは、さらに間に数小節分加えた形だったり、
フェイドアウトの長さが違い、元々A・B面だから、あえて差別化を図ったか。

実は昔からすごいファンだった、ゲイリー・ムーア「スパニッシュ・ギター」は、
アルペジオのバッキングとエレキのメロディを、2回演奏し左右に振ったが、
けっこうずれてしまって、譜面があっても、安定しない演奏だと反省しつつ、
最後のアドリブは気合を入れて、フェイドアウトを伸ばし、弾きまくってます。






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スクエアのF1テーマ曲「トゥルース」の原点とも言える「プライム」
実は、またまた演奏もブログもとばしていまいそうな、綱渡りで、
性懲りもなく、キーの高く歌えそうにないのにやりたい曲があり、
オケはそこそこ完成したものの、週明けから風邪気味になって、
低い音程の曲でさえ無理な状態のまま、週末になってしまった。

そんなときは、クラシックギターの1つでもといきたいところだが、
基礎練習を怠っているうえに、右爪も割れてきて、切ってしまい、
安直にギター二重奏とも思ったが、今週は土曜出勤でないから、
インスト曲、スクエアあたりなら、1日あれば十分だと高を括る。

ピアノがメインの曲は和音が難しいし、サックスがメインの曲は、
フレーズが細かいし、ギターシンセではニュアンスが出しにくい、
やはりギターがメインで、ギターソロもある曲で練習もした曲と、
アルバム「リゾート」収録で、ハードロック調の「プライム」にする。

ベースとドラムは、ほとんどハードロックかヘビメタという感じで、
ベースの田中は得意のチョッパーはまったく使わずに、ひたすら、
8ビートを弾き続けて、ドラムも基本パターンを力強く叩きまくり、
フィルインは、ロックドラマーのドラムソロ並みに細かく入れてくる。

ピアノがリズムを刻みながら、ストリングスでコードを伸ばしたり、
メロディの合間にアクセントのリフを入れてきたり、ジャーニーが、
やりそうなパターンで、伊東はサックスではなく、リリコンを吹いて、
シンセリードのようにして、サビではギターとユニゾンにしている。

ギターのアルペジオの変形のような、リフの繰り返しで始まって、
ベースとユニゾンの8分音符や、クリーントーンのコードだったり、
いろいろ小技が効いたバッキングだが、全体に歪ませた音色で、
ほとんどロックギターで、ジャズ出身とは思えないくらい様になる。

間奏は、派手なアーミングもあり、エディ・ヴァン・ヘイレンのようで、
やたらと早弾きなのは、ハーモニックマイナースケールではないが、
イングヴェイやスティーブ・ヴァイのようで、デビュー当時に比べて、
どんどんロック色が強くなり、もともとロックギター少年だったのか。

スクエアのこと、ブログ用に、いろいろなバンドスコアを手に入れて、
物色していることも書きたいが、週末更新に間に合わなくなるので、
とりあえず、スクエアの「プライム」を、ほんの1時間前にミックスして、
まだミスも多いままですが、アップして、後で苦労話とか追加します。










(土曜のうちに書ききれなかった分です)
スクエアの代表曲といったら、F1テーマ曲になった「トゥルース」で、
お茶の間にも浸透するくらいに、テレビでも、やたらと流れた曲で、
自分も好きな曲だが、最初に聴いたときに、あれ、昔の曲だっけと、
勘違いするくらいに、「プライム」に似ていて、ほとんど同じ路線の曲。

コンサートでは、こうしたロック系の曲は、当然のように盛り上がって、
YouTubeを見ると、ライブ盤と同様に、安藤のギターソロから始まり、
ヴァン・ヘイレンの「暗闇の爆撃」のように、ライトハンド奏法を駆使し、
ステージを走り回ったり、倒れこんだりしながら、派手にやっている。

曲が始まると、ベースの田中がこぶしを突き上げて、観客をあおり、
会場は、さながらロックコンサートのように総立ちで、腕を振り上げ、
自分が見に行ったのは、「トゥルース」のツアーだから、曲は違うが、
「プライム」以上に、「トゥルース」は熱気に包まれて、ものすごかった。

ただ、自分の場合、ロックのコンサートでも、立っているのは苦手で、
何でフュージョンなのに、座って、じっくりと演奏を聴けないのかと、
かなり不満で、一度しか行っていなくて、それは、時代がさせたのか、
カシオペアにしても、松岡直也にしても、異様な盛り上がり方だった。

カシオペアは、ある時からディスコ調になったと、自分は思っていて、
バブルほどではないが、会場では着飾った女性が踊りまくっていて、
カシオペアのメンバーも、少年隊のような派手な衣装に身を包んで、
踊りながら演奏して、時には、揃って一回転して、客席を沸かせた。

ベースの桜井が演奏中、横向きになったと思うと、後ずさりを始めて、
たぶんムーンウォークの真似事だろうが、マイケル・ジャクソンに比べ、
あまりに情けない感じで、こんなことより、演奏を聴きたいのになあと、
お約束の「朝焼け」の観客の掛け声も、うるさいなあと思ってしまう。

松岡直也は、基本ラテンバンドだから、陽気に騒ぐのが当然なのか、
ジャズの場合、それぞれがアドリブした時に、拍手することもあるが、
和田アキラのアドリブに「アキラー」とか、「キャー」とか叫んでみたり、
松岡が決めのフレーズを弾くと、地響きのように皆がうなりだしたり。

結局、自分はフュージョンのライブさえ、だんだん行かなくなっていき、
そのうち、スクエア、カシオペアへの興味もなくなり、新譜も買わずに、
昔の曲だけ聴いていれば良いと、偏屈爺への第一歩を踏み出して、
今に至っては、70年代を中心にCDや楽譜を集め、時が止まっている。

スクエアは、「トゥルース」と「イエス・ノー」は、バンドスコアがあるし、
数年前に復刻した「ベスト」も持っているが、「プライム」は載ってなく、
昔のベスト集「パーフェクション」に出ていて、このギターの演奏は、
確かギターマガジンに載っていたのを、かなり必死に練習していた。

昔弾いた曲だから、楽勝でしょうと、一日で仕上がると踏んでいて、
ドラムとベースだけは、金曜の夜に、もう歌うのは無理と見切って、
リズム入力とベース演奏を録音したが、土曜にシンセから始めると、
ピアノパートだけで1時間かかって、ストリングスなどで午前は終了。

昼食後は、テレビを見たり、図書館にCDを借りに行ったりしてから、
シンセでリリコンのメロディを録音して、ユニゾンのギターも重ねる、
最初ギターは、全部ストラトにするつもりだったが、音色が貧弱で、
ギターリフやメロディは、レスポールで、全部やり直しをすることに。

間奏のギターもレスポールにしたかったが、ここではアーミングの、
派手なプレイがあるので、ストラトでないと再現できないから使用、
ただし、自分のストラトはノーマルなトレモロなので、音程が狂って、
アームをやってから、一度録音を止めて、チューニングし直したり。

途中の決めのフレーズや、間奏の早弾きまでも、何とか演奏でき、
30年以上前に、河合楽器でバークリー教本で鍛えてもらったのは、
財産になって、今でも、そこそこ弾ける程度で衰えていなかったと、
ちょっと嬉しい半面、ビブラートやチョーキングは進歩せず下手くそ。

エンディングは、キーボードがシンセソロになるが、バンドスコアは、
「アドリブ」と書いて省略してあり、その段階で、夜の10時を過ぎ、
もう耳コピしている時間もないしと、出だしのフレーズだけ似せて、
数小節弾いてから、レスポールで好き勝手に弾き、フェイドアウト。

たった1日で仕上げるというと、ビートルズのデビューアルバムの、
10時間で10曲が思い浮かぶが、ビートルズが時間がないから、
カバー曲を演奏したのと、自分がカバー曲しかできないのとでは、
大違いで、その出来も若輩者の彼らに大きく水をあけられている。








松原正樹の一人ツインリードが冴えわたるユーミン「ダンダン」
もう30年以上も前になるが、ユーミンのコンサートを見に行き、
すごく感動したと、職場の女性陣が興奮気味に話していたので、
ユーミンはライブでは歌が下手くそなじゃないかと、口を挟むと、
全然そんなことなく、ちゃんと歌っていたと、即座に否定される。

ステージや照明もすごかったとか話している中、ギターの人が、
格好良かったという会話もあり、これは聞き捨てならんとばかり、
パンフを見せてもらうと、2人のギタリストがバックバンドにいて、
どちらもショートカットに髭をはやし、美容師とかシェフにいそう。

自分のイメージする格好良いギタリストは、長髪をなびかせて、
顔は美形で、細身という、少女漫画に出てくるようなスタイルで、
初期のクイーン、エンジェル、さらにランディ・ローズが理想だが、
世間一般の格好良いという感覚と、自分はかけ離れていたのか。

見た目はともかく、ちょうど、そのライブを収録したCDが出たので、
実際の演奏はどれくらいのレベルか、ユーミンの歌もどうなのかと、
買ってみると、多少レコードとアレンジを変えるが、見事な演奏で、
曲によってはギターソロも長くて、音色もフレーズもレベルが高い。

「パール・ピアス」がメンバー紹介を兼ねたイントロで、ギタリストの、
市川祥治や中川雅也が呼ばれると、黄色い歓声が上がっていて、
単純な自分は、ギターソロも延々と弾けて、ファンまでつくのならば、
ツアーのバックバンドも悪くないと、プロへの夢がまた膨らんでくる。

安直というか、ユーミンのピアノ全曲集を手に入れ、練習を始めて、
もともと河合楽器で歌の伴奏をした際、参考にとLPも買っていたが、
持っていない旧作をCDで買い集めて、目ぼしいギターソロを耳コピ、
大半が松原正樹の演奏なので、それを練習するだけでも楽しかった。

ユーミンのライブは、次の作品「アラーム・アラモード」から見に行き、
「ダイアモンドダスト」から「ラブ・ウォーズ」くらいまで、続けて見たが、
2人のギタリストの実力は認めつつ、やっぱりギタリストは長髪だよ、
お洒落なポップスはこうなのかと、ユーミンのバックは無理と諦める。

それでも、ユーミンの曲には、ギターの格好良い曲が多かったから、
バックバンドを目指す目指さないは別にして、松原正樹をコピーして、
ソロアルバムやパラシュートの曲より、名演じゃないかという曲も多く、
「恋人はサンタクロース」、「セシルの週末」、「ダンダン」など練習した。

ユーミンのバンドスコアは、いわゆるヒット曲を中心に選曲されていて、
ギターソロの曲ばかり載っているわけではないが、自分の好きな曲、
「ダンダン」も出ているので、MTRで多重録音して、オケをバックにして、
果たせなかったバックバンドのリードギタリストの気分を味わうことに。

今回、記事を書くのに、何か参考になるかと、シンコーのディスクガイド、
「ジャパニーズ・シティ・ポップ」を見ると、「パール・ピアス」のCD解説に、
「イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーの『秋風の恋』」によく似た
イントロの⑦も名曲」とあり、「ダンダン」の元ネタらしき曲名が出ている。

字数が限られている解説欄に、長いアーティスト名を延々と書くほど、
これだけは言っておきたい、みんなは気づいていないかもしれないが、
そっくりなんだから、ぜひ聴いてみてくれ、パクリだと言いたかったのか、
それで、聴こうと思ったら、この名前も曲名も、つい最近目にしていた。

deaconblueさんという方が、70年代を中心にした音楽評論のブログを、
運営されていて、先月、「秋風の恋」の記事があり、曲も聴いたのだが、
その時には、「ダンダン」にはまったく思いもいかず、今、聴きなおしても、
言われてみれば似ているかな、参考にはしたのだろうなあという程度。

「ダンダン」の、しっとりとしたピアノイントロは8小節を2回繰り返すが、
「秋風の恋」は4小節のみで、テンポも早いので、このイントロを元に、
作ったとしたら、パクリというより、よく、ここから発展させていったなと、
こうして、あちこちにアンテナを張っているのかと、逆に感心してしまう。

「ダンダン」のギターの延々と繰り返すフレーズは、松任谷正隆による、
指定されたフレーズなのか、8小節の繰り返しの中、最後の2小節は、
毎回フレーズが変わるから、ここだけ、フェイクする指定だったのか、
その部分が、いかにも松原正樹というフレーズの連続で、本当に見事。

ユーミンの曲を解説されているブログも、かなりあって、いろいろ見たら、
「後半は鈴木茂のギターソロで、特有のフレーズが聴ける」と書いてあり、
演奏者はアルバム単位のクレジットなので、ギターは鈴木と松原とあるも、
この曲は、サイドギターも含め、全部、松原正樹だと思っていたのだが。

しかも、今剛がいれば、双子のようなフレーズを演奏する二人だから、
左右に分かれたリードギターを、2人で分担して、息が合ったところを、
聴かせてくれるだろうが、これは、松原正樹がダビングしているはずで、
どちらからも、異弦同フレットを使う、特有のフレーズが際立っている。

松原正樹のギターを弾きたくて、ユーミン「ダンダン」を演奏したところ、
バックバンドだった中川雅也が昨年亡くなっていたという記事も見かけ、
何でまた、どんどん知っているミュージシャンの訃報ばかり接するのか、
自分が年を取ったから、仕方ないとはいえ、やるせない気持ちで一杯。

ユーミン「ダンダン」の演奏は、後半のギター部分だけでも良かったが、
一応フルコーラスにして、その分ユーミンの歌が、思ったよりも難しくて、
さらに、松原正樹のフレーズは、指がもつれそうだし、何よりも音色が、
自分のギター、エフェクターでは再現できず、雰囲気コピーになってます。






ジョンがジョージに贈った「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」

ビートルズのデビューアルバムは、たった1日、約10時間で、
一気に10曲を録音していて、当時のレコーディングの事情や、
新人バンドにスタジオを、そう何日も使わせられないといった、
大人の事情を考えても、かなり無理のある荒わざだと言える。

2枚目のシングル盤、「プリーズ・プリーズ・ミー」が大ヒットして、
人気のあるうちに、アルバムも発売しようというレコード会社の、
戦略があったのに加えて、ビートルズの魅力を伝えるために、
キャバーンのライブ録音も検討した、マーティンの思惑もあった。

彼らの熱気を反映させるには、一発録音が良いだろうと判断し、
そのうえ、ビートルズはツアーのスケジュールも埋まっていて、
そうそう、録音だけのためにロンドンへ戻ることもできないから、
ツアーの合間の1日での一気の録音、奇跡の2月11日となる。

事前にマーティンから、「すぐに録音できる曲は?」と尋ねられ、
ハンブルグ時代からライブで鍛えられたカバー曲を挙げたが、
オリジナルの新曲も準備しておいたようで、昔からやっていた、
「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」に加えて、3曲を録音。

「ミズリー」は、一緒に国内ツアーを回っていた人気歌手である、
ヘロン・シャピロに歌ってもらおうと、ツアーの楽屋で作ったが、
歌詞が暗すぎるとして却下された曲、「ゼアズ・ア・プレイス」は、
ジョンの内省的な歌詞が、この段階から芽生えていたとわかる。

もう1曲は、「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」で、
ジョンの単独作詞作曲だが、ジョージがメインボーカルを担当、
「3つしかコードがないから、ジョージに向いてると思った。」と、
半ばジョージの歌唱力を馬鹿にしたように、ジョンが語ったとか。

アルバムは、マーティンがメンバー紹介を意図したかのように、
1曲目がポール、次はジョンとポールのハモリ、そしてジョン、
さらにジョージ、リンゴとメインボーカルが変わるが、ライブで、
ジョージが数曲は歌っていたので、もう1曲を歌わせることに。

まだ自作曲がないジョージに、もう1曲カバーでも良いだろうが、
ジョンが自分で歌うには、あまり乗り気でなかったオリジナルを、
ジョージに贈ったそうで、贈るというよりは、「くれてやった」という、
ニュアンスに近いらしいし、ジョージはカバーでなく苦労したとか。

カバー曲のように、誰かしらの演奏といった、お手本がないから、
「どうやって歌ったらよいのか、わからなかった。」とジョージが、
こぼしていたそうで、ジョンは、口頭で歌詞とかを伝えたくらいで、
いわゆるデモテープみたいのは、作りはしなかったのだろうか。

却下されたものの「ミズリー」も、他人への楽曲提供を前提にし、
ジョンとポールは、バンドとして失敗しても、作曲活動の方では、
何とか食っていけないかと思ったそうで、早い段階から、他にも、
曲を作り、ビートルズとしては録音していない曲も、かなりある。

ジョンはともかく、ポールは楽譜くらい書けたのかもしれないが、
よくオークションに出てくるのは、もっぱら歌詞のメモばかりで、
他人へ提供する場合は、デモテープにでも弾き語りを録音して、
それを渡すか、第3者が楽譜を起こしていたのはでないかと思う。

ジョンがジョージに歌わせた、もう一つの曲「素敵なダンス」とか、
リンゴへの「グッド・ナイト」に、ジョンの歌ったテープはないのか、
何でも、「ドゥ・ユー・ウォント~」は、エコーが効いて良いからと、
ジョンがトイレで歌って、別のバンドが録音するときに渡したとか。

そのテープは現存するのか、そして、そんな風に録音があっても、
ジョージが、「誰も歌い方を教えてくれなくて、困った。」みたいに、
言うのは、それこそ、ジョンがやっつけに、くれてやった曲とうか、
「ほら、明日の録音の時、これ歌っていいぞ。」みたいだったのか。

ジョージにとって、カバー曲と違い、苦労した新曲だったようだが、
アルバム発売後は、ジョージのリードボーカルの貴重な曲として、
しばらくは、ライブで歌っていて、ジョージのトレードマークとなる、
「ロール・オーバー・ベートーベン」が、やがては、取って代わる。

シンコー「ビートルズ・ライブの時代」には、1957年から66年の、
セットリストが出ていて、63年3月の英国ツアーから、6月までは、
ライブ演奏され、同じくシンコー「全パフォーマンス徹底解剖」には、
TV・ラジオの演奏曲リストがあり、3~5月まで数回演奏している。

この曲は、いくつものビートルズ本で、ジョンが実母ジュリアから、
幼い頃、それも1~2歳の頃に歌ってもらった、白雪姫の挿入歌、
「私の願い(I'm wishing)」が元になっていると、書かれているが、
ウィキペディアに「要出典」とあるくらいで、どこまで真実かは疑問。

何度も、YouTubeで、ディズニーの歌の場面を繰り返し聴いたが、
メロディラインは似ていないし、歌詞も、日経「全曲バイブル」は、
「歌いだしの歌詞も、ほぼ引用している。」というが、何度読んでも、
自分の英語力では、単語一つとっても、同じとは見えないのだが。

「白雪姫」の引用かはともかく、曲はインテンポになる前の部分、
コードをジャラーンと流し、さらにフラメンコ調に、ジャラジャラと、
ギターをかき鳴らして、もったいつけたようなイントロから始まり、
ドラムが入ってからは、スッチャ・スッチャと軽快にコードを刻む。

この曲に限らず、デビューから、セカンドアルバムあたりまでは、
ジョンとジョージのリズムギターが、区別のつかない曲も多くて、
さらに使用楽器も、アコギでアンプにも繋がるギブソンJ160Eか、
2人のトレードマーク、リッケンバッカー、グレッチかも分かりにくい。

この曲は、「ビートルズ楽曲データベース」には、ジョンはJ160E、
ジョージはリッケンバッカー425とあり、日経「全曲バイブル」では、
ジョンがギブソン、ジョージはグレッチで、YouTubeのカバーでは、
2人ともJ160Eとなっているうえ、フレーズの分担も人により違う。

愛用のバンドスコアは、手抜き心が発揮され、せっかくの楽譜が、
ギターが2段に分けてあるのに、セカンドギターは全面、休符のみ、
まあ、ほとんど同じようにコードを弾いているから、かまわないが、
イントロのトレモロ風かき鳴らしと、途中のアルペジオはどっちか。

イントロのジャラーンと伸ばすコードは、明らかにエレキの音色で、
自分のリッケンバッカーのリアピックアップでも、ほとんど同じ音、
その後ろでかき鳴らすのも、エレキのようだが、アコギの感じもし、
次のコードを流すバックでも、さらに細かくジャカジャカと聴こえる。

それなら、どっちが弾くにせよ、2人ともエレキだったのかと思うと、
歌が始まってからの伴奏は、ほとんどはエレキのカッティングだが、
時折、いかにもアコギというコードの音が、はみ出るように鳴って、
やはり、どちらか1台は、ギブソンのアコギだったのかと思えてくる。

歌が始まる前、最後にBの和音を伸ばすところは、バンドスコアは、
7フレットのBコードだが、1弦7フレットのBの音は鳴っていなくて、
Bのコードから外れたG#の音がして、2フレのBコードを押さえて、
4フレを押さえる指が寝てしまって、1弦4フレのG#が鳴ったのか。

ちょっとしたことだが、あえてB6のような、6thの響きにしたのか、
気になって、ジョンの場合は、気分でコードをチョーキングしたり、
押さえていない小指で別の音を鳴らすから、そんな感じだったのか、
ミストーンに聴こえないのが、これまたビートルズマジックの1つ。

歌いだすきっかけのリフは、3連もある単音リフをスムーズに決め、
これは、リードギター担当のジョージだろうが、YouTubeで聴ける、
ステレオミックスは、このリフが左右から鳴っていたり、その音色も、
ミックス具合で、エレキともアコギとも取れて、ただただ悩むばかり。

2番から入るジョンとポールのコーラスは、後からダビングだそうで、
普通に2人とも伴奏しながら歌える、単純なハモリなのに、なぜ、
後からの追加なのか、ジョージのボーカルだけでは、心もとないと、
完成テイク後、マーティンが判断して、その場でダビングしたのか。

サビの部分も、ハモリではなく、リンゴがスティックを叩く音を加え、
これも、歌の不備(?)を補うつもりなのか、結果オーライというか、
ハモリや手拍子とはまた違った感じで、効果的に決まっているし、
逆にハモリは、後からなら、もう少しいろいろやっても良いような。

いまだに、使用楽器や演奏、ダビングの謎も多いビートルズの曲は、
本当演奏するのも、記事を書くのも楽しくて、フュージョン系の曲の、
合間をぬっての、「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」は、
まだまだ完コピというには、解明できない点も多いまま、アップです。













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