fc2ブログ
僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
パソコン買い替えによるゴタゴタで、またも演奏が途絶えます
約7年間使ってきたフロンティア製のデスクトップパソコンが、
頻繁にフリーズするようになって、この数ヶ月は、起動しても、
真っ黒の画面の中に、カーソルだけが浮かび上がる状態で、
セーフモードで起動しては、リセットを繰り返すことが続いた。

一度、シャットダウンすると、また起動する際に、何十回も、
リセットしないと、デスクトップの画面が立ち上がらないので、
最近は、つけっぱなしで、モニター電源だけ落としていたが、
今週は、クリックしても反応せず、フリーズしてばかりとなる。

とうとう、セーフモードでしか起動せず、それでも使ってみるが、
プリンターを認識せず、子供らが大学へ提出するレポートの、
印刷もままならず、いよいよもって、パソコンを買うことにして、
アマゾンでデル社のデスクトップを買い、火曜日には届いた。

今度の機種は性能も良いから、昔ながらのMTRの多重録音を、
少しずつDTMへと挑戦しようかと構想は膨らむが、とりあえず、
いつものように演奏だけのアップをしようとすると、使い慣れた、
ムービーメイカーが、Windows10では標準装備されていない。

マイクロソフトのホームページからダウンロードしようと思ったが、
もうこのソフトの提供は終了したうえに、後継ソフトはないらしく、
何かしらの動画編集ソフトを手に入れないと、自分のやっている、
音声だけのアップでさえ、新しいパソコンからはやるすべがない。

ちなみに、メールに利用していたWindows Liveメールもなくなり、
こちらは、オフィスがインストールされているモデルにしたから、
アウトルックで代用できるが、ことムービーメイカーに関しては、
付属ソフトでは無理で、何かしら別のソフトでも探す必要がある。

フリーソフトの場合、ダウンロードに際して、危険性がないのか、
使い勝手はどうか、口コミや雑誌で検討しないと、おっかないし、
どうせ買うならば、将来的には、ずっと憧れているYouTubeの、
多重録音の映像を画面分割できる機能のあるソフトを探したい。

とりあえず、今日のところは、古いPCからアップしようとしたら、
セーフモードでは、ムービーメイカーは起動しなくて、何十回も、
リセットしてみるが、正常に起動せず、いよいよもって、時間切れ、
もう常習者のように、週末の音源アップをサボることになった。

それにしても、パソコンが壊れて買い替えたが、つい先月には、
ブルーレイ・レコーダーが壊れて、撮り貯めていた大河ドラマや、
4月クールの番組が見れなくなったし、スマホもネットを見るたび、
処理しきれないのか、「充電してください」と電源が落ちるように。

このNEC製のスマホは、設計不良というか、電源の接触が悪く、
イヤホンの抜き差しや、机に置いた途端に、リセットになったり、
最近は初期化メッセージが出たりで、木曜に機種変更してきて、
iPhoneにしようか迷いつつ、ソニーブランドでExperiaにした。

期せずして、ブルーレイレコーダー、パソコン、スマホと壊れて、
まるで、電子レンジが壊れたと思ったら、冷蔵庫から洗濯機と、
次々と家電製品が壊れる、マーフィーの法則のようになったうえ、
猛暑日が復活した月曜にクーラーが壊れ、これまた買う羽目に。

ものすごい出費となったうえに、新しいPCとスマホの画面には、
全然慣れなくて、ちょっとした操作にも、ストレスがたまる一方、
ストレス解消にビートルズだと演奏すれば、その作った音源が、
アップできない有様で、もう今週は運が悪かったとあきらめる。

動画編集ソフトをどうするか、この1週間のうちに結論を出して、
来週には通常モードに戻すつもりですが、いろいろありそうで、
今日みたいに、言い訳を延々と書き連ねることが続くかもしれず、
ギター練習だけは続けますので、どうか、しばらく時間をください。


スポンサーサイト





まるでビートルズのようなCMソング、杉真理「バカンスはいつも雨」
中学時代、中3トリオなどのアイドル歌手に興味はなかったが、
高1の76年に岩崎宏美のファンになると、続けてピンクレディ、
大学になると、松田聖子という具合で、友人からは、おまえは
グリコのCMを見るとファンになるのかと、馬鹿にされる始末。

アイドル熱は松田聖子で一段落、その後のグリコのCMに出た、
小泉今日子や掘ちえみとかは、じっくり曲を聴くこともなかったし、
そもそも、テレビの歌番組自体を、次第に見なくなっていったが、
堀ちえみが傘を差しているCMは、今もすごく印象に残っている。

赤い傘をさして、駅の改札口で憧れの人を待つセーラー服姿は、
本当かわいかったし、YouTubeで見つけると、歳をとったせいか、
なおさら実感して、「赤い傘ぬらすレイン」と、そのものずばりで、
杉真理の歌う「バカンスはいつも雨」が、見事すぎるくらい合う。

ドラマの主題歌やCMソングとタイアップした場合、どの程度まで、
歌詞作りに関して打ち合わせをするのか、CMで使われた箇所、
2番に出てくる「赤い傘~」の部分なんか、映像そのままの情景、
歌詞が先行したのか、同時進行で作ったのか、どちらだろうか。

あと、YouTubeでCMの歌詞を確認すると、「Don't Cry」の部分が、
「揺れる心」という日本語になっていて、英語の歌詞を流しても、
お茶の間の心には響かないとでも、電通だか博報堂、あるいは、
スポンサーのグリコのお偉いさんから、クレームでもあったのか。

逆に、ドラマやCM先行で作った曲を、アルバムに入れる際には、
ドラマのタイトルや商品名が歌詞に含まれていると、改変したり、
シングル盤とアルバムでは、歌詞以外に、アレンジ、演奏までが、
変わっているというのも、けっこうあり、蒐集マニア泣かせの一面。

アルバム収録とは違うが、山口百恵の「プレイバック・パート2」を、
紅白で歌う際、「真っ赤なポルシェ」が「真っ赤な車」になったのは、
有名だし、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」を歌詞の一部が、
作った本人、来生たかお「夢の途中」と違うのは、大人の事情か。

杉真理は、大瀧詠一による「ナイアガラ・トライアングルvol.2」に、
佐野元春と共に大抜擢され、一般に知られるようになったのだが、
初代の山下達郎、伊藤銀次のどちらとも、音楽性は異なっていて、
2人はどういう基準で、大瀧のお目にかなって、選ばれたのだろう。

その当時は、レーベルやプロダクションを超えてのコラボに関して、
かなり制約があって、YMOのライブ盤で、渡辺香津美のギターが、
カットされて発売されたなんて話もあるから、佐野と杉の2人共に、
大瀧と同じソニーに所属していたのも、選択肢の一つだったかも。

ナイアガラのLPで、杉はジョンを追悼して、ビートルズ色全開の、
「ノーバディ」を作って、佐野にハモってもらっているが、こうした、
杉との交流は、佐野にとっては、大瀧からいろいろ学ぶとともに、
かなり大きな影響を与えたのではと、昔から自分は思っている。

佐野元春がデビューしたとき、スプリングスティーンを思わせる、
疾走するサウンドで、街の情景・ストリートを歌い上げていると、
言われたようだが、自分の第一印象は、この歌い方ってジョンだ、
シャウトの仕方、オーイエーとか、まんまじゃないかと思ったほど。

ところが、敬愛するミュージシャンとして、よく佐野が口にしたのは、
バディ・ホリーやマンフレッドマンで、バディは、ジョンのアイドルだし、
マンフレッドマンは、ビートルズ「リボルバー」のジャケをデザインし、
ジョンのバックでも演奏した、旧友クラウス・フォアマンが在籍した。

素直にジョンが好きって言えないのかな、プロになってしまったら、
ビートルズの影響があるなんて、恥ずかしくて言えないのだろうか、
そんな佐野の前に現れたのが、「ビートルズが大好きです、僕は、
ポール・マッカートニーになりたいです。」と言わんばかりの杉真理。

「君のしゃべる言葉の半分は意味がない」と、歌詞までも引用する、
杉を見たら、片意地張って、ビートルズを拒否することもないかなと、
ナイアガラと同時進行で作っていた、3枚目のLP「サムデイ」の中の、
「シュガータイム」で、ジョンとポールのように、杉と楽しそうにハモる。

「サムシング」のベースラインを、そのまま借用したような感じの曲、
「真夜中に清めて」は、ストリングスの使い方もビートルズ風にして、
アルバムの最後は、「アビーロード」の「ハー・マジェスティ」のように、
大作で終わりかけ、唐突に「サンチャイルドは僕の友達」を弾き語る。

これは、まったく、自分の勝手な思いつきで、昔からの悪い癖の一つ、
何でもかんでもビートルズに結び付けて、そのうえで、時系列無視で、
話を組み立ててしまうので、佐野のビートルズ拒否と受容の件りは、
何を嘘八百語っているんだと、ファンの人から怒られるかもしれない。

ただ、杉真理が、まんまビートルズで平気なのは周知の事実だろうし、
「バカンスはいつも雨」は、もうイントロからジョンのようなハーモニカ、
ブルースハープが鳴り響き、単純なリズムのドラムはリンゴのようで、
間奏では、ピアノとギターのユニゾンに、手拍子まで加わったりする。

そうは言っても、まんまビートルズにはしてなくて、あくまでも、それ風、
リバプールサウンド、マージービートを、今風のサウンドで味付けして、
今風と言っても、当時の80年代のサウンドだが、シンセの音だったり、
コンプをきかせたストラトの音などは、ビートルズの頃にはなかった音。

ついつい自分は、ジョンっぽいアコギのストロークにギターを差し替え、
エレキのカッティングも、ジョージの弾くグレッチに似せたくなってくるが、
ビートルズの曲じゃないんだし、逆に、ビートルズでないから、完コピに、
あまりこだわりもないが、とりあえず、バンドスコアどおりには演奏した。

間奏に入るときに、雷鳴がして、効果音大全集とかは持ってないなあと、
省略するつもりでいたら、夕方から、急に天候が崩れて、雷雨になって、
タイムリーだと窓を開け音を録音したら、部屋はずぶ濡れになったうえ、
間違えて、ギターのトラックを消して録音してしまい、余計なことをした。

梅雨明けしたのに、猛暑日はどこへ行ったかというように肌寒かったり、
どんよりとした雨模様が続き、まさに「バカンスはいつも雨」だとばかり、
タイムリーな1曲をと演奏しましたが、ポールに憧れる杉真理の歌声は、
自分にはキーが高すぎて、いつも以上にひっくり返って反省しています。






ヒットしたお礼を込めてファンに向け歌った「サンキュー・ガール」
ビートルズがデビューした当時は、歌手はあくまでも歌手であり、
プロの作詞家・作曲家が作った曲を、プロに演奏してもらうという、
いわば分業体制のようなものが当たり前だったが、ビートルズは、
自分で曲を作り、自分で歌って演奏までするというスタイルを貫く。

ただ、デビュー曲の「ラブ・ミー・ドゥ」を録音する段階で、どれくらい、
使える曲をストックしていたか、62年1月のデッカ・オーディション、
同年12月のハンブルグ・スタークラブのライブ音源で聴けるのは、
それぞれ3曲と2曲に過ぎず、その後、録音されたのは2曲のみ。

中山康樹「これがビートルズだ」で、「ラブ・ミー・ドゥ」を酷評していて、
「なぜこのような凡曲を望んで、デビュー・シングルに選んだのか」と、
疑問を呈し、さらに「すでにこの時点で、『プリーズ・プリーズ・ミー』や、
『アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼア』といった傑作はできていた。」

逆に考えると、せいぜい、それらの曲と、前述の音源で聴ける曲くらい、
ものになる曲は、そうそう、なかったのではないか、かなり後になって、
録音される曲、「ワン・アフター・909」、「アイル・フォロー・ザ・サン」、
さらに「ミッシェル」も、さわり程度はできていたが、まだまだ未完成。

デビューシングル、さらに2枚目も、A・B面ともにオリジナル曲となり、
自作曲で勝負したいというメンバーの意向を、マーティンは尊重するが、
デビューアルバムとなると、LP全14曲のため、さすがに曲は不足し、
ライブで鍛えられ、すぐに録音できるカバー曲を、半分近い6曲にした。

そうした中、ツアーを一緒に回っている人気歌手のヘレン・シャピロに、
「ミズリー」を提供しようとして却下され、結局、自分たちでやることにし、
デビューLPに収録したのだが、かわい子ちゃん歌手が歌ってくれれば、
作曲活動に弾みがつく、自分たちの励み、自信にになると思ったらしい。

まだ、自分たちのレパートリーも少ないし、ようやくデビューした段階で、
他人への楽曲提供を考えていたとは驚きだが、これは、才能にあふれ、
いくらでも曲が作れ、余って困るということでなく、バンドとしてダメでも、
職業作家としてやっていけないか、模索していたと、意地悪い見方も。

藤本国彦「213曲全ガイド」に、ポールのコメントで、「B面でもいいから、
録音してもらえれば、僕らの作曲活動にプラスになると思って。」とあり、
この後も、ビートルズとしてはレコーディングされないまま、提供した曲は、
けっこうあって、必ずしも、出来が悪い没の曲を使いまわしただけでない。

デビューして力をつけたという言い方は安直だが、LPの発売前後から、
ジョンとポールの作曲能力は、飛躍的に伸びたというほどの爆発力で、
「プリーズ・プリーズ・ミー」に続いて、「フロム・ミー・トゥ・ユー」を出すと、
「シー・ラブズ・ユー」「抱きしめたい」と、怒涛のヒットシングルを連発する。

「フロム・ミー・トゥ・ユー」は、ファンへの感謝をこめて作ったとされるが、
まだデビューアルバムが発売される前の録音で、2枚のシングル盤を出し、
それらの曲を買ってくれたり、ラジオへリクエストしてくれるファン、さらに、
増えていくファンレターで、自分たちが売れる手応えを感じていたのだろう。

「フロム・ミー・トゥ・ユー」のB面、「サンキュー・ガール」も題名からして、
ファンへの感謝をこめた曲で、もともと、こちらの方が先に作られたそうで、
A面の候補にもなっていたが、さらなる傑作、「フロム~」ができてしまって、
B面に甘んじたようで、よい曲ではあるが、シングルヒットしたかは疑問。

ジョンのハーモニカから始まり、ジョンとポールのユニゾンからハモリへと、
自在に変化するメロディは、初期のビートルズの曲の代表的なパターンで、
こういうのが、リバプールサウンドであり、バブルガムミュージックなのかと、
後追い世代の自分としては、ちょっと分類したくなるが、そう簡単ではない。

今週もオケ作りが遅れがちで、得意のビートルズで、お茶を濁す手に出て、
初期の一発録音に近い曲、それでも、ジョンのハーモニカは翌日ダビング、
テイクの編集もしたそうだが、自分は単純に「サンキュー・ガール」演奏して、
ポールの高音がきつくて、お粗末な歌声で、お聴きいただく方へ感謝です。





お茶の間にも浸透したギターデュオ・ゴンチチ「放課後の音楽室」
毎週、演奏曲の苦労話、それも没になったいきさつを書くのが、
日課(週課?)になってしまったようで、何とも情けないのだが、
今週も、もともと取り組んでいた曲のオケ作りが、うまくいかず、
すぐに出来る曲へと見切りをつけつつ、それも変更となる始末。

夏っぽさを感じるフュージョンと、自分が勝手にイメージしている、
シャカタクから何かやろうと、「イージアー・セッド・ザン・ダーン」に、
目をつけて、ドラムを打ち込み、ベース、ギター、ピアノとやるが、
チョッパーベースのノリが今一歩で、リズム全体にしまりがない。

ベースだけ、何度もやり直すが、チョッパーを繰り返してばかりで、
右手の人差し指に、だんだん豆というか水泡ができて、つぶれ、
当然、チョッパーの引っかけは痛くてできないし、親指にしたって、
連続して叩くフレーズばかりで、付け根から手首が筋肉痛になる。

シャカタクのバンドスコアはしっかりしていて、きちんと取り組めば、
完コピに近づけるから、中途半端なベースではやめたほうがよい、
ピアノのアドリブも、ジャズの早いフレーズが多くて、多少なりとも、
練習しないと、ギターシンセでも弾けないから、次回以降へ延期。

それで、金・土の2日間だけで、何とかなる曲はと、ソロギターに、
ビートルズとかを物色するが、ドラムの入力とかも、面倒になって、
ここは弾き語りか、それに近いもの、サイモン&ガーファンクルに、
しようとなって、昔から弾いている「グレイテスト・ヒット」から物色。

「ブックエンド」なら短いし、痛い人差し指を使わなくて弾けるしと、
安直に考えるが、この曲だったら、オーケストラの部分は無理でも、
「旧友」とつなげないと様にならない、それで、金曜は、「旧友」を、
スタジオ版、ライブ版と聴き込んで、伴奏のギターも軽く練習する。

それで、土曜に録音しようとしたら、朝から、近所で工事が始まり、
これが、基礎工事で、騒音と振動がひどく、ボーカル入れどころか、
アコギのマイク録音もダメ、それで、練習だけは何度かやっておき、
さあ、夕方から録音開始だとはりきると、今度は、盆踊りが始まる。

家の路地を出た広場でやっているので、音楽も大音量で流れるし、
和太鼓も打ち鳴らしているから、これも、マイクが拾ってしまって、
これは、もう、ライン録音する曲にしよう、リズムボックスに合わせ、
適当にジャズでもやるか、ただ、聴かされるほうは、たまらないな。

エレガットか、アコギのラインで、ソロギターか、デュオにしようかと、
楽譜を見ていると、癒し系のソロギター2冊に、ゴンチチの曲があり、
片方は、原曲のキーでクラシックギター風、片方は、転調させて、
フォークギターでのヒーリング系アレンジで、どちらも微妙な感じ。

どうせなら、コードの伴奏とメロディを、ダビングで弾くほうがよいと、
それぞれの楽譜のコード進行やアルペジオを参考に、伴奏するが、
どうも自分のセンスの悪さで、メロディとぶつかってしまう音になる、
いっそ、ゴンチチのコピー譜はないのかと、ネットで検索をかける。

以前も、デパペペや山弦などのギターデュオの楽譜を探したとき、
ゴンチチの曲集は絶版になっていて、ヒーリングのギター曲集でも、
ソロギターにアレンジされて、もともとの二重奏版のはなかったが、
今回、ぷりんと楽譜に、かなり本物に近いギター2本の譜面がある。

しかも、編曲者が江部賢一と書いてあり、これは太鼓判、お墨付き、
30年来愛用しているソロギター曲集の編曲した、江部の編曲なら、
間違いないだろうと、すぐにネットで購入して、プリントしてみたら、
YouTubeにあるゴンチチのライブバージョンの、完コピに近かった。

かくして、二転三転した今週末の演奏は、ギターデュオ、ゴンチチの、
「放課後の音楽室」に決定し、まずは、エレアコのライン録音で伴奏、
続けて、エレガットのライン録音でメロディを弾くが、伴奏のほうだけ、
ラインの音が気に入らないので、盆踊りが終わってから、マイク録音。

10時過ぎにもなると、アコギのコードストロークや、ボーカル録音は、
雨戸を閉めても近所迷惑だが、アルペジオの伴奏だから許容範囲、
まあ、ボーカルは声がかすれるし、アコギのコードをかき鳴らしても、
出音が小さいから大丈夫とは思うが、家族には迷惑がられるだろう。

「放課後の音楽室」は、すごくシンプルなメロディで、ガットギターで、
淡々と弾くのだが、つい調子づいて、スライドやハンマリングにして、
スラーでフレーズを歌わせてみると、これが、雰囲気が全然違って、
自分のセンスのなさを実感、結局、装飾音はやめて、素直に弾いた。

エレガットは、ギター自体がオクターブ調整ができずに、音がずれて、
さらにナイロン弦もピッチが良くないので、開放弦で音を合わせたら、
ハイポジションでは音程がフラット気味になるので、メロディを奏でる、
7から12フレットで音程が合うように、ピッチを上げチューニングする。

さらに、1弦は、すごく音が硬くなってしまうので、2弦と3弦を使うよう、
江部の指定したTABのポジションは無視して、一定の音色にしたが、
ゴンチチの演奏を見ると、普通に1弦を使って、江部の運指どおりで、
自分のエレガットが、かなり安物だから、音色や音程に苦労することに。

クラシックギターでは、基本的に、指定された運指を守るのは絶対で、
タルレガは、ギターが美しく鳴るように弦の特性も考えて指定すると、
言われるほどだが、今回の場合、きれいに鳴るようにしたいがゆえに、
江部の運指を変えて弾くという何とも皮肉な話で、良いガットが欲しい。

ゴンチチは、ゴンザレス三上とチチ松村の2人によるアコギ・デュオで、
30年以上のキャリアで、アルバムをベストを含み、40枚ほどあるが、
自分は、アルバムは持っていないし、ヒーリング系のコンピアルバム、
「イマージュ」とかで、この「放課後の音楽室」を聴いたことがあるくらい。

それでも、山弦やデパペペより前から知っていたし、この手のデュオは、
元祖と入っても良いくらいのベテランで、CMで演奏している曲も多くて、
お茶の間にまで浸透したギターデュオとしては、「シャボン玉ホリデー」の、
ロス・インディオス・タバハラス以来と言ったら、話が少々大げさだろうか。

アコギに凝って楽譜を集めていた頃、そうした海外のミュージシャンを、
ゴンチチがホストになる形で、NHKのBSだったか紹介する番組があり、
当時のYouTubeで話題の、アコギをひざの上に横に置いて叩いて弾く、
エリック・モングレインとゴンチチが対談したのが、すごく印象に残った。

それにしても、ヒーリング系の曲を集めたコンピレ-ションアルバムが、
やたらと流行したのは2000年頃、ゴンチチや葉加瀬太郎を収録した、
「イマージュ」、アディエマス、アンドレ・ギャニオン、千住明の「フィール」、
他にも「ピュア」もあり、レーベルはどうなのか、だぶっている人も多い。

フュージョンが一段落して、聴きやすいジャズ、癒しのクラシックといった、
インストのアルバムが売れてきた中、ヒーリングミュージックのくくりで、
主にソロピアノやクラシック奏者、映画音楽系の曲を中心に発掘されて、
一大ブームになったが、今現在、この手の音楽は、どうなっているのか。

ヒーリングのブームで有名になったと言えるが、そうしたブームとは別に、
長年のキャリアと安定した活動のゴンチチで、間違いない代表曲である、
「放課後の音楽室」は、昔から知っていて、ソロギでも演奏してましたが、
週末アップに無理やり二重奏の楽譜を入手、各々3テイクであげました。















Copyright © 僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ. all rights reserved.