僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
年を取ったせいか、ちょっとしたことでさえ面倒になってきて、
例えば、正月に親戚が集まり、子供と人生ゲームで遊ぶ際、
お金やら株券を並べて準備するのが、ものすごくおっくうで、
小学生の頃は、準備すること自体が楽しかったはずなのに。
MTRで録音する時でも、ギターのエフェクターをつなぐのは、
面倒くさいからと、MTRに内蔵のエフェクトのみですませて、
ギターシンセをバッグから出して、ギターにマイクを取り付け、
ケーブルでつなぐという、数分の作業も面倒に思ったりする。
高校の頃は、エフェクターさえ、いちいち箱から出し入れして、
あれこれつないでは、セッティングを試すのが楽しかったし、
ギターもちゃんとケースから出し入れして、演奏が終われば、
布で拭いたが、今は、枕元に3本を出しっぱなしにしている。
そんなわけで、さぼり虫が顔を出すと、オケ作りが面倒になり、
ドラムの手数が多いと、入力の途中で、別の曲に変更したり、
ギターシンセをかぶせていて、音色が作れないと没にしたり、
やっぱり、アコギだけの曲だと楽でよいなあと、安直に考える。
ただ、クラシックギターだと、基礎練習をやり直す必要があり、
アコギによるソロギターも、ギター1本で聴かせるには、かなり、
曲を弾き込まないと無理なので、リズム隊は入れないとしても、
ギター2本の合奏なら、音も厚くなり、そこそこ曲の格好がつく。
そんな時にありがたいのが、ギターデュオでインスト演奏する、
DEPAPEPE・デパペペで、歌もののようなメロディアスな曲、
ヒーリング系、ロック系と曲調も幅広く、弾いていて飽きないし、
スコアも3冊持っているから、レパートリーには当分困らない。
メジャーデビューアルバム、「レッツゴー」収録の「MTMM」は、
最初に聴いた時、ジェフ・ベック「ワイヤード」路線みたいだと、
すごく気に入った曲で、16分音符のイントロのリフなんかは、
「サンシャイン・オブ・ラブ」を倍テンポにしたような、ロック調。
裏拍を強調したテーマは、ベックの切り込むフレーズのようで、
中間部のペンタトニックのリフは、「ワイヤード」のオープニング、
「レッド・ブーツ」を思わせて、エレキでロックを演奏していたと、
語っていたが、クロスオーバーも弾いたんだろうなと想像する。
ジェフ・ベックが、「ワイヤード」を出したとき、これまでの慣例で、
アルバムを2枚出すと、バンドを解散し、その演奏スタイルまで、
変えたから、「ギター殺人者」「ワイヤード」とインスト路線が続き、
次はまた、まったく違うスタイルになると、評論家が語っていた。
「ワイヤード」の「ラブ・イズ・グリーン」では、アコギを弾いていて、
次回作はこのアコギ路線になる、全面的にアコギの曲になると、
まことしやかに語る評論家もいて、実際にはそうならなかったが、
実現していたら、このデパペペの曲みたいになったかもしれない。
アコギ路線は、ベック自身に、その気があったのかは不明だが、
当時のクロスオーバーの流れとしては、それもありだった感じで、、
ベックがインスト路線に向かうきっかけの、ジョン・マクラフリンは、
すでに71年の段階で、アコギだけのソロアルバムを出していた。
そのマクラフリンと並び、ジャズロックギターの開祖とも言われる、
ラリー・コリエルは、「スペイセス」の中で、マクラフリンと共演して、
「レーヌのテーマ」では、2人でアコギのアドリブ合戦を繰り広げ、
その後、コリエルはスティーブ・カーンとデュオでアルバムを出す。
チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーの、ビル・コナーズは、
エレキで弾きまくっていたのに、ECMではアコギアルバムを出し、
同じRTF出身のアル・ディメオラは、パコ・デ・ルシアと共演して、
やがて、マクラフリンを加えて、スーパーギタートリオを結成する。
結果的には、ベックの次回作は、インスト路線のライブ盤だったし、
その後、「ゼア・アンド・バック」、「フラッシュ」、「ギター・ショップ」と、
歌ものが入ることはあっても、インスト路線をどんどん続けていて、
ピック弾きから指弾きという変化はあるが、スタイルは変わらない。
ベックのファンからすると、何を言っているんだ、打ち込み路線や、
ドラムンベースの導入など、スタイルはどんどん変化していると、
怒られるかもしれないが、70年代に思い入れのある自分にとり、
「ワイヤード」以降は、必死で完コピしたい曲は、なくなっている。
どんどんデパペペから話がそれてしまったが、この「MTMM」は、
自分が好きだった頃のベックのようだし、それでいて、アコギが、
すごく力強く鳴っているし、伴奏は、ジャズのテンションコードが、
効果的に使われていて、フュージョン好きの自分にはうってつけ。
イントロのリフにかぶってくる、Em7・(9)コードは、ジャズでも、
使うコードだが、このコードの響きがすごく効果的に感じたのは、
AB’sという、芳野藤丸と松下誠のギタリストが結成したバンド、
そのデビューアルバムの冒頭の曲で、独特の響きに感動した。
「いちご白書をもう一度」の名演や、ショーグンで有名な芳野と、
松田聖子のバックや、自身のソロアルバムでも売れた松下に、
MMPやスペクトラムの渡辺、岡本という実力派のメンバーで、
自分はインストを期待したが、歌もの主体で、ちょっとがっかり。
それでも、ギターの伴奏は、スタジオで培った実力が発揮され、
テンションコードに、階段コードのようなベースラインだったり、
2台のギターの絡みも見事だし、歌ものだけに、間奏の部分は、
すごく格好良く、曲によっては、ギターバトルも聴かせてくれた。
と、これまた、デパペペから脱線したが、それだけ彼らの曲には、
いろいろな要素がつまっていて、他の曲に関しても、あれこれ、
影響を受けたであろう曲が、いろいろ想像できる部分が多くて、
自分からすると、若いのに、よく勉強しているなあと上から目線。
MTRのオケ作りに、ちょっとスランプ状態になっている今週は、
アコギだけのデパペペ「MTMM」で、ささっとすませるつもりが、
けっこう難しくて、金・土と数時間は練習と、久しぶりにギターを、
ずっと弾いての録音ですが、かなりリズムが危なっかしいです。
例えば、正月に親戚が集まり、子供と人生ゲームで遊ぶ際、
お金やら株券を並べて準備するのが、ものすごくおっくうで、
小学生の頃は、準備すること自体が楽しかったはずなのに。
MTRで録音する時でも、ギターのエフェクターをつなぐのは、
面倒くさいからと、MTRに内蔵のエフェクトのみですませて、
ギターシンセをバッグから出して、ギターにマイクを取り付け、
ケーブルでつなぐという、数分の作業も面倒に思ったりする。
高校の頃は、エフェクターさえ、いちいち箱から出し入れして、
あれこれつないでは、セッティングを試すのが楽しかったし、
ギターもちゃんとケースから出し入れして、演奏が終われば、
布で拭いたが、今は、枕元に3本を出しっぱなしにしている。
そんなわけで、さぼり虫が顔を出すと、オケ作りが面倒になり、
ドラムの手数が多いと、入力の途中で、別の曲に変更したり、
ギターシンセをかぶせていて、音色が作れないと没にしたり、
やっぱり、アコギだけの曲だと楽でよいなあと、安直に考える。
ただ、クラシックギターだと、基礎練習をやり直す必要があり、
アコギによるソロギターも、ギター1本で聴かせるには、かなり、
曲を弾き込まないと無理なので、リズム隊は入れないとしても、
ギター2本の合奏なら、音も厚くなり、そこそこ曲の格好がつく。
そんな時にありがたいのが、ギターデュオでインスト演奏する、
DEPAPEPE・デパペペで、歌もののようなメロディアスな曲、
ヒーリング系、ロック系と曲調も幅広く、弾いていて飽きないし、
スコアも3冊持っているから、レパートリーには当分困らない。
メジャーデビューアルバム、「レッツゴー」収録の「MTMM」は、
最初に聴いた時、ジェフ・ベック「ワイヤード」路線みたいだと、
すごく気に入った曲で、16分音符のイントロのリフなんかは、
「サンシャイン・オブ・ラブ」を倍テンポにしたような、ロック調。
裏拍を強調したテーマは、ベックの切り込むフレーズのようで、
中間部のペンタトニックのリフは、「ワイヤード」のオープニング、
「レッド・ブーツ」を思わせて、エレキでロックを演奏していたと、
語っていたが、クロスオーバーも弾いたんだろうなと想像する。
ジェフ・ベックが、「ワイヤード」を出したとき、これまでの慣例で、
アルバムを2枚出すと、バンドを解散し、その演奏スタイルまで、
変えたから、「ギター殺人者」「ワイヤード」とインスト路線が続き、
次はまた、まったく違うスタイルになると、評論家が語っていた。
「ワイヤード」の「ラブ・イズ・グリーン」では、アコギを弾いていて、
次回作はこのアコギ路線になる、全面的にアコギの曲になると、
まことしやかに語る評論家もいて、実際にはそうならなかったが、
実現していたら、このデパペペの曲みたいになったかもしれない。
アコギ路線は、ベック自身に、その気があったのかは不明だが、
当時のクロスオーバーの流れとしては、それもありだった感じで、、
ベックがインスト路線に向かうきっかけの、ジョン・マクラフリンは、
すでに71年の段階で、アコギだけのソロアルバムを出していた。
そのマクラフリンと並び、ジャズロックギターの開祖とも言われる、
ラリー・コリエルは、「スペイセス」の中で、マクラフリンと共演して、
「レーヌのテーマ」では、2人でアコギのアドリブ合戦を繰り広げ、
その後、コリエルはスティーブ・カーンとデュオでアルバムを出す。
チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーの、ビル・コナーズは、
エレキで弾きまくっていたのに、ECMではアコギアルバムを出し、
同じRTF出身のアル・ディメオラは、パコ・デ・ルシアと共演して、
やがて、マクラフリンを加えて、スーパーギタートリオを結成する。
結果的には、ベックの次回作は、インスト路線のライブ盤だったし、
その後、「ゼア・アンド・バック」、「フラッシュ」、「ギター・ショップ」と、
歌ものが入ることはあっても、インスト路線をどんどん続けていて、
ピック弾きから指弾きという変化はあるが、スタイルは変わらない。
ベックのファンからすると、何を言っているんだ、打ち込み路線や、
ドラムンベースの導入など、スタイルはどんどん変化していると、
怒られるかもしれないが、70年代に思い入れのある自分にとり、
「ワイヤード」以降は、必死で完コピしたい曲は、なくなっている。
どんどんデパペペから話がそれてしまったが、この「MTMM」は、
自分が好きだった頃のベックのようだし、それでいて、アコギが、
すごく力強く鳴っているし、伴奏は、ジャズのテンションコードが、
効果的に使われていて、フュージョン好きの自分にはうってつけ。
イントロのリフにかぶってくる、Em7・(9)コードは、ジャズでも、
使うコードだが、このコードの響きがすごく効果的に感じたのは、
AB’sという、芳野藤丸と松下誠のギタリストが結成したバンド、
そのデビューアルバムの冒頭の曲で、独特の響きに感動した。
「いちご白書をもう一度」の名演や、ショーグンで有名な芳野と、
松田聖子のバックや、自身のソロアルバムでも売れた松下に、
MMPやスペクトラムの渡辺、岡本という実力派のメンバーで、
自分はインストを期待したが、歌もの主体で、ちょっとがっかり。
それでも、ギターの伴奏は、スタジオで培った実力が発揮され、
テンションコードに、階段コードのようなベースラインだったり、
2台のギターの絡みも見事だし、歌ものだけに、間奏の部分は、
すごく格好良く、曲によっては、ギターバトルも聴かせてくれた。
と、これまた、デパペペから脱線したが、それだけ彼らの曲には、
いろいろな要素がつまっていて、他の曲に関しても、あれこれ、
影響を受けたであろう曲が、いろいろ想像できる部分が多くて、
自分からすると、若いのに、よく勉強しているなあと上から目線。
MTRのオケ作りに、ちょっとスランプ状態になっている今週は、
アコギだけのデパペペ「MTMM」で、ささっとすませるつもりが、
けっこう難しくて、金・土と数時間は練習と、久しぶりにギターを、
ずっと弾いての録音ですが、かなりリズムが危なっかしいです。
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サイモン&ガーファンクルは、64年にデビューしたものの、
LPの売り上げも良くなく、失意のポールはイギリスに渡り、
ライブハウスを回る地道なソロ活動、アートは大学院へ進み、
S&Gは活動休止というか、実質は解散状態になってしまう。
ポールは、デビュー以前にも、イギリスやヨーロッパを回って、
現地のミュージシャンと交流していて、この時も「アンジー」や、
マーティン・カーシーが編曲した、「スカボロー・フェア」などを、
教わったので、イギリス滞在は必ずしも無駄にはなってない。
LPの中の1曲にすぎなかった「サウンド・オブ・サイレンス」が、
もともとの弾き語りに近い二人の歌に、エレキギター、ベース、
ドラムをダビングして、流行のフォークロックサウンドに変身し、
シングル盤として発売されると、大ヒットして、やがては1位に。
イギリスを回っているポールとは、連絡がつきにくかったため、
本人が知らない間に編曲され、そのうえヒットまでしたのだが、
一説には、ふと立ち寄った店で、雑誌を手に取ったポールが、
自分の曲がチャートインしているのに驚き、連絡を入れたとか。
急遽、ポールはアメリカに呼び戻され、アートも召集がかかり、
曲がヒットしているうちに、2枚目のアルバムを作ることになり、
レパートリーの不足を補うために、ポールがイギリスで出した、
ソロLP「ソングブック」の大半の曲を、S&Gとしてリメイクする。
そんな話を聞いていたから、3枚目のLPに収録されている曲、
「早く家へ帰りたい」は、歌詞もドサ周りをしている内容だから、
「ソングブック」からのリメイクと、ずっと思いこんでいたのだが、
「ソングブック」は未収録で、これまた、いつもの早とちりだった。
ただ、2枚目のLP「サウンド・オブ・サイレンス」が発売された、
ほぼ同時に、「早く家へ帰りたい」のシングルは出ているから、
録音自体は引き続いたか、LPの未収録曲をシングルにしたか、
どちらにしても、イギリス時代のレパートリーに間違いないはず。
「ソングブック」のアルバムジャケットに、ポールと一緒に写って、
「キャシーの歌」のモデルにもなった、当時のガールフレンドの、
キャシーに向け、君が待つ家に早く帰りたいと歌ったらしいが、
故郷への郷愁、母国アメリカへの思いも重ねていたのかと思う。
「切符を手に、駅に座っている。スーツケースとギターを持ち~」
「どの町も同じに見える、映画館と工場ばかり。」といった歌詞は、
バンドマンの孤独を歌っているように感じ、ようやくアマチュアの、
端くれになったくらいの自分なのに、わかるなあと共感していた。
ただ、実際の経験がなくても、本からの知識はそこそこあるから、
例えば、ビートルズが、アイドル時代、世界ツアーに明け暮れて、
ホテルとコンサート会場の往復だけで、今自分はどこにいるのか、
他の国へ行っても、同じ繰り返しという感覚に近いのかなと思う。
多少ニュアンスが違うかもしれないが、あのジミ・ヘンドリックスは、
ライブでギターを振り回して、大歓声に包まれれば包まれるほど、
ホテルの部屋に1人戻ってから、より一層の孤独を感じていたと、
そんな聞きかじりとオーバーラップして、わかった気になっていた。
この曲は、自分がS&Gを聴くきっかけとなった、NHKで放送の、
「ポール・サイモン・ショー」でも、ギターの弾き語りをしていたから、
テレビから録音したテープで、かなり聴き込んでいて、曲の途中、
一端ギターを弾く手を止めるところが、すごく印象に残っている。
大きくため息をつき、観客を和ませてから、また歌い始める演出、
テープを聴きながら、思い浮かべるポールの姿は、ライブLPの、
ジャケットに写る、白いスーツ姿なのだが、YouTubeで見つけると、
オレンジの服で、口髭もはやしていて、まったく記憶と違っていた。
YouTubeには、インタビューを交え、この曲を演奏する映像もあり、
じゃあやってみようかという感じで、人差し指にフィンガーピックを、
はめていて、サムピックだけではないんだと、今さらながら気づき、
「グレイテストヒット」の楽譜でも、フィンガーピックと書いてあった。
S&Gのレコードは、「グレイテストヒット」しか持ってなかったので、
この曲は、そこに収録の弾き語りライブバージョンに親しんでいて、
テレビでも弾き語りだったから、CDの時代になり、ベスト盤を買い、
スタジオ録音のバンド演奏バージョンを聴いたとき、すごく驚いた。
もちろん、フォークロックのアレンジを施して、劇的に変化となった、
「サウンド・オブ・サイレンス」ほどではないが、ギターだけとっても、
アコギとガットの2台による、8分音符のアルペジオから始まって、
ライブの16分音符主体のスリーフィンガー奏法とは、感じが違う。
昔からやっている弾き語りバージョンで、いったん録音してみるが、
ただ、自分の場合、実際の弾き語りにすると、ミスが多くなるので、
ギターと歌は別々に録音していて、それでも伴奏がギターだけだと、
ボーカルの稚拙さが目立ってしまい、ドラムとかが入る方が良い。
バンドスコアには、8分音符がシャッフルとの指定となっているが、
そんなにはねていなくて、サビでテンポが倍テンになるところでは、
シャッフル気味になり、それでもおかずに入る16分音符のスネアは、
はねずにストレートに近く、ドラムマシンでは、再現は難しかった。
Aメロの最初に、ピアノだかオルガンの音がポンっと短く入っていて、
サビで入るオルガンは、もともとは、ずっと演奏していて、あとから、
Aメロ部分をカットした際に、音が残ったのだろうかとか、その逆で、
ピアノ伴奏が入ったのを、消すことにして、たまたま音が残ったか。
ちょっと不思議な感じで、ビートルズの場合、失敗や録音のミスも、
これは面白いと、結果オーライでそのままにすることも多いので、
同じようなケースかと思ったり、それともS&Gは、効果を考えて、
すべてやっているのか、いつもの癖で、あれこれと詮索したくなる。
文藝別冊「総特集・サイモン&ガーファンクル」のアルバム解説で、
「冒頭に二音だけ入っているピアノの音が郷愁を誘う」と書いてあり、
オルガンではなくピアノ、それもポロロンという哀愁を帯びた音色を、
どうやら意識したようなので、それなら演奏しなければと音を入れる。
3枚目のアルバム、「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」に収録、
「早く家へ帰りたい」を、自分もミュージシャン気取りで、演奏するも、
昔からのスリーフィンガーでない分、ギターの演奏にも戸惑いがちで、
いつもながら、キーの低いはずのS&Gでも、高音がきつかったです。
LPの売り上げも良くなく、失意のポールはイギリスに渡り、
ライブハウスを回る地道なソロ活動、アートは大学院へ進み、
S&Gは活動休止というか、実質は解散状態になってしまう。
ポールは、デビュー以前にも、イギリスやヨーロッパを回って、
現地のミュージシャンと交流していて、この時も「アンジー」や、
マーティン・カーシーが編曲した、「スカボロー・フェア」などを、
教わったので、イギリス滞在は必ずしも無駄にはなってない。
LPの中の1曲にすぎなかった「サウンド・オブ・サイレンス」が、
もともとの弾き語りに近い二人の歌に、エレキギター、ベース、
ドラムをダビングして、流行のフォークロックサウンドに変身し、
シングル盤として発売されると、大ヒットして、やがては1位に。
イギリスを回っているポールとは、連絡がつきにくかったため、
本人が知らない間に編曲され、そのうえヒットまでしたのだが、
一説には、ふと立ち寄った店で、雑誌を手に取ったポールが、
自分の曲がチャートインしているのに驚き、連絡を入れたとか。
急遽、ポールはアメリカに呼び戻され、アートも召集がかかり、
曲がヒットしているうちに、2枚目のアルバムを作ることになり、
レパートリーの不足を補うために、ポールがイギリスで出した、
ソロLP「ソングブック」の大半の曲を、S&Gとしてリメイクする。
そんな話を聞いていたから、3枚目のLPに収録されている曲、
「早く家へ帰りたい」は、歌詞もドサ周りをしている内容だから、
「ソングブック」からのリメイクと、ずっと思いこんでいたのだが、
「ソングブック」は未収録で、これまた、いつもの早とちりだった。
ただ、2枚目のLP「サウンド・オブ・サイレンス」が発売された、
ほぼ同時に、「早く家へ帰りたい」のシングルは出ているから、
録音自体は引き続いたか、LPの未収録曲をシングルにしたか、
どちらにしても、イギリス時代のレパートリーに間違いないはず。
「ソングブック」のアルバムジャケットに、ポールと一緒に写って、
「キャシーの歌」のモデルにもなった、当時のガールフレンドの、
キャシーに向け、君が待つ家に早く帰りたいと歌ったらしいが、
故郷への郷愁、母国アメリカへの思いも重ねていたのかと思う。
「切符を手に、駅に座っている。スーツケースとギターを持ち~」
「どの町も同じに見える、映画館と工場ばかり。」といった歌詞は、
バンドマンの孤独を歌っているように感じ、ようやくアマチュアの、
端くれになったくらいの自分なのに、わかるなあと共感していた。
ただ、実際の経験がなくても、本からの知識はそこそこあるから、
例えば、ビートルズが、アイドル時代、世界ツアーに明け暮れて、
ホテルとコンサート会場の往復だけで、今自分はどこにいるのか、
他の国へ行っても、同じ繰り返しという感覚に近いのかなと思う。
多少ニュアンスが違うかもしれないが、あのジミ・ヘンドリックスは、
ライブでギターを振り回して、大歓声に包まれれば包まれるほど、
ホテルの部屋に1人戻ってから、より一層の孤独を感じていたと、
そんな聞きかじりとオーバーラップして、わかった気になっていた。
この曲は、自分がS&Gを聴くきっかけとなった、NHKで放送の、
「ポール・サイモン・ショー」でも、ギターの弾き語りをしていたから、
テレビから録音したテープで、かなり聴き込んでいて、曲の途中、
一端ギターを弾く手を止めるところが、すごく印象に残っている。
大きくため息をつき、観客を和ませてから、また歌い始める演出、
テープを聴きながら、思い浮かべるポールの姿は、ライブLPの、
ジャケットに写る、白いスーツ姿なのだが、YouTubeで見つけると、
オレンジの服で、口髭もはやしていて、まったく記憶と違っていた。
YouTubeには、インタビューを交え、この曲を演奏する映像もあり、
じゃあやってみようかという感じで、人差し指にフィンガーピックを、
はめていて、サムピックだけではないんだと、今さらながら気づき、
「グレイテストヒット」の楽譜でも、フィンガーピックと書いてあった。
S&Gのレコードは、「グレイテストヒット」しか持ってなかったので、
この曲は、そこに収録の弾き語りライブバージョンに親しんでいて、
テレビでも弾き語りだったから、CDの時代になり、ベスト盤を買い、
スタジオ録音のバンド演奏バージョンを聴いたとき、すごく驚いた。
もちろん、フォークロックのアレンジを施して、劇的に変化となった、
「サウンド・オブ・サイレンス」ほどではないが、ギターだけとっても、
アコギとガットの2台による、8分音符のアルペジオから始まって、
ライブの16分音符主体のスリーフィンガー奏法とは、感じが違う。
昔からやっている弾き語りバージョンで、いったん録音してみるが、
ただ、自分の場合、実際の弾き語りにすると、ミスが多くなるので、
ギターと歌は別々に録音していて、それでも伴奏がギターだけだと、
ボーカルの稚拙さが目立ってしまい、ドラムとかが入る方が良い。
バンドスコアには、8分音符がシャッフルとの指定となっているが、
そんなにはねていなくて、サビでテンポが倍テンになるところでは、
シャッフル気味になり、それでもおかずに入る16分音符のスネアは、
はねずにストレートに近く、ドラムマシンでは、再現は難しかった。
Aメロの最初に、ピアノだかオルガンの音がポンっと短く入っていて、
サビで入るオルガンは、もともとは、ずっと演奏していて、あとから、
Aメロ部分をカットした際に、音が残ったのだろうかとか、その逆で、
ピアノ伴奏が入ったのを、消すことにして、たまたま音が残ったか。
ちょっと不思議な感じで、ビートルズの場合、失敗や録音のミスも、
これは面白いと、結果オーライでそのままにすることも多いので、
同じようなケースかと思ったり、それともS&Gは、効果を考えて、
すべてやっているのか、いつもの癖で、あれこれと詮索したくなる。
文藝別冊「総特集・サイモン&ガーファンクル」のアルバム解説で、
「冒頭に二音だけ入っているピアノの音が郷愁を誘う」と書いてあり、
オルガンではなくピアノ、それもポロロンという哀愁を帯びた音色を、
どうやら意識したようなので、それなら演奏しなければと音を入れる。
3枚目のアルバム、「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」に収録、
「早く家へ帰りたい」を、自分もミュージシャン気取りで、演奏するも、
昔からのスリーフィンガーでない分、ギターの演奏にも戸惑いがちで、
いつもながら、キーの低いはずのS&Gでも、高音がきつかったです。

先週のブログ用に、ポール・マッカートニー&ウイングスの、
「ジェット」を歌うと、自分の声域よりも高いキーに苦労して、
鶏を絞め殺したような歌になったうえに、喉をを潰すまでは、
いかないが、花粉症や鼻風邪も相まって、声が出にくくなる。
それなのに、連休を利用して、リズムトラックを作ったのが、
よりによって、また自分の声域よりも高い曲、イーグルスの、
「呪われた夜」、TOTO「ガール・グッドバイ」という、これまた、
調子良いときでも歌えるかどうかという、音域が高すぎる曲。
今週は歌はやめ、インストのフュージョンをやろうかと思うが、
この手の曲は、ドラム入力は面倒、チョッパーベースは難しく、
ピアノは、ギターシンセで左右別々に録音と、手間がかかり、
それこそ、連休や年末年始を丸々使わないと、すぐには無理。
ダビングも少ない曲、一発録音で良い初期のビートルズでも、
ポールのキーが高い曲が多く、今の喉の状態では歌えないし、
そうなると、多少はキーが低いサイモン&ガーファンクルなら、
何とか歌えるし、演奏も、ギターシンセなしで、何とかなりそう。
もともとが、フォークギターの弾き語りバージョンで、後から、
ドラム、ベース、エレキギターのバンド演奏ををダビングした、
「サウンド・オブ・サイレンス」なら、1~2日あれば仕上がると、
かなり安直に考えて、この曲に決めて、改めて曲を聴きこむ。
S&Gの最大のヒット曲となると、「明日にかける橋」の方が、
全世界では売れたのかもしれないが、日本でのシングル盤は、
断トツの1位だったし、映画「卒業」のテーマ曲でもあったから、
お茶の間にも浸透し、逆にこの曲しか知らない人も多いだろう。
こうした一番有名な曲は、ビートルズの「イエスタデイ」と同様、
自分で演奏するとなると、すごくためらいがあって、一つには、
もっとマニアックなところを見せたいという見栄で、もう一つは、
有名なだけに、下手なボーカルではボロが目立ちすぎるから。
そうは言っても、ビートルズもいずれは、「イエスタデイ」から、
「ヘイ・ジュード」、「レット・イット・ビー」に取り組むつもりだし、
他のロック、フュージョンの有名どころも、やる気はあるから、
ここは素直に、「サウンド・オブ・サイレンス」を歌うことにする。
この曲にまつわる有名な話が、デビューLPでの、ポールの、
ギターだけをバックに、2人のボーカルというシンプルな曲を、
当時流行し始めた、フォークロック風のアレンジにリメイクし
シングル盤を出したところ、ものすごい大ヒットしたという話。
アルバムのタイトル曲でもないうえ、A面ラストに収録された、
その他大勢の一つに過ぎなかった曲を、ラジオのローカルで、
リクエストが多いと知ったプロデューサーが、S&Gに無断で、
バンド演奏をダビングしたから、ヒットを知って驚いたそうだ。
レコードデビューしたものの、全部で3千枚売れるのがやっと、
失意のポールは一人イギリスに渡り、ライブハウス周りをして、
アートは大学院に入り、S&Gは解散状態となるが、ポールは、
自分の曲がヒットしているのを雑誌で知り、連絡をしたらしい。
このバンド演奏に関し、スタジオミュージシャンを起用したと、
自分はずっと思っていたが、既発曲、それも売れてない曲に、
新たにミュージシャンを雇う予算はなくて、ボブ・ディランの、
レコーディングに集まったバンドに、ついでにお願いしたとか。
そうならば、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドが、
そのメンバーということになって、エレキギターを弾いたのは、
ブルースの名手、LP「フィルモアの奇蹟」の名演で知られる、
マイク・ブルームフィールドになって、今回知って驚いている。
バーズのようなフォークロック路線にし、エレキを加えたから、
当然のように、12弦のエレキギターを使っていると思ってが、
よく聴くとオクターブ弦の音はしていないし、マイクだったら、
ストラトではなく、レスポールを使っている可能性が高くなる。
自分は、最初、ストラトで録音したが、この記事を書くために、
ネットで調べていて、ディランのバックバンドだと知ったので、
別トラックにレスポールで録音し直し、両方聴き比べて見ると、
そんな違いはないが、やはり、レスポールのほうが原曲に近い。
バンドスコアでは、エレキギターはイントロのアルペジオ以外、
ほとんどが、コードとリズム指定だけのコードストロークだが、
レコードでは、それこそ12弦ギターがやるアルペジオっぽく、
コード弾きしていて、合間にチョーキングのフレーズも加わる。
エレキギターは最低でも2本、もしかすると3本は重ねていて、
1本は12弦ギターっぽくアルペジオを弾いて、別の1台では、
軽く歪ませて、コードに、時折チョーキングフレーズを入れて、
さらに1本が、ベースラインっぽい低音フレーズを生音で弾く。
低音部は、2本のギターのどちらかが一緒に弾いたとしても、
2本ともマイクがダビングして弾いたのか、ブルースバンドの、
もう1人のギタリスト、エルビン・ビョップまでが参加したのか、
そうなると、アルペジオのギターはギブソン335の可能性も。
ビートルズでもそうだが、S&Gでも、今頃気づくことがあって、
そのうえ、それが新たな謎を生んで、こんなこと一つとっても、
まだまだ知らないことがあって、本当、面白くて仕方がなくて、
ブログを書くために、あれこれ調べるのも楽しみになっている。
喉の調子も悪いこともあり、S&G「サウンド・オブ・サイレンス」を、
急遽演奏することにして、エレキパートをいろいろ研究しつつも、
キーが低いとはいえ、アートの歌唱力には、とうてい及ばないし、
ポールのハモリの音程も危なっかしく、やはり歌は問題ありです。
「ジェット」を歌うと、自分の声域よりも高いキーに苦労して、
鶏を絞め殺したような歌になったうえに、喉をを潰すまでは、
いかないが、花粉症や鼻風邪も相まって、声が出にくくなる。
それなのに、連休を利用して、リズムトラックを作ったのが、
よりによって、また自分の声域よりも高い曲、イーグルスの、
「呪われた夜」、TOTO「ガール・グッドバイ」という、これまた、
調子良いときでも歌えるかどうかという、音域が高すぎる曲。
今週は歌はやめ、インストのフュージョンをやろうかと思うが、
この手の曲は、ドラム入力は面倒、チョッパーベースは難しく、
ピアノは、ギターシンセで左右別々に録音と、手間がかかり、
それこそ、連休や年末年始を丸々使わないと、すぐには無理。
ダビングも少ない曲、一発録音で良い初期のビートルズでも、
ポールのキーが高い曲が多く、今の喉の状態では歌えないし、
そうなると、多少はキーが低いサイモン&ガーファンクルなら、
何とか歌えるし、演奏も、ギターシンセなしで、何とかなりそう。
もともとが、フォークギターの弾き語りバージョンで、後から、
ドラム、ベース、エレキギターのバンド演奏ををダビングした、
「サウンド・オブ・サイレンス」なら、1~2日あれば仕上がると、
かなり安直に考えて、この曲に決めて、改めて曲を聴きこむ。
S&Gの最大のヒット曲となると、「明日にかける橋」の方が、
全世界では売れたのかもしれないが、日本でのシングル盤は、
断トツの1位だったし、映画「卒業」のテーマ曲でもあったから、
お茶の間にも浸透し、逆にこの曲しか知らない人も多いだろう。
こうした一番有名な曲は、ビートルズの「イエスタデイ」と同様、
自分で演奏するとなると、すごくためらいがあって、一つには、
もっとマニアックなところを見せたいという見栄で、もう一つは、
有名なだけに、下手なボーカルではボロが目立ちすぎるから。
そうは言っても、ビートルズもいずれは、「イエスタデイ」から、
「ヘイ・ジュード」、「レット・イット・ビー」に取り組むつもりだし、
他のロック、フュージョンの有名どころも、やる気はあるから、
ここは素直に、「サウンド・オブ・サイレンス」を歌うことにする。
この曲にまつわる有名な話が、デビューLPでの、ポールの、
ギターだけをバックに、2人のボーカルというシンプルな曲を、
当時流行し始めた、フォークロック風のアレンジにリメイクし
シングル盤を出したところ、ものすごい大ヒットしたという話。
アルバムのタイトル曲でもないうえ、A面ラストに収録された、
その他大勢の一つに過ぎなかった曲を、ラジオのローカルで、
リクエストが多いと知ったプロデューサーが、S&Gに無断で、
バンド演奏をダビングしたから、ヒットを知って驚いたそうだ。
レコードデビューしたものの、全部で3千枚売れるのがやっと、
失意のポールは一人イギリスに渡り、ライブハウス周りをして、
アートは大学院に入り、S&Gは解散状態となるが、ポールは、
自分の曲がヒットしているのを雑誌で知り、連絡をしたらしい。
このバンド演奏に関し、スタジオミュージシャンを起用したと、
自分はずっと思っていたが、既発曲、それも売れてない曲に、
新たにミュージシャンを雇う予算はなくて、ボブ・ディランの、
レコーディングに集まったバンドに、ついでにお願いしたとか。
そうならば、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドが、
そのメンバーということになって、エレキギターを弾いたのは、
ブルースの名手、LP「フィルモアの奇蹟」の名演で知られる、
マイク・ブルームフィールドになって、今回知って驚いている。
バーズのようなフォークロック路線にし、エレキを加えたから、
当然のように、12弦のエレキギターを使っていると思ってが、
よく聴くとオクターブ弦の音はしていないし、マイクだったら、
ストラトではなく、レスポールを使っている可能性が高くなる。
自分は、最初、ストラトで録音したが、この記事を書くために、
ネットで調べていて、ディランのバックバンドだと知ったので、
別トラックにレスポールで録音し直し、両方聴き比べて見ると、
そんな違いはないが、やはり、レスポールのほうが原曲に近い。
バンドスコアでは、エレキギターはイントロのアルペジオ以外、
ほとんどが、コードとリズム指定だけのコードストロークだが、
レコードでは、それこそ12弦ギターがやるアルペジオっぽく、
コード弾きしていて、合間にチョーキングのフレーズも加わる。
エレキギターは最低でも2本、もしかすると3本は重ねていて、
1本は12弦ギターっぽくアルペジオを弾いて、別の1台では、
軽く歪ませて、コードに、時折チョーキングフレーズを入れて、
さらに1本が、ベースラインっぽい低音フレーズを生音で弾く。
低音部は、2本のギターのどちらかが一緒に弾いたとしても、
2本ともマイクがダビングして弾いたのか、ブルースバンドの、
もう1人のギタリスト、エルビン・ビョップまでが参加したのか、
そうなると、アルペジオのギターはギブソン335の可能性も。
ビートルズでもそうだが、S&Gでも、今頃気づくことがあって、
そのうえ、それが新たな謎を生んで、こんなこと一つとっても、
まだまだ知らないことがあって、本当、面白くて仕方がなくて、
ブログを書くために、あれこれ調べるのも楽しみになっている。
喉の調子も悪いこともあり、S&G「サウンド・オブ・サイレンス」を、
急遽演奏することにして、エレキパートをいろいろ研究しつつも、
キーが低いとはいえ、アートの歌唱力には、とうてい及ばないし、
ポールのハモリの音程も危なっかしく、やはり歌は問題ありです。

毎年恒例とまではいかないものの、もう当たり前のように、
なってしまった感もある、御大ポールの来日公演が、先日、
東京ドームと、またもや高額チケットの武道館で行われて、
今回は大阪、福岡などはなくて、東京のみで帰っていった。
一時、サンタナとかが、毎年のように続けて来日した際は、
ベンチャーズじゃあるまいし、向こうでパッとしなくなったら、
出稼ぎに来るのだろうかと思ったりしたが、ポールの場合、
英米でも大盛況で、よくぞ日本にも来てくれたというところ。
「ビートルズバンド入門」というブログ主のマサジョンさんは、
東京ドーム2日間と武道館にも参加され、空港での出迎え、
ホテルの出待ち、会場への入り待ちと、渾身レポートに加え、
ライブもセットリストの紹介と、スマホ映像を載せられている。
今回の日本公演は、ワン・オン・ワンのツアーの一環なので、
「ハードデイズ・ナイト」で幕を開け、2曲目は「セイブ・アス」と、
これまでどおりと思っていたが、さすがに武道館は変えてきて、
久々の「ジェット」という驚きで、曲順も含めて、かなりの変更。
東京ドームでは、ツアーでのセットリストが基本だったようだが、
2日目以降、4曲目「ワインカラーの少女」を「ジェット」にしたり、
連日来場する人へのサービスだろうか、1曲は毎日変えていて、
これは、長年一緒にやってきたバックメンバーが、あってこそ。
自分は、90年の来日しか見てなくて、「ジェット」を演奏したが、
当然ながら、「ビーナス&マース」からのメドレーにはなってなく、
ちょっと不満だったし、ビートルズの曲を多く演奏してくれたのは、
すごく嬉しい反面、ウイングスをもっとやってほしいなと思った。
全盛期のウイングスの、「ヴィーナス&マース~ロック・ショー」、
さらに「ジェット」へ続く、怒涛のオープニングメドレーは、75年、
ポールの来日が中止になった際に、テレビ特番で放送された、
オーストラリア公演を見て、もう、最初のこの3曲から圧倒された。
そのメドレーは、当時日本一のビートルズのコピーバンドである、
バッドボーイズが、青山VAN99ホールで見事に再現してくれて、
一緒に行った、2人きりのビートルズコピーバンドのジョージ役と、
ものすごく盛り上がって、ウイングスの曲も、2人だけで演奏した。
数年後オフコースに加入する、バッドボーイズのポールの清水は、
ポールの声にそっくりとは言えないが、低くこもった声質が初期の、
ポールを思わせて、後期のオペラ唱法を真似ることはなかったが、
「レディ・マドンナ」を歌っても、すごいポールの雰囲気が出ていた。
後追い世代の自分たちには、ビートルズはとうに解散しているし、
現役のポールマッカートニー&ウイングスの来日は中止とあって、
両方の曲も完コピしてくれるバッドボーイズは、神のような存在で、
演奏を聴くというよりも、どうやって弾くかを食い入るよう見ていた。
ジョージ役の友人とは、ビートルズ来日10周年記念のイベントで、
フィルム上映と生演奏が東急本店であった時にも、一緒に出かけ、
演奏は、チューリップの弟分と呼ばれた「がむがむ」だというので、
チューリップと同じ路線だし、ビートルズも演奏すると期待していた。
ところが、がむがむのミニライブは、彼らのオリジナル曲ばかりで、
申し訳程度に「ジェット」をやっただけで、最終日にはビートルズも、
やるとMCしていたので、また行くと、「恋をするなら」だけ演奏して、
来日公演の曲だからイベントの趣旨に沿うが、騙されたような気分。
ただ、このときのオリジナルは、リードギターの格好よい曲が多く、
それはそれで気に入ったので、シングルを3枚買ったが、B面にも、
ライブで聴いた曲はなくて、ギターも控えめ、仮にリードギターが、
目立つ曲でも、レコードはスタジオミュージシャンが弾いただろう。
ライブでは、ギブソンのレスポールにディストーション+をつなぎ、
軽く歪ませた音から甘く太いディストーションと、すごく良い音だし、
「ボヘミアン・ラプソディ」をパクッたようなメロディアスなソロから、
早弾きもあって、フォークなのに、すごい実力バンドだと感動した。
この時、リードギターを弾いていたのが、もともとはベース担当の、
宮城伸一郎だと知ったのは、彼がチューリップに加入した時で、
顔も声も一緒だから、あれ?がむがむのリードギターだった人が、
何でベースにと思ったが、ARBにも在籍してベースだったらしい。
あんなリードギターが上手い人、今の自分より遥かに上手い人が、
もともとベーシストとして、がむがむにオーディションで入ったうえ、
ライブではリードギターを弾きまくり、逆にARBやチューリップでは、
リードギターのリの字もなく、ベースに徹していたのが何とも不思議。
「ジェット」に話を戻すと、「バンド・オン・ザ・ラン」の録音は、アフリカ、
ナイジェリアのラゴスで行われたが、アフリカ行きを嫌ったこともあり、
ドラムとリードギターが脱退して、ポールとリンダ、デニー・レインの、
3名だけで出かけて、ポールがドラムやギターも演奏することになる。
「ジェット」だけ、イギリスに戻ってからの録音だが、やはりドラムは、
ポールが叩いたようだし、ギターも弾いていて、それでもソロ初期の、
ポールのワンマンショーに近いサウンドに比べ、バンドらしい音がし、
リンダとデニーの存在が、ウイングスサウンドに欠かせないと判る。
「ジェット」の演奏は、ジミー・マックロウらを擁した全盛期のライブが、
印象的だから、歪んだギターの低音リフがガンガン鳴っている曲と、
思いがちだが、レコードではメインのリフはホーンセクションが主で、
ギターは軽く歪ませて、2~4弦のコードを弾いて、重い音ではない。
もう1本のギターは、スッチャカ・スッチャカとブラッシングが特徴的、
イーグルス「ホテル・カリフォルニア」のLP解説に、ポールのヒット曲、
「ジェット」のようなシャッ・シャッと切った音が効果的に使っていると、
書いてあり、イーグルスよりポールが先なんだよと、ちょっと誇らしい。
ウイングスは、中学生で見たオーストラリア公演の印象が強いから、
ポールはリッケンベース、デニー・レインはイバニーズ・ダブルネック、
ジミー・マックロウはギブソンSGを弾くと思うが、当然LPでは違うし、
付録写真では、ポールはリッケンでなくジャズベースを弾いている。
デニー・レインは、テレキャスのシンライン、ポールも同じテレキャス、
ビートルズ時代からのエピフォン・カジノを弾いているが、テレキャス、
ジャズベースは左利き用ではないので、撮影のみデニーのを借りて、
ポーズをとった可能性もあって、実際にどの楽器を使ったかは不明。
ジミー・マックロウ、ジェフ・ブリテンが加入してから、ツアーに向けた、
リハーサル映像があって、デニーはテレキャス、ジミーはストラトだが、
レコードの音を再現するよう同じ楽器にしたか不明、レコードの場合、
レスポールの可能性も否定できないが、自分はストラトだけを使った。
「ジェット」は、2人きりのコピーバンドの中学の頃から歌っているが、
まともに歌詞カードを見たことがなく、耳で聞いたままを歌ったので、
録音するにあたり、歌詞カードを見たら、自分の英語力のせいでなく、
何を言っているのかわからなくて、和訳を見てもやはり意味不明。
短い歌詞のうえに、繰り返しも多いから、出てくる単語も少ないが、
「お父さんは曹長で、女性参政権論者じゃなかったのか?」だとは、
何かを暗示してるのか、まったく不明で、発売当時のLPの訳詞と、
ウイングスのベスト盤CDとは微妙に違うが、どちらでも意味不明。
ネット解説では、音韻だけで作ったとあり、サージェント・ペパーが、
マル・エバンスが呟いたソルト&ペパーから取ったように、何かから、
サージェント・メジャー、レディ・サフレイジを取ったのか、この2つが、
韻を踏んだり、関連する気配もなくて、何がどう音韻で語呂なのか。
かつてペパー軍曹に扮した自分に対して、ウォルラスのジョンは、
今ではメジャー軍曹で、公民権運動や女性解放運動をやってると、
皮肉ったとでも言うほうが、まだ納得がいくが、もし、そうだったら、
ジョンとの口論が始まり、LPをジョンが誉めることもなかったろう。
そもそも、ジェットが結婚するのは僕なのか、別人なのか不明だし、
メーターも人の名前なのか、単にレイターと韻を踏むためとしても、
それは、誰なのか、僕やジェットの知人や、家族なのかも不明だし、
まあ、何も考えずに、英語の歌だからと、歌っているのが幸せか。
ジェットという名は、ポールは、ビートルズ時代、愛犬マーサの名を、
「マーサ・マイ・ディア」につけたが、その子犬だ、牧場で飼っていた、
ポニーの名前だと諸説あって、少なくとも愛犬シェーンを従えていた、
少年ジェットは無関係だろうが、どうせ意味不明なら、これもありか。
ポールの来日にちなんだ曲をと思って、「ジェット」を演奏しましたが、
やはりメロディが自分の限界ソを超えたラばかりで、ハモも裏声の、
限界を超えた音域で、ひっくり返ったり、かすれたり、かなり情けなく、
それでも、演奏、特にギターの部分は近づけたのではとアップです。
なってしまった感もある、御大ポールの来日公演が、先日、
東京ドームと、またもや高額チケットの武道館で行われて、
今回は大阪、福岡などはなくて、東京のみで帰っていった。
一時、サンタナとかが、毎年のように続けて来日した際は、
ベンチャーズじゃあるまいし、向こうでパッとしなくなったら、
出稼ぎに来るのだろうかと思ったりしたが、ポールの場合、
英米でも大盛況で、よくぞ日本にも来てくれたというところ。
「ビートルズバンド入門」というブログ主のマサジョンさんは、
東京ドーム2日間と武道館にも参加され、空港での出迎え、
ホテルの出待ち、会場への入り待ちと、渾身レポートに加え、
ライブもセットリストの紹介と、スマホ映像を載せられている。
今回の日本公演は、ワン・オン・ワンのツアーの一環なので、
「ハードデイズ・ナイト」で幕を開け、2曲目は「セイブ・アス」と、
これまでどおりと思っていたが、さすがに武道館は変えてきて、
久々の「ジェット」という驚きで、曲順も含めて、かなりの変更。
東京ドームでは、ツアーでのセットリストが基本だったようだが、
2日目以降、4曲目「ワインカラーの少女」を「ジェット」にしたり、
連日来場する人へのサービスだろうか、1曲は毎日変えていて、
これは、長年一緒にやってきたバックメンバーが、あってこそ。
自分は、90年の来日しか見てなくて、「ジェット」を演奏したが、
当然ながら、「ビーナス&マース」からのメドレーにはなってなく、
ちょっと不満だったし、ビートルズの曲を多く演奏してくれたのは、
すごく嬉しい反面、ウイングスをもっとやってほしいなと思った。
全盛期のウイングスの、「ヴィーナス&マース~ロック・ショー」、
さらに「ジェット」へ続く、怒涛のオープニングメドレーは、75年、
ポールの来日が中止になった際に、テレビ特番で放送された、
オーストラリア公演を見て、もう、最初のこの3曲から圧倒された。
そのメドレーは、当時日本一のビートルズのコピーバンドである、
バッドボーイズが、青山VAN99ホールで見事に再現してくれて、
一緒に行った、2人きりのビートルズコピーバンドのジョージ役と、
ものすごく盛り上がって、ウイングスの曲も、2人だけで演奏した。
数年後オフコースに加入する、バッドボーイズのポールの清水は、
ポールの声にそっくりとは言えないが、低くこもった声質が初期の、
ポールを思わせて、後期のオペラ唱法を真似ることはなかったが、
「レディ・マドンナ」を歌っても、すごいポールの雰囲気が出ていた。
後追い世代の自分たちには、ビートルズはとうに解散しているし、
現役のポールマッカートニー&ウイングスの来日は中止とあって、
両方の曲も完コピしてくれるバッドボーイズは、神のような存在で、
演奏を聴くというよりも、どうやって弾くかを食い入るよう見ていた。
ジョージ役の友人とは、ビートルズ来日10周年記念のイベントで、
フィルム上映と生演奏が東急本店であった時にも、一緒に出かけ、
演奏は、チューリップの弟分と呼ばれた「がむがむ」だというので、
チューリップと同じ路線だし、ビートルズも演奏すると期待していた。
ところが、がむがむのミニライブは、彼らのオリジナル曲ばかりで、
申し訳程度に「ジェット」をやっただけで、最終日にはビートルズも、
やるとMCしていたので、また行くと、「恋をするなら」だけ演奏して、
来日公演の曲だからイベントの趣旨に沿うが、騙されたような気分。
ただ、このときのオリジナルは、リードギターの格好よい曲が多く、
それはそれで気に入ったので、シングルを3枚買ったが、B面にも、
ライブで聴いた曲はなくて、ギターも控えめ、仮にリードギターが、
目立つ曲でも、レコードはスタジオミュージシャンが弾いただろう。
ライブでは、ギブソンのレスポールにディストーション+をつなぎ、
軽く歪ませた音から甘く太いディストーションと、すごく良い音だし、
「ボヘミアン・ラプソディ」をパクッたようなメロディアスなソロから、
早弾きもあって、フォークなのに、すごい実力バンドだと感動した。
この時、リードギターを弾いていたのが、もともとはベース担当の、
宮城伸一郎だと知ったのは、彼がチューリップに加入した時で、
顔も声も一緒だから、あれ?がむがむのリードギターだった人が、
何でベースにと思ったが、ARBにも在籍してベースだったらしい。
あんなリードギターが上手い人、今の自分より遥かに上手い人が、
もともとベーシストとして、がむがむにオーディションで入ったうえ、
ライブではリードギターを弾きまくり、逆にARBやチューリップでは、
リードギターのリの字もなく、ベースに徹していたのが何とも不思議。
「ジェット」に話を戻すと、「バンド・オン・ザ・ラン」の録音は、アフリカ、
ナイジェリアのラゴスで行われたが、アフリカ行きを嫌ったこともあり、
ドラムとリードギターが脱退して、ポールとリンダ、デニー・レインの、
3名だけで出かけて、ポールがドラムやギターも演奏することになる。
「ジェット」だけ、イギリスに戻ってからの録音だが、やはりドラムは、
ポールが叩いたようだし、ギターも弾いていて、それでもソロ初期の、
ポールのワンマンショーに近いサウンドに比べ、バンドらしい音がし、
リンダとデニーの存在が、ウイングスサウンドに欠かせないと判る。
「ジェット」の演奏は、ジミー・マックロウらを擁した全盛期のライブが、
印象的だから、歪んだギターの低音リフがガンガン鳴っている曲と、
思いがちだが、レコードではメインのリフはホーンセクションが主で、
ギターは軽く歪ませて、2~4弦のコードを弾いて、重い音ではない。
もう1本のギターは、スッチャカ・スッチャカとブラッシングが特徴的、
イーグルス「ホテル・カリフォルニア」のLP解説に、ポールのヒット曲、
「ジェット」のようなシャッ・シャッと切った音が効果的に使っていると、
書いてあり、イーグルスよりポールが先なんだよと、ちょっと誇らしい。
ウイングスは、中学生で見たオーストラリア公演の印象が強いから、
ポールはリッケンベース、デニー・レインはイバニーズ・ダブルネック、
ジミー・マックロウはギブソンSGを弾くと思うが、当然LPでは違うし、
付録写真では、ポールはリッケンでなくジャズベースを弾いている。
デニー・レインは、テレキャスのシンライン、ポールも同じテレキャス、
ビートルズ時代からのエピフォン・カジノを弾いているが、テレキャス、
ジャズベースは左利き用ではないので、撮影のみデニーのを借りて、
ポーズをとった可能性もあって、実際にどの楽器を使ったかは不明。
ジミー・マックロウ、ジェフ・ブリテンが加入してから、ツアーに向けた、
リハーサル映像があって、デニーはテレキャス、ジミーはストラトだが、
レコードの音を再現するよう同じ楽器にしたか不明、レコードの場合、
レスポールの可能性も否定できないが、自分はストラトだけを使った。
「ジェット」は、2人きりのコピーバンドの中学の頃から歌っているが、
まともに歌詞カードを見たことがなく、耳で聞いたままを歌ったので、
録音するにあたり、歌詞カードを見たら、自分の英語力のせいでなく、
何を言っているのかわからなくて、和訳を見てもやはり意味不明。
短い歌詞のうえに、繰り返しも多いから、出てくる単語も少ないが、
「お父さんは曹長で、女性参政権論者じゃなかったのか?」だとは、
何かを暗示してるのか、まったく不明で、発売当時のLPの訳詞と、
ウイングスのベスト盤CDとは微妙に違うが、どちらでも意味不明。
ネット解説では、音韻だけで作ったとあり、サージェント・ペパーが、
マル・エバンスが呟いたソルト&ペパーから取ったように、何かから、
サージェント・メジャー、レディ・サフレイジを取ったのか、この2つが、
韻を踏んだり、関連する気配もなくて、何がどう音韻で語呂なのか。
かつてペパー軍曹に扮した自分に対して、ウォルラスのジョンは、
今ではメジャー軍曹で、公民権運動や女性解放運動をやってると、
皮肉ったとでも言うほうが、まだ納得がいくが、もし、そうだったら、
ジョンとの口論が始まり、LPをジョンが誉めることもなかったろう。
そもそも、ジェットが結婚するのは僕なのか、別人なのか不明だし、
メーターも人の名前なのか、単にレイターと韻を踏むためとしても、
それは、誰なのか、僕やジェットの知人や、家族なのかも不明だし、
まあ、何も考えずに、英語の歌だからと、歌っているのが幸せか。
ジェットという名は、ポールは、ビートルズ時代、愛犬マーサの名を、
「マーサ・マイ・ディア」につけたが、その子犬だ、牧場で飼っていた、
ポニーの名前だと諸説あって、少なくとも愛犬シェーンを従えていた、
少年ジェットは無関係だろうが、どうせ意味不明なら、これもありか。
ポールの来日にちなんだ曲をと思って、「ジェット」を演奏しましたが、
やはりメロディが自分の限界ソを超えたラばかりで、ハモも裏声の、
限界を超えた音域で、ひっくり返ったり、かすれたり、かなり情けなく、
それでも、演奏、特にギターの部分は近づけたのではとアップです。

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