僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
毎年恒例のギターマガジン・コンテスト、まずは譜面どおりに
今年で、4回目の応募となる、ギターマガジンのコンテストは、
自分にとって、今や、夏の恒例行事と呼んでも良いだろうし、
腕試しというよりは、ギターを練習し続けるモチベーションで、
毎週の演奏だけでは、マンネリになるので、良い刺激となる。

人によっては、ギター教室のレッスンが、刺激になるだろうし、
発表会へ出たり、ライブハウスでのセッション、バンドを組み、
スタジオ練習に、コンサートと、ブログ仲間は活動しているが、
いかんせん出不精の自分には、郵送の応募がちょうど良い。

今年の課題曲は2曲で、変拍子のリフによる、プログレ系の、
「Fallen Angel」と、泣きのバラードの「Rain Dog Blues」で、
前年までの、ハイテク満載の課題曲に比べると、多少なりとも、
敷居が低くなったが、逆に、歌心を要求され、自分には難しい。

もともとアドリブが苦手で、手癖のワンパターンになるのだが、
完コピ部門で応募するには、機材をそろえ、細かい音色まで、
似せないといけなくて、得意の曲でさえ、「やや完コピ」だから、
到底無理な話で、消去法で、クリエイティブ部門の応募となる。

とりあえず、2曲とも、楽譜どおりに練習して、感じを摑んだら、
片方にしぼって、メロディを作曲するまでは、できないとしても、
アドリブ一発ではなく、少しは考えたソロを、緩急をつけた構成、
歌心あふれるフレーズに、固めていければと、皮算用している。

「Fallen Angel」を、とりあえず、譜面に沿って、弾いてみるが、
8分の5拍子のリフが何度も出てきて、そこにメロを載せたり、
アドリブを弾くなんて、ムチャな話で、これは、もう1曲のほうで、
応募しようと、ほぼ決定して、さっと流すのみで、やめておく。

変拍子のリフは、そう早くないので、早弾き大好きの自分には、
もの足りないと思ったが、いざ弾いてみると、全然合わないし、
後半にも出てくる、ギターのロングトーンのチョーキングでは、
毎度ながら、苦手なビブラートがネックで、ヌペーっとした音に。

その泣きのギターにかぶってくるのが、スケールで降りていく、
オブリガード的フレーズで、これはディレイを、2拍にセットして、
輪唱のようにしているが、自分は、ギターを、ずらしてダビング、
自分で輪唱させたが、リズム音痴丸出しで、さらにずれていく。

途中のアラビア風音階の、アドリブソロは、ワーミーペダルで、
スライドのようなニュアンスに、オクターブの音を加えているが、
ペダルは普通のワウしか、持っていないので、MTRに内蔵の、
エフェクターで、オクターブ音と、オートワウにして、ごまかした。

お粗末な演奏になるが、せっかく譜面どおりに弾いてみたので、
まあ、こんな感じですよと、演奏をアップ、ブレイカーズのギター、
AKIHIDEの、「Fallen Angel」を、模範演奏になるべく似るよう、
ダビングもしましたが、まだまだ、努力賞にもならないレベルです。





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ジョンの三重唱とも言われる、完璧なハーモニー、「ノーウェア・マン」
「ラバー・ソウル」の録音は、前年の「フォー・セール」よりは、
ツアーやテレビ出演のスケジュールも、過密ではなかったし、
スタジオを自由に使える時間の余裕があったが、それでも、
クリスマス商戦に間に合うようにと、締め切りは迫っていた。

「フォー・セール」では、昔からライブで演奏した、カバー曲を、
6曲入れることで、しのいだが、オリジナルにこだわったのか、
前作「ヘルプ」で、数曲をカバーし、LPには、2曲を入れると、
以降、ゲットバック・セッションまで、カバーの公式録音はない。

ゲットバック・セッションにしても、おそらく、LP向けではなく、
曲作りやアレンジをめぐって、ぎくしゃくしがちな雰囲気の中、
懐かしい曲でもやろうと、演奏したのだろうし、カバー曲では、
もう、オリジナル曲との差がありすぎて、入れる余地がない。

ただ、いくらでも、珠玉のメロディが出てきそうなポールでさえ、
最終録音日、「ユー・ウォント・シー・ミー」が、やっと間に合い、
ジョンの「ガール」と合わせ、何とか、その日で完成させる始末、
そうそう、ハイレベルの曲ばかりを、次々と作れるわけもない。

そんな状況の中、曲は浮かばないし、いったいどうしようかと、
ジョンが、悩んでいたときに、その自分自身を客観的に見つめ、
「Nowhere」、どこにも居場所のない、という存在に気づいて、
作れたそうだが、歌詞が先行すれば、メロディはすぐ出たのか。

邦題の「ひとりぼっちのあいつ」は、そうした過程を考えると、
あながち間違いでもないのだが、以前には「ジス・ボーイ」が、
「こいつ」の邦題だったのに続き、「あいつ」かと、がっくりきて、
そもそも、「ラバー・ソウル」は、邦題がついた曲が、半数近い。

「ノーウェジアン・ウッド」を誤訳して、「ノルウェーの森」なのは、
記事にも書いたし、「ザ・ワード」の「愛のことば」はよしとしても、
「嘘つき女」に「浮気娘」、「君はいずこへ」やら「消えた恋」など、
意訳を通りこして、馬鹿にしてんのか、とセンスを疑いたくなる。

「ひとりぼっち~」は、武道館でも演奏されたが、当時の新譜、
「ラバー~」からは、たった2曲のみで、ライブでも再現できた、
数少ない曲であるだけに、3人のコーラスに、何の疑問もなく、
聴いたり、歌ってきたが、最近、1人三重唱の説を知り、驚く。

自分は、まったく知らなかったのだが、昔から、メロディ部分は、
ジョンによる1人三重唱と言われていたそうで、調べてみると、
手持ちのCD、87年の初CD化された際の、ライナーノートにも、
「ジョンの多重録音による三重唱」だと、しっかり書いてあった。

これに対して、そんなことはないと、ビートルズ本では反論され、
川瀬秦雄「真実のビートルズ・サウンド」では、「CDの解説には、
書いてあるが、3人のパートは、それぞれダブルで録音されて、
イコライジングで声質を似せてある。」と、やんわりと否定した。

中山康樹の「これがビートルズ」では、「あきらかにおかしい。
ポールもジョージも歌っていることは、すぐにわかる。」とあり、
日経BP「全曲バイブル」では、音像の配置図を載せたうえで、
「ありえない話である。」と、バッサリ、三重唱説を切り捨てる。

ちょっと散々な言われようだが、CD解説では、「ミドル部分は、
ポールとジョージのコーラス、エンディングの最高音を歌うのも、
ポール。」と続いていて、これについては、異論はないだろうし、
「♪アーランラン」のハモは、上がポール、下がジョージは確実。

終わる直前の1回だけ、ハモがさらに高音になるのは、実際、
ポールでないと出ない高さだし、サビ以降は、意見が一致だが、
一番最初のアカペラ部だけは、言われてみると、自分としても、
どれもジョンの声に思えてきて、三重唱の可能性も捨てがたい。

ボーカルは、1回だけのダビングだから、三重唱はないそうだが、
最初の部分を、ジョンは、主旋律のダブルトラックにはしないで、
下のハモの方をダビングで歌って、それが、ジョージのパートと、
うまくブレンドして、同じ声に聴こえるとか、可能性はなくもない。

上のハモは、ポールがジョンの声に似せてきたのが、妥当だが、
ジョージのパートは、一部聴き取れないくらい、低い部分があり、
バンドスコアでは省略されているほどで、その部分になったら、
ジョンは、ポールのパートを歌うとか、でも、そこまではしないか。

「全曲バイブル」の解析では、4チャンネルの2トラックを使って、
3人のコーラスとして、各トラックに録音されているので、3人で、
2回歌ったとしているが、先にハモだけ録音できそうな気もして、
これまた、ポールに、真実を教えて欲しくて、本当、謎が多い。

アカペラによる歌い出しは、よく音程が取れると、書かれるが、
ライブでは、ジョンがコードを鳴らし、ポールもベースを響かせ、
ジョンのカウントにより、3人で歌うから、びしっと決まって当然、
自分も、コードを鳴らしてから、MTRの録音スイッチを押した。

間奏のギターは、ディレイか何かでの、ダブリングかと思ったら、
ジョージが、「ジョンと一緒にユニゾンで弾いた。」と言ったそうで、
2本のストラトだと判明したが、あそこまでジャリジャリとした音は、
自分のストラトでは無理で、かなりイコライザーで、いじったのか。

間奏が、2人のユニゾンというのも、今回、調べて知ったのだが、
ここの部分は、コードを流して弾くと、何となく似た感じになるので、
ジョージ役の同級生と演奏するとき、自分も、単に伴奏ではなく、
それらしくコードを弾いたので、ユニゾンに近かったと、自画自賛。

中学時代の、ジョージと自分の二人きりでの、コピーバンドでは、
1人三重唱どころか、二人で二重唱だったし、いつもハモリでは、
音痴の自分は、自分が聴いて覚えているパートを、好きに歌い、
ジョージが合わせてくれたが、この曲は、主旋律を正しく歌えた。

ただ、ジョージのハモを聴いてしまうと、つられて音痴になるから、
それこそ、アカペラでは、耳を押さえて歌い、演奏に入ってからは、
ギターの音を聴いたり、さらには、間違えて覚えた部分があって、
なぜか、最後にメロディに戻ったときは、高音を歌う癖があった。

伴奏のギターは、単にアコギと思っていたら、12弦ギターだそうで、
さらに、ローコードではなく、4フレットより上を押さえ、そのうえに、
5・6弦は鳴らさないと、何だか、細かくて、いっそカポタストをつけ、
5・6弦を外して弾くほうが、楽じゃないかと思える、弾き方だった。

日本公演で演奏、ジョンの三重唱とも言われる、「ノーウェア・マン
(ひとりぼっちのあいつ)」を、なりきりジョンで、正真正銘の三重唱、
ダブルトラックだから、1人六重唱で、間奏のギターのジャリーンは、
なかなか音が似なくて、そもそも、声からして、似ていなかったです。






ボサノバで一番有名な「イパネマの娘」を、渡辺香津美の教本より
高校の頃、少ない小遣いでは、そうそうレコードも買えず、
もっぱら、ラジオのエアーチェック頼りで、曲を録音したが、
誰かが話題の新譜を買ったと言うと、皆で聴きに行ったし、
何を買おうか、迷っている友人には、何人もがアドバイス。

学校の帰り道、渋谷東急プラザのコタニレコードだったり、
ヤマハや河合楽器のレコード売り場で、新譜を探したり、
自分が持っていない名盤などを、好き勝手に薦めたりして、
そのまま友人の家に一緒に行ったり、我が家にも集まった。

ジャズピアノが得意で、ジャズのLPも、たくさん持っている、
同級生が、ボサノバのLPを買ったと言うので、珍しいなと、
早速、数名で聴きに行くが、自分が想像していたのと違い、
男の人が、ボソボソとポルトガル語か何かで、歌っていた。

ボサノバというと、アストラット・ジルベルトの女性ボーカルや、
リンガフォンの英会話カセットや、NHKラジオ講座で流れる、
BGMの、エレクトーンやフルート演奏に、親しんでいたから、
本来のボサノバは、こっちだと言われても、違和感があった。

友人も、アストラットと間違えて、ジョアン・ジルベルトを買い、
「でも、聴いてみると、けっこう良いよ」と、苦笑いしていたが、
LPの片面さえ聴き終らないうち、誰しもが興味がなくなって、
他のジャズのLPをかけてもらったり、漫画雑誌を読み出す。

ジャズの名盤とされる、スタン・ゲッツのボサノバ演奏があり、
ジョアン・ジルベルトも共演するが、名曲「イパネマの娘」では、
ジョアンに続けて、アストラットも歌うから、友人が買ったのは、
このLPではないはずで、どれだったのかと、今では気になる。

本来のボサノバは、創始者でもある、ジョアン・ジルベルトや、
アントニオ・カルロス・ジョビンが演奏し、歌ったものであって、
アストラットの歌は、アメリカ市場向けのポピュラー曲だとか、
ゲッツのアルバムも、ジャズであり、ボッサでないと言われる。

自分の場合、同じブラジルのサンバや、ラテン音楽にしても、
本場のものより、ジャズやフュージョンで演奏するものばかり、
聴いてきて、そのうえ、高中正義や、和田アキラが弾きまくる、
松岡直也バンドが好きだから、そうなると、サンバと呼べない。

よくよく考えれば、ブルースや、フォーク、ジャズにしたところで、
ネイティブやアコースティックなものより、ロックが取りいれたり、
クロスオーバー、フュージョンの方が好きで、自分の聴き方は、
ギター、それもエレキの弾きまくりに、かなり偏ってた気がする。

さすがに、ボサノバで、エレキの弾きまくりは、そうそうないが、
ジャズのソロギターの名手、ジョー・パスが、バンドと演奏した、
「コルコバード」は、ボッサのリズムで、かなり弾きまくっていて、
ブラジル音楽ファンからは、さらに、文句が出るかもしれない。

ジャズギターを覚えようと買った、渡辺香津美による教本には、
「イパネマの娘」と「黒いオルフェ」が、課題曲として載っていて、
どちらも、よい演奏がなかったのか、テーマフェイクだけでなく、
アドリブも、既存レコードの採譜でなく、香津美の考えたものに。

考えたといっても、テーマをフェイクしていく、コードソロなどは、
教本らしく、コードフォームがきれいにつながるようにしたが、
おそらく、アドリブは、自分で、ささっとアドリブ演奏してしまい、
香津美本人なり、編集者が採譜したような、臨場感あるソロ。

MTRのドラムマシンには、ボサノバのリズムパターンがあり、
その2小節バターンを延々と鳴らしておいて、ガットギターで、
まずは、ボサノバっぽく、テンションコードを、爪弾いて録音し、
ベースはルート音のみ、そこへ、教本どおりのソロをダビング。

ビートルズの「イエスタデイ」に次いで、全世界でカバーされた、
ボサノバの名曲「イパネマの娘」を、70年代、若手だった頃の、
渡辺香津美がジャズギター教本の教材に、書き下ろした編曲、
フェイクテーマ、アドリブの順で、楽譜に忠実に演奏しています。










メロディメーカー、ポールの隠れた名曲から「ユー・ウォント・シー・ミー」
ジョン派の自分としては、ビートルズの曲で人気があったり、
シングルのA面になった曲は、ポールの作った曲が大半で、
少なからず、苦々しく思ってはいるが、それでも、ポールの、
メロディメーカーとしての、無限大の才能は、認めざるえない。

誰にも親しめる、自然と口をついて、歌えるようなメロディが、
まるで、こぼれ落ちるかのように、次々と生み出されていくし、
LPに入っている、いわゆる隠れた名曲も、本当に名曲だらけ、
数合わせの、捨て曲などは、まったくないと言ってよいくらい。

中学時代、コピーバンドのジョンを目指したから、ジョンの曲を、
練習して、歌いこんだが、レコードなし、ギターなしの無伴奏で、
ジョンの曲を歌うと、もともと音痴の自分は、メロディを見失い、
音程が下がったり、転調についていけず、散々なことになった。

ポールの曲は、コード進行が変わっていたり、転調があっても、
それしかないというメロディで、無伴奏の鼻歌でも歌える感じで、
お茶の間の方々にも浸透しやすく、イージーリスニングだったり、
ポピュラーギター、ピアノの演奏が多いのも、わかる気がする。

「ラバー・ソウル」の3曲目、「ユー・ウォント・シー・ミー」にしても、
アルバムを通して聴いていて、ジョンの「ひとりぼっちのあいつ」
「イン・マイ・ライフ」「ガール」に、ポールの「ドライブ・マイ・カー」
「ミッシェル」と、名曲だらけの中でも、そのメロディが光っている。

ビートルズの曲は、何度となく聴いているから、メロディだけは、
どの曲も、ほぼ覚えているし、歌詞も、1番くらいなら歌えるから、
「ユー・ウォント・シー・ミー」が、特別な曲というわけではないが、
いつのまにか、コーラスも含めて、自然と覚えてしまうような曲。

今回、コーラスを確認すべく、何度も繰り返して、聴いていたら、
家族から、「財津和夫って、ビートルズの影響が、すごいんだね。
ウーランランなんてコーラス、そのままじゃない。」と、鋭い意見、
当たり前のように思っていることが、お茶の間にも通じた気分。

ただ、財津が率いるチューリップは、日本のビートルズみたいに、
宣伝されてデビューし、確かにそうだが、ビートルズというよりは、
ポールの影響を、もろに財津が受けているので、このポールの、
コーラスが、チューリップに通じるのは、まさに、ポール色だから。

76年に、チューリップが、ビートルズのカバーアルバムを出して、
当然に、すぐ買うと、13曲をカバーしたうち、1曲のみジョージで、
あとの12曲はポールの曲ばかり、ジョンが一部共作したものが、
2曲あるが、ポールの単独曲が10曲で、このバランスに驚いた。

カバーした演奏は、遊び心たっぷりの編曲もあるが、ほとんどは、
完コピになっていて、そのレベルも半端ではなく、その実力なら、
ジョンの曲だって、やろうと思えば、後期の曲でもできただろうに、
本当、財津はポールが好きで、それだけ、やりたかったのだろう。

かくして、ジョン派の自分は、さらに、ひがんだような気持ちになり、
世間一般で、ビートルズっぽい、ビートルズの影響を受けていると、
言われることも、結局は、ポールのことかよと、コーラス一つでも、
何だか負けてしまったような気になって、お前はジョンのつもりか。

それでも、この曲のコーラスは、すごく好きで、Aメロの最後になる、
「♪ユー・ウォント~」の箇所で、メロディがハモると、少しずれて、
バックコーラスがハモり、2番から加わる、ウーランランのハモは、
3番で2声に、さらにサビになると、メロディも、2声でハモっていく。

そのうえ、サビのラスト、メロディが、高音のユニゾンになるときに、
まったく別のメロディと歌詞で、「♪ノー・アイ・ウォドン~」と歌って、
この裏メロが、本当に見事で、「ヘルプ」ので輪唱や、かけ合いが、
さらに高度なハーモニーとして、進化してきているのが、わかる。

このハモリは、メロディは、ポールがダブルトラックにしているが、
バックコーラスもポールで、一部だけジョージという説もあるので、
ポールに語ってほしい謎だが、高音のかすれた裏声のところは、
ポールなら、かすれないから、ジョンだと思うが、どうなのだろうか。

ジョンはギターも弾いていなくて、イントロや、Aメロの最後に入る、
「パンパン」というタンバリンを叩いただけらしく、ピアノにベース、
コーラスのダビングと活躍するポールと、対照的で、この頃から、
レコーディング技術の向上もあり、お互い好きにするようになる。

今回、オケを作っていたときや、コーラスを入れていたときには、
気づかなかったが、歌入れしていたら、やけに間延びして聴こえ、
原曲よりテンポをやや遅く、ドラムマシンをセットしてしまったのに、
気づいたが、あとの祭り、全部の楽器、コーラスはやり直せない。

1番を歌い終えた部分での、原曲との違いは、1秒でしかないが、
その僅か1秒の違いで、こうもテンポが違って聴こえてしまうのかと、
ちょっと驚いたほどで、さらに、自分の演奏に、ノリが感じられずに、
ダラダラと弾いて、歌っているのが、余計に、のろく聴こえる原因。

ビートルズに限らず、バンド全体で演奏するノリ、グルーブが肝心、
ただでさえ、リズム音痴だから、得意な曲でも、リズムがずれたり、
ノリを感じない演奏になるのだが、ポールの曲は、昔から、あまり、
歌ったり、弾いたりしてこなかったから、手探りなのが、まさに出た。

「ラバーソウル」から、メロディメーカーたる、ポールの隠れた名曲、
そのコーラスワークも見事な、「ユー・ウォント・シー・ミー」ですが、
ジョンの曲に比べて、高音はつらいし、歌も演奏も、こなれないまま、
さらに、ジョンの場合と違い、なりきれないしと、反省点だらけです。







「ひき潮」と出だしがそっくりの、ジャズのスタンダード曲、「ミスティ」
FM「ジェットストリーム」で、寺内タケシのギター演奏で知り、
気に入った曲の一つ、「ひき潮」を聴くたびに、感じることは、
ジャズのスタンダードで、数多く名演のある、「ミスティー」に、
最初のメロディ、歌い出しが、ほぼ同じじゃないか、ということ。

たった1小節だけで、盗作だのパクリとは、言えないだろうが、
最初のインパクトである、歌いだしだったり、サビの部分とか、
曲を印象づける部分が似ていると、ついつい、疑いたくなって、
コード進行まで似ているかと、確認したら、それは全然違った。

ネットで調べると、「ひき潮」は、1953年に発表されていて、
「ミスティー」は、翌54年発表、作曲者のエロル・ガーナーは、
飛行機の中で、メロディを思いつくが、楽譜が書けないから、
復唱しながら、ホテルに着くなり、テープに吹き込んだそうだ。

まさか、ガーナーが、機内で、ジェットストリームを聴くなんて、
時代的にもありえないが、当時でも、BGMは流れていたのか、
これまた、いろいろ想像してしまうが、たった8音のドレミ音階、
半音を入れても、12音では、似たような旋律も、仕方がない。

中学の音楽の授業で、「雪の降るまちを」を習った時、先生が、
この曲は、ショパンの曲の盗作で、たった一つのモチーフだが、
音楽家であれば、そこから、曲を広げていき、作ることなどは、
たやすいことで、最初を作るのが、大変なんだと、怒っていた。

そこまで、厳しく言うことはないと思うし、クラシックギターには、
例えば、「モーツァルトの主題による変奏曲」など、テーマのみ、
借用して、そのバリエーションを、組曲にしているものもあるし、
短歌の本歌取りでもないが、オマージュ、引用もよくある手法。

そもそも、ジャズのスタンダードナンバーと呼ばれる曲自体が、
ジャズのために作曲したものより、映画音楽、ミュージカルの、
テーマを演奏して、そのコード進行で、アドリブする曲が多くて、
「ジャズに名曲はなく、名演のみある」なんて、言われたりする。

さらには、そのコード進行を借用して、別のメロディを作曲して、
当然、別タイトルがつくが、よりジャズらしい展開だったりすると、
その曲も数多く演奏され、新たなスタンダード曲になっていき、
その際、コードのリハーモナイズのセンスも、問われたりする。

ラリー・カールトン、リー・リトナーや、アル・ディ・メオラといった、
クロスオーバー・ギタリストのブームは、77~78年に起こって、
ジャズを学ぼうと買った、渡辺香津美のジャズギター教本には、
「ミスティー」も載っていて、リハーモナイズ法も解析されていた。

リットーから2冊出た、「ジャズギター・インプロヴィゼイション」は、
原曲のメロディとコード、コード進行の分析と、リハーモナイズ、
メロディのフェイクやコードソロ、最後には、インプロヴィゼイション、
アドリブと、段階を追って、スタンダードナンバーを解析していた。

高校生の自分には、ウエス・モンゴメリーや、ジム・ホールらの、
アドリブは、楽譜を見ただけでも難しいし、模範演奏を聴くには、
何枚もレコードを集める必要があり、ほとんど手が出なかったが、
渡辺香津美が編曲した、フェイクやコードソロは、わりと練習した。

「ミスティー」のコードソロは、ジャズギターのテンションコードとは、
こんな和音で、こんな押さえ方なのかと、その勉強にもなったし、
覚えていたフォークのコードと違い、指がこんがらがりそうになり、
それを瞬時にチェンジしていくことが、何だかすごいことに感じた。

1巻は、「ミスティー」に、「サテン・ドール」「枯葉」「イパネマの娘」
「黒いオルフェ」の王道の曲に、モード奏法の「ソー・ホワット」と、
気に入った曲ばかりなのに、2巻の方は、馴染みが薄い感じがし、
単に先に買った方を、やたら練習して、自分が親しんだだけかも。

いつも愛用の、江部賢一の曲集にも、「ミスティー」が収録されて、
これが、ジャズっぽいコードなので、かなり香津美の編曲に似て、
江部が、ジャズにも精通しているのがわかるし、逆に低音部など、
アルペジオの伴奏も入れるのが、クラシックギタリストたる所以。

「ひき潮」に似ている(?)、ジャズの定番バラード「ミスティー」を、
江部賢一のギター編曲と、渡辺香津美のジャズ教本の編曲とを、
自分は、すごく和音が、似ていると思うので、聴き比べてほしくて、
一挙に演奏しましたが、「二兎を追うもの」で、出来は今一歩です。










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