僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
初級教則本の定番、コスト「舟唄」で、基礎からやり直し
先日届いた、「セゴビアとその同時代人たち第12集」は、
副題が、「タレガと高弟たち、その門下生」とあるように、
貴重なタレガ本人の演奏に加え、SP盤でしか聴けない、
弟子の演奏が多数収録されて、編集者の熱意を感じる。

冒頭4曲は、弟子のうち出世頭(?)、リョベートの演奏で、
すでにCD化された曲だそうだが、自分は、おそらく初めて、
リョベート本人の演奏を聴いたので、これが、あの有名な、
カタロニア民謡の編曲者にして、ギタリストかと感慨深い。

ポンセ作「メキシコ民謡」は、以前聴いたセゴビアに比べ、
倍速に近い、すごいテンポで、早弾きが大好きな自分でも、
時として、山下和仁や木村大の早さに、やり過ぎと思うが、
それ以上に、リョベートの、スピード違反の早さには驚いた。

有名な「舟唄」を始め、初級の教則本では、おなじみとなる、
コストの曲から、「華麗なる練習曲」を演奏しているのだが、
これまた、すごいスピードで、自分は、原曲を知らないから、
正しいテンポは不明だが、おそらく、ここまで早くないはず。

最近買った、DVD「山下和仁・鳥の歌」でも、コストの曲の、
「タランテラ」を、ごく当然のように、ものすごい早さで弾くが、
山下は、テデスコの「タランテラ」を、セゴビア、渡辺範彦ら、
名手の倍速で弾いていたから、どれも原曲テンポは無視か。

ただ、コストの曲が、ゆっくりというのは、自分の思い込みで、
「舟唄」は、「名曲てんこもり」で、模範演奏が聴けたところ、
自分のテンポは、わりと、ゆっくりだったし、「かなしみ」だと、
自分は、半分以下の遅さで、長年弾いていたと、わかった。

どうも自分が得意というか、無意識におさまるテンポがあり、
上級向けの練習曲などを、初見で、スラスラ演奏できるのに、
どこが上級なのかと、ちょっと、うぬぼれてたら、大勘違いで、
指定速度の半分で、弾いていたにすぎず、そりゃ弾けるよと。

最近では、模範演奏のCDが付いた教則本、曲集も多いし、
さらに、Youtubeで、プロやアマの演奏が、参考となるが、
自分がギターを始めた頃は、クラシックで、楽譜があるから、
そのとおり弾けば良いだけと、レコードを、そう探しもしない。

就職して、電子ピアノを買い、少しは鍵盤を弾けるようにと、
バイエル、ツェルニー、ブルグミューラーらの教本、曲集を、
買い集めたときも、ただ、その楽譜を見て、練習するだけで、
教則本や練習曲は、そういうものだと、演奏は聴いてない。

これが、ロックだと、まず本人の演奏を聴いて、気に入ると、
耳コピするなり、楽譜を探し、音色までも、似せようとするし、
何より、本物のレコード、テープに合わせて、練習するのに、
クラシックギターで、レコードに合わせて弾くことは、しない。

自分の中で、クラシックは、まず作曲者の楽譜が基本であり、
それぞれの解釈の演奏を、参考にすることはあったとしても、
例えば、セゴビアの演奏を、テンポ、歌いまわしまで真似し、
寸分たがわぬ、コピーを披露しようとは、考えたことさえない。

ただ、セゴビアトーンと呼ばれる、太く美しい音色は憧れるし、
セゴビア節といわれる、抑揚をつけた、その歌いまわしには、
少しでも近づけたいが、やりすぎにならないよう、気をつけて、
自分の音、歌い方を探すのが、自分のクラシックへの姿勢。

今の自分のクラシックギターのレベルでは、ちょっと難しいと、
音色や、歌い回しに、気を配る余裕はなく、まさに「舟唄」など、
初級レベルの曲で、テンポもゆっくりだと、雑音をおさえながら、
響きの美しく出るタッチを探して、ミスも最小限にできそうだ。

「NHKギター教室ー教則編」に、単純な半音階練習があり、
人差し指から小指へと押さえて、0から9フレットへ上昇して、
また下降するのだが、こんなのは楽勝だと思っていたところ、
1弦で10秒、全弦を1分以内とされ、まったく追いつかない。

「この練習ができないのに、大曲を弾きたがる人がいますが、
基礎テクニックが充分でないのに~」と、著者・阿部保夫が、
述べているし、鈴木巌の教本にも、何度となく出る話なので、
基礎練習をしつつ、初級の曲で、音色、表現を身につけよう。

中1の73年に、キカイダーの変身ポーズが、やりたいからと、
初めてのギターを買ってもらったとき、同時に買った教則本、
阿部保夫の「NHKギター教室ー教則編」に、出ていた曲で、
荘村清志の「ギターをひこう」、鈴木巌の教本にも載る名曲。

ソルの後輩で、アグアド、ジュリアーニと並び、教則本には、
多数の練習曲が掲載される、コストの作品である「舟唄」を、
本来は、もう少し軽快なリズムで、漕ぐように演奏するところ、
自分が昔から弾いているテンポで、丁寧に音色を探しました。



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作曲者タレガ本人の演奏が、お手本にできる「マリア(ガヴォット)」
世間では、iPhoneの新機種発売、さらに、満を持しての、
ドコモからの発売に、大騒ぎだが、自分は、長年使った、
ムーバがサービス終了となった、昨年3月、無料交換で、
スマートフォンにしたが、それさえ、ほとんど活用してない。

そのうえ、ソフトの自動更新で、毎月のパケ代がかかって、
ムーバの時より、月々5千円以上、支払いが増えたので、
その金があれば、毎年、iPadや、ギターが買えてしまうと、
ガラケーに戻したいくらいで、世間の潮流とは、逆の気分。

ただ、スマホは、画面が大きいので、通勤の途中を利用し、
このブログの下書きするのに、便利だったり、ムーバでは、
受信メールの文字数制限で、メールマガジンが届いても、
最初のあいさつ文程度しか見れなかったのが、解消された。

10年前、雑誌「現代ギター」を年間購読した際、登録した、
メルマガには、他では見れない、クラシックギターのCDや、
楽譜の情報があり、すごく重宝しているが、この7月には、
タレガ本人の演奏が発見されたとの、すごい情報が載る。

近代ギターの父である、タレガ本人が、100年以上も前に、
エジソン式蓄音機だろうか、ロウ管に録音したものがあって、
誰々が持っている、誰々が聴いたと、噂になっていたそうで、
その貴重な1曲を収録したCDが、発売されると告知された。

早速、購入しようと思うが、現代ギター社は、すでに品切れ、
アマゾンでも在庫切れだが、「7~10日以内に発送」だから、
発注したものの、かなり品薄なようで、納品延期のメールが、
何度も来て、待つこと2ヶ月、ようやく、この15日に手にする。

タレガの演奏した曲は、自作の小品「マリア(ガヴォット)」で、
ガリガリ引っかかる雑音が多いのと、針飛びをしているのか、
欠落部分もあるが、100年前の、作曲者本人による演奏が、
こうして聴くことができるとは、本当に、感慨深いものがある。

タレガのギターの音色は、ロウ管の録音で、音質は悪いから、
想像でしかないが、このCDに収録された、他のギタリストや、
初期SP盤で聴ける、セゴビアの音と比べても、太く甘い音で、
いわゆるセゴビアトーン以上に、豊かな響きだった気がする。

グリッサンドによるメロディの歌わせ方など、この断片からも、
見事であったのが、わかるし、この曲は、楽譜上の記載でも、
クレシェンド、リタルダンドの指定があり、タレガ本人の演奏も、
自然な感じで、時にタメをきかせつつ、ギターを歌わせている。

セゴビア節と呼ばれる、もったいつけたようなタメと、その逆に、
ベンベラっと早く弾く、やり過ぎのような、緩急つけた節回しは、
直接タレガに、師事できなかったものの、リョベートらを通じて、
タレガの持つ叙情性を、セゴビアが継承したのだと感じる演奏。

ひとつ気になったのが、タレガの録音は、ギターが半音低いし、
同じ曲を、「アランフェス協奏曲」を初演した、ギタリストである、
レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサも演奏しているが、こちらは、
1音低くなっていて、これは録音、再生の回転数を誤ったのか。

当時のクラシックギターは、羊などの腸による、ガット弦だから、
弦を強く張れずに、ゆるめていたので、音程が低くなっていたと、
考えられなくもないが、それならば、レギュラーチューニングを、
E・A・D・G・B・Eではなく、D・G・C・F・A・Dとすれば良いだけ。

ここは、回転数を誤り、遅く再生してしまい、音程が下がったと、
考えるのが、素直だろうし、そうなると、二人の、実際の演奏は、
すごく早く弾いていたことになり、一般に弾かれる「マリア」とは、
違った印象となるが、それが作曲者本人のテンポということか。

さらに想像していくと、ドリフの生放送で、コントが押してしまい、
生バンドが、すごいアップテンポで演奏を始め、アイドル歌手が、
必死で、遅れまいと歌っていたように、ロウ管や、SPレコードの、
限られた録音時間に収まるように、テンポを上げ演奏したのか。

この「マリア」は、自分の手持ちのレコード、CDには入ってなく、
今回「タレガと高弟たち、その門下生」で、手に入れたわけだが、
初めて聴いたのは、しつこく、自分のギターの原点と書いている、
荘村清志が講師の、「ギターをひこう」での、卒業発表会のとき。

上級者にあたる、20から30代くらいの男の人が、三つ揃いの、
スーツ姿で、「タレガのマリアを」と言うなり、ギターをかまえて、
颯爽と弾き出した姿は、中2の自分には、憧れとなるスタイルで、
録音したテープを何度も聴いたから、その人の節回しが身につく。

もちろん、たった一度、見ただけの放送なので、この歳にもなると、
別の講師のときの風景とが、混同してきたり、その演奏にしても、
テープが駄目になり、曲が聴けないうち、自分の得意なテンポや、
こぶしで弾くようになって、テレビとは、かけ離れたかもしれない。

こんなときこそYoutubeだと、プロやアマの演奏を参考にしたが、
全体にテンポが早く、おそらく、それが正しいテンポなのだろうが、
自分のレベルでは、和音の移動が、早すぎて、ついていけないし、
多少ゆっくりの方が、ギターを歌わせやすいので、遅いままに。

38年前、「ギターをひこう」で聴いた曲、「マリア(ガヴォット)」を、
作曲したタレガ本人の演奏が、ようやく聴けて、これ以上とない、
お手本、模範演奏なのだが、本家よりは、テンポが遅くなったり、
セゴビア気取りの、自己流のこぶしが、ちょっとしつこい演奏です。





コンテスト通過は、一次審査さえ、無理でした
応募した、ギターマガジン・コンテストの、第一次審査が、
今月号に出ていると、連休中に気づき、台風通過を待ち、
本屋さんで立ち読みしてくるが、せっかくブログ仲間から、
応援してもらったのに、一次通過も無理という結果でした。

去年も感じたのだが、作家志望の万年青年が、文芸誌に、
応募しては、店頭で発表を見て、落胆する情景みたいで、
いったい自分は、何をやっているんだと、落ち込みそうで、
高校や大学入試のように、ネットで結果を見れると良いが。

自分が応募した曲の、一次通過者は、5名という狭き門で、
もう一方の曲や、完コピ部門を含めても、全部で30名だが、
その中に、50代が2人も入っていて、これは中年の星だと、
何となく嬉しい感じで、できれば最終まで残ってほしい気分。

選にあたった編集者の面々の、コメントが載っていたが、
「アドリブ一発で通るわけがない」とか、「できること全部を、
詰め込んでいて、聴いていて辛い」といった、厳しい指摘で、
これは、自分の演奏に、まんま当てはまるなあと、猛反省。

自分が弾いた曲への審査基準として、「最初のブレイクで、
どんなフレーズを聴かせてくれるか」「後半の熱くなる部分を、
どう、いなすか」みたいに書かれ、模範演奏は、ブレイクが、
リフだったし、後半は、休まず弾きまくっていたぞと、ア然。

こういうところが、曲想とか、審査委員の求めている部分を、
勘違いして、独りよがりな演奏をしている、自分の欠点だし、
昨年もそうだったが、リズムがきちんと乗れていなかったり、
音作りができていないと、それだけで、もう没とされる模様。

まだまだ、自分は応募できるレベルでは、なかったのだなと、
反省しつつも、「第一次審査が、これで1勝6敗になった」と、
ブログに書かれている人もいて、3回目の応募でしかない、
自分なのだから、めげずに、来年もがんばろうという気になる。

オリンピックの東京開催決定にわく中、水をさすような(?)、
落選報告ですが、あの最終プレゼンなど、原稿の作成から、
練習とリハーサルの連続といった、ものすごい努力があって、
成功を導くには、どれだけの準備が必要かを、教えてくれた。

みなさんの期待にそえず、あっけなく、一回戦敗退となった、
ギターマガジン・コンテストでしたが、来年も続けるつもりだし、
テクニックをみがくべく、懲りずに、毎週のアップを繰り返して、
感性も身につけていくので、これからも、よろしくお願いします。


伴奏省略のガットソロで、ジム・ホール「ステラ・バイ・スターライト」
高2から高3にかけての、77~78年は、クロスオーバー音楽が、
それも、ラリー・カールトン、リー・リトナー、アル・ディ・メオラたち、
ギタリストの来日や、新譜の発売が相次ぎ、一大ブームとなって、
自分たち、ギターキッズは興奮して、必死でフレーズをコピーした。

こうした音楽を演奏するには、ジャズを学ばなければいけないと、
ジャズピアノが得意な同級生に尋ね、ジャズの理論書を買うが、
練習曲がピアノ譜なので、そのままギターでは弾けず、苦労して、
ジャズギターに詳しい同級生からは、リットーの教則本を教わる。

渡辺香津美が書いた、「ジャズギター・インプロヴィゼイション」は、
まず、原曲のメロディーとコード進行を載せ、次に、ジャズらしく、
代理コードで展開した、コード進行により、テーマをフェイクしたり、
コードを交えて、ソロギター風にした編曲で、曲の感じが身につく。

さらには、ウエス・モンゴメリーや、ジム・ホールの、名演とされる、
ギターのアドリブを、採譜したものが載る、充実した内容だったが、
ジャズ初心者の自分には、かなり専門的に感じ、とっつきにくくて、
他の教本も買うが、カールトンらのコピー譜が出ると、それで十分。

大学生となり、渋谷河合楽器で、ジャズギターを習いだした時に、
渡辺香津美の本を持っているが、きちんとやっていないと話すと、
先生も使っていたから、早速教材にしてくれ、第2巻や、姉妹編、
「ジャズギター・コードワーク」も買って、徹底的に練習させられた。

なかでも、ジム・ホールの、「ステラ・バイ・スターライト」のソロは、
デビュー作での演奏だからか、後に顕著となる、独特かつ複雑な、
ハーモニー解釈や、フレーズとは異なり、大半がシングルトーンで、
お手本のように、コード進行に沿った、これぞジャズギターの演奏。

先生からは、ジャズ特有のスイング、微妙にハネたノリを出すよう、
裏拍にアクセントをつけ、アフタービートを身につけろと、言われて、
この「ステラ」は、良い練習になると、先生が一緒に弾いてくれて、
裏、裏と声をかけられながら、大げさなくらい、裏を強調して演奏。

ジム・ホールの演奏も、かなり2・4拍に、アクセントをつけているし、
それだけ先生が、しつこく言ってくれても、自分は、前ノリだったり、
シャッフル以上にハネて、盆踊りのような、リズムになってしまって、
いまだ、このノリは出せないまま、昔からのリズム音痴を引きずる。

ジム・ホールというと、ピアノのビル・エヴァンスとの共演作である、
「アンダー・カレント」は、ジャズの名盤とされるし、ベースの名手、
ロン・カーターとの二重奏、「アローン・トゥゲザー」も有名なのだが、
代表作は、豪華メンバーを従えた、「アランフェス協奏曲」となるか。

クラシックの「アランフェス協奏曲」を、最初にジャズで演奏したのは、
ギル・エヴァンスが編曲し、マイルス・デイビスの吹くトランペットが、
見事にテーマを奏でた作品だろうし、それに続く、多くの名演があり、
ジム・ホールも見事と思いつつ、二番煎じかと、つっこみたくもなる。

ただ、ジャズそのものが、映画音楽、ミュージカルの音楽を素材にし、
アドリブ演奏をするわけで、それらスタンダードと呼ばれる曲たちは、
数々の名演を生み出していて、「アランフェス」も、スタンダード同様、
広く演奏され、なかでもジム・ホールは名演とされて、知名度も高い。

そうした作品は、どう原曲を生かすか、どんなアドリブをしているかと、
聴いていて楽しいのだが、自分にとって、「アランフェス協奏曲」は、
クラシックギターによる、もともとの演奏を、ものすごく聴きこんだし、
何より、自分の原点、「ギターをひこう」で、荘村清志が弾いた作品。

宝くじに当選したら、オーケストラを雇って、アランフェスを演奏したい、
そんな夢を持つが、いかんせん全楽章を、きちんと弾けないことには、
オーケストラに失礼なので、今後、練習を続け、弾けるようになるのと、
ジャンボが当たるのと、自分の残りの人生の中で、どちらが先だろう。

どんどん話がそれてしまったが、若い頃、ギター教室で教わった曲は、
少し練習すれば、指が覚えているので、当時のレベルは無理として、
そこそこの演奏になるので、たまに懐かしく、ジャズ教本など出しては、
過去の栄光でもないが、パラパラと弾いては、その気になったりする。

先日のジョージ・ベンソンに続き、バックのオケ作りは省略しているし、
楽譜どおりの単音フレーズで、いわゆる、ジャズのソロギターのような、
ベースラインや、ハーモニー、コードを加えることも、まったくしないで、
昔習ったままに、ジム・ホールの「ステラ~」を、ガットギターで弾いた。

単に、ジム・ホールのフレーズを、なぞっただけだが、元のフレーズが、
コード進行に沿った、見事なフレーズだから、そこそこ聴けるのではと、
思ったものの、いつもの癖、テンポが、原曲よりかなり遅くなってしまい、
かと言って、メトロノームを使うと、慌しいうえ、指弾きが追いつかない。

これは、ソロギターだから、自由なテンポで良いのだと、言い訳をして、
渡辺香津美が、参考にと採譜している、ピアノのアドリブまで弾いたり、
ベースソロは、雰囲気だけでもと、ガットの低音弦を適当に、鳴らしたり、
エンディングの譜面がない箇所は、耳コピが無理で、さらっと流した。

聴き返すと、あまりに遅いし、スカスカなので、リズムギターをダビングし、
早いテンポでやり直すと、逆に自分の弾くリズムギターが、うるさすぎて、
でたらめの演奏に聴こえるので、没にしたが、ジム・ホールが得意とする、
ドラム不要の、絶妙に刻むリズムギターを身につけ、いつか演奏したい。

ジム・ホールの初ソロ、「ジャズギター」に収録され、渡辺香津美による、
ジャズギター教則本にも載った、定番曲「ステラ・バイ・スターライト」を、
クラシックギタリスト気取りというか、伴奏は省略し、ガットギターによる、
指弾きで、譜面には沿ったものの、かなりテンポが落ちている演奏です。




新しいMTRの初録音は、タレガ「アルハンブラの想い出」
レコードプレイヤーがないから、LPが聴けないと、何度となく、
ブログで愚痴っていたら、東急ハンズの新聞チラシの表紙に、
レコード、カセットをCDにできる、一体型コンポが載っていて、
ハンズメッセの期間中、ポイントも、10%つくと書かれている。

テレビ通販や、折り込み広告で、こうしたステレオは人気だが、
Amazonのレビューで見ても、どのメーカーも一長一短あって、
ちょっと決めかねていたのだが、東急ハンズのバイヤーさんの、
目にかなった品なら、そうそうはずれもないだろうと、その気に。

仕事帰りに、ハンズに寄っても良かったが、夕方のラッシュ時、
ステレオの段ボール箱を抱えて、満員電車には乗れないから、
売り切れを心配しつつ、週末に出かけ、買うつもりでいたところ、
用意した3万円の軍資金が、丸々、別の用途で消えることに。

金曜日の夜、いつものように、週末のアップに向けて、ギターを、
MTRで録音していたら、停止ボタンが効かずに、フリーズして、
仕方なく電源を切ると、セーブエラーと表示され、リセットしても、
再生が、針飛びのようになり、やがてデータの読み込みもしない。

約3年間、毎日のように使ったせいもあってか、昨年末くらいから、
何ヶ所か、スイッチの反応が鈍くなってきたし、ジョグダイヤルは、
引っかかって回りにくくなったり、逆方向に反応したりと誤作動し、
データがとぶことも、何度かあり、そろそろ寿命かと、思った矢先。

せっかくだから、いよいよDAWかと思いつつ、PC環境も考えると、
全然軍資金は足りないし、この歳になると、なかなか新しいことは、
覚えられないから、今のMTRと、同じメーカーの上位機種ならば、
操作方法も、あまり変わらずに、すぐに使いこなせるだろうとふむ。

Zoomの現行MTRは、R8、R16、R24と、選択の余地は少なく、
どうせなら、今使っている8トラックよりも、トラック数が多いほうが、
シンセ、ブラスの入る曲や、レイラとか、ギターを何本も重ねるとき、
ピンポン録音しなくてすむから、そうなると、R16かR24かとなる。

オケ作りには、リズムマシンが必要で、R16には付いてないから、
消去法的に、R24に決定となり、次週も休まずアップするために、
迷っている暇はないと、土曜日の午前中に、発注のクリックしたら、
お急ぎ便にしなくても、日曜日の昼には届き、その迅速さに感動。

さて、新しいMTRでの、記念すべき、最初の録音は何にしようかと、
考えたところ、今は、クラシックギターに集中し、練習しているから、
その原点である、荘村清志が講師の、教育TV「ギターをひこう」で、
何より心奪われた、タレガ「アルハンブラの想い出」だと、即、決定。

クラシックギターの曲としては、「禁じられた遊び」に次いで有名で、
自分の持っている教則本・曲集の、10冊近くに、掲載されてるし、
レコードやCDでも、ベスト盤の類には、間違いなく収録されていて、
名曲アルバムなどを通じて、お茶の間にも、かなり浸透している曲。

荘村清志の、74年NHKテキストでは、「アランブラ宮殿の思い出」、
同じ荘村のLPでは、「アルハンブラの想い出」と表記されたりして
アルハンブラ、アランブラの発音、「宮殿」が入るか程度の違いだが、
今もバラバラなのは、ギター音楽の資料整理が、なおざりな証拠か。

NHK「らららクラシック」で、この曲が特集された際、宮殿の映像が、
詳細に流れたが、漠然と、ヨーロッパの古城を想像していたところ、
イスラム風の建築に近く、曲の装飾音などは、そのイメージらしいが、
このあたり、「アラビア風奇想曲」と同様、自分には、よくわからない。

タレガが、古都グラナダを訪れ、その印象を元に作曲したとされるが、
もともとは、「トレモロ練習曲」と呼んでいて、演奏会だか出版に際し、
題名くらい、つけた方が良いと言われて、「アルハンブラの思い出」と、
名づけたとの説もあり、それだと、番組の解説もたまったもんじゃない。

訪れたグラナダ、そこにそびえるアルハンブラ宮殿に、思いをはせて、
作曲した練習曲に、のちに題名をつける際、インスピレーションを得た、
宮殿をタイトルに持ってきたと、解釈するのは、ロマンを求めすぎか、
ただ、「祈り」という副題もあるそうで、古都への思いが伝わってくる。

例によって、演奏の参考にと、Youtubeを見ると、プロからアマから、
多数アップされているが、村治佳織の演奏でさえ、「芸術をなめるな」
「ギターの音となると~」と、厳しく批評され、アマの演奏に対しても、
「恥を知れ」だの、クラシックファンは耳が肥えているだけに、手厳しい。

阿部保夫「NHKギター教室・教則編」には、トレモロ奏法の解説で、
「基礎技巧がなくて、何年トレモロを練習しても、意味がない」とあり、
鈴木厳も、「技術の裏付けなくして、正しい音楽表現はありえない」と、
教本の序文で述べて、基礎テクニックが不可欠なのだと、思い知る。

鈴木巌は、「10回弾いたうち、3回しか確実に弾けなかったのが、
練習して7回になった、とは、数字上は進歩としても、時間の無駄」
「10回弾いたら、確実に10回弾ける方法を考えなさい」、とも言い、
これが、クラシックの厳しさだと、圧倒されつつも、気合も入ってくる。

自分のトレモロは、以前アップした「一億の祈り」「森に夢見る」でも、
顕著だったが、親指の低音の音が大きすぎ、トレモロは、か細い音、
薬指が他の弦を引っ掛けて、「親指の抜力、薬指を叩きつけない」と、
鈴木巌のアドバイスが、まんま当てはまるが、わかってても直せない。

この曲を弾く速度は、演奏者により、まちまちで、演奏時間で見ても、
セゴビアの5分に、イエペス、山下和仁は3分、大半は4分前後だが、
繰り返しやダカーポの省略もあり、単に時間では比較できないものの、
比較的、ゆっくり奏でる村治よりも、自分は、さらに遅くなって6分超。

鈴木厳の教則本には、速度指定があり、96~120となっているが、
いつも自分が弾くのは、70前後、何かと早弾きが大好きな自分でも、
この曲は、トレモロの粒を揃えようと、心がけるうち、遅く弾く癖がつき、
試しに120で弾いたら、全然追いつかずに、単なる、でたらめになる。

荘村清志が、「ギターをひこう」で演奏した、「アルハンブラの想い出」、
「アストゥリアス」「ソル:月光」は、自分の原点、昔から練習していて、
数少ない、暗譜ができている曲なので、今後も研鑽を積み重ねていき、
クラシックファンから、絶賛は無理でも、許してもらえる演奏にしたい。

クラシックギターを代表する曲、タレガ作曲「アルハンブラの想い出」を、
いつも自分が練習しているテンポは、もたり気味で、低音がうるさすぎ、
可能な限り早く弾いたのは、それでも4分以上の演奏時間、ミストーン、
爪の雑音も多すぎるが、新しいMTRの、記念すべき(?)初録音です。












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