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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
年末最後の曲は、イングヴェイの小品「フェアウェル」
今年最後のブログ更新となって、年末らしい曲はと、
楽譜をあれこれ見ていたが、最近、取り組んでいる、
イングヴェイのアルバム最後の曲が、ソロギターで、
しかも、「フェアウェル」という題名で、ぴったりくる。

この曲は、ガットギター1本で、演奏されているが、
アルバム冒頭の「ブラック・スター」の、イントロ部分と、
ほとんど同じメロディを、カポタストで、音程を上げて、
ハーモニクスによる変奏を交えつつ、短く終えている。

このあたり、アルバム全体が、クラシックの組曲とか、
コンセプトアルバムであるかような、考えた作り方で、
例えば、「展覧会の絵」で、プロムナードが形を変え、
何度か演奏されるみたいで、壮大な感じがしてくる。

1分にも満たない曲なので、すぐ終わってしまうから、
その前の曲、「リトル・サヴェージ」とつなげようとしたら、
半端ない早弾きの嵐で、ユニゾンのベースもすごくて、
とてもじゃないが、かなり練習しないと、アップは無理。

それなら、何かクラシックギターの曲でも、追加してと、
昔から練習していた、短めの小品を、さらってみたが、
いざ録音すると、右手のタッチが最悪で、粒は揃わず、
開放弦がなったりと、人前に出せる演奏にはならない。

クラシックギターに限らず、アコギで弾くソロギターは、
ノーミスで弾けるのが大前提で、そのうえで表現力、
いかに歌わせるかが要求されるので、たった1曲でも、
ちょっとやそっと、練習したのでは、弾けると言えない。

まあ、これは、エレキギターでも、同じことなのだが、
自分の場合、オケに埋もれさせ、ミストーンを隠したり、
エフェクターで歪ませて、何となくごまかしてみたりと、
かなりいい加減なので、いまだに完コピできずにいる。

来年も、中途半端なままで、毎週の演奏を繰り返すが、
それでも、少しはレベルアップしていると、楽観しつつ、
丁寧な演奏を心がけ、毎日の基礎練習を続けていれば、
50歳を過ぎた自分でも、まだ上達できると宣言したい。

今年も1年間、このブログでの、自分のつたない文章や、
演奏にも、おつきあいいただいた、ブログ仲間の方々へ、
感謝をこめ、イングヴェイのソロ「ライジング・フォース」で、
最後の曲「フェアウェル」を、今年最後の演奏とします。







みなさま、よいお年をお迎えください。


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ベタすぎるが、あえて定番曲の山下達郎「クリスマスイブ」
今年も、クリスマスにちなんだ曲を、何か演奏しようと、
迷っていたが、昨年がユーミンだから、ベタすぎるが、
山下達郎クリスマスイブ」あたりかと、思っていると、
バンドスコアも発売中なので、が然、その気になった。

今や、定番中の定番の、この曲は、JR東海のCMで、
お茶の間にも浸透したが、発売当初は、どうだったか、
当時、山下達郎の大半のLPを買い、ライブも行ったが、
自分には、特段の思い入れがある曲では、なかった。

83年「メロディーズ」のラストを飾る曲で、アカペラが、
印象的な曲だったが、アルバム全体が、捨て曲なし、
名曲ぞろいだから、例えば、チョッパーベース全開の、
メリー・ゴー・ラウンド」の方が、やたら聴きこんだ曲。

この年のコンサートは、2日目の神奈川県民ホールに、
観に行ったが、1曲目「スパークル」は、正直な気持ち、
新譜からでなく良かった、やっぱり、これでなくっちゃ、
と興奮して、2曲以降の新曲は、じっくりと聴いた感じ。

前日の、ツアー初日には、「クリスマスイブ」の演奏中、
アカペラコーラスが、機材の不調で、音が出ないだか、
ずれるだかしたようで、その愚痴を、こぼしていたのを、
覚えてるが、他の曲より、際立った印象でもなかった。

アルバム未収録で、シングル新曲「スプリンクラー」は、
ドラマともCMともタイアップしてないから、どれくらい、
売れるかと笑っていたが、すごく歌詞も曲も気に入って、
次のLP収録を待つことなく、すぐにシングルを買った。

こうして書いていても、他の曲のことばかり思い出して、
当時「クリスマスイブ」は、珍しく冬の曲だという程度で、
年末に、シングルカットされたことも知らず、翌年に出た、
ビッグ・ウェイブ」の、夏全開の曲に夢中になっていた。

やはり、この曲が、クリスマスを代表する曲となるのは、
JR東海のCMが、すごく良くできていて、携帯電話も、
メールもない頃、ともすれば、すれ違いになってしまう、
恋人達の再会の情景と、この曲とが見事にマッチした。

それで、この定番曲を、バンドスコアを元に演奏したが、
リズムギターが4本、ギターシンセを4本、ダビングして、
ベース、メロディのガットギターと、やたら音だけは厚くし、
それっぽく再現したかったが、コーラスでないと、困難。

昨年のユーミンの曲でも、同様だが、ボーカルがないと、
スーパーで流れるBGMや、エレクトーン演奏みたいで、
まあ、これはインスト曲の宿命と言うか、スクエアでさえ、
商店街のセールでかかると、イージーリスニングとなる。

ニューミュージック、J-POPを代表する、山下達郎が、
83年に出した「メロディーズ」から、シングルカットもされ、
JR東海のCMで大ヒットとなった、クリスマスの代表曲、
クリスマスイブ」を、いつもの歌なし、やや完コピです。





アルカトラス初来日でも演奏した、イングヴェイ「イヴィル・アイ」
イングヴェイが、アルカトラスの来日公演で演奏した、
インスト曲「イヴィル・アイ」は、ライブ盤やビデオには、
収録されたが、次のアルバムを待たず脱退したから、
アルカトラスとしてではなく、初ソロLPに収録された。

ライブでは、ギター1本で弾いていたが、当然ながら、
リズムギターを重ねたり、アコギも数本入れていて、
逆に、キーボードは、曲のほとんど伴奏もしてなくて、
ギターと掛け合うシンセソロくらいしか、目だってない。

アルバム全体、ギタートリオでも成立する曲が多く、
自己主張の強さを感じつつ、祖国でのアマ時代から、
仲間に恵まれず、一人黙々と、デモテープを作って、
おのずと、ギターだけで聴かせる編曲となったのかも。

イントロは、アコギ4本の合奏だが、その2本同士が、
オクターブユニゾンだから、二声ハーモニーが基本で、
アルカトラスで来日した時、ソロ演奏で、弾いていた、
バッハの「ブーレ」を意識した、クラシック的なメロディ。

バッハの曲は、無伴奏バイオリンや、リュート組曲が、
昔から、ギター用に編曲されて、ジョン・ウィリアムス
(ギタリストで、スターウォーズの作曲家とは別人)の、
演奏は、クラシックの凄さを感じる、至高の芸術作品。

対旋律となるテーマ、二声ないし三声のハーモニーが、
和音としてではなく、独立したフレーズとして響き合い、
合奏やピアノならともかく、ギター1本で、そうするには、
右手の繊細なタッチ、その使い分けが要求される神業。

すぐ弾きたくなり、楽譜を買うのは、昔からの悪い癖で、
バッハに限らず、クラシックギターのピースや、曲集が、
数十冊はあるが、最後まで弾ける曲は10曲もなくて、
老後の楽しみというか、いずれ少しずつ覚えてみたい。

いつもリフが弾けず、苦労しているが、この曲も同様で、
オルタネイト・ピッキングでは、淡々として、迫力が出ず、
全部ダウンにすると、せわしすぎて、追いつけないうえ、
リズムも安定しなくて、併用したら、何だか、中途半端。

こんな時の本人映像だと、アルカトラスG3を見たが、
よくわからず、そのかわり、左手を7フレットから始めて、
下りていくポジションが判明して、ローコードのみだった、
TAB譜の間違いが、日常茶飯事ながら、わかった次第。

結局、リフに手こずり、そこだけ、何度も録音をやり直し、
いっそ別トラックに、1時間くらいかけ、繰り返し録音して、
一番リズムのずれてない部分を、サンプリングした方が、
手っ取り早いよなあと、やけになり、ミスのまま妥協する。

アコギによる、これまた、バッハのようなフレーズが続く、
テーマ部分は、ミ・ラ・ファ・ラ・ミ・ラ・レ・ラと、1音固定の、
弦とびピッキングが出てきて、これなど渋谷河合楽器で、
嫌というほど弾かされたフレーズなのに、全然弾けない。

なまじ、スイープ奏法だの、屈伸ピッキングに手を出して、
中途半端に、エコノミーピッキングまで、かじってるうちに、
正確なオルタネイト・ピッキングが、できなくなってしまい、
リフが下手なのも、原因はミスピッキングをかばうせいか。

アドリブソロ部は、イングヴェイ節とも、呼んで良いほどに、
ハーモニックマイナースケールの連続で、これだけ何曲も、
イングヴェイを弾いているのだから、いいかげん、楽勝と、
目をつぶっても弾けそうなものの、どうも単純ミスが多い。

後半の、シンセとギターのバトルは、宅録で、当然ながら、
ギターとギターシンセを、別トラックにダビングしているが、
時間切れというか、どちらも2回目のテイクで、力尽きて、
もうやり直しはせずに、OKテイクにし、録音を切り上げた。

一つの曲に、もっと時間をかければ、少しはましな演奏を、
アップできるのだろうが、あれこれやりたい曲が多いのと、
締切(?)が迫らないと、すぐサボってしまう悪い癖があり、
毎日練習し続けるには、週末の更新を心がけていないと。

イングヴェイ・マルムスティーンの、84年発表の初ソロ作、
ライジング・フォース」から、アルカトラス初来日公演でも、
演奏したインスト曲、バッハを思わせる「イヴィル・アイ」の、
いつもながら、リフもソロも危なっかしい、やや完コピです。





歌よりギターソロが長い、「ナウ・ユア・シップス・アー・バーンド」
先日、「イカルスの夢」のオケを、作りたい一心で、
せっかく、イングヴェイの「ライジング・フォース」の、
バンドスコアを買ったのだから、元を取るというか、
有効活用すべく、残りの曲も、全部挑戦することに。

もともと、このアルバムは、一通り練習したというか、
誰もが、やることだろうか、かけっぱなしにしておき、
何となくギターを合わせて、弾いていると、どの曲も、
完コピは無理だが、そこそこは、弾けてる気になる。

LPの両面とも、弾き込んだ、(ただ、聴き込んだ?)
ベスト3が、ジェフ・ベックの「ギター殺人者の凱旋
プリズムプリズム」、そして「ライジング・フォース」で、
高中正義ラリー・カールトンあたりが、続くだろうか。

ただ、本物に合わせていると、いい感じになるのだが、
自分だけで弾くと、ミスピッキングが、目立っていたり、
まして、カラオケで弾いたら、リズムが合わなかったり、
どこを弾いているか見失い、自分のレベルを思い知る。

それでも、気に入った曲、アルバムは、弾きたいから、
気を取り直して、基礎テクニックから、身につけようと、
日夜、練習に励んでは、やっぱり無理だと挫折したり、
何だかんだと、続けきた数十年で、今もその繰り返し。

84年に出た、イングヴェイ・マルムスティーンの初ソロ、
ライジング・フォース」は、ヴォーカルが目立っていた、
アルカトラスへの反動だろうか、ヴォーカル入りの曲は、
8曲中たった2曲で、片方は、歌よりギターソロが長い。

フュージョン指向の自分は、ギタリストのソロ作を買って、
歌ものがあったり、そのギターソロが、短かったりすると、
がっくりきて、ライブでは弾きまくるのかと、期待もするが、
イングヴェイは、スタジオでも、弾きまくりだと、興奮した。

ナウ・ユア・シップス・アー・バーンド」は、イントロから、
16分音符の早いリフで、ブレイクの6連早弾きに続き、
さらに小刻みなリフとなって、これはプログレと言うより、
初期のクロスオーバーで、アル・ディ・メオラに似ている。
 
ディメオラ、「スペイン高速悪魔との死闘」は、ユニゾンの、
早弾きが壮絶だが、似ているうえに、さらなるスピードで、
指が追いつかずに、もつれるし、低音弦での早弾きだと、
ピックが弦に負けるのか、引っかかったり、音がかすれる。

別冊YG「100%イングヴェイ」に出ていた、ダンロップ製、
1.5ミリ厚のピックを、楽器屋を探し回り、見つけたので、
喜び勇んで、買ってきたら、余計に、弾きにくくなったが、
音の立ち上がりが似てきたので、慣れるよう練習に励む。

歌の部分では、コードを流すような、リフになって、早さも、
一段落なのだが、逆にリズム音痴が、顔を出してしまい、
どんどん走ってしまい、再度、早いリフに戻ったときには、
また、ついていけなくなり、ブレイク部分が全然合わない。

リフのスピードに追いつくよう、そこばかり繰り返していて、
左指は、つりそうになり、右手首は、腱鞘炎気味という、
ある意味、体力不足、筋力不足を痛感しつつ、結果的に、
肝心のギターソロは、時間不足で、中途半端な仕上がり。

イングヴェイ特有の、マイナースケールの早弾きが続き、
ある程度は、指癖で、弾けてしまうところもあるのだが、
必ずどこかで、1フレットずれて、調子っぱずれになるし、
ピッキングがガチガチだったり、空振りも、しばしば発生。

30年近くも、イングヴェイのギターソロを、真似したくて、
いまだに、その高嶺の足元で、うごめいているだけだが、
それでも、ギターが好きで、ずっと続けてきたのだから、
あきらめずに、これからも、早弾きの練習に明け暮れる。

イングヴェイ・マルムスティーンが、84年に出した初ソロ、
ライジング・フォース」から、ボーカル曲とは言いつつも、
ギターソロが長い、「ナウ・ユア・シップス・アー・バーンド
いつもながらの、歌なしで、ソロが危ない、やや完コピです。




クラシックのアダージョから始まるイングヴェイ「イカルスの夢」
イングヴェイ・マルムスティーンが、84年に出した、
ライジング・フォース」は、当時は、アナログLPで、
B面トップを飾る、「イカルスの夢・組曲 作品4」は、
タイトルからして、クラシックのような、壮大な楽曲。

冒頭、ハードロックの定番のような、派手なドラムに、
ジャカジャカと、かき鳴らすギター、ベースの喧騒が、
さっと引くと、静寂の中から、ストリングスが鳴り響き、
バイオリンのソロのように、美しくメロディーを奏でる。

まるで、交響楽や協奏曲のようで、それもそのはず、
クラシックの有名な、「アルビノーニのアダージョ」が、
モチーフというか、ほとんど原曲そのままの、メロを、
情感たっぷりに、オブリガードを交えつつ、弾ききる。

手持ちの、「ベスト・オブ・イングヴェイ」に載っている、
「ライジング・フォース」の2曲は、すでに演奏したが、
このアルバムは、全曲やりたいほど、気に入っていて、
何より、このアダージョ部分が、すごく弾きたくなった。

ギター譜はあるので、ドラムは、適当にエイトビートで、
ベースは、ルート音を弾き、シンセは、コードを流して、
オケを作ったが、アダージョのストリングスのところが、
違和感があり、ドラムもベースも、しょぼく感じてしまう。

困った時のAmazonではないが、中古バンドスコアを、
検索すると、定価2千円が、5千円近くもするのだが、
迷っている暇はないとクリックし、水曜日に届いたので、
最初からオケを作り直し、遅れ遅れだが、録音していく。

ストリングスの部分は、Cの和音に、ラの音があったり、
多少、対位法で動いていくが、基本は普通のコードで、
ギターで押さえる和音と、ピアノの和音の構成音の違い、
トップの音を考えれば、スコアを買うほどでもなかった。

肝心の演奏だが、イングヴェイは、アームで抑揚をつけ、
ビブラートや、一瞬の早弾きを交えつつ、歌い上げるが、
アームは音程が合わずに没り、ビブラートも中途半端、
早弾きもガチガチとなり、もう今から、再挑戦を誓う始末。

本人の演奏を参考にしようと、Youtubeを検索してみると、
新日本フィルと共演した映像があり、見入ってしまったが、
イングヴェイが、本当に嬉しそうに、ギターを弾いているし、
音色も見事ならば、神がかったような、早弾きもすごい。

何よりも、オーケストラや、観客も、すごく和やかな感じで、
イングヴェイ、良かったね、ずっと追い求めたクラシックの、
その演奏者に、親切にしてもらえたんだねと、ボロボロと、
泣けてきて、自分は、イングヴェイの大ファンだと再認識。

イングヴェイの初ソロアルバム「ライジングフォース」から、
クラシックの曲、「アルビノーニのアダージョ」も出てくる、
壮大な「イカルスの夢・組曲 作品4」のフルバージョン、
それだけに、ミスも多くなってしまった、やや完コピです。
 





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