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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
エリック・ジョンソンが間違いなく、レイ・ヴォーンに捧げた「SRV」
エリック・ジョンソンは、テキサス出身であり、
同郷のよしみというか、交流もあったことから、
夭逝した、スティービー・レイ・ヴォーンに捧げ、
その名もずばり、「S.R.V.」という曲を書いた。

インストだから、当然、レイ・ヴォーンを思わす、
歌詞もなくって、コード進行もブルースでなく、
いったい、どこがどうなんだと言いたくなるが、
エリック流に、解釈した演奏ということらしい。

しいて言えば、テーマの音色が、いつもよりは、
骨太な音で、(フロント・ピックアップを使用?)、
何より、スティーヴィーの兄、ジミー・ヴォーンを、
ゲストに迎えているから、間違いなく「SRV」。

考えてみれば、ビートルズに捧げる曲だから、
リッケンバッカーを、弾かなきゃいけないとか、
ジョン・レノンの声を、真似しなければとかは、
ないわけで、気持ちを込める、ということだろう。

押尾コータローの師匠の、中川イサトの曲に、
「マイケル」があって、当たり前ながら、これは、
マイケル・ジャクソンではなく、タッピング奏法の、
パイオニアだった、故マイケル・ヘッジスのこと。

この曲も、ヘッジスが得意とした、タッピングは、
まったく出てこないし、変則チューニングなのに、
ヘッジスが使った、数多いチューニングの中の、
どれにも当たらない、独自のものにしたようだ。

昔から、「誰々に捧ぐ」「I Remenber ~」と、
枚挙にいとまがないが、カバー曲でもなければ、
まして、完全コピーでもないわけだから、作者が、
しみじみと捧げていれば、良いということでしょう。

そんなエリック・ジョンソンの、「SRV」なのだが、
テーマ部は、独特のフォームのコードに加えて、
スライドや、プリングをまじえた、ノリも難しいし、
ゆったりしているだけに、ついつい走ってしまう。

最初のアドリブが、ジミー・ヴォーンのようだが、
ほとんど、この人の演奏は、聴いたことがなくって、
今回、Youtubeで聴いてみると、スティーブより、
かなり泥臭いブルースギターだが、わりと良い。

自分は、あまりブルースギターには、詳しくないが、
B・B・キングよりは、バディ・ガイに近い気がして、
それからすると、この「SRV」でのギターソロは、
普段に比べて、洗練されたようなソロに聴こえる。

エリックのソロは、いつもの甘く太い音で鳴って、
急速なペンタトニックで、流れるようなフレーズ、
人工的ハーモニクスでの、高音フレーズといった、
おなじみのフレーズを、随所に詰め込んでいる。

この小技、それぞれが、1~2小節程度なのだが、
どれもが難しくて、早弾きは、運指が特殊なので、
ついていけないし、ハーモニクスも、フレットのない、
マイクの上で弾くから、きれいな音が出にくくなる。

このところのパターンで、何度も録音しなおしたり、
練習も繰り返すが、情けないくらいに、失敗続きで、
遅れ遅れのブログ更新となっているし、それでも、
満足できる内容ではなくて、修練を積むしかない。

エリック・ジョンソンが、96年に発表した3枚目、
ヴィーナス・アイル」から、レイ・ヴォーンに捧げた、
S.R.V.」の、完コピには、程遠い演奏ですが、
毎週の更新を課しているので、アップしました。


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歌もののギターが格好良い、エリック・ジョンソン「デザート・ローズ」
エリック・ジョンソンのCDは、「未来への扉」と、
ヴィーナス・アイル」の2枚しか、持っていないが、
どちらも、インストと歌ものが、半々くらいの構成で、
ボーカルは、エリック・ジョンソン自身がとっている。

以前、ブログに書いたが、ギタリストのボーカルは、
お世辞にも、うまいとは言えない人が、数多くて、
特に日本人では、やめてほしい人だらけなのだが、
エリック・ジョンソンのボーカルは、すごく良い感じ。

さらに、エリックの作る歌ものは、メロディも良いし、
そこに絡む、バッキングや、オブリガードのギターが、
いかしているし、ギターソロも、すごく格好良いから、
歌ものもとばさずに、アルバム全体を通して聴ける。

未来への扉」に収録の、「デザート・ローズ」は、
ギターのリフから始まり、ベースやドラムが次第に、
加わっていくという、曲のアレンジも、見事だし、
エリックのハスキーな歌声が、曲にマッチしている。

何より、間奏のギターソロが、とにかく格好良くて、
ジェフ・ベックを思わせる、切り込むような早弾きで、
入ってくるところは、何度聴いても、ぞくぞくするし、
歌ものゆえの、「いよっ、待ってました」の感がある。

後半のソロは、フィードバックやアーミングを交えた、
ジミ・ヘンドリックスを思わせるような、フレーズで、
オーバードライブよりも、ファズの歪んだ音色で、
フェイザーをかけたり、ワウペダルまで使っている。

エリック・ジョンソンのことを、彼の本国アメリカでは、
ポスト・ヘンドリックス」と呼ぶと、何かで読んだが、
この曲の後半などは、ジミを意識しているのだろうし、
ダラス製のファズを愛用してるのも、その表れなのか。

また、エリックは、ロック、ブルースの常套句である、
ペンタトニック・スケールでの、早弾きを多用してして、
複雑なコード進行、スケールを使わずとも、新しい、
フレーズを生み出すのが、ジミの後継者という気も。

自分は、大学生の頃に、なまじジャズを習ったことで、
ペンタを初心者のフレーズだと、馬鹿にしていてたが、
ポジション・チェンジや、弦とびフレーズの音程差など、
ペンタの可能性、奥深さを、エリックにも教えられた。

自分の場合、昔からの、ペンタフレーズの指癖があり、
エリックの曲を弾いていても、早弾きでは、癖が出て、
完コピにならず、さらに、気合が入りすぎるというより、
あせって弾いてしまって、音もリズムもぐちゃぐちゃに。

アラン・ホールズワースの、レガートフレーズみたいな、
複雑さはないが、プリング・オフ、ハンマリング・オンで、
音をきれいにつなげていて、一つの弦で、2音弾くよう、
かなりフレットを上下する運指で、これがまた弾けない。

独特の太く甘い音色も、機材へのこだわりもそうだが、
ピッキングの要素も大きく、ジャズギタリストのように、
弦と平行にピックをあてたり、主にアップピッキングを、
使うことで、独特のニュアンスが出て、あの音となる。

自分も真似ようとしたのだが、ピックが弦に当たらずに、
空振りしたり、軽くなでるような軟弱ピッキングになり、
か細い音になったり、それじゃあと、逆に力を入れると、
鋭角的になりすぎ、ノイズばかりが大きくなったりする。

今回も、曲をいったんは仕上げて、アップしようとすると、
あまりに早弾きが雑なのが気になり、そうなってくると、
イントロのカッティングまでも、情けない、ひ弱な音色で、
リズムが合ってないのに気づき、また全部やり直した。

それにしたって、ほんの何日かで、急に上達しないから、
少しは聴けるレベル、というところで、妥協しておいて、
今後も練習を続け、エリックの演奏に近づきたいのだが、
このところ、選曲のレベルが高すぎ、限界かもしれない。

エリック・ジョンソンが90年に出した、セカンドアルバム、
未来への扉」から、エリック自身のボーカルもいかした、
デザート・ローズ」を、いつもながらの、歌は省略しつつ、
完コピとも、かけ離れてしまったものの、アップします。





シャッフルのリフが難しい、エリック・ジョンソンの「ライシャス」
エリック・ジョンソンの、90年発表の2nd、
未来への扉」は、歌ものも含めて、全部を、
弾きたいくらいだが、オケを作るのが面倒で、
ピアノがない、「ライシャス」を弾くことにした。

「ライシャス」が邦題だが、原題のスペルは、
「Righteous」で、ライチャス・ブラザーズを、
指している気もするが、実際のところは不明。

ドラムを打ち込み、ベースもさっさと弾いたが、
ギターになったら、最初のシャッフルのリフが、
いつものリズム音痴で、全然合わないうえに、
実際に出てくる音も、どうも感じが違っている。

バンドスコアや、TAB譜が間違えているのか、
エリック・ジョンソン本人の映像で、確認すると、
スコアでは、8フレットのFコードをメインにして、
リフを刻むのだが、実際には3フレで弾いてる。

コードの耳コピは苦手だから、音は楽譜どおり、
弾いてみるが、3フレットだと、ストレッチになり、
コードチェンジで、小指を、こまめに動かすので、
かなりきつくて、リズム音痴が、ますます悪化。

そこそこ弾けてきても、どうも和音の感じが違い、
再度映像で確認すると、ピックでコード全部を、
鳴らすのでなく、フィンガーピッキングを併用し、
さらに、1弦は、右手の小指を使い弾いている。

指弾きは、クラシックギターで、慣れているが、
右手の小指を使うなど、ほとんどなかったうえ、
ピックも握っているから、これまた練習がいる。

ただでさえ、シャッフルリズムにのれないのに、
左手の押さえ、右手のフィンガーピッキングと、
難関続きで、何度弾いても、ミストーンだらけで、
あまりにひどく、週末のブログ更新を伸ばした。

連休の3日間、しつこく、このリフを練習したが、
もともとのリズム音痴が、3日で治るわけもなく、
少しは、ましになったという程度で、妥協したが、
リズム音痴克服が、これからの何よりの課題。

渋谷河合楽器のギター教室では、4ビートとか、
シャッフルのバッキングのときは、1拍の頭だけ、
または小節の頭だけ弾いて、音を伸ばす時でも、
裏拍のノリが感じられるよう弾け、と教えられた。

自分が、きちんと裏拍で、ビートをとれていれば、
おのずと、そのノリが、頭だけ刻んだリズムにも、
反映すると言われ、しつこく練習させられたのに、
30年たった今でも、まったく身についていない。

エリック特有の音作りにしても、どこかのブログで、
「太く甘い音」と、「こもった音」は違うと書いてあり、
単なるモコモコ音にならないよう、イコライザーを、
いじるのだが、逆にエッジがききすぎて、難しい。

課題が多すぎるが、週末は何の予定もないから、
単純計算で、平日の通勤・出勤の約11時間が、
ギター練習に回せるわけで、実際に、どれだけを、
練習にさけるかが、うまくなれるかの分かれ目。

そうは言いながら、平日にしても、よくて1・2時間、
この連休も、3時間くらいしか、集中できてなくて、
言っていることと、やっていることは、大違いで、
みなさんに感心いただくほど、できていない状況。

エリック・ジョンソンの2枚目、「未来への扉」から、
基本ギタートリオ演奏による、シャッフルナンバー、
ライシャス」の、リズムが危ない、やや完コピです。






9月14日頃から、自分のPCでは、FC2に貼りつけたYoutube画像が、
他の方たちのブログも含めて、真っ黒に表示される現象が生じています。

IE、フラッシュプレイヤー、マカフィーなどの相性だったり、設定なのか、
ファイヤーフォックスや、スマホでは普通に表示され、再生もできます。

同様の現象が生じている場合は、Youtubeで、GuitarMagician246を、
検索して、これらの演奏を聞いていただけると、ありがたいです。


今年も、ギターマガジンコンテストは、落第でした
夏に応募した、ギターマガジンコンテストの、
第一次審査は、今月号の誌上で、発表されて、
残念ながら、今年も、自分の名前はなかった。

8月中旬の締め切りだったから、来月あたり、
結果発表だと思っていたが、いち早く結果を、
ブログ記事にされた方がいて、もう発表かあ、
ずいぶん、あっさりと決めるんだという感想。

仕事の帰りに、本屋で立ち読みをしたのだが、
何だか、作家を目指し、新人賞に応募しては、
発表の日を待ち焦がれ、何度となく落胆する、
万年文学青年みたいで、少し嫌な気分にも。

審査員というか、編集部員の感想が出ていて、
「リズムがしっかり」「ギターを歌わせ」との、
審査基準を強調していて、それを言われたら、
自分の場合、どっちも落第点だと、がっかり。

それこそ、のど自慢の、「カーン」ではないが、
最初の数小節で、「何、このリズム音痴」と、
再生ストップされて、最後まで聴いてなどは、
くれなかったんじゃないかと、自分でも思う。

コンテストのためだけに、毎日、ギター練習を、
しているんじゃないが、自分でもわかる欠点は、
直すに、こしたことはなく、これからの1年間は、
スケール練習より、リズム練習を主体にしよう。

そんなことを思いながら、今日アップする曲を、
聴きかえしたら、あまりにリズムがひどくって、
このままブログ更新したら、何の反省もなしに、
リズム音痴まっしぐらになると、冷や汗もの。

連休の3日間で、リズム音痴が治るわけなど、
ないのだが、もう少し、ノリが良くなるようにと、
オケに合わせて、カッティング練習をしてから、
ギタートラックは、全部録音し直すことにする。

こんな言い訳を書いて、演奏の更新を延ばし、
変なサボり癖がつかないように、連休中には、
並行して、次週の曲にも、取り組むようにして、
更新ペースを保つよう、自分に言い聞かせる。

今年も、ギターマガジンコンテストは、一次も、
突破できない、お粗末な結果となりましたが、
応援いただいた、ブログ仲間に感謝してます。


エリック・ジョンソンが、ウエスに捧げた(?)「イースト・ウエス」
エリック・ジョンソンに限らず、タイトルに、
人名を入れた曲は数多いが、誰々に捧ぐ、
といった表記がないと、いったい、どこの、
誰のことなんだと、首をひねることも多い。

エリック・ジョンソンの「未来への扉」での、
アコギソロの「ソング・フォー・ジョージ」や、
カントリーっぽい「スティーブズ・ブギー」は、
どのジョージで、どこのスティーブなんだか。

ジョージだったら、ハリソン、ベンソンとか、
マイケルもありえるし、スティーブにしても、
レイ・ヴォーン、モーズとか、もしかすると、
単なる幼なじみとか、家族のことだったり。

イースト・ウエス」は、東西のウエストを、
「ウエス」ともじって、オクターブ奏法による、
テーマとなれば、まず間違いなく、ジャズの、
ウエス・モンゴメリーを意識した曲といえる。

基本的に、ギター・トリオの演奏だが、時折、
ヴィブラフォンや、オルガンの伴奏が入って、
ウエスが、ミルト・ジャクソンジミー・スミスと、
共演したことを、意識しているのかもしれない。

後半で聴こえる、スライド・ギターというよりは、
カントリー風のスチール・ギターも、ウエスと、
何か因縁があるのか、単に得意だったのか、
出身がテキサスだからなのか、まったく不明。

この曲は、早弾きや、テクの派手さはないが、
オクターブ奏法や、ハーモニクス奏法などが、
効果的に使われ、いわゆるハイテクギターの、
レベルでなくても、自分には、けっこう厳しい。

通常のハーモニクス奏法は、開放弦で、5、7、
12フレットを、軽く押さえて、倍音を鳴らすが、
左手のポジションから、12フレット上の位置を、
右手で触れるのが、人工的ハーモニクス奏法。

エリックが、教則DVDの中で、ハーモニクスの、
やり方をいくつも紹介していて、親指の付け根で、
ハーモニクスポイントを押さえる、人差し指で叩く、
コードで鳴らすよう、指全体ではたく、などある。

クラシックギターでも使われる、人工的・技巧的
ハーモニクスも解説しているが、その模範演奏で、
この「イースト・ウエス」のフレーズを弾いている。

憧れのハイテクギター、タッピングも大変だが、
こうした、昔からのテクニックも、マスターできず、
先は長いのだが、とにかく、いろいろと弾けば、
まあ上達できるんじゃないかと、わりと楽観的。

エリック・ジョンソンが、90年に発表した2枚目、
未来への扉」から、アルバムのラストを飾る曲、
ウエス・モンゴメリーに捧げた「イースト・ウエス」を、
音作りしつつ、いつもながらの、やや完コピです。






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