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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ギターマガジンのビンテージスコアは、思い出だらけ
リットーの雑誌「ギターマガジン」は、
80年の創刊から約10年、毎号購入。

一時期、毎月買う音楽雑誌は、プレイヤー
ロッキンFヤングギターに、ジャズライフ
気に入った内容だけ買ったのは、現代ギター
ギターミュージックアドリブ等でした。

当然、置き場所に困り、10年ほど前に、
めぼしい楽譜のある号だけ残して、処分。

それも、古本屋やブックオフとかではなく、
リサイクルの古紙回収で、ごみ同様の扱い。

今回、またギターを弾くようになると、
処分した雑誌類が、くやまれること。

スクラップブックにするのは、手間だが、
楽譜だけでも、全部切り抜けばよかった。

せめて、あと1年、処分を延ばしていれば、
購入したスキャナーで、取り込めたのに…。

後悔は尽きないが、考えていても仕方ない。

ギターマガジンが、読者のアンケートを元に、
昔の楽譜を復刻すると、数年前に知った時は、
横目に見ていたが、今回、そのことを思い出す。

復刻!ビンテージ・ギター・スコア40選」で、
楽譜以上に、ギターマガジンの歴代表紙写真と、
掲載スコアの一覧が出ているのが、嬉しくなる。

カタログや、データベースが好きな自分には、
うってうけの内容で、表紙の写真を見ると、
いろいろ思い出して、懐かしくなってくる。

何年か前に、現代ギターでも、創刊号からの、
掲載楽譜一覧が付録になった号を、購入した。

ヤングギターにも、インタビューなど中心に、
過去の記事を編集した別冊が、いくつかある。

過去を振り返るばかりでは、いけないのだが、
資産として持ち続けることも、やはり大切で、
同じような人が多いから、復刻するのでしょう。


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「11月のある日に」は、何とか11月にアップ
このところ、MTRにかかりきりで、
週末は、ドラムの打ち込みや、録音で、
週1ペースの曲のアップが目標。

ところが、ベースが覚えられないし、
ピアノは、弾けない部分だらけで、
カラオケの作成が、難航している。

クラシックギターアコギならば、
1本で弾けるからと、取り出すが、
こっちは、基礎練習がネックとなる。

それで、簡単な曲はないかと、楽譜を、
見ていたら、「11月のある日」があり、
この曲は、昔から弾けないままだが、
そういや、今は11月だなあと思いつく。

たぶん、同じことを考えるギタリストは、
たくさんいるのでしょうが、この曲は、
11月のうちに、アップしようと、特訓。

レオ・ブローウェルの作曲にしては、
アルペジオ中心の初級向けの曲だが、
ジャズのテンションコードがあったり、
ストレッチが難しい部分も出てくる。

この曲を最初に聴いたのは、’03年に、
クラシックギターのしらべ」に収録され、
単純だが、叙情的なメロディに魅かれた。

当時、練習していたら、子供たちから、
サヴァイヴの曲みたい」と言われた。

NHKのアニメで、羽毛田丈史が作曲し、
ヒーリングのようなBGMだったが、
アニメ音楽にも、捨てがたい曲は多い。

その後、大萩康司の演奏を聴いたり、
ヤマハ「本気でクラシックギター」や、
現代ギター「名曲てんこもり」などの、
付録CDの模範演奏も、いくつか聴いた。

リズムの取り方というか、歌わせ方が、
それぞれ違っていて、後半のサビなど、
すごく早いテンポにしたり、個性が出る。

自分も、感情移入するほどではないが、
緩急をつけたら、余計下手に聴こえる。

完全に弾けてからの、ルバートでないから、
難しいところで、ゆっくりにしていたり、
リズムが走ってしまったり、悪癖が出る。

淡々と、リズムどおりに弾き直したが、
それでも、リズム音痴だから、いやでも、
リタルダンドやら、休符になったりする。

自分の場合、単音ばかりの練習曲でも、
ノーミスで、通して演奏するのは困難で、
注意力散漫の、うっかりミスもあるが、
やはりクラシックの基礎ができてない。

先日のアルハンブラでも同様ですが、
繰り返しを省略して、短い演奏にして、
指がもつれる前に、終わらせています。



UKの「詩的な」ギターソロって、ほめ言葉?
高3の78年、早弾きに夢中になると、
アラン・ホールズワースも聴き始める。

トニー・ウィリアムスのLPが最初で、
気に入って、他の参加アルバムも探す。

FMで流れた、延々と続くギターソロ、
誰か知らないまま、慌てて録音したが、
ソフトマシーン「収束」からの1曲。

ホールズワースが参加していると知り、
公園通りディスクユニオンで買う。

ディスクユニオンは、その頃からだろうか、
ホールズワースに、やたら力を入れていて、
輸入盤を、自己のレーベルで再発もした。

ゴードン・ベックのピアノとのデュオ、
ゴングジャン・リュック・ポンティと、
コーナーにあったLPを、集めていった。

けれど、ジョン・ウェットンと組んだ、
いわゆるスーパーグループのUKは、
長い間、聴かずにスルーしていた。

友人や、雑誌からの情報を、自分勝手に
解釈して、聴くほどではないと思った。

家に遊びに来た、ギター好きの友人に、
「この人、知ってる?」と、得意気に、
トニーウィリアムスの曲を聞かせると、
UKのLPは持っているけど、こんなに
すごいギタリストとは思わなかった」と言う。

別の友人は、プログレファンでもないのに、
UKの来日公演に行ったと、興奮して、
自分の部屋に、ポスターまで貼っていた。

「ホールズワースが抜けて、ライブでは、
ギターなしで、レコードどうり演奏できた?」
エディ・ジョブソンがいるし、もともと
UKにはギターなんか、必要なかったよ」

こんな話を、友人たちから聞いていたら、
雑誌「ジャズ批評」にも、気になる記事。

ジャズギター特集号で、ホールズワースは、
8ページにも渡って、紹介されていた。

UKのファースト「憂国の四士」は
「まとまった詩的なソロ」と書かれていて、
他にほめようがないんだ、と一人で納得。

ホールズワースは脱退したのだから、
やはり演奏は、よくないのだろうと、
勝手に思い込み、借りることもせず。

考えてみれば、あれだけソロを弾いた
ソフトマシーンでさえ、脱退していた。

何がきっかけだったのか、覚えてないが、
ラジオでも聴かないまま、LPを買った。

1曲目の「イン・ザ・デッド・オブ・ナイト」から、
変拍子の格好良いリフで、とりこになる。

ジョン・ウェットンのボーカルも素晴らしく、
何より曲が気に入ったし、プログレらしく、
組曲のような、A面の構成も良かった。

ホールズワースには、申し訳ないが、
本人も不本意だという、初ソロLPに比べ、
作曲能力や、アレンジが大違いだった。

ギターソロは、ゆったりしたフレーズだが、
次第にもりあがって、待望の早弾きとなる。

ギターソロは、難解なフレーズが多いので、
エディ・ジョブソンが、編集したらしい。

聴きやすく、まとまったソロに仕上がるが、
海賊盤の弾きまくりも良くて、是非はどうか。

手のひらを返したように、UKが気に入り、
ホールズワースが参加していないのに、
2枚目や、来日ライブ盤まで買ってくる。

これは、買わなくてもよかった気分で、
同じく、ホールズワースが抜けたあとの、
ブラフォード「トルネード」も後悔した。

1枚目は、その後も愛聴盤となって、
CDで買い直した、数少ないLPです。




クラシックギターで弾ける曲は、原点回帰というより、停滞中
このところ、「超絶養成ギプス」など、
教則本を中心に、楽譜を買っていたが、
いつのまにか、「積ん読」状態になる。

昔から、クラシックギターの楽譜も、
弾けるようになりたいと、買ってみては、
いつのまにか、ただのコレクション。

村治香織が、TVCMで演奏した、
サンバースト」「タンゴアンスカイ」は、
古典中心のクラシックギターのなかで、
比較的、最近の曲と呼べるレパートリー。

木村大が献呈された「ムーンタン」は、
マイケルヘッジスを意識したであろう、
タッピングを駆使して、難易度が高い。

渡された木村は、新しいテクニックに、
それこそ、ホテルに缶詰になるくらい、
必死で取り組んで、ものにしたらしい。

リベルタンゴ」なども、最後のあたりで、
チョッパーベースのような演奏をする。

こういうのが、気に入って、楽譜を買うが、
なにげなく、ギターにさわって奏でるのは、
アルハンブラなど、タルレガソルの作品。

昔ながらの曲で、自分も年をとったものだ、
若いもんの曲には、ついていけないわい、
なんて台詞が出てきそうな気配が漂うほど。

よくよく考えると、これらの曲は、70年代
中学時代に見た「NHKギターをひこう」で、
荘村清志が、演奏していた曲ばかりだ。

自分のクラシックギターの原点、
無意識に、そこへ回帰しているのか、
それとも、単なるノスタルジアか、
あるいは、技術面も含めて、昔から
進歩がとまったままになっているのか。

たまに、たちどまって振り返るもよし、
少しずつでも、新しいものを追い求め、
技術面もレパートリーも増やしていきたい、
意欲だけは、持ち続けているのですが…。


友人がクラシックギターで、弾いていたフォーカス
高1の頃、家に遊びに来た友人は、
クラシックギター教室に通っていて、
楽譜なんかも、初見で弾いていた。

ヤマハのギターコピー集を見ていて、
「このグループ好きなんだよね」と、
フォーカスの「シルビア」という曲を、
もろにクラシックスタイルで、演奏。

フォーカスは、プログレ系のバンドだ、
くらいの知識しかなかった自分は、
プログレというより、クラシックなのかと、
勝手に思い込み、LPには手を出さず。

高3になり、イエスなどを聴いたりして、
フォーカスにまた、興味がわいてくる。

ヤン・アッカーマンのギターがすごいと、
雑誌に書かれていて、持っている曲集に
出ている「悪魔の呪文」「シルビア」は、
代表曲らしいので、LPを買ってくる。

ライブ盤「アット・ザ・レインボー」は、
冒頭から、レスポールが良い音していて、
叙情的なフレーズや、早弾きもあって、
一気に、お気に入りのバンドとなった。

「悪魔の呪文」の早いアドリブソロは、
早さが追いつかない以上に、指使いが
うまくわからず、全然歯が立たなかった。

ベックの「スキャッターブレイン」が、
そこそこ弾けるようになってきたのに、
やはりクラシックの素養が必要なのか。

シルビア」は、イントロのカッテングも、
けっこう難しくて、リズム音痴ながらも、
手首のスナップを効かせ、必死で練習した。

のちに、16ビートのバッキングをするとき、
ここで練習したのが、どれだけ役立ったか。

ただ、ギターはすごく気に入ったのだが、
ヨーデルのようなボーカルが、なじめず、
スタジオ盤まで買うことはしなかった。

フォーカスに限らず、ベスト盤がわりに、
ライブ盤を買ったバンドも、多かった。

ライブこそ、ギターの実力が発揮されるし、
選曲もヒット中心だと、思い込んでいた。

最近、図書館で、ベスト盤のCDを借りたが、
ライブで演奏していた曲は、当然ながら、
スタジオよりも、迫力あるし、ソロも格好良い。

ただ、組曲「イラプション」の「トミー」は、
ライブ盤で演奏したのか、あまり印象がなく、
このスタジオテイクの泣きのギターが、良い。

ゲイリー・ムーアに弾かせたいくらいの曲で、
クロスウィンドや、安藤ひろまさのソロ曲の、
泣きのギター曲は、ベック「哀しみ~」より、
フォーカスの影響が大きいと、勝手に解釈。

何より、ギターがすごく良い音をしていて、
昔は、レスポールの名演が、たくさんあった、
最近はなあと、年寄りじみた感想となります。






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