FC2ブログ
僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズがカバー演奏した最後の曲「ディジー・ミス・リジー」
また、こうして、ジョンとお別れした日を迎えることになり、
あの時、20歳を目前にしていた自分が、いつのまにか
ジョンの享年の40歳をはるかに超え、あと2年もしたら、
還暦、定年退職を迎えるという、長い長い月日がたった。

ブログ仲間のマサジョンさんや、AKISSHさんの記事で、
ビートルズが存在しないパラレルワールドにスリップして、
彼らの曲を主人公が歌ったら大絶賛されるストーリーの、
映画「イエスタデイ」が紹介されていて、絶賛公開中とか。

マサジョンさんによれば、78歳のジョンが登場するそうで、
ビートルズがいない世界では、狂信的なファンもいなくて、
事件も起きず生きているという設定なのか、それにしても、
本来なら、ジョンは生き続けて音楽を続けていただろうに。

人としてどうかと非難されたり、炎上しかねない発言だが、
ジョンのファンが集まり、あの犯人を1人1発ずつ殴っても、
罰が当たらないだろうし、イベント参加費をチャリティーに、
寄付し、世界平和に貢献すれば、ジョンも報われないか。

もちろん、ヨーコによれば、ジョンは崇高な平和主義者だし、
若い頃は喧嘩っ早かったにしても、暴力否定の聖人君子、
浅はかな自分の考えは、憎しみの連鎖を生むだけと却下、
だけど、今でもあの日を思い出すと、何ともやりきれない。

自己満足にすぎないが、せめてジョンの曲でも歌うことで、
今年も哀悼の意を表しようかと思いつつ、この数週間ほど、
まともに声が出ない状態で、声の回復の様子を見ながら、
どの曲を演奏しようかなと、CDを聴いたり、楽譜を眺めた。

後期の曲では、オケを作るのが難しくて、実際に何曲もが、
バンドスコアにない部分の耳コピができず、挫折していて、
ここは前期の曲の方が良く、ただそうなると、ジョンの曲は、
かなり演奏してしまっているので、おのずと曲は絞られる。

声がかすれているから、ジョン自身も風邪気味で発熱して、
のど飴をなめながら、最後の絶叫とばかりに夜中に歌った、
「ツイスト&シャウト」がぴったりだが、もうやっているので、
それに匹敵する、しゃがれ声の「ディジー・ミス・リジー」に。

「デイジー・ミス・リジー」は、LP「ヘルプ」のB面最後の曲、
このアルバムは、「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と同様にA面が、
映画のサントラで、B面は映画とは無関係だが、長いこと、
「ディジー~」も映画のエンディングの曲だと思っていた。

週末の昼間に、「ヘルプ」が日本語吹き替えで放送され、
テレビからテープに録音して、すり切れるほど聴いたが、
その際に、エンディングのクレジットロールで流れたのが、
「ディジー・ミス・リジー」で、映画館もそうだと勘違いした。

新宿武蔵野館のビートルズ映画大会や、シネクラブでの、
上映で、何度か字幕版を見ていたのだから、ラストでは、
オーケストラの曲が流れるのを、何度も聴いたはずだが、
つい先日、DVDを見ていて気づき、本当にびっくりした。

「ディジー・ミス・リジー」の録音は、映画用の曲の大半を、
2月に終え、さらにタイトル曲「ヘルプ」も録音した1ヶ月後、
書下ろしの新曲でなく、カバー曲として「バッド・ボーイ」と、
1日で録音し、結果的にカバー曲の録音は、これが最後。

もうビートルズにとって、アマ時代のように他人の楽曲を、
レパートリー不足を埋めるよう演奏する必要性もなくなり、
音楽的にも、もうオリジナル曲は別次元に到達していて、
「バッドボーイ」は収録されずに、企画盤で日の目を見る。

「レコーディング・セッション」によれば、まず「ディジー~」、
テイク2をOKにすると、「バッドボーイ」をテイク4までやり、
再度、「ディジー」をテイク7までやり直したので、実質的に、
「ディジー」がビートルズがカバーした最後の録音となった。

「ビートルズ全曲バイブル」によれば、4トラックの録音で、
1トラックはリズムギター、ベース、ドラムで左チャンネル、
2トラにはリードギターで右チャン、3トラが歌でセンター、
4トラに、リードギター、オルガン、カウベルをセンターに。

ダビングは、オルガンがジョン、「アイム・ダウン」のように、
グリッサンドや3連フレーズをぶち込み、カウベルはリンゴ、
ジョージはリードギターで、歌をダブルトラックにするように、
ユニゾンで最初のフレーズをなぞるが、かなりずれている。

イントロや間奏、歌のバックで、ほとんど同じフレーズだが、
歌の時は、メロディに1小節遅れてフレーズを繰り返すので、
そこを間違えて、2番で片方が遅れて弾いたり、弾き始めも、
チョーキングが2回と3回とのバラバラで、左右でもずれたり。

こんな演奏をするから、ジェフ・ベックやジミー・ペイジから、
「冗談で弾いているのかと思った。」や、「かわいそうだから、
代わりに弾いてやろうかと思った。」などと、言われるわけで、
見事なリードも弾けるのだから、どうしてOKにしたのか謎。

ダビングの際に、ポールも鍵盤楽器のピアネットを弾いたと、
一部のマニア本には書いてあるが、オルガンの音にしても、
モコモコして聴き取れなくて、さらに重ねているかは不明で、
ただ、ダビング時に1人暇にしている性格とも思えないが。

この曲は、アマ時代から演奏していたというのが定説だが、
デッカ・オーディション・テープやハンブルグのライブ盤には、
収録されていないので、どのくらい、やったことがあるのか、
3人はともかく、ジョージは久しぶりで、ど忘れしていたか。

この後、LPに収録した関係から、ライブで披露したようで、
「ライブ・アット・BBC」に入っていて、ジョージのギターは、
多少心もとないが、スタジオ盤よりはましで、録音の際は、
思い出しながら弾いていたら、「はい、終了」となったのか。

ジョンは、ビートルズ脱退を意識して、カナダのトロントで、
初のソロライブを敢行し、この曲も演奏するが、ギターは、
ジョージの親友でもあるエリック・クラプトンが弾いたから、
その差は歴然で、歪んだ音のレスポールで見事な演奏。

ジョージは、ジョンのソロアルバムには参加しているのに、
このライブは断ったそうで、ジョンと不仲というのではなく、
もうライブは嫌だったのか、ゲット・バック・セッションでも、
コンサートの計画は、ジョージ1人が反対して没になった。

ジョンの追悼のつもりで、ビートルズとしての最後のカバー、
「ディジー・ミス・リジー」は、ジョージのミスはあったものの、
ロックンローラー、ジョンの面目躍如の絶叫の雄たけびで、
自分が歌うには、声が出ないままの、無理やりアップです。





スポンサーサイト





今年最初の曲は初日の出にこじつけて「ヒヤ・カムズ・ザ・サン」
謹賀新年

あけましておめでとうざいます。
今年も、このブログをよろしくお願いいたします。


ブログは週末更新を目標にしているので、今年最初の週末は、
1月6日となってしまい、関東での松の内が明けるぎりぎりだし、
年賀状の切手代も、この週末を過ぎると10円値上がりという、
年始の挨拶としては遅いうえに、夜中近くの押せ押せの状態。

今年も、ブログの週末更新を何とか続けたいし、少しくらいは、
早めの時間に切り上げたいが、どうもお尻から逆算してしまい、
日曜に多少オケを作ると、平日はのんびりしてしまい、金曜に、
あせってギターを練習、土曜日の夜までかかり曲を仕上げる。

ブログ記事については、その週に取り組んでいる曲について、
通勤中にスマホにメモ書きして、それは半分は満員電車内で、
両手を上に出して入力するアピールで、痴漢冤罪防止が目的、
そのメモを元に、土曜の夜中近くになると、文章を整えている。

夏休みの宿題を最終日に集中したり、中間・期末テストの時は、
翌日のテストの時間割から逆算し、科目に優先順位をつけては、
一夜漬けでやっていた中学時代からの癖が、今でも変わらずに、
付け焼刃の更新ばかりになりますが、どうぞお付き合いください。

年の初めの1曲というのは、クリスマスや年末の最後の曲と同様、
だんだんネタも尽きてきて、こじつけばかりになっていて、今年は、
「初日の出とかけまして~」という程の、謎かけレベルではないが、
ビートルズ、それもジョージの名曲「ヒヤ・カムズ・ザ・サン」にする。

歌詞を見れば明らかだが、「長い冬だったが、陽が射してきた。」、
「氷も溶け始めている。」と、春の訪れを歌ったもので、これからが、
冬も本番、本格的な寒波到来、冬将軍が訪れる時期にあっては、
場違いなのも承知の上で、新春だし、初日の出だしと、こじつける。

この曲自体、実は以前に演奏していて、まだ、ビートルズも含めて、
自分の下手くそな歌はNGだと分別があった頃、クラシックギターに、
編曲されたものを弾いたり、「ひき語りビートルズ」のアコギ伴奏に、
ガットギターでメロディという二重奏をやったが、今回はフルバンド。

愛用のビートルズ全曲バンドスコアを頼りに、メインとなるアコギに、
ベース、ドラムのベーシックトラックに、本人たちのダビングと同様、
コーラスと手拍子に、追加のアコギとエレキギター、オーケストラや、
当時の最新機材、ムーグシンセサイザーによる対旋律をダビング。

ビートルズは、コンサートを中止、レコーディングバンドとなってから、
ライブを意識せず、オーケストラやホーンセクションなど活用するが、
メロトロンやシンセの最新機材の導入も積極的で、半ば遊び半分に、
スタジオにあるものはいじっては、それなりの音に作り上げてしまう。

ムーグは、ジョージが手に入れると、あれこれ試しに鳴らしたようで、
それだけをアルバムにした、前衛音楽っぽい「電子音楽の世界」を、
ソロ作として発表していて、その成果というか、「アビー・ロード」では、
かなりまともに、メロディや効果音として、ムーグを使いこなしている。

ところで、自分はずっとムーグと呼んでいたら、今ではモーグの方が、
一般的な名称で、考案者本人の名前ということもあり、正しい発音に、
改めたそうだが、人名や呼称が、いつのまにか変わることは多すぎて、
ジャン・レノは、ジョン・レノンの正しい発音だと言われても納得しそう。

そのムーグの音は、メロトロンがサンプリング音源だったのに比べると、
いかにも電子音楽、シンセといった音で、初期のゲーム音楽にも多い、
特有の音色なのだが、自分のギターシンセは、ピアノやストリングスの、
リアル音源は多いが、こうした作り物の音は少なくて似せられなかった。

リアル音源を組み合わせて、エフェクト加工して、波形をいじっていくと、
それっぽい音になるのか、ビートルズに限らず、今後予定している曲、
プログレにしても、フュージョンにしても、ムーグはよく使われてるので、
少し時間をかけて、ギターシンセの音作りにも取り組めればよいと思う。

日経「全曲バイブル」には、ムーグ以外に、ハーモニウム、リコーダーと、
使用楽器が書いてあるが、どのフレーズがムーグでなく、生楽器なのか、
オーケストラもストリングス系だけと思ったら、フルート、クラリネットまで、
総勢17名だそうで、とりあえず、スコアの4声パートはストリングス音色。

「ヒヤ・カムズ・ザ・サン」は、それまで作詞作曲するのが少ないうえに、
傾倒したインド音楽ばかりやっていたジョージが、ホワイトアルバムで、
「ホワイル・マイ・ギター~」を作って、才能の片鱗を見せたのに続いて、
一気に開花したかのように、「サムシング」と共に2大名曲を上梓した。

「ホワイル・マイ~」のリードを任せた、親友のエリック・クラプトンの家に、
遊びに行っていた時に、庭で日向ぼっこしながら、ギターを弾いていて、
「ヒヤ・カムズ~」を作ったそうで、アップルの経営という仕事に疲れはて、
やっとのんびりできたという気分だから、曲調も明るくなっている模様。

中学時代から愛用している「ひき語りビートルズ」には、ほぼ完コピで、
7フレットにカポタストを付けて、Dのコードを中心に展開するのが載り、
昔からの得意なつもりでいたが、イントロ一つとっても、実際は複雑で、
低音弦と高音弦を交互にかき鳴らすのではなく、単音や和音が混じる。

きらびやかな高音と、ずっしりとボトムを支える低音とを響かせるようで、
5・6弦はミュート気味に音をコントロールしつつ、ピックのこすれる音が、
すごくリズミカルにアクセントを添えていて、この再現はかなり難しくて、
使用するギターや録音環境もあるのだろうが、何年弾いても似てこない。

ジョージが日本公演で弾いた「恋をするなら」は、12弦ギター使用だが、
これも7フレのカポタストで、Dコード中心なので、どっちを弾いていても、
途中でわからなくなって、別の曲になったり、アクセントを間違えてしまい、
ジョージ本人の曲だからパクリも何もないが、ちょっと似すぎている気も。

エレキギターは、レスリースピーカーを通したような音で、アコギで弾く、
3拍フレーズの部分をユニゾンに弾くくらいだが、YouTubeを見ていると、
幻のギターソロという音源があって、残されたマルチトラックテープから、
ミキシングでカットされたジョージのリードギターの音が聴こえたそうだ。

ビートルズは著作権に厳しいので、すぐに音源は消されてしまうらしくて、
発見したテープを聴くジョージの息子、ダーニ・ハリスンとマーティンとの、
映像に別の音をかぶせたり、違う映像に、幻のギターソロの載せたりと、
いろいろ工夫してくれて、何とかそれでジョージのアドリブソロを聴けた。

途中の変拍子を繰り返す部分でリードギターを弾いていて、この部分が、
しつこいくらいに繰り返すのは、アドリブを想定していたからかもしれず、
結果的には、ムーグの音色を次々に変えながら、1オクターブずつ上げ、
アコギと同じフレーズを弾いたのは、シンセの方が楽しかったのだろうか。

ジョージの曲というと、ポールが張り切ってベースをやたら弾くというのが、
定番になっていて、同じLP「アビー・ロード」収録の「サムシング」なんかは、
ものすごく動き回るベースラインだが、「ヒア・カムズ~」はルート音メインで、
八分音符を刻むシンプルなベースで、変拍子部分でも、遊んだりはしない。

何でも、ベースも含めて、ポールがいろいろな編曲のアイデアを出したら、
ジョージが却下したそうで、もうポールの好きにさせないという意地に加え、
もともとが、ギターの弾き語りで成立する曲で、そうそう凝る必要はなくて、
バングラデシュでは、ジョージとピート・ハムのギター2台のみで演奏した。

途中の変拍子部分、バンドスコアでは、2/4拍子、3/8拍子が3回、5/8拍子、
4/4拍子の繰り返しで、足していくと、3小節と1拍になり、「ひき語り~」では、
2小節と5/4拍子の記譜で、フレーズをわかりやすく表示するか、リズムが、
続いていくのを重視するかの違いだろうが、どちらにしても覚えないと無理。

一番苦労したのはドラム入力で、よくリンゴは変拍子を平気で叩けると感心、
ジョンが作った「グッド・モーニング~」も、5拍子になったりシャッフルになり、
それを難なく叩くのだから、やはりリンゴはビートルズにふさわしいドラマー、
プログレやジャズの技巧派には劣るとしても、その曲も叩けそうな気がする。

この曲はジョンが交通事故で参加していないそうで、「レット・イット・ビー」でも、
ジョン抜きの曲はあるし、「ホワイトアルバム」以降に目立った1人でやったり、
一部のメンバーだけで録音するのは、ゲットバック・セッションでも元に戻せず、
最後のアルバムだと再集結し、力を出しきった「アビー・ロード」もそうだった。

今年最初の演奏となる「ヒヤ・カムズ・ザ・サン」は、得意な(?)ジョンでなく、
ハモリもポールの高音だし、ジョージも意外とハモリの高音を出せるだけに、
コーラス部分が厳しいうえに、ムーグの音色も今一歩で、イントロのアコギも、
ニュアンスが出ず、こいつぁ春から縁起が悪いわいと反省しつつアップです。







原点に戻れず、なるようになれとあきらめた「レット・イット・ビー」
年末の最後には何を演奏するか、毎年、いろいろと考えてはみるが、
新年の演奏も同様で、行事にまつわるものや季節感のあるものとは、
言いながらも、けっこうこじつけも多くて、とりあえず、ビートルズから、
何かしら、それっぽい曲をと、「レット・イット・ビー」はどうかと思いつく。

ビリー・プレストンのオルガンは、何となく教会音楽のように聴こえるし、
ポールはゴスペルを意識して、この曲を作ったなんて話もあったから、
それこそ、教会の讃美歌、クリスマスシーズンや新年のミサとかでも、
流れてきそうな曲じゃないかと、思いきりのこじつけで、この曲に決定。

愛用のバンドスコアは、何とコーラスパートが、まったく載っていなくて、
こんな時は、いつもお世話になるYouTubeのビートルズの達人による、
「ビートルズ・ヴォーカル・ハーモニー」があるさと、さっそく訪問すると、
3声のハモリを解説していて、ジョンとジョージの2声じゃないのか?

映画の「レット・イット・ビー」の演奏場面で、ジョンとジョージがハモって、
ジョンは口をとんがらせながら歌い、ジョージは音程を確かめるように、
耳をふさいだりしていて、その2人のハーモニーだとずっと信じていたら、
レコードでは、ポール、ジョージに何とリンダのハモリに差し替えたとか。

そのうえ、ベースもジョンが映画で弾いていた6弦ベースの音をカットし、
ポールがやり直しているそうで、ジョンのハモリもベースも消されていて、
それって許されることなのか、ジョージのリードギターも含むダビングは、
ジョン不在で行われたそうで、もうジョンは事実上脱退していたことに。

よくフィル・スペクターが、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」に、
オーケストラや女声コーラスをダビングしてしまい、ダビングなしで行く、
原点に戻ろうという、、ゲットバック・セッションの意図を台無しにしたと、
非難されるが、「レット・イット・ビー」のリンダのコーラスは許されるのか。

それに、シングルのジョージ・マーティン編曲でも、ビートルズの演奏に、
ブラスセクションやチェロが追加されていて、このダビングはOKなのか、
LPバージョンとシングルバージョンの比較で、マーティンのダビングは、
ビートルズを理解しているとビートルズ本にあり、何がどう理解なのか。

中山康樹は、「これはビートルズの音楽でもサウンドでもない。いわば、
『ポールマッカートニーとその楽団』の音楽であり、サウンドだ。」とまで、
「これがビートルズだ」の中で、スペクターに編集する資格はないと怒り、
「シングル・ヴァージョンこそが、ビートルズなのだ。」と結論づけている。

里中・遠山「ビートルズを聴こう」も、「ビートルズらしさを評価する人は、
シングルを評価する」とか、「アルバムは大げさで、シングルは控えめ、
どちらがビートルズらしいかというと、もちろんシングルバージョン。」、
「スペクターよりビートルズを理解し、また愛していたマーティン」とまで。

あいにく、自分には何がビートルズらしさなのか、言われても分からず、
シングルとアルバムの違いは、ジョージのギターソロだけと思っていて、
今回聴きこんで初めて、リピートの回数が違うとか、ステレオの定位と、
オルガンやコーラス、ブラスのミキシングの音量が違うのかと気づいた。

それでも、どうマーティンのシングルバージョンがビートルズらしいのか、
映画のまんまの音源、ジョンがベースを弾き、ハモリもやっているのが、
一番ビートルズらしいんじゃないのと言いたいほどで、昔からのファンと、
公言するわりには、ビートルズについて何もわかっていなかったようだ。

今回初めて知った、リンダのハモリだが、「ヴォーカル・ハーモニー」には、
一番高い音もポールによるダビングで、リンダではないんじゃないかとか、
あれはヨーコだ、ポールがどこかで語っていたなんて、衝撃の発言もあり、
ジョンがスタジオに来ないのに、ヨーコが来て歌うなんて、ありえないはず。

藤本国彦「全213曲ガイド」には、「リンダとメリー・ホプキンが参加」とあり、
さらなる女性の名前が追加されていて、何がどう真実で誰が語ったのか、
ビートルズにまつわる謎は尽きることなく、今も自分には増えていく一方、
いろいろ調べて楽しいことなのだが、この情報化社会にあって何故だろう。

ジョージのギターソロは、どちらも映画のテイクや、その前後のテイクでなく、
あとからダビングしているそうで、アンソロジーやネイキッドでも別のソロで、
ジョージがビートルズのリードギタリストの座にふさわしく、毎回アドリブして、
特にシングルとアルバムでは音色も含めて、まったく違うソロを弾いている。

さらに、よく聴くと、別のアドリブソロが小さく聴こえてきて、ダビングする前、
テイク27のアドリブを、ボーカルかドラムのマイクが拾ったので、ギターの、
トラックを消してリードをやり直しても残ったようで、完コピの達人は、ここも、
再現してるが、耳コピの苦手な自分は、他の楽器に埋もれた音は不可能。

その分と言っては何だが、アルバム、シングル、どちらのソロも捨てがたく、
重なって聴こえないソロよりは、耳コピはできるし、昔から弾いているから、
バンドスコアに出ているアルバムバージョンのソロに、8小節分追加して、
シングルのソロも弾いて、完コピのマニアには禁じ手のソロメドレーにする。

YouTubeで、いろいろなカバーを参考に聴くと、ジャスティン・ビーバーが、
バンドをバックに弾き語りする映像があり、リードギターはサンタナという、
ものすごい演奏を見つけ、これが2011年ニューイヤーイブと書いてあり、
大晦日なのだから、自分が年末に演奏するのも、間違いではないと安心。

そうは言っても、ポールの曲は全体にキーが高く、かなりかすれてしまい、
ジョンの曲の方がましだなあ、それ以上に、ボーカルがひどすぎるなあと、
年末年始のけじめの演奏は、インストにした方が良かったかとも思ったが、
もうやり直す時間もなく、しかも、演奏の細かい修正で、かなりギリギリに。

この曲は、イントロのピアノのニュアンスが出れば、それだけで半分以上、
完成したことになると、何度もギターシンセでやり直し、わりと近づいたが、
この曲で使っているピアノは弦が余分に張ってあり、オクターブ上の音が、
反響するようで、それは無理だし、そもそもペダルを踏む再現もできない。

オルガンやブラスセクションを入れて、伴奏がほぼ完成して、ギターソロを、
重ねていると、いつも楽に弾けるソロが、けっこう厳しくて、その時になって、
テンポを早めに設定していたのに気づくが、もうドラムからやり直していると、
それこそ年が明けてしまうと、かなり根本のミスだが、そのまま録音を続ける。

原点に帰ろう、ダビングなしの一発録音を通じて、また4人で一体化しようと、
ゲット・バックセッションを始め、予定したアルバムタイトルも「ゲット・バック」、
ところが、一体化どころか、人間関係も泥沼化しかけたりで、もうこれは無理、
なすがまま、なるようになれと、アルバムも「レット・イット・ビー」へと変わった。

何だか、これも、曲のタイトルから、できすぎなような話で、映画の編集でも、
屋上の演奏の翌日にやったスタジオライブを先にして、最後の演奏のように、
ルーフトップコンサートをハイライトにもってきたから、ちょっとした口論でさえ、
解散原因に思えたりするから、この曲も、そう深く解釈する必要はないのかも。

年末の最後の演奏は、定番であるビートルズから、定番でないポールの曲、
それも、自分がちょっと避けているシングルヒット、ベスト10の上位の曲の、
「レット・イット・ビー」という、いつも訪問いただく方には意外な選曲でしょうが、
途中で引き返す、ゲットバックの機会をなくして、無理やりのアップとなります。






今年も拙ブログへご訪問いただき、ありがとうございました。
皆様のコメント、拍手、訪問履歴がかなりのモチベーションとなり、
何とか今年も、このブログを続け、曲のアップもやってこれました。
引き続き、来年もよろしくお願いいたします。

次回のブログの更新は1月6日(土)を予定しています。
みなさま、よいお年をお迎えください。


ビートルズ時代に作曲していたジョンの「ジェラス・ガイ」
昔から、ビートルズ・ファン、ジョン・レノン・ファンを公言しながら、
一番ビートルズに夢中だった中学時代でさえ、ビートルズのLPを、
全部買い揃えることはせずに、友人に借りたり、ラジオから録音し、
しかも時代や曲順も気にせず、120分テープに詰め込んでいた。

ビートルズとしては、最初にCD化された時のボックスセットを買い、
現役時代の全曲をまとまった形で手にしたが、アンソロジーだとか、
BBCライブ、ハリウッド・ボウルといった、後から発売されたCDは、
全部は買っていないし、さらにレンタルさえしていないものもある。

そんな自分だから、それぞれのソロとなると、ほとんど買わないし、
昔から、友人に借りることもなく、ラジオからの録音もあまりせず、
ジョンのLPが2枚、ポールが4枚、ジョージ3枚組1個にとどまって、
CD時代になっても、復帰後のジョンの2枚とポールのベスト程度。

高校の頃、FM東京が、ビートルズの全曲を放送したことがあって、
その続編みたいに、ジョンやポールの作品も流した気がするが、
それは全曲だったか記憶も曖昧だし、一応カセットには録音したが、
ビートルズに比べてつまらない気がして、聴き返すこともなかった。

今も、LPで買った、「ジョン・レノンの軌跡(シェイブド・フィッシュ)」、
「ロックン・ロール」の2枚と、「ダブル・ファンタジー」のシングル曲で、
ジョンは十分かなあと思ってしまうし、ポールもウイングスの頃まで、
ジョージやリンゴはなくてもいいかと、それでもファンかと言われそう。

一昨年、ジョンのバンドスコアを買ったとき、知らない曲が2曲あり、
「ミルク&ハニー」あたりの曲かと思ったが、1曲は確かにそうだが、
もう1曲の「ジェラス・ガイ」は、名盤「イマジン」の収録だとわかって、
いくらなんでもジョンに申し訳ない、ソロ作品を軽視しすぎたと反省。

それでも、図書館からCDを何枚か借りたくらいで、すませていたが、
問題の曲(?)、「ジェラス・ガイ」を演奏しようと思い、そうとなったら、
きちんとCDを買って聴きこんで、アップする際の写真に使うためにも、
ジャケットの現物がないと話にならないだろうと、つい先日購入した。

ジョンのアルバムは、専業主夫になる前ならば、全部揃えたとしても、
6枚しかないのだから、毎年、追悼の意味で、1枚ずつ買っていけば、
すぐに揃えられる、その第1弾が、「ジョンの魂」でなく「イマジン」だと、
順序としては逆だが、この期に及んで発売順にこだわる必要もない。

国内盤や紙ジャケットでは高いので、輸入盤にするが、いつもながら、
Amazonでは2千円から3千円を行ったりきたり、細かく見ていくうちに、
Amazonの販売は2千円前後、売り切れて出品者になると高額と判明、
廃盤ではないから、Amazonに入荷するのを待ってから、無事に購入。

「ジェラス・ガイ」は、71年に録音した「イマジン」の収録だが、元々は、
ビートルズ時代にまで遡って、「チャイルド・オブ・ネイチャー」の曲名で、
YouTubeでは、68年の「ホワイト・アルバム」のレコーディングに入る前、
ジョージの自宅に集まった際の、いわゆる「イーシャー・デモ」が聴ける。

これは、ギターの弾き語りだが、「ゲットバック・セッション」の音源もあり、
ドラムも入ったエレキギターの演奏で、「ジェラス・ガイ」と歌詞は違うが、
もうメロディは、どちらも固まっていて、「ホワイト~」で没になったのを、
「レット・イット・ビー」でリメイクしようとして、再度没になったのだろうか。

イーシャー・デモは弾き語り主体だから、それだけで十分聴かせるのに、
ゲット・バック・セッションは何ともグダグダな演奏で、リハーサルだから、
仕方ないと言われるかもしれないが、これじゃあ没になるなあと思えて、
ただ、あのセッション自体が、全体に散漫で完成できた曲の方が少ない。

映画を見ても、海賊盤の音源を聴いても、よくあそこから、アルバムへと、
作り上げることができたと感心するばかり、フィル・スペクターの編集が、
うまかったのもあるが、屋上ライブに向けて、だんだん本気になったのと、
キーボードのビリー・プレストンの参加が、かなり刺激になったのだと思う。

「チャイルド・オブ・ネイチャー」自体は、「レット・イット・ビー・ネイキッド」の、
おまけCDにも入っていたそうで、このアルバムは、発売と同時に買ったが、
コピーコントロールCDで、iPodにもスマホにも入らないから、あまり聴かず、
まったく別モノだと大騒ぎで出たわりには、曲順が違うくらいの印象だった。

今回、おまけCDを聴きなおしてみると、会話の方をメインに編集したのか、
演奏部分はすぐにフェイドアウトしてばかりで、「チャイルド~」のところも、
タイトルの歌詞を歌う前後の数秒のみで、これは多少聴きこんだとしても、
ほとんど印象に残らなかったと思えて、全貌が明らかになる日を待ちたい。

「チャイルド・オブ・ネイチャー」は、歌詞の全部はわからないが、タイトルは、
ポールの「マザー・ネイチャーズ・サン」とかぶるので、「ホワイト~」は避け、
「レット・イット・ビー」の段階ではアレンジが決まらず、「アビー・ロード」では、
B面メドレーに入れるのはもったいないと、ストックしておいたようにも思う。

ジョンのソロ作「ジョンの魂」は、満を持して出したソロアルバムだったから、
ビートルズの後期とは打って変わって、作詞・作曲が爆発したようになって、
録音する曲に不自由しなかったが、落ち着いて、2枚目を出す時になると、
ヨーコの詩を借用したり、昔の曲を引っ張り出したのかとか、想像してしまう。

ビートルズ時代からたまに見せた、「いじけた、かわいそうなジョン君」かと、
思わせるような情けない歌声で、「ねえ、そんなつもりじゃなかったんだよ、
傷つけちゃって、ごめん、嫉妬深くて、ごめんね。」と歌い、ヨーコのせいで、
骨抜き、腑抜けになったかと思えるほどだが、これまたいつもの演技っぽい。

演奏は、ジョンのギターより、ニッキー・ホプキンスのピアノがメインとなり、
ベースは、デビュー前のハンブルグ時代からの友人で、「リボルバー」の、
アルバムジャケットのデザインを担当したクラウス・フォアマン、ドラムは、
このアルバムは、アラン・ホワイトでなく、ジム・ケルトナーが叩く曲が多い。

アルバムのクレジットには、アラン・ホワイトはビブラフォンとなっていて、
打楽器奏者はクラシックでも、マリンバや木琴を演奏するが、ドラマーは、
そういう素養があるのか、あと、全体にストリングスが入っているのだが、
クレジットにはハーモニウムも書かれ、かなり音を重ねて、ぶ厚くしている。

YouTubeには、「ジョン・レノン・アンソロジー」のデモテイクがあり、これは、
ストリングスがない分、ジョンのギターがクリアに聴こえて、格好良いので、
自分の演奏は、ストリングス等は入れたが、ギターの音量を大きめにして、
歌い方はデモテイクでなく、完成テイクの情けない歌い方を多少意識した。

これまた、YouTubeに歌入れするジョンの映像があり、ヘッドフォンをして、
マイクに向かって、目を閉じて歌うのは、全世界に衛星同時生中継された、
「愛こそはすべて」のシーンを思い出して、自分もオケを完成させてから、
ヘッドフォンに手を当てて、ジョンになりきって(?)、ボーカルを録音した。

この曲の邦題は、そのまま「ジェラス・ガイ」で、最初綴りだけ見た時には、
「ジェラウス」か「ジェラース」と思ったが、ジョンも「ジェラス」と歌っていて、
昔なら、「嘘つき女」「浮気娘」のように、「嫉妬野郎」とか「じらす女」とか、
とんでもない邦題がついたろうし、カタカナというのも、時には物足りない。

今年も12月8日を迎え、自分より20歳上だったジョンを、あと数年後には、
自分の方が20歳上になってしまうなと、時の流れを感じつつ、この思いは、
風化させたくないと、今年もジョンの曲を歌うわけで、まだ風邪気味ですが、
ジョンのキーだと少しは楽かなと、「ジェラス・ガイ」を何とか歌ってみました。





ジョンがジョージに贈った「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」

ビートルズのデビューアルバムは、たった1日、約10時間で、
一気に10曲を録音していて、当時のレコーディングの事情や、
新人バンドにスタジオを、そう何日も使わせられないといった、
大人の事情を考えても、かなり無理のある荒わざだと言える。

2枚目のシングル盤、「プリーズ・プリーズ・ミー」が大ヒットして、
人気のあるうちに、アルバムも発売しようというレコード会社の、
戦略があったのに加えて、ビートルズの魅力を伝えるために、
キャバーンのライブ録音も検討した、マーティンの思惑もあった。

彼らの熱気を反映させるには、一発録音が良いだろうと判断し、
そのうえ、ビートルズはツアーのスケジュールも埋まっていて、
そうそう、録音だけのためにロンドンへ戻ることもできないから、
ツアーの合間の1日での一気の録音、奇跡の2月11日となる。

事前にマーティンから、「すぐに録音できる曲は?」と尋ねられ、
ハンブルグ時代からライブで鍛えられたカバー曲を挙げたが、
オリジナルの新曲も準備しておいたようで、昔からやっていた、
「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」に加えて、3曲を録音。

「ミズリー」は、一緒に国内ツアーを回っていた人気歌手である、
ヘロン・シャピロに歌ってもらおうと、ツアーの楽屋で作ったが、
歌詞が暗すぎるとして却下された曲、「ゼアズ・ア・プレイス」は、
ジョンの内省的な歌詞が、この段階から芽生えていたとわかる。

もう1曲は、「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」で、
ジョンの単独作詞作曲だが、ジョージがメインボーカルを担当、
「3つしかコードがないから、ジョージに向いてると思った。」と、
半ばジョージの歌唱力を馬鹿にしたように、ジョンが語ったとか。

アルバムは、マーティンがメンバー紹介を意図したかのように、
1曲目がポール、次はジョンとポールのハモリ、そしてジョン、
さらにジョージ、リンゴとメインボーカルが変わるが、ライブで、
ジョージが数曲は歌っていたので、もう1曲を歌わせることに。

まだ自作曲がないジョージに、もう1曲カバーでも良いだろうが、
ジョンが自分で歌うには、あまり乗り気でなかったオリジナルを、
ジョージに贈ったそうで、贈るというよりは、「くれてやった」という、
ニュアンスに近いらしいし、ジョージはカバーでなく苦労したとか。

カバー曲のように、誰かしらの演奏といった、お手本がないから、
「どうやって歌ったらよいのか、わからなかった。」とジョージが、
こぼしていたそうで、ジョンは、口頭で歌詞とかを伝えたくらいで、
いわゆるデモテープみたいのは、作りはしなかったのだろうか。

却下されたものの「ミズリー」も、他人への楽曲提供を前提にし、
ジョンとポールは、バンドとして失敗しても、作曲活動の方では、
何とか食っていけないかと思ったそうで、早い段階から、他にも、
曲を作り、ビートルズとしては録音していない曲も、かなりある。

ジョンはともかく、ポールは楽譜くらい書けたのかもしれないが、
よくオークションに出てくるのは、もっぱら歌詞のメモばかりで、
他人へ提供する場合は、デモテープにでも弾き語りを録音して、
それを渡すか、第3者が楽譜を起こしていたのはでないかと思う。

ジョンがジョージに歌わせた、もう一つの曲「素敵なダンス」とか、
リンゴへの「グッド・ナイト」に、ジョンの歌ったテープはないのか、
何でも、「ドゥ・ユー・ウォント~」は、エコーが効いて良いからと、
ジョンがトイレで歌って、別のバンドが録音するときに渡したとか。

そのテープは現存するのか、そして、そんな風に録音があっても、
ジョージが、「誰も歌い方を教えてくれなくて、困った。」みたいに、
言うのは、それこそ、ジョンがやっつけに、くれてやった曲とうか、
「ほら、明日の録音の時、これ歌っていいぞ。」みたいだったのか。

ジョージにとって、カバー曲と違い、苦労した新曲だったようだが、
アルバム発売後は、ジョージのリードボーカルの貴重な曲として、
しばらくは、ライブで歌っていて、ジョージのトレードマークとなる、
「ロール・オーバー・ベートーベン」が、やがては、取って代わる。

シンコー「ビートルズ・ライブの時代」には、1957年から66年の、
セットリストが出ていて、63年3月の英国ツアーから、6月までは、
ライブ演奏され、同じくシンコー「全パフォーマンス徹底解剖」には、
TV・ラジオの演奏曲リストがあり、3~5月まで数回演奏している。

この曲は、いくつものビートルズ本で、ジョンが実母ジュリアから、
幼い頃、それも1~2歳の頃に歌ってもらった、白雪姫の挿入歌、
「私の願い(I'm wishing)」が元になっていると、書かれているが、
ウィキペディアに「要出典」とあるくらいで、どこまで真実かは疑問。

何度も、YouTubeで、ディズニーの歌の場面を繰り返し聴いたが、
メロディラインは似ていないし、歌詞も、日経「全曲バイブル」は、
「歌いだしの歌詞も、ほぼ引用している。」というが、何度読んでも、
自分の英語力では、単語一つとっても、同じとは見えないのだが。

「白雪姫」の引用かはともかく、曲はインテンポになる前の部分、
コードをジャラーンと流し、さらにフラメンコ調に、ジャラジャラと、
ギターをかき鳴らして、もったいつけたようなイントロから始まり、
ドラムが入ってからは、スッチャ・スッチャと軽快にコードを刻む。

この曲に限らず、デビューから、セカンドアルバムあたりまでは、
ジョンとジョージのリズムギターが、区別のつかない曲も多くて、
さらに使用楽器も、アコギでアンプにも繋がるギブソンJ160Eか、
2人のトレードマーク、リッケンバッカー、グレッチかも分かりにくい。

この曲は、「ビートルズ楽曲データベース」には、ジョンはJ160E、
ジョージはリッケンバッカー425とあり、日経「全曲バイブル」では、
ジョンがギブソン、ジョージはグレッチで、YouTubeのカバーでは、
2人ともJ160Eとなっているうえ、フレーズの分担も人により違う。

愛用のバンドスコアは、手抜き心が発揮され、せっかくの楽譜が、
ギターが2段に分けてあるのに、セカンドギターは全面、休符のみ、
まあ、ほとんど同じようにコードを弾いているから、かまわないが、
イントロのトレモロ風かき鳴らしと、途中のアルペジオはどっちか。

イントロのジャラーンと伸ばすコードは、明らかにエレキの音色で、
自分のリッケンバッカーのリアピックアップでも、ほとんど同じ音、
その後ろでかき鳴らすのも、エレキのようだが、アコギの感じもし、
次のコードを流すバックでも、さらに細かくジャカジャカと聴こえる。

それなら、どっちが弾くにせよ、2人ともエレキだったのかと思うと、
歌が始まってからの伴奏は、ほとんどはエレキのカッティングだが、
時折、いかにもアコギというコードの音が、はみ出るように鳴って、
やはり、どちらか1台は、ギブソンのアコギだったのかと思えてくる。

歌が始まる前、最後にBの和音を伸ばすところは、バンドスコアは、
7フレットのBコードだが、1弦7フレットのBの音は鳴っていなくて、
Bのコードから外れたG#の音がして、2フレのBコードを押さえて、
4フレを押さえる指が寝てしまって、1弦4フレのG#が鳴ったのか。

ちょっとしたことだが、あえてB6のような、6thの響きにしたのか、
気になって、ジョンの場合は、気分でコードをチョーキングしたり、
押さえていない小指で別の音を鳴らすから、そんな感じだったのか、
ミストーンに聴こえないのが、これまたビートルズマジックの1つ。

歌いだすきっかけのリフは、3連もある単音リフをスムーズに決め、
これは、リードギター担当のジョージだろうが、YouTubeで聴ける、
ステレオミックスは、このリフが左右から鳴っていたり、その音色も、
ミックス具合で、エレキともアコギとも取れて、ただただ悩むばかり。

2番から入るジョンとポールのコーラスは、後からダビングだそうで、
普通に2人とも伴奏しながら歌える、単純なハモリなのに、なぜ、
後からの追加なのか、ジョージのボーカルだけでは、心もとないと、
完成テイク後、マーティンが判断して、その場でダビングしたのか。

サビの部分も、ハモリではなく、リンゴがスティックを叩く音を加え、
これも、歌の不備(?)を補うつもりなのか、結果オーライというか、
ハモリや手拍子とはまた違った感じで、効果的に決まっているし、
逆にハモリは、後からなら、もう少しいろいろやっても良いような。

いまだに、使用楽器や演奏、ダビングの謎も多いビートルズの曲は、
本当演奏するのも、記事を書くのも楽しくて、フュージョン系の曲の、
合間をぬっての、「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」は、
まだまだ完コピというには、解明できない点も多いまま、アップです。













Copyright © 僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ. all rights reserved.