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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズ風サウンドに味付けされた竹内まりや「家に帰ろう」
歌ものが続いて、声がきつくなってきたので、インストにして、
もう夏は終わったが、夏男・角松敏生のギターアルバムから、
選曲して録音していたら、またまた機材のトラブルが発生し、
2回もデータがとんでしまい、心が折れてて、しばらく休んだ。

今のMTRは買った当初から、ドラム系統にバグがあるようで、
32分音符など細かい入力をすると、処理しきれなくなるのか、
突然カウベルが鳴ったり、入力する端からデータが消えたり、
さらには、再生するとフリーズし、電源スイッチも効かなくなる。

気を取り直し、ドラムパターンが単純な歌ものに戻ることにし、
それなら、前回までの佐野元春、杉真理のきっかけとなった、
竹内まりやの曲にしようと、手持ちの「大人の邦楽ソング」の、
バンドスコアから、「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」を。

この曲は、ビートルズへのオマージュ、トリビュートソングの、
「マージービートで唄わせて」ほどではないが、イントロから、
ビートルズっぽい12弦ギターで、PVのまりやや達郎たちは、
黒のタートルネックという、映画「ヘルプ」の冒頭のスタイル。

ビートルズのコピーバンドではないから、ギブソンJ160Eや、
リッケンバッカー12弦、ヘフナー・バイオリンベースではなく、
どこぞのエレアコや、モズライト12弦、ジャズベースを弾くが、
そのサウンドは、かなりビートルズを意識しているのは明白。

ただ、タンバリンに加えて、サビで叩いているウッドブロックは、
ビートルズなら「ハード・デイズ・ナイト」のサビでやったように、
カウベルを使ったろうし、逆に、そこで鳴っているグロッケンは、
達朗ならではのサウンドで、あくまでもビートルズ風の味付け。

イントロから、歌のバックでもアルペジオを弾く12弦ギターは、
いかにも12弦というオクターブの響きは少ないので、単純に、
コーラスエフェクトで代用し、いつもやっている3~6弦の音に、
オクターブ上の音をダビングする方法は、やらずに録音した。

ただ、このギターの音は左右にパンで振って、ディレイをかけ、
音に厚みを出しているようなので、ステレオディレイの代用で、
別トラックに、もう一度ギターを録音し、左右対称に定位させ、
間奏のリードギターの時だけ、ぶつからないよう、左は消した。

竹内まりやのボーカル・キーは、女声にしては多少低いので、
そこそこひっくり返らずに歌えるが、サビは自分の地声よりも、
高いラの音程が続くし、そこへハモってくる達郎のコーラスが、
さらに高いド♯で、裏声にしても、出るかどうかという厳しさ。

サビで高い声を出し続ける必要があるので、メロディだけでも、
フルコーラス歌うと、3番では声がかすれ、聴き取れなくなり、
翌日、途中からやり直し、バックコーラスも一番高いパートは、
2日間に分けないとダメで、その合間に低いパートを歌った。

昔、小椋佳のNHKホールでの初コンサートがTVで放送され、
2度目のアンコールで、「聴いていただくには、(自分の声が)、
もう本当に、限界を越していますけれど」と冗談半分に言って、
実際、歌い始めた「さらば青春」では、ちょっとつらそうだった。

まだ高校生だった自分は、サラリーマンとの二足のわらじで、
たまに歌うだけだから、プロのように何時間も歌えないんだな、
なんて冷ややかに見ていたが、サラリーマンで素人の自分は、
ブログにアップするのに1曲歌う時でさえも、声が出ない始末。

竹内まりやが結婚後、山下達郎とタッグを組んだ復帰作から、
3年・5年と長いインターバルをおいて作られた3枚目となる、
「クワイエット・ライフ」の「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」、
キーが低いまりやの曲でも、やはり自分にはきつかったです。







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杉真理の曲で佐野元春がさりげなくハモる「内気なジュリエット」
杉真理を意識して聴いたのは、ナイアガラ・トライアングルで、
佐野元春とともに、それまでの無名に近い存在から、一気に、
お茶の間へと浸透した時ではなく、その後に、グリコのCMで、
「バカンスはいつも雨」が流れて、シングルヒットした時だった。

ビートルズを思わせるCMソングに、まだあか抜けない感じで、
とても可愛らしかった堀ちえみの映像は、すごく印象に残って、
後に、佐野元春が気に入って、ナイアガラのLPも買ったときに、
杉真理の曲もいいなあと、当時出ていた3枚のLPを全部買う。

その杉が、ソロデビューする前にも、バンド形式でアルバムを、
2枚出していたとは知らなくて、大学のサークルで頭角を表し、
「マリ&レッド・ストライプス」として、77~78年活動したようで、
雑誌「ヤングギター」を引っ張り出すと、レビューや広告がある。

このアルバムの録音には、大学のサークルの後輩でもあった、
竹内まりやがコーラスで参加しているが、バイト代をもらったと、
述懐するのを読んだ記憶があり、正式なバンドメンバーでなく、
そもそもバンド自体が流動的で、その時々で集められた模様。

その頃、喫茶店で竹内が杉に、「レコードが出たら、杉さんとは、
こんな風に、お茶したりできなくなるのねえ。」としみじみ語って、
「スターになる杉さんへ」という曲をプレゼントしてくれたそうだが、
彼女の方が売れるわ、達郎と結婚するわ、罪作りな女性だなと。

もちろん、杉も芸能人だから、いろいろと噂はあったのだろうし、
女の子にふられたとき、竹内がヤケ酒につきあってあげたとか、
別れた子の歌を作ってライブで歌ったら、その子が会場にいて、
気まずかったとか、エピソードには事欠かないので、お互い様。

レッド・ストライプスが、2枚目のアルバムを出した直後、杉は、
風邪が悪化し急性髄膜炎となり、入院に自宅療養で引退同然、
しばらく表舞台から消えるが、他者への楽曲提供はしたそうで、
再デビューのLPタイトルが「ソングライター」なのは、そこから。

大瀧詠一のナイアガラ・トライアングルに、佐野と抜擢されると、
その経験を元に、ソロ2枚目の「オーバーラップ」を作り上げて、
CM曲の「バカンスはいつも雨」がヒットして、3枚目のアルバム、
「スターゲイザー」が出るという、このあたりが全盛期だと思う。

同じ頃に、佐野元春も3枚目の「サムデイ」までが出ていたので、
ちょうど自分がファンになったこともあって、勝手に3部作として、
佐野も含めて総括し、その頃が自分にとっての2人の全盛期で、
その後でもLPやCDを買ったが、聴き込んだのは3枚目に集中。

杉真理のソロ1作目「ソングライター」が、他人へ提供した曲や、
沈黙期に書きためた曲の集まりで、次の「オーバーラップ」では、
宝石箱のように煌めく小品に満ちていて、「スターゲイザー」は、
コンセプトアルバムのように、1つのショーの構成になっている。

舞台の幕が開くのをイメージしたと杉が語った、冒頭の曲名は、
「ショー・ゴーズ・オン」で、ジャニーズ事務所のモットーでもある、
「ショー・マスト・ゴー・オン」に似ているが、座右の銘ではなくて、
「これから始まるよ」程度で、ペパーズを意識している気がする。

話は飛ぶが、ビートルズの「サージェント・ペパーズ~」について、
コンセプトアルバムと呼ばれることに対し、ジョンは、解散直後、
「『ショーが始まる』と言ったのはポールで、自分は単に、『今朝、
新聞を読んだよ』と言っただけだ。」と冷めたような意見を述べた。

杉真理の場合は、本人が「物語は始まる」という歌詞を書いたり、
「どの曲が欠けても、バランスが崩れてしまう、そういう意味では、
初めてのトータルアルバムだと思います。」と、語っていたので、
間違いないが、1曲くらい欠けても大丈夫な気もしないことはない。

「バカンスはいつも雨」は、CMでヒットしていた、先行シングルで、
トータルアルバムと考えると、入れても大丈夫なのかは微妙だが、
特に違和感はないし、アルバムと同時発売の形となるシングルの、
「内気なジュリエット」もビートルズ風の曲だから、逆に良いくらい。

「バカンス」では、いかにもビートルズというハーモニカで始まるし、
「内気な~」は、ジョージ・ハリソンがソロになってから得意とした、
スライドギターのツインリードで始まり、ディミニッシュのハモリは、
ジョージの代表曲の「マイ・スイート・ロード」に、かなり似ている。

ただ、ジョージのスライドギターについて言うと、ビートルズ時代、
ほとんど弾いていなくて、アンソロジー・プロジェクトの新曲の際、
ジョージのスライドを入れることには、ビートルズらしくなくなると、
ポールが反対したという説もあり、スライド=ビートルズは微妙。

「内気な~」がビートルズっぽいのは、何よりも佐野元春を呼び、
ジョンとポールのハモリを意識して、2人でハモっているところで、
「彼と僕がハモると、どっちが誰の声だかわからなくなるんで」と、
杉が語っていて、自分も、ほとんどの部分が杉のみに聴こえる。

前回の佐野元春「シュガータイム」は、全部、佐野の声に聴こえ、
杉真理「内気なジュリエット」は、杉の声で、それこそ、友人から、
こんなにわかりやすいのに、区別できないなんて信じられないと、
非難されても仕方ないが、杉本人もわからなくなると言うことだし。

エンディングで、メロディにかけ合うように、セリフっぽく入るのは、
佐野がジョンっぽく歌っているので、はっきりと区別でき、ここは、
2人でビートルズっぽくしようとしたそうで、フェイドアウト寸前は、
「If I fell in love with you 」と、まんまビートルズの歌詞まで入る。

ビートルズ好きの杉に、佐野がつき合ってくれた形でのハモリは、
本当にジョンとポールのように溶け合い、それを自分が歌ったら、
単なる一人二重唱なので、せめて演奏は、本物に近づくようにと、
細かい音も意識して、「内気なジュリエット」を何とか歌いました。










佐野元春と杉真理が楽しそうにハモリを重ねた「シュガータイム」
先月発売の竹内まりやのニューアルバムは、3枚組で、
全62曲というボリュームたっぷりで、値段は4千円だと、
話題になり、ものすごい作曲能力だなと驚いていたが、
ベスト盤、セルフカバー、洋楽カバーの3枚と判明する。

これまでのベスト盤に未収録の曲を集めたとは言うが、
勅撰和歌集の拾遺集じゃあるまいし、セルフカバーは、
他人へ提供した楽曲で、名曲とされるものやヒット曲を、
作曲者本人の歌声で聴いてみたいのは、すごくわかる。

洋楽カバーは、その曲名を見ると、半分がビートルズで、
これは、ものすごい興味があるし、そのうえ、弾き語りか、
山下達朗とのデュエット、よくても達郎バンドの演奏だと、
思っていたら、杉真理や松尾清憲を迎え完コピしたとか。

どうしようか迷っていると、Amazonで一時品切れになり、
初回プレスのみ限定ブックレットがつくとか、Amazonの、
限定版はLPサイズに近い大判ジャケットだとか出ていて、
限定の文字に弱い自分は、再入荷を待ちわびてクリック。

楽しみにしていたビートルズのカバーは予想以上に良く、
竹内まりやと杉真理は、もともと大学の音楽サークルで、
先輩後輩だったから、息もぴったりで、素晴らしいのだが、
自分には、杉真理となると、佐野元春に登場してほしい。

杉と佐野とは、大瀧詠一の「ナイアガラ・トライングル」に、
参加していて、その際、杉の「ノーバディ」で佐野が共演、
その後、それぞれのアルバムでも1曲ずつ共演していて、
これが、レノン=マッカートニーを思わせる見事なハモリ。

特に、「ノーバディ」は、ジョンへ捧げたような歌詞だから、
演奏もビートルズを意識していて、ポールのような杉と、
ジョンのような佐野の声が見事にはまっていて、いつか、
2人でビートルズを歌ってほしいと思いつつ、37年たつ。

「ナイアガラ・トライアングル」での大瀧詠一との出会いは、
2人にとり、音楽に対する姿勢や、作り上げていく手法を、
目の前で経験する良い機会だったし、レコードのヒットが、
あまり有名でなかった2人を、お茶の間にまで浸透させた。

それ以上に自分が思うのは、同世代の杉と佐野が出会い、
互いの音楽ルーツを再確認できたのでは、特に佐野には、
ビートルズが大好きです、ポールみたいになりたいですと、
公言してはばからないような杉の存在は大きいのではと。

佐野は、幼い頃、ビートルズのファンだった年上の従姉に、
ビートルズの曲を歌って、すごく喜んでもらえたというのが、
自身のロックンローラー、パフォーマーとしての原体験だと、
語っているが、そのわりにビートルズを避けたところもある。

デビューに際し、疾走するサウンドで街の風景を歌ったと、
ブルース・スプリングスティーンになぞられて紹介されたり、
佐野本人も意識してか、自己のバックバンドをブルースの、
Eストリートバンドのような編成にし、影響をうかがわせる。

さらに、好きなミュージシャンに挙げたのは、バディ・ホリー、
マンフレッド・マンで、ビートルズに触れることは少ないが、
バディ・ホリーは、ジョンがアマ時代に憧れていた存在で、
黒縁メガネを真似たらしいし、カバー曲の録音までしている。

マンフレッドマンは、ビートルズのハンブルグでの友人で、
「リボルバー」のLPジャケットをデザインしたり、ジョンの、
プラスティック・オノ・バンドに入るクラウス・フォアマンが、
在籍したバンドで、どちらもビートルズを遠巻きにした感じ。

アマチュアの中高生じゃあるまいし、ビートルズが好きとか
今さら言ってられないとまで、佐野が思ったかは不明だが、
あえて、ビートルズに言及しないところへ、ファンを公言し、
ビートルズ風の曲まで作った杉を、新鮮に感じたのでは。

ジョンとポールのように、「ノーバディ」でハモったことから、
そうか、ビートルズをやっても良いのかと、目からうろこで、
次回作「サムデイ」では、もろにビートルズを思わせる曲を、
解禁とばかりに作り、ビートルズ本のインタビューも受ける。

これは、何でもかんでも、ビートルズに結びつけたくなる、
自分の勝手な妄想・思い込みなので、佐野のファンからも、
杉のファンからも、猛反発をくらうかもしれないが、2人が、
ナイアガラ以降、ビートルズ色が濃くなるのは事実と思う。

佐野の「サムデイ」収録の「シュガータイム」のコーラスは、
杉が参加しているが、あいにく、この曲は、それほどには、
ビートルズ風ではなく、これまでの説が崩れていくようで、
ただ、2人のハモリは、確かにジョンとポールを思わせる。

最初にこの曲を聴いた時、佐野の声が大きすぎるのか、
ハモリも全部佐野に聴こえて、杉の大ファンの友人から、
2人の声が聴き分けられないのが、不思議だと言われて、
ジョンとポールのように溶け合うからではと、言い訳した。

今聴き返しても、一部の高音は杉だろうと推測できるが、
佐野のメロディに2声のバックコーラスがつくと、片方の、
佐野の怒鳴り声が大きくて、杉の声がかき消されるのか、
今でもメインもハモリも、全部佐野の声に聴こえてしまう。

お互いに、2人でのレコーディングはすごく楽しかったと、
述懐するくらいだから、佐野のテンションもあがりまくって、
大声になったのだろうし、わりと暗いイメージの佐野には、
明るくあったかい杉の存在は、良い方向に作用したはず。

2人はナイアガラ以前、アマチュアコンテストで知り合い、
黒ずくめの服装で、世間に拗ねていたような佐野に対し、
「さっきの曲、すごく良かったよ。」と握手してきた杉には、
懐かしいものに出会ったようだったと佐野は語っている。

そんな2人が楽しく歌う「シュガータイム」を、自分の場合、
1人で歌うわけだから、声が大きかろうが、小さかろうが、
同じ声のダビングで溶け合って当たり前のところ、なぜか、
音程のずれや、リズムの悪さで、ぐちゃぐちゃになりがち。

演奏は、昔買ったセカンドアルバム「ハートビート」準拠の、
バンドスコアに、いくつかのシングルヒット曲、「サムデイ」、
「シュガータイム」や「スターダストキッズ」が出ているので、
多少の不備もあるが、特に考えず、スコアどおりに録音。

サビのあと「アイ・ラブ・ユー」と囁く部分が、シングル盤と、
LPでは違っていて、LPの場合は「アイ・ニード・ユー」だと、
今回初めて気づくが、ずっと「ラブ」で覚え歌っていたから、
シングル収録のベスト盤の方を、聴き込んでいたのだろう。

竹内まりやの新譜から、山下達郎ではなく佐野元春へと、
しりとりか連想ゲームのようだが、昔、20代前半の頃に、
かなり佐野に心酔した自分なので、すごく懐かしかったし、
2人と同様に楽しんで、「シュガータイム」を歌いました。










ライブではギターソロが追加されるオフコース「愛を止めないで」
オフコースは、ギター雑誌で名前を見かけたりはしていたが、
意識して聴くようになったのは、「さよなら」がヒットした頃で、
すでにバンドスタイルになっていて、そこからリアルタイムで、
新譜を買ったが、鈴木が抜けてからは、惰性で聴いた程度。

オフコースに限らず、シングル盤とLPだとLPの方が高いが、
曲数で割り返すと、シングル盤は割高で損したような気がし、
シングルを買ったのは、聴きたい曲がLPに入っていないか、
一発屋っぽくて、LPを聴くまでのことはないなと感じた場合。

オフコースは当然LPで聴いたから、リアルタイムだったのに、
シングル盤の発売順や、LPとの前後関係は勘違いしていて、
「さよなら」がヒットし、それに続けとばかり、「愛を止めないで」、
「風に吹かれて」と出たと思っていたら、「さよなら」の方が後。

小田と鈴木の2人のオフコースに、バックバンドが固定すると、
77年の「ジャンクション」からは、5人での録音とライブになり、
79年1月に「愛を止めないで」、6月に「風に吹かれて」を出し、
10月にLP「スリー・アンド・トゥー」、12月にようやく「さよなら」。

77年に5人が揃っても、まだフォークっぽいサウンドだったが、
「愛を止めないで」からは、ボストンやTOTOを意識したような、
ロック系のバンドサウンドとなり、3人を正式なメンバーに迎え、
それを宣言するアルバムタイトルをつけ、本格的に5人体制。

「さよなら」は、LPに未収録だったと、今さら、気づいたのだが、
バンドサウンドで古い曲もリメイクした、2枚組ライブに収録され、
他の「スリー&~」の曲と同様に、レコーディングメンバーでの、
ライブなのだから、レコードの音をほぼ完全に再現する完成度。

さらにライブならではのアレンジも、いくつかの曲でやっていて、
「愛を止めないで」、「セイブ・ザ・ラブ」はギターソロを長くしたり、
ドラムソロが延々と続いたり、客席とのコール&レスポンスあり、
ロックコンサートを意識したようなスケールの大きな演奏となる。

ただ自分のようなロックに親しんだものでも、オフコースの曲で、
あんまりギターソロが続くと、間延びしたように感じてしまったり、
ましてドラムソロは、パープルやツェッペリンでも飽きてしまって、
大半を占める女性ファンにはどうか、キャーキャー言ったのか。

このところオフコースを演奏しているので、本家のライブ音源を、
YouTubeでチェックしているが、大間ジローのドラムソロに対し、
「長すぎ」という批判コメントもあり、本物でも、そんな言い方を、
されるんじゃ、自分が「下手」と書かれるのも、いたしかたない。

「風に吹かれて」「さよなら」が、アルバムに未収録だったからか、
最初のベスト盤「セレクション1973~78」の約6年間に対して、
続く「セレクション1978~81」は、実質3年に満たない期間で、
売れているうちにと、急いでヒット曲入りベスト盤を出した感じ。

オフコースがバンドサウンドへと変化する際、参考にしただろう、
イーグルスは、やはり最初のベスト盤「グレイテスト・ヒッツ」は、
1971~75年の4枚のアルバムで、次のベストは76~79年、
たった2枚のアルバムからの選曲で、何となく似ていて面白い。

自分は、「セレクション」の2枚は、CDの時代になり、すぐ買い、
カセットウォークマンに代わるディスクマンで聴きまくったので、
大半の曲は、今でも歌詞カードなしで歌えるし、ギターソロまで、
口ずさめるが、逆にライブバージョンは、ほとんど記憶にない。

今回「愛を止めないで」をやることにしたが、2冊あるスコアは、
2枚組ライブと武道館ライブからの採譜で、レコードの場合は、
かなり重ねているギターを、ライブは鈴木と松尾の2本のみで、
リードとバッキングをうまく分け、近いサウンドに再現している。

自分の場合、多重録音なので、リードとリズムはトラックを分け、
ツインリードでハモる時でも、バッキングをそれっぽく弾いたが、
耳コピが苦手なので、スタジオバージョンの再現とはいかずに、
ライブバージョンに、ちょっと手を加えた程度のレベルで妥協。

イントロなしの、ピアノの弾き語りから始まるが、その伴奏は、
2冊のスコアは出だしの音から異なっていて、ライブとは言え、
そうそう伴奏を変えるとは思えず、どちらも微妙にLPと違い、
それぞれ弾き比べ、武道館のスコアの方が多少はましだった。

武道館バージョンは、エンディングで追加になるギターソロが、
最後のフリーテンポになる部分に、ドラムの短いソロも加わり、
2枚組ライブよりかなり長くなるが、きっかけを合わせるのが、
多重録音では厳しいので、かなり省略して、簡潔に仕上げた。

バンドサウンドの最初のシングル盤となる「愛を止めないで」、
ライブバージョンのスコアで、ギターソロもけっこういい感じに、
気分よく弾いたが、いかんせん、歌とコーラスの高音がきつく、
最後は声が出なくなり、しばらく歌ものはダメかもしれません。





鈴木と松尾のギターバトルが迫力のオフコース「時に愛は」
フォークデュオと呼んでよいのか、多少は疑問もあるが、
アマ時代を除き、レコードデビュー以来、小田と鈴木との、
2人で活動してきたオフコースが、バックバンドを固定し、
録音にも参加させると、その3人を正式メンバーに迎える。

ライブもこなして、「ジャンクション」でも5人揃っていたが、
「スリー・アンド・トゥー」は、3人がメンバーになったことを、
アルバムタイトルで宣言して、さらに、ジャケット写真でも、
表に3人、裏に小田と鈴木を配し、新メンバーを強調した。

バンドサウンドを追求しようとしたのか、これまでに比べて、
サウンド面の変化は著しくて、小田は囁くような歌い方から、
シャウトするようになり、鈴木のギターは歪ませた音になり、
リズム隊の音も音圧が上がり、かなりロック色が強くなる。

ヘビメタまではいかずとも、ロック系の洋楽、流行し始めた、
AORや産業ロックを参考にしたのは明らかで、イーグルス、
ボストン、TOTOのアレンジを、パクリ寸前まで取り入れて、
ギターサウンド主体のスケールの大きいアルバムとなった。

2枚組ライブを挟んでの「ウイアー」は、その路線を推し進め、
アルバムジャケットは、ビートルズのホワイトアルバムまでは、
いかずとも、シンプルな白地に、「We Are」 「Off Course」の、
ロゴに、メンバー5人の名前を表記して、これまた5人を強調。

このアルバムタイトルは、活動休止となる82年武道館公演で、
次のアルバムと続けて、「We are Over」と、解散宣言のように、
使われたので、すでに「ウイアー」の作成中から解散の方向で、
次のアルバムとセットでタイトルを決めたと取られることもある。

ただ、山際淳司のドキュメンタリー「ギブ・アップ」やWikiでは、
鈴木が最初に脱退を口にしたのは、「ウイアー」の発売後の、
82年12月とされているので、アルバムを作成した段階では、
「僕達5人がオフコース」と、バンドであることを強調したはず。

1曲目「時に愛は」は、鈴木のギターのロングトーンで始まり、
間奏のアドリブは松尾、エンディングでは2人の掛け合いが、
延々と続いて、まるでイーグルス「ホテル・カリフォルニア」で、
「さよなら」の12弦ギターアルペジオ同様、影響が出ている。

オフコースのライブ音源は、「スリー・アンド・トゥー」のライブが、
2枚組で出て、「オーバー」は武道館最終日がビデオになって、
この「ウイアー」だけは正式には出ていないが、NHKだったか、
FMでライブ中継が放送されて、友人から録音テープをもらう。

その大学の同級生の影響もあり、オフコースのファンになって、
LPを買ったりしたが、友人は、レア音源とかには興味がなくて、
LPを録音してあげたら、ラジオで録音したのは、もういらないと、
くれたので、大切にしていたが、カセットだから今では聴けない。

実際のライブのセットリストのままに放送したのかは、不明だが、
「時に愛は」から始まると、ほとんどレコードどおり再現していて、
バンドメンバーが固まり、コーラスもできるギターとベースだから、
複雑なハモりも再現できる強みで、演奏能力もかなりのレベル。

オフコースの全楽曲を通じて、一番ギターソロが長いのではと、
思えるくらいに、エンディングのリードギターの掛け合いも長く、
4小節交代のギターバトルを3回ずつ繰り返し、フェイドアウト、
ライブの長さも同様だが、自分はさらに長くして勝手にアドリブ。

コーラスは左チャンから鈴木が下のパートを、右チャンからは、
小田が上のパートを歌っていて、サビの「時に愛は~」からは、
さらに最高音を鈴木が重ねてきて、ライブでは清水と松尾が、
歌っているが、レコードのハモリは小田と鈴木だけに聴こえる。

清水は、かつてビートルズのコピーバンドのバッドボーイズで、
ポールを担当して、初期のポールを思わせる、こもった声質、
松尾はかなり高音も出る甲高い声質で、それぞれ特徴があり、
わりと聴き取れるので、「時に愛は」では、その声に感じない。

自分の場合は、誰が歌おうが、1人でコーラスを重ねるから、
別にどうでも良いことだし、物真似をする気などはないのだが、
ビートルズであれば、ジョンっぽく歌おうとは思ったりするから、
オフコースでも、ちょっとくらい、小田や鈴木を意識しようかと。

そうは言っても、とにかくメインボーカルもハモリがキーが高く、
何とか歌うのがやっとで、曲の後半になると明らかに声が枯れ、
ハモリは2回、メインボーカルは3回重ねて、歌が下手なのを、
ごまかすにも、各パートを日を分けて録音しないと無理だった。

オフコースが、バンドとして充実したサウンドを確立した頃の、
「ウイアー」の冒頭「時に愛は」は、オケは7月に作りつつも、
喉が痛くて保留していた曲、多少ましになったので、何よりも、
リードギターが弾きたくて、声がかすれつつも、アップします。








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