僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
松木・細野らのバッキングがいかす山下達郎「ラブ・スペース」
幼い頃に聴いていた、テレビ主題歌や映画音楽は別として、
夢中で音楽を聴くようになったのは、74年、中2の夏休みに、
ビートルズの映画を見たのがきっかけで、高校に入ってから、
ロック、クロスオーバー、同時にニューミュージックも聴き出す。

同年代の友人達に比べると、音楽を聴き始めた年齢にしても、
どんなミュージシャンやジャンルに目覚めたか、そのレベルも、
かなり遅れをとってしまったが、それでも、かれこれ40年以上、
聴いてきたわけで、けっこう多くのジャンルにまたがっている。

40年もたつと、自分自身が数年後には、定年の60歳になり、
そのせいだろうか、昔を振り返ってばかりいるし、よく聴くのは、
70年代の曲が多いし、購入するのも、レコードで持っている、
昔のアルバムを、スマホで聴くために、CDで買い直している。

昔は良かったなんて、あまりにありきたりすぎ、口にするのも、
はばかるが、やはり、音楽一つとってみても、それは実感して、
ところが、歳をとるから当然とはいえ、自分が昔からよく聴いて、
憧れたミュージシャンの訃報に、次第に接することが多くなる。

リアルタイムで聴いた、70~80年代の日本の音楽を支えた、
ニューミュージック、フュージョン系のバックミュージシャンたち、
その代表格である大村憲司や、松原正樹が次々と旅立たれて、
つい先日、松木恒秀の記事をヤフーで見て、またかという気分。

大村憲司の49歳は持病もあったのだろうが、松原正樹は61歳、
松木恒秀は68歳と、まだまだ現役でいてもおかしくない年齢で、
平均寿命が延びたなどと言っているが、それは戦前の人たちで、
自分たちの場合、70歳まで生きられるのかと、漠然とした不安。

松木は、鈴木宏昌・コルゲン率いるザ・プレイヤーズのギターで、
タモリの「今夜は最高」に出演したから、お茶の間にも知られたし、
プレイヤーズでの名演、歌謡曲の有名な曲でも演奏しているが、
自分が好きなのは、山下達郎の「ラブ・スペース」のリズムギター。

山下達郎のセカンドアルバム、「スペイシー」の冒頭を飾る曲で、
30年以上前、山下がDJを勤めるラジオで、ファルセットではなく、
実音で一番高い声を出した曲として、紹介されて、ハイトーンの、
ボーカルに加え、バックのサウンドが格好良くて、気に入った曲。

山下のアルバムは、LP時代にレンタルしたり、購入していたが、
なぜか、「スペイシー」だけが、エアチェックしたテープもないまま、
空白のアルバムとなっていて、CD時代になり、LPで持っていない、
「ライド・オン・タイム」などを買い直した際も、当初スルーしていた。

今となっては、記憶があいまいで、「ラブ・スペース」を聴きたくて、
CDが出た当時の3800円もする、「スペイシー」を買うことしたか、
LPと混合ではあるが、85年段階としては、全アルバムが揃うから、
買ったのか、どちらにしても、CDで買って、そのまま愛聴盤となる。

LP発売は77年6月で、当時、まだAORの言葉はなかったと思うし、
フュージョンにしても、クロスオーバーの名称で、日本のブームが、
リー・リトナー、ラリー・カールトンのギター中心に火が付いた頃で、
当時としては、かなり最先端というか、先を行くサウンドだったろう。

録音は、基本的に2つのユニット、リズムセクションを使い分けて、
松木のギター、細野晴臣のベース、佐藤博のピアノに、ドラマーが、
村上秀一と、山下のギター、田中章弘のベース、上原祐のドラム、
坂本龍一のピアノという組合わせで、どちらとも、すごいメンバー。

フュージョン音楽が、ジャズロック、クロスオーバーと呼ばれた頃、
ニューヨークやロスのスタジオミュージシャンらが、仕事の合間に、
自分達がやりたい音楽を演奏して、ジャンルの一端となったように、
日本でも、若手のミュージシャンのセッションが、新しい流れとなる。

今では、ベテランの部類になる面子だが、村上ポンタでさえ26歳、
同じく赤い鳥のバック出身の大村憲司と、ニューミュージック系の、
セッションをこなしながら、日本のフュージョンの黎明期を支えたし、
坂本龍一は、YMOどころか、香津美のバンドに参加する前の若手。

ボズ・スキャッグスの録音がきっかけで、TOTOが生まれたのとは、
少しニュアンスが違うが、セッションに呼ばれたミュージシャンが、
そこで、新しい音楽を作り上げたり、意気投合しバンドを組んだり、
そうした流れは、70年代の音楽シーンには、すごくあったと思う。

「ラブ・スペース」は、自分がギターを弾くこともあり、右チャンから、
バリー・ホワイト「愛のテーマ」で、デヴィッド・T・ウォーカーの弾く、
1~3弦を主体に流れるように刻むリズムギターを彷彿とさせる、
松木の演奏が、本当に見事で、これだけでもこの曲が気に入った。

デヴィッド・T・ウォーカーはフルアコを弾いていたし、松木にしても、
ザ・プレイヤーズではフルアコを抱えた姿が印象的で、そのせいで、
日本のエリック・ゲイルとも呼ばれたが、リマスターの達郎の解説で、
「松木さんのストラト~」とあり、ストラトを使ったと知り、びっくりした。

ちなみに、この解説には、「佐藤くんの黒鍵のグリス」の言及もあり、
バンドスコアが細かく採譜した、ピアノのアルペジオのフレーズを、
必死にギターシンセで弾き、トラッキングの遅れに苦労していたが、
何だよ、グリスかよと、そこだけ電子ピアノで、ジャララーンと弾いた。

ベースは、クレジットで見るまでは、岡沢章だとばっかり思っていて、
リズム&ブルース、ソウルのメッカ、モータウン・サウンドのベースで、
バスドラムとシンクロさせた、裏拍のくったフレーズは、リズム音痴で、
本職がベースでない自分には、かなり難しくて、やり直しつつも妥協。

細野は、お茶の間には、はっぴいえんどやテイン・パン・アレイよりも、
YMOの活動が知られているが、自分はテクノ音楽は苦手なジャンルで、
それでも、結成直後、ゲスト参加した渡辺香津美がギターを弾きまくる、
グリーク・シアターのライブは、テレビで見た当時から気に入っている。

この時、地味なシンセベースに徹していた細野が、アンコールになると、
ベースギターに持ち替えて、親指と人差し指でつまむように弦を弾いて、
そこから繰り広げられるグルーヴは、本当に見事で、チョッパーっぽい、
フレーズもこなしていて、何で全曲でベースを弾かないのかと思った。

バンドスコアには、パーカッションが載っていないが、イントロに1度だけ、
ビブラスラップが鳴り響き、トライアングルは、途中から鳴ってくるような、
音量バランスの問題で、最初からずっと叩いていたか、微妙なところだが、
ドラムマシンの機械的な部分を補う意味で、ずっと自分で叩いておいた。

山下達郎の「ラブ・スペース」は、本人でも、ライブでは声がひっくり返り、
かなり高音がきついので、ひらき直って歌い、それをミックスで小さめに、
その分、昔から好きだった、松木さんのリズムギターを大きな音にして、
かなり、これはいい感じになったと思うので、歌だけはご容赦ください。



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夏と言ったら山下達郎、そしてイントロが格好良い「スパークル」
JR東海のCMに使用され、クリスマスの定番曲となった、
「クリスマス・イブ」のおかげで、今や山下達郎と言ったら、
年末・冬のイメージが、お茶の間では強いかもしれないが、
やはり、山下達郎は夏の代名詞で、この季節にぴったり。

ただ、「山下達郎=夏」というのも、CMの影響が大きくて、
80年にマクセルのカセットテープのCMに、本人が登場し、
海をバックにして、「ライド・オン・タイム」が流れたからで、
その曲の歌詞のどこにも、「夏」という単語など出てこない。

自分が達郎の音楽を聴いたのも、実は、このCMが最初、
名前だけは、ソロLPを出した頃から、月刊ヤングギターの、
新譜の広告で、何度か目にしていたが、全部の楽器を弾く、
マルチプレイヤーらしい、といった友人からの情報くらい。

CMで話題になると、ラジオでもタイトル曲などが流れたし、
その年末には、一人多重録音による、アカペラのLPを出し、
それも雑誌やラジオで話題になり、アカペラは苦手だから、
「ライド・オン・タイム」と、前作の「ムーングロウ」をレンタル。

その頃は、カセットテープの90分を愛用して、片面45分で、
ほぼLPが1枚録音できるので、A・B面が同じ人だったり、
同じジャンルになるようにと、何か借りたいLPがあったら、
B面に合うLPはないかと、友&愛の店内を、よく物色した。

達郎は、新作と一つ前にして、気に入ったら、旧作を順次、
借りようと思ったし、アカペラLPで世間は盛り上がっていて、
「ムーングロウ」1曲目はアカペラ、「ライド・オン・タイム」も、
アカペラバージョン入りと、便乗するように宣伝されていた。

この2枚が気に入って、その後の新譜を買い続け、旧作も、
レコードを集めたが、やがてCDへと移行していく時期には、
「ムーングロウ」「ライド・オン・タイム」は、CDで買い直して、
当時CDは3800円もしたが、それだけの価値ありと思った。

初めて聴いただけに、その2枚が、達郎のイメージとなるが、
旧作も含めて、必ずしも、夏を歌っている曲ばかりではなく、
それどころか、タイトルに夏があるのは、デビュー作にある、
「夏の陽」と、「ライド・オン・タイム」の「夏への扉」の2曲のみ。

自分にとっては、CMの海の映像と、「ライド・オン・タイム」の、
「青い水平線に~」の歌詞が決め手であり、他の曲にしても、
海だの太陽だのが歌詞にあると、勝手に夏まっさかりにして、
イメージが固定してしまうが、おそらく大半の人も同様だろう。

83年「フォー・ユー」は、ジャケットといい、収録されている曲、
特に「ラブランド・アイランド」で、夏のイメージを作り上げたし、
印象的なカッティングから始まる、「スパークル」のサウンドも、
夏全開のイメージで、ここに至って、「達郎=夏」が決定的に。

ところが、「スパークル」の歌い出しを、今回カバーするまで、
「真夏の海から~」と覚えていて、これぞ夏の曲だと納得して、
30年以上聴いてきたのが、実際は「七つの海から~」と知り、
自分勝手な思い込みで、夏にしていたのかと、かなり反省。

そんな勘違いの「スパークル」は、達郎のライブの定番曲で、
このカッティングからコンサートが始まることが多く、83年に、
「メロディーズ」のツアーを、神奈川県民ホールで見たときも、
1曲目は「スパークル」で、すごく納得して演奏に聴き入った。

この曲は、イントロのカッティングがすべてで、曲全体を通し、
このリズムギターが主導して、そこへもう1本のギターのリフ、
チョッパー・ベースのアクセント、タイトなドラムが絡み合って、
ホーンセクション、コーラスのサウンドへ、達郎の歌が載る。

以前、バンドスコアや弾き語り譜、ギター譜を見比べた際に、
ギターマガジンに載ったのが、一番正確だったと思ったので、
ヤングギターも含めて、雑誌の大半を処分してしまった今は、
うろ覚えになるが、手元のバンドスコアとは違うままに弾いた。

2冊あるバンドスコアは、音を出したり、消音するパターンも、
微妙に違っているし、何より1~4弦でコードを弾いているが、
5弦をミュートしつつ、親指で6弦を押さえて、鳴らしたはずで、
無意識に押さえるフォームも、バレーでなく苦手なグリップ。

カッティングパターンは、今、本物を聴いても、自信はなくて、
消音して、カチャカチャとアクセントをつけて、鳴らす部分を、
何箇所か、叩きつけるようにして、アップを省略して覚えたが、
YouTubeで見ても、正確な16ビートカッティングの人ばかり。

ただ、歌詞同様、自分の勝手な思い込みかもしれないから、
ひとまず、スコアどおりのパターンで弾くが、違和感があるし、
YouTubeも参考に試すが、1曲丸まる通すと、いつのまにか、
癖の弾き方に戻るので、開き直って、冒頭から、昔のままで。

そうは言っても、達郎がライブでも愛用するテレキャスターと、
自分のストラトでは音色が違ううえに、どうも低音が出すぎて、
6弦をまともに弾くと、音が汚くなるから、イントロやブレイクで、
ギターだけになる部分は、上の弦のみ弾き、ごまかしている。

楽譜で言うと、ベースは、オクターブのチョッパーを弾くとき、
2回オクターブにするところを、2冊とも、1回になっていて、
これは、YouTubeで、スタジオ、ライブ盤のどちらを弾く人も、
2回フレーズを弾くから、明らかにバンドスコアのミスだろう。

ホーンセクションは、一昨年買ったスコアは主に3管編成で、
30年前のは、6管編成で書かれ、実際のクレジットを見ると、
サックス2人、トランペット2人、トロンボーンにバリトンとあり、
6本が正しいが、録音トラックの関係で、4本にまとめて演奏。

コーラスは、4声なので、メインボーカルも含め、ダブルにし、
歌唱力の無さをカバーしてみたが、下手な歌が二乗になり、
音痴で音程がふらつくのも、余計に目だつ始末、それでも、
一人の声で歌うと、親父カラオケみたいだから、多重録音。

「夏が来れば思い出す」というより、夏になると聴きたくなる、
山下達郎の定番曲から、昔から、イントロを練習していた曲、
「スパークル」は、本当は夏の歌詞でないうえ、いつもながら、
歌に問題ありすぎですが、ギターが弾きたくて、挑戦しました。






ひとり、またひとり、友は集まるだろう 「生まれ来る子供たちのために」
ブロとも、エレギ師さんへ





大瀧詠一「恋するカレン」
大晦日になっての、突然のニュースに、ただただ驚いています。

ラジオでかかる曲を聴いていたら、どれも口ずさめる名曲ばかり、
いてもたってもいられず、コードだけかき鳴らして、録音しました。









新年の始まりは、ユーミン「A HAPPY NEW YEAR」から
謹賀新年

本年も、このブログを、よろしくお願いします。


2013年の、最初に演奏する曲は、何にしようかと、
昨年の12月に入った頃から、あれこれと考えたが、
無理やり、こじつけるよりは、そのものずばりとなる、
ユーミンA HAPPY NEW YEAR」に先週決定。

この曲は、81年の「昨晩お会いしましょう」収録だが、
当時LPをレンタルしたり、その後CDも買っているが、
覚えていなくて、シングルヒットし、原田知世も歌った、
守ってあげたい」の印象が、強すぎたせいだろうか。

その原田知世が主演、87年公開のホイチョイ映画、
私をスキーに連れてって」で、この曲は使われてて、
恋人はサンタクロース」や、「ブリザード」と、同様に、
自分にとって、この映画と曲とは、切り離せないもの。

E♭マイナーという、五線譜に♭が5個もつくキーで、
そのうえ、9度などのテンションコードも含んだ響きの
どことなく不安定な曲調には、どこが新年なんだよと、
思うところだが、映画では、逆に見事に利用していた。

「5時間かけて、ふられに行くんじゃ、馬鹿だよな」と、
原田知世のいるスキー場へ、夜道を車でとばしていく、
三上博史の場面と、曲の不安げな感じが、ぴったりで、
雪道に車輪が乗り上げ、苦労するなどは、出来過ぎ。

同じ思いから、車で出かけようとした原田知世の前に、
三上の車が着いたあたりで、曲はエンディングとなり、
メジャー7thという、明るい和音へと収束し、静寂の後、
「あけまして、おめでとうございます」と、満面の笑顔。

この映画を、テレビ放映で見た翌日には、スキー板と、
ウエアを買いに、渋谷のビクトリアへと走った自分は、
ユーミンの曲がかかる場面は、ほとんどPVと同じで、
本来の歌詞と関係なく、映画のストーリーと結びつく。

この曲のイントロは、フォークギターの常套句となる、
スリーフィンガー奏法のパターンを、ピアノが弾くから、
アコギの二重奏で、カバーしても面白いだろうかと、
「ギター弾き語り・ユーミン」を買うが、まったく似ない。

ネットプリントで、ピアノ譜を見つけ、急いで購入して、
ギターシンセで、ピアノの2段譜を、分けて弾いたが、
本物には似なくて、アレンジされた譜のせいもあるが、
自分のリズム音痴のせいで、ノリが今一歩だと気づく。

ドラムが入ると、多少のリズム音痴は、ごまかせるが、
無伴奏だと、前後にタイミングがずれるのが目立つし、
まして、こうしたミディアムテンポだと、録音する時に、
メトロノームを鳴らしても、かなり、前後にぶれてしまう。

今年は、早弾きばかりやらず、基礎練習を繰り返して、
リズムギターを極めるくらいに、リズム感も鍛えたいが、
クラシックギターにも、かなり、やる気になっているから、
相変わらず、散漫な、ジャンル無視の演奏となりそう…。

松任谷由実の、81年「昨晩お会いしましょう」収録で、
映画「私をスキーに連れてって」の、挿入歌でも有名な、
A HAPPY NEW YEAR」を、ピアノ譜を基にした、
雰囲気コピーで、新年最初の演奏として、アップします。






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