FC2ブログ
僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
サーフィン映画サントラを達郎が担当した「ビッグ・ウェイヴのテーマ」
例年よりも、かなり早い梅雨明けで、雨にまつわる曲とかを、
演奏しないまま、夏になってしまったなあ、で、夏と言ったら、
「夏だ、海だ、達郎だ」と、かつてのキャッチフレーズのように、
山下達郎をやらないわけにはいかないと、実に安直な発想。

夏であり、しかも海となると、達郎がサントラを担当した映画、
サーフィンのドキュメント「ビッグ・ウェイヴ」がちょうど良いし、
そのアルバムからは、タイトル曲だけだが、全2巻からなる、
オフィシャルバンドスコアに、かなり細部まで採譜されている。

マクセルのCMに「ライド・オン・タイム」が起用されてブレイク、
82年には「ラブランド・アイランド」を収録した「フォー・ユー」、
83年は、「高気圧ガール」を収録の「メロディーズ」と続けて、
夏のイメージ全開、その達郎が84年に映画音楽を手がけた。

「クリスマス・イブ」がJRのCMで流れ出すのは、88年からで、
この頃は、アルバム「メロディーズ」の中の1曲にすぎなくて、
とにかく達郎と言ったら夏・夏だったから、サーフィン映画の、
サントラ担当というのは、出来すぎなくらいにぴったりだった。

ただ、あくまでも企画ものということなのか、オリジナル曲は、
A面のみで、それも半分は以前の曲の歌詞を英語にしただけ、
B面はビーチボーイズのカバー曲で、これも以前のアルバム、
シングルB面などで発表している曲が大半という有様だった。

それでも、「ビッグ・ウェイヴのテーマ」、「マジック・ウェイズ」、
「オンリー・ウィズ・ユー」と、珠玉の3曲を提供しているからと、
思っていたが、つい最近、「ビッグ~」はラジオで発表済みだし、
「マジック~」は、「フォー・ユー」の頃の未発表曲だったと知る。

サントラを担当したものの、忙しかったのか、B面のカバーも、
企画ものだからこそ、敬愛するビーチボーイズの曲をやれたと、
当時のレビューにあったが、焼き直しどころか、発表した曲を、
寄せ集めたわけで、なかなか新曲が書けなかったのかと邪推。

山下達郎の次のアルバムは、これまでの年1枚のペースから、
やや空いて、2年後の86年「ポケット・ミュージック」になるが、
自分の場合、「ビッグ・ウェイヴ」はLPで買い、「ポケット~」は、
CDで買ったという、ちょうど移行期になっていたのは偶然か。

「ビッグ・ウェイヴのテーマ」の原曲となったのは、ラジオ番組で、
曲作りから、演奏、歌入れ、ミキシングの過程を披露する企画で、
シュガーベイブ時代の仲間、大貫妙子を迎え、達郎が作曲して、
大貫が作詞、さらに達郎バンドでレコーディング、歌入れした曲。

この番組の音声は、YouTubeにアップしてくれた人がいて、今も、
消されることなく残っているので、簡単に大貫と打ち合わせた後、
達郎がピアノを弾いて作曲、そのメロディに大貫が歌詞を考えて、
別スタジオに達郎バンドを集め、ヘッドアレンジするのが聴ける。

コーラスは時間的制約もあるからか、達郎の一人多重録音でなく、
達郎、大貫にギタリストの椎名和夫を加えた3声でハモるのだが、
これも、ほとんどそのまま「ビッグ・ウェイヴ」で、再録音とはいえ、
ラジオの企画の曲を、イントロからアレンジをほとんどそのままに。

間奏は椎名のギターソロでなく、野力奏一のピアノにしていたが、
再録音が達郎のギターソロなのは、バンドメンバー全員ではなく、
ベースの伊藤、ドラムの青山だけ、ギター、ピアノは達郎なので、
ピアノソロよりギターソロの方が、やりやすかったのかもしれない。

ラジオで、「対旋律でグロッケンを入れたいが、このスタジオには、
グロッケンもチェレスタもないから。」と、こぼしていて、再録音は、
しっかりとグロッケンが入っていて、このキンコンカンと高い音は、
達郎の曲の定番とも言えて、角松なんかもけっこう真似している。

サントラに際し、ここにも収録した「ユア・アイズ」の歌詞を書いた、
アラン・オデイに、「ジョディー」の歌詞を英語にしてもらったほか、
「ビック・ウェイヴ」を含む新曲3曲の歌詞を依頼しているのだが、
原曲の「魔法を教えて」が、どこで「ビッグ・ウェイヴ」になったか。

それこそ魔法つながりで、これが「マジック・ウェイズ」になっても、
おかしくはなかったろうに、この曲こそがテーマ曲にふさわしいと、
映画タイトルの「ビッグ・ウェイヴ」を曲名にし、歌詞を依頼したと、
あくまでも想像の域を出ないが、そんなやりとりを浮かべてしまう。

まあ、自分は「魔法を教えて」を知らなくて、最初から、この曲が、
「ビッグ・ウェイヴのテーマ」として、アルバム冒頭にふさわしいと、
思って聴いていたから、遡っての感想だが、ラジオを聴いた人は、
全然違うタイトルで、大貫妙子に関係なく出た時、どう感じたろう。

この曲の演奏は、バンドスコアがオフィシャルの名にふさわしくて、
ギターもリードギターに、リズムが2本、さらにアコギも採譜されて、
キーボードもエレピとシンセパッド、シンセブラス、グロッケンまで、
2段書きながら詰め込んでいて、さらにタンバリンやベルも採譜。

それだけに、再現しやすい反面、録音トラックはフル活用となり、
3声コーラスを2回重ねると、ボーカルはダブルトラックにできず、
自分の下手な歌声はエコーを深くして、ごまかすのが精一杯で、
いつもながら、演奏部分と歌の部分のクオリティの差が半端ない。

カセットのMTRを手に入れて、ニューミュージックの曲あたりを、
多重録音して悦に入っていた頃、友人に、イントロのギターから、
歌になった時の落差が激しすぎるから、歌はやめた方が良いと、
笑われたし、ピアノの先生からもギターに専念するよう言われた。

自分の好きなジェフ・ベックは、一時歌ったが、やめてしまったし、
リッチー・ブラックモアも、ジミー・ペイジも最初から歌ってなくて、
ギターに専念するロックギタリストは多いし、ましてジャズギター、
フュージョンギターは、歌わないギタリストの方が多数派だろう。

ポピュラー曲をソロギターにしたり、ジャズ風にアレンジするなら、
歌なしで良いが、自分のような、あくまでも完コピを目指す場合、
歌の部分だけギターや他の楽器にすると、エレクトーンの演奏、
スーパーのBGMみたいで味気なく、下手な歌でも入れたくなる。

ただ、今回もトラック不足から、最初にギターで弾いた仮メロを、
歌入れまで終えた後から消して、タンバリンを録音したのだが、
間違えて、歌のトラックを消してしまい、これは歌はやめとけと、
神様が言っているのかと落ち込むが、気を取り直して歌い直す。

夏が来たというより、猛暑、酷暑で、熱中症も懸念され、演奏も、
ついついサボってしまう中、夏男、山下達郎の絶頂期の作品で、
サーフィン映画のサントラという、「ビッグ・ウェイブのテーマ」を、
歌の出来はともかく、何とか形にして遅ればせながらアップです。




スポンサーサイト


夢のひとつひとつを消してゆくのはつらいけど、佐野元春「サムデイ」

ブロとも、エレギ師さんへ







映画のスキーシーンにぴったりのユーミン「恋人がサンタクロース」
JR SKISKIのCMに、映画「私をスキーに連れてって」の映像が、
使われていて、何でもJRのスキーのキャンペーンも、映画公開も、
ともに30周年ということでのコラボだそうで、あの映画に刺激され、
スキーに夢中になってから、もうそんなにたったのかと感慨深い。

バブル期の異様なまでのスキーのブームは、この映画の影響が、
かなりあったと思うが、JRのキャンペーンとなると、スキーよりは、
シンデレラ・エクスプレスなど、遠距離恋愛のほうが浮かんできて、
何より山下達郎「クリスマス・イブ」を採用したCMがすごく印象的。

クリスマスと言えば山下達郎というほどに、イメージが定着したが、
同じクリスマスを歌ったユーミンの「恋人がサンタクロース」の方は、
自分には、「私をスキーに連れてって」のスキー場面が浮かんで、
やはり映画で流れたユーミンの「ブリザード」とセットになっている。

これは、テレビ番組の主題歌になった曲とかも同様で、タイトルや、
歌詞の内容に関係ない場面でも、ドラマ、CM、映画で使われると、
その映像の印象が強く、本人のPVがあったとしても、それ以上に、
TVからのイメージに曲そのものが、ひっぱられることがかなり多い。

夏のイメージ全開の山下達郎が、アルバム「メロディーズ」の中で、
冬が舞台の「クリスマス・イブ」を歌ったが、当時は代表曲ではなく、
年末にシングルカットしても、そう話題にならなかったという記憶で、
やはり数年後のJR東海のCMがあったから、ヒットしたのだと思う。

ユーミンの「恋人がサンタクロース」は、シングルカットもされないし、
そもそも、この曲が収録されているアルバム、「サーフ&スノー」を、
自分は聴いてなくて、同アルバムから「サーフ天国、スキー天国」も、
映画の主題歌になったので、2曲入っているから買ったという次第。

半ばつきあいで、学生の頃2回、職場で1回スキーに行っただけで、
しかも、ほとんど滑らずに、温泉に入ったり、買い物していた自分が、
88年末にテレビで見た翌日、板とウェアを買いにビクトリアへ行って、
主人公と同じものはないかと、渋谷、新宿、お茶の水などを回った。

さすがに、すぐには買わずに、スキー雑誌などで、いろいろ調べて、
主人公が着ていたのは、フェニックスのセパレートタイプのウェアで、
店頭にはパープルのものばかりだが、以前に深緑色のが発売され、
映画とは、上下の色合いが逆になるが、一番似ているものとわかる。

スキー板はロシニョールだ、ストックとゴーグルはスコットらしいとか、
ブーツはラングだが、主人公の履く黄色は、もう製造中止らしいとか、
いろいろ情報を得て、フェニックスのウエア、ロシニョールの板を買い、
ブーツは予算の関係でサロモンで妥協し、何とか用具類は揃えた。

ほとんど、スキーをやったことのない自分だが、まず格好から入って、
次は、志賀のスキー合宿に行き、週末は越後湯沢へ1人で出かけて、
映画で「恋人がサンタクロース」が流れる場面のように、アクロバットで、
格好良く滑れるようになったら、ストックで拍手してもらえると思った。

結果的には、スキー合宿でジャンプに失敗して、むちうち気味になり、
さらには、木に衝突して、危うく骨折しそうになったという満身創痍で、
それが89年の2月から3月にかけてのことで、実は4月が結婚式で、
嫁さんにストックで拍手してもらえるどころか、式が延期になるところ。

それだけ、「私をスキーに連れてって」の映画にはまっていたのだが、
3部作になるのか、「彼女が水着に着替えたら」は、アクアラングには、
手を出せないしと見たことがないままで、「波の数だけ抱きしめて」は、
テレビで見たが、FM基地局の話も当時のヒット曲もピンとこなかった。

「私をスキーに連れてって」は、フジテレビで放送した時にVHS録画し、
スキーシーズンになると何回も見返し、当時はスキーの教則ビデオも、
数本買ったが、メンタルトレーニングには、「私をスキー」が一番なので、
録画のVHSが再生しすぎで傷むと、レンタルせず市販のビデオを買う。

それでわかったのが、テレビではエンディングのスタッフロールの時に、
映画のハイライトシーンを流すのだが、劇場版では通常の黒い背景で、
先日の「アナと雪の女王」のみんなが歌うエンディングは不評だったし、
昨今の予告が被るのは論外だが、ハイライトシーンは逆に良いと思う。

今月、JRのキャンペーンもあってか、ケーブルテレビで放送したので、
永久保存版だと標準モードで録画したが、居間の大型テレビで見ると、
3倍モード並みに画質も粗くて、市販のDVDでもこの程度なのだろうか、
未公開映像や特典付きブルーレイが出ないかと、すごく期待している。

そんな自分がはまった映画「私をスキーに連れてって」だけに、この曲、
「恋人がサンタクロース」をクリスマスに演奏するのは、どうかと思うが、
この曲が流れたゲレンデ場面に続く、ロッジのシーンでは、インストだが、
「ロッジで待つクリスマス」が流れたので、設定はクリスマスの日でしょう。

この曲は数年前に、コード譜を参考に適当に伴奏を作り、メロディ部分は、
ガットギターにして、とにかく松原正樹のフレーズを弾きたくて演奏したが、
中途半端な感じで、今回、バンドスコアを手に入れたので、再挑戦となり、
またガットのメロディだと二番煎じなので、無理を承知で、自分で歌った。

バンドスコアは、シンコーから以前に、「クリスマス・プレミアム・ヒッツ」が、
ジョンやワムの曲と一緒に5曲入りで出ていたが、廃刊になっているので、
中古でも2万円近くするところ、バンドスコアを9曲、弾き語りを20曲にし、
「ギタリストのためのクリスマス」として新たに出ていたのを、最近知った。

これ自体が、3年前に出ていたので品薄状態で、再販はないだろうから、
シンコーの在庫がどれだけあるか、ただAmazonでは「在庫切れ」でなく、
「入荷未定」だったので、しつこく毎日クリックしていたら、取り寄せてくれ、
「残り1点」の表示になったので、すぐに注文して、何とか17日に届いた。

何といっても、この曲はイントロから松原正樹のリードギターが印象的で、
短い間奏、長い間奏と2回もアドリブがあるうえ、繰り返すサビ部分には、
いかにも松原正樹というフレーズのオブリカードで、時にはハモっていて、
おそらく、間奏とかもディレイやダブリングでなく、2本のユニゾンだと思う。

演奏者のクレジットは曲ごとでなく、アルバム単位なので、エレキギターは、
松原正樹に加えて今剛、椎名和夫の名前が載っているが、左右のハモも、
松原正樹のダビングだと思えて、今剛だと、もっとエッジが効いた音になり、
たぶん、リズムギターの歪んだ音も、軽めの歪みで甘い音なので松原かと。

レコーディングスタジオを押さえるのは、すごく料金がかかるので、録音を、
短時間で終わらせるため、ダビングしないよう、ギタリストを2人呼ぶなんて、
ギター雑誌か何かで昔読んだが、超一流のミュージシャンを何人も雇うのと、
1人にダビングしてもらう分の追加料金とで、どちらが安上がりで効率的か。

自己のアルバム、グループやバンドでなく、あくまでもスタジオの仕事だと、
一発録りに近く、致命的なミスがあったら、やり直すとしても、細かいのは、
1曲を通さずパンチインとかですませられるし、リードギターのダビングでも、
その十数秒だけプレイバックしすれば良いから、1人だけ呼べば良いのか。

などと考えつつ、松原正樹のフレーズを全部自分で弾くが、バンドスコアは、
リードギター、ハモリ、歪んだリフ、クリーントーンのコードのギターが4本で、
それに加えて、アコギらしきピックだけこすれる音が、かすかに鳴っていて、
アコギなら吉川忠英か安田裕美であり、さすがに松原正樹ではないと思う。

ビートルズの全曲演奏ができていないのに、ユーミンの同じ曲が2度目で、
たぶん他の曲も、より正確なスコアが入手すると、やり直したくなるだろうし、
ビートルズに取り組む前の演奏は、ギターの腕も録音技術も本当に未熟で、
今の方が、少しはましになっているので、どれも機会があればやり直したい。

ユーミンの「恋人がサンタクロース」は、自分にとってはスキーの歌になるが、
もともとは、クリスマスソングで、恋人がサンタになり、プレゼントを持ってくる、
さらには結婚して、異国(?)へとさらっていくという、クリスマスという存在が、
家族から恋人同士のイベントへ変貌するきっかになった曲とも言われている。

最初に歌詞を読んだ時は、そうか、サンタが恋人だなんてメルヘンの世界か、
連れられて帰ってこないなんて、「赤い靴」の歌や「ハメルンの笛吹き」のよう、
本当は怖いお伽話なのかと、バカみたいな解釈をしていたが、当然この曲は、
恋人同士の話で、ただ、お姉さんも主人公も雪国の人とつきあうのは何故か。

季節がらクリスマスにちなんだ曲ということで、ユーミンの曲でギターも活躍、
「恋人がサンタクロース」を演奏するも、松原正樹のギターは再現できないし、
ただでさえ下手な歌はキーが高すぎるから、開き直りメロディで4回ダビング、
コーラスも2回ずつダビングして、かなりの厚化粧にしましたが反省モノです。







松原正樹の一人ツインリードが冴えわたるユーミン「ダンダン」
もう30年以上も前になるが、ユーミンのコンサートを見に行き、
すごく感動したと、職場の女性陣が興奮気味に話していたので、
ユーミンはライブでは歌が下手くそなじゃないかと、口を挟むと、
全然そんなことなく、ちゃんと歌っていたと、即座に否定される。

ステージや照明もすごかったとか話している中、ギターの人が、
格好良かったという会話もあり、これは聞き捨てならんとばかり、
パンフを見せてもらうと、2人のギタリストがバックバンドにいて、
どちらもショートカットに髭をはやし、美容師とかシェフにいそう。

自分のイメージする格好良いギタリストは、長髪をなびかせて、
顔は美形で、細身という、少女漫画に出てくるようなスタイルで、
初期のクイーン、エンジェル、さらにランディ・ローズが理想だが、
世間一般の格好良いという感覚と、自分はかけ離れていたのか。

見た目はともかく、ちょうど、そのライブを収録したCDが出たので、
実際の演奏はどれくらいのレベルか、ユーミンの歌もどうなのかと、
買ってみると、多少レコードとアレンジを変えるが、見事な演奏で、
曲によってはギターソロも長くて、音色もフレーズもレベルが高い。

「パール・ピアス」がメンバー紹介を兼ねたイントロで、ギタリストの、
市川祥治や中川雅也が呼ばれると、黄色い歓声が上がっていて、
単純な自分は、ギターソロも延々と弾けて、ファンまでつくのならば、
ツアーのバックバンドも悪くないと、プロへの夢がまた膨らんでくる。

安直というか、ユーミンのピアノ全曲集を手に入れ、練習を始めて、
もともと河合楽器で歌の伴奏をした際、参考にとLPも買っていたが、
持っていない旧作をCDで買い集めて、目ぼしいギターソロを耳コピ、
大半が松原正樹の演奏なので、それを練習するだけでも楽しかった。

ユーミンのライブは、次の作品「アラーム・アラモード」から見に行き、
「ダイアモンドダスト」から「ラブ・ウォーズ」くらいまで、続けて見たが、
2人のギタリストの実力は認めつつ、やっぱりギタリストは長髪だよ、
お洒落なポップスはこうなのかと、ユーミンのバックは無理と諦める。

それでも、ユーミンの曲には、ギターの格好良い曲が多かったから、
バックバンドを目指す目指さないは別にして、松原正樹をコピーして、
ソロアルバムやパラシュートの曲より、名演じゃないかという曲も多く、
「恋人はサンタクロース」、「セシルの週末」、「ダンダン」など練習した。

ユーミンのバンドスコアは、いわゆるヒット曲を中心に選曲されていて、
ギターソロの曲ばかり載っているわけではないが、自分の好きな曲、
「ダンダン」も出ているので、MTRで多重録音して、オケをバックにして、
果たせなかったバックバンドのリードギタリストの気分を味わうことに。

今回、記事を書くのに、何か参考になるかと、シンコーのディスクガイド、
「ジャパニーズ・シティ・ポップ」を見ると、「パール・ピアス」のCD解説に、
「イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーの『秋風の恋』」によく似た
イントロの⑦も名曲」とあり、「ダンダン」の元ネタらしき曲名が出ている。

字数が限られている解説欄に、長いアーティスト名を延々と書くほど、
これだけは言っておきたい、みんなは気づいていないかもしれないが、
そっくりなんだから、ぜひ聴いてみてくれ、パクリだと言いたかったのか、
それで、聴こうと思ったら、この名前も曲名も、つい最近目にしていた。

deaconblueさんという方が、70年代を中心にした音楽評論のブログを、
運営されていて、先月、「秋風の恋」の記事があり、曲も聴いたのだが、
その時には、「ダンダン」にはまったく思いもいかず、今、聴きなおしても、
言われてみれば似ているかな、参考にはしたのだろうなあという程度。

「ダンダン」の、しっとりとしたピアノイントロは8小節を2回繰り返すが、
「秋風の恋」は4小節のみで、テンポも早いので、このイントロを元に、
作ったとしたら、パクリというより、よく、ここから発展させていったなと、
こうして、あちこちにアンテナを張っているのかと、逆に感心してしまう。

「ダンダン」のギターの延々と繰り返すフレーズは、松任谷正隆による、
指定されたフレーズなのか、8小節の繰り返しの中、最後の2小節は、
毎回フレーズが変わるから、ここだけ、フェイクする指定だったのか、
その部分が、いかにも松原正樹というフレーズの連続で、本当に見事。

ユーミンの曲を解説されているブログも、かなりあって、いろいろ見たら、
「後半は鈴木茂のギターソロで、特有のフレーズが聴ける」と書いてあり、
演奏者はアルバム単位のクレジットなので、ギターは鈴木と松原とあるも、
この曲は、サイドギターも含め、全部、松原正樹だと思っていたのだが。

しかも、今剛がいれば、双子のようなフレーズを演奏する二人だから、
左右に分かれたリードギターを、2人で分担して、息が合ったところを、
聴かせてくれるだろうが、これは、松原正樹がダビングしているはずで、
どちらからも、異弦同フレットを使う、特有のフレーズが際立っている。

松原正樹のギターを弾きたくて、ユーミン「ダンダン」を演奏したところ、
バックバンドだった中川雅也が昨年亡くなっていたという記事も見かけ、
何でまた、どんどん知っているミュージシャンの訃報ばかり接するのか、
自分が年を取ったから、仕方ないとはいえ、やるせない気持ちで一杯。

ユーミン「ダンダン」の演奏は、後半のギター部分だけでも良かったが、
一応フルコーラスにして、その分ユーミンの歌が、思ったよりも難しくて、
さらに、松原正樹のフレーズは、指がもつれそうだし、何よりも音色が、
自分のギター、エフェクターでは再現できず、雰囲気コピーになってます。






竹内まりやもカバーした達郎の傑作バラード「ユア・アイズ」
山下達郎の曲を最初に聴いたのは、マクセルのカセットCMの、
「ライド・オン・タイム」や、テレビ番組「オレたちひょうきん族」の、
エンディングテーマとして、EPOがカバーした「ダウンタウン」で、
やはりお茶の間にとっては、テレビ主題歌やCMソングが身近。

83年、「メロディーズ」発売に伴う、達郎のコンサートに行った時、
「次の新曲は何のタイアップもないので、よろしく。」みたいに言い、
「スプリンクラー」を演奏したので、売り上げに貢献しようと思って、
コンサート終了後、ロビーの販売コーナーでドーナツ盤を買った。

昔はこうして、コンサートの余韻を楽しみながら、グッズを買ったり、
喫茶店や居酒屋に行き、何曲目の何が良かったと友人と語ったが、
最近のコンサート事情はどうなのだろう、自分が最後に行ったのは、
30年近く前のマイケルやポールで、その時点でかなり様子が違う。

外タレの場合は特に、開演が遅れて、コンサートは3時間以上もの、
長丁場で、終わる頃には、疲れるし、眠いし、ドームなどの大会場は、
退場規制もあって、出てくるのに小一時間かかることもあったりして、
終電を気にし駅に向かい、余韻を楽しむ余裕がないことも多かった。

国立代々木の浜田省吾や、横浜アリーナの角松敏生も似た感じで、
ハコが大きくなり、コンサートも長くなってしまい、自分も年を取って、
ついていけなくなったのか、ライブハウスとまでいうと極端になるが、
厚生年金や渋谷公会堂とかで、こじんまりとしたのが良いなんて思う。

それだけに、83年9月と85年2月ともに、神奈川県民ホールで見た、
山下達郎のライブは、ノスタルジアもあり、すごく良かった思い出で、
あいにく同姓の友人とだったが、終演後のロビーから見える夜景も、
山下公園から駅へと戻る風景も、達郎の曲にぴったりに感じたほど。

どちらも最後の曲は、バラードの名曲「ユア・アイズ」で、ファンにとり、
外せない定番曲となっていて、ずっとシングルカットされなかったが、
公認ベスト「グレイテスト・ヒッツ」や、サントラ「ビッグ・ウェイブ」にも、
収録されているので、本人にとっても、自信作、大切な曲なのだろう。

シングルカットされないと、ラジオでも、そう流れることもないだろうし、
CMやテレビとのタイアップがなければ、お茶の間とは無縁になって、
ファンだけ知る名曲みたいになっていたのか、例えばビートルズでも、
お茶の間には、「イエスタデイ」で、ジョンは「イマジン」となってしまう。

発表後20年たって、「ラブランド・アイランド」がドラマ主題歌になり、
シングルカットされると、そのB面に「ユア・アイズ」が収録されたり、
さらに、そこから10年以上たってから、竹内まりやがカバーして、
ドラマ「安堂ロイド」のエンディングテーマとなり、世間に浸透する。

何の番組だったか、山下達郎と竹内まりやが歌っている波形が、
ほぼ一致するとかで、音程、速度を合わせると区別ができないと、
分析していて、YouTubeで、うまく調整して交互に流しているのは、
どっちがどっちというくらいで、似たもの夫婦とでもいうのか面白い。

山下達郎と竹内まりやが結婚したのは、篠山紀信と南沙織くらい、
びっくりしたというと、どちらにも失礼になるが、男は顔じゃないと、
自分には音楽も写真も才能がないのはさておき、どこかホッとし、
でも自分がもてないのは、身長がないほうが致命傷だと気づく。

それで、友人たちがよく口にしたのは、達郎の発音が良くなって、
英文科出身のまりやに教わったのだろうという説で、半信半疑で、
聞いていたが、波形が一致するなんて言われると、まりや直伝で、
発音を直されたので、同じようになったのかと、妙に納得してしまう。

ただ、達郎の発音に関しては、「ユア・アイズ」の作詞を担当した、
アラン・オデイに、「ビッグウェイブ」で作詞作曲を共同作業した際、
徹底的に矯正されたと本人が語っているので、まりやではなくて、
外人さんに教わっているが、この曲は、その前なので、まりや説か。

「ユアアイズ」は、達郎の一人多重録音のバックコーラスがすごく、
もともと、アカペラの曲をアルバムに1曲くらいは、やっていたのを、
「オン・ザ・ストリート・コーナー」という、全曲アカペラのLPを出して、
その成功を受けて、曲中でも、多重録音コーラスをやるようになる。

「オレたちひょうきん族」のベストテンコーナーに、達郎の曲が入り、
さんまが達郎に扮して出てきたが、当然、さんまの歌は音痴なので、
「あれ、達郎さん、ちょっと歌が」と突っ込まれて、「何を言うんですか、
私はアカペラの達郎と言われてるんですよ」と返すのに、大笑い。

これまた、お茶の間が、アカペラを知っていたか、微妙なところだが、
この場面は、達郎も見ていたようで、ライブのMCで、話題に挙げて、
「スタッフがすごいね、ちゃんと、こういう、いつもライブで着るような、
ジャケットをさんまさんが着ていてね。」と、楽しそうに、語っていた。

「ユアアイズ」に話を戻すと、そのアカペラというか、1人多重録音は、
オフィシャルバンドスコアによれば、5声のハーモニーで、昔買った、
バンドスコアは3声なので、さすがはオフィシャルで、さらに実際には、
それぞれを数回は重ねて、何重にも達郎は歌っているのだと思う。

自分のMTRは24トラックで、この曲は、伴奏も、エレキ、アコギから、
エレキシタール、タンバリンと楽器も多いから、ハモリだけにトラックを、
使えないので、5声のハモリをピンポン録音して、1トラックにまとめて、
それをコピーし左右に配置、さらに各パートを別々に5トラックに録音。

ベースは、伊藤広規なので、指弾きでなく、チョッパーかと思うのだが、
本人がこの曲を弾く映像は見つからず、YouTubeのカバー演奏でも、
ほぼ全員、指弾きにしていて、さすがにピック弾きはないが、自分は、
チョッパーの方が、リズムもノリが出るので、ほぼ全部チョッパーに。

間奏のサックスは、いかにもという、歌い上げるフレーズで奏でるが、
ギタリストの自分としては、最初に聴いた時に、何でサックスなんだよ、
曲が盛り上がったら、感動のギターソロだろうに、なんて思っていて、
松原正樹や今剛あたりなら、いい感じで、弾いたんじゃないかと思う。

ユーミンだったら、間違いなく、そうしたギターソロだろうが、達郎では、
スローな曲は、土岐とかのサックスが多用され、アップテンポの曲は、
達郎のカッティング、椎名和夫のやや歪ませたギターソロというのが、
定番なアレンジで、まあ、決してギターを疎んじているわけではない。

山下達郎のバラードの傑作、自分の中では「潮騒」と1・2を争う曲の、
「ユアアイズ」は、コーラスがかなり難しいうえ、そのせいでトラックが、
なくなり、いつものダブル・トリプルでごまかすメインボーカル部分も、
シングルトラックなので、名曲を台無しにしてしまったか気にしてます。








Copyright © 僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ. all rights reserved.