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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
シャンソンのような調べで若者を歌った佐野元春「週末の恋人たち」
自分が佐野のファンになった時、
ベスト盤1枚を置き土産にして、
ニューヨークへと旅立った後で、
新曲はなく古い曲を聴きあさる。

他に佐野のような曲はないかと、
ニューミュージックを探したが、
そうそう同じような曲はなくって、
ただ、いろいろな歌手と出会う。

佐野の曲が4曲だけあるからと、
ナイアガラトライアングル2を
買ったら、大瀧詠一と杉真理の
ファンになり、そのLPも集めた。

ナイアガラに収録の佐野の曲は、
どれもシングルカットできるほど、
珠玉の名曲だらけで、そのうち、
「週末の恋人たち」はやや異色。

疾走感にあふれてストリートを
歌うのが佐野の真骨頂、一転、
バラードでもぐっと聴かせるが、
この曲ではシャンソンの雰囲気。

異国情緒の香りが漂うだけに、
歌詞にある情景までどことなく、
若者がパリの街中を歩き回って、
くつろぐ渚もニースに思えたり。

大人になりたくない若者を指す、
当時話題のモラトリアム人間、
それを歌ったともいわれる内容、
主人公は定職には就いてない。

彼女の誕生プレゼントのために、
仕事を探し、その分を稼いだら、
カタログを広げたり、仕事を終え、
彼女とビーチでくつろいだりする。

アルバイトニュースのCMにでも、
出てきそうな情景で、それこそ、
外国を舞台にしても成立しそう、
このあたり佐野の世界観だろう。

これが浜田省吾だと、セーターを
彼女に買いたくてもポケットには、
小銭が少しで、ため息つくという、
四畳半フォークを思わせる歌詞。

2人ともビートルズの影響を受け、
バックバンドの編成はブルース・
スプリングスティーンに倣ってと、
共通点もあるが、その違いも多い。

浜田は初期のフォーク調の曲が、
次第にハードロック化していくが、
佐野は初期のロックンロールから、
テクノやラップへと極端すぎるが。

自分は佐野は1~6枚目とベスト、
浜田は7~12枚目とバラード集、
どちらも同じくらい買っていたうえ、
90年頃から縁遠くなってしまう。

佐野が世間に知られるきっかけの、
ナイアガラからシャンソン風佳曲、
「週末の恋人たち」はオケは気合、
歌は声枯れと、いつものことです。




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心配ないからねの歌詞に本当に励まされたKAN「愛は勝つ」
いったい今年はどうしたことか、
往年のニューミュージックの人、
谷村新司に、もんたよりのりや、
大橋純子、さらにはKANまでも。

もちろん年齢的なこともあって、
自分が10代で親しんだ人らは、
今自分が再雇用62歳だから、
もう70~80代になっている。

ただKANは自分より1歳下で、
あまりにも早すぎるだろうにと、
ものすごく切なくなってきて、
今さらながら曲を聴き返した。

「愛は勝つ」はリアルタイムで、
シングルCDも買ったほどだが、
我が家はシングルCDの箱が
丸ごと消え去り見つからない。

シングルCDは、「勇気100%」
「どんなときも」など買っていて、
当時は仕事に疲れていたのか、
元気をもらえる曲を好んでいた。

自分がギターをやっているから、
音楽への思い入れも激しいが、
やはり音楽の力や歌詞の力は、
すごく大きいものがあると思う。

「心配ないからね」と歌い出し、
「どんなに困難でくじけそうでも
信じることさ 最後に愛は勝つ」
本当に勇気づけられ励まされた。

KANの曲は三ツ矢サイダーの、
「まゆみ」もCMで流れた時に、
すごくビートルズの雰囲気だと、
気に入ってアルバムも買った。

KANが出たトレンディドラマでも、
主題歌を歌って、ただこちらは、
エアチェックですませて、実際、
そんなファンだったとは言えない。

角松敏生が目的で以前に買った、
シンコー「大人の邦楽ポップス」
そこに「愛は勝つ」もあったので、
カバーというか楽譜どおり演奏。

ただ、ピアノ譜が1段だけだし、
明らかに間違った箇所もあって、
2段譜になっている別の楽譜を、
ダウンロード購入して補完する。

3声のコーラスを2回重ねるが、
歌うそばから声が出なくなって、
最後の歌入れが声枯れで最悪、
ガイド用の借り歌をミックスした。

いつものようにエンディングでは、
ギターのアドリブで、その部分、
カノン進行なので、ところどころ、
パッヘルベル風にも弾いてみた。

自分より年下で旅立っていった、
KANの大ヒット曲「愛は勝つ」は、
こうして演奏しているそばからも、
本当元気をもらえてのアップです。






本人が主演したドラマの主題歌にもなった山崎まさよし「僕はここにいる」
コンサートでほとんど曲を歌わず、
語りだけですませようとしたとか、
非難轟轟でチケット代の払戻しと、
何かとお騒がせな山崎まさよし。

さだまさしが自分のコンサートは、
歌よりもしゃべりを楽しみにする、
ファンが多いから、歌ばかりだと、
払い戻しになるかもと突っ込む。

そんな山崎のニュースの写真は、
かなり表情がゆがんでいるもの、
髭面や老けて見えるものが多く、
どことなく編集者の悪意を感じた。

まあ、最近はいい歳だから多少は、
劣化したかもしれないが、かつては、
イケメンとはいかずともほっそりし、
トレンディドラマにも主演していた。

自分が山崎を聴いたのはTVCMの、
新曲「パッセージ」の弾き語り姿で、
単なるコードストロークではないし、
アルペジオも風変りで気になった。

Eテレの「トップランナー」に出ると、
何かで知って、予約録画までして、
楽しみに待つと、ギターは見事な、
フィンガーピッキングのスタイル。

アコースティックブルースのように、
低音弦をベースランニングさせて、
高音弦もメロディをからませたりし、
時にパーカッシブに叩いたりする。

年に1冊くらい出ていたリットーの、
ムック「アコースティックギター」が、
「アコースティックギターマガジン」
の季刊になり創刊号は山崎の特集。

とびつくように買って、奏法分析を、
参考にブルース風アコギを練習し、
他にも載っていたアコギの達人の、
楽譜やCDを買いアコギにはまる。

それが99年11月で、その数年後、
同じ番組に押尾コータローが出て、
さらにインストのアコギにはまって、
エレキをほとんど弾かない日々に。

けっこう自分のギターはムラがあり、
急にクラシックギターに夢中になり、
雑誌を年間購読したり楽譜を集め、
その間はアコギもスルーしていた。

今はこうして山崎の曲を弾いても、
バンド演奏の形でカバーしていて、
弾き語りばかりするとか、一転して、
クラシックばかりとかにはならない。

99年当時も山崎そのものよりは、
アコギに夢中だったので、CDは、
CMで見た「パッセージ」1枚のみ、
そこには「僕はここにいる」も収録。

ライブバージョンだったが、すごく、
メロディも歌詞も気に入って練習し、
この曲が主題歌になったドラマの、
「奇跡の人」のビデオも借りて見た。

「奇跡の人」は原作を読んでいて、
ドラマはかなり変えてあって驚くが、
「原作を元にしたオリジナル」だと、
明示するよう原作者も言ったとか。

ヤフオクで山崎のバンドスコアが、
定価より安かったので今回購入し、
ストリングスも丁寧に採譜されて、
ギターシンセで音を重ねていく。

ビートルズのカバー番組にも出て、
やたら名前を見る山崎まさよしの、
98年シングル「僕がここにいる」、
アコギと歌にオケを厚化粧しました。






まんま高速から見える風景を歌詞にした荒井由実「中央フリーウェイ」
昭和の頃は職員旅行が盛んで、
自分も就職の83年~2001年、
毎年この時期、職員旅行があり、
関東が主だが、各地に出かけた。

バスガイドさんのいる観光バスで、
山梨や伊豆の温泉に泊まったり、
電車では日光・鬼怒川や京都に、
飛行機で九州や四国の年もある。

おかげで出不精気味の自分でも、
多少は観光地を巡ったが、正直、
バスに乗っているだけで往復の、
石和温泉や熱海が何よりだった。

石和に行く観光バスの車窓から、
中央高速道路沿いのビール工場、
競馬場が見えた時には、これって、
ユーミンの歌のまんまだと大興奮。

小中学校の移動教室は山中湖で、
ここは何度も通っていたはずだが、
当時はユーミンの曲は知らなくて、
いい大人になってから納得できた。

富士急ハイランドや下田温泉にも、
その後職員旅行で出かけたので、
高速に乗るとウォークマンを出し、
「中央フリーウェイ」を連続再生。

同じ頃に、何度となくブログに書く、
河合楽器ピアノ教室の発表会で、
ボーカルの生徒がユーミンを歌い、
バンド形式でレコード通りに伴奏。

バリー・ホワイト「愛のテーマ」で、
デヴィッド・T・ウォーカーが弾く、
転がるように流麗なアルペジオを
思わせる松原正樹のバッキング。

それを再現するだけで勉強になり、
さらに「埠頭を渡る風」も伴奏して、
ジャズギター教室のレッスンでは、
得られない実践の練習を経験した。

間奏のスライドギターは鈴木茂で、
実は自分はリズムギターも鈴木と、
ずっと思い込んでいて、YouTubeで、
松原正樹が再演していて知った。

ユーミンが荒井由実時代を再現の
ライブの際に、鈴木のバッキングは、
原曲と変えていて不思議だったが、
そもそもが弾いていないからだった。

ドレミ楽譜出版のバンドスコアでは、
コード譜にリズムパターンの表記で、
発表会では、それらしく弾いたが、
今回細かく載るネット楽譜を発見。

エレピもドレミでは省略されていて、
こちらもネット楽譜は音符で載って、
ダウンロード購入して演奏したが、
松原のギターの採譜はけっこう違う。

ギターマガジンのユーミン特集号に、
載っていたのを思い出し、スライドも、
こちらが変則チューニングも含めて、
正しいようなので、全部やり直した。

さらにネット楽譜のアコギも不満で、
これはギタマガに出ていないので、
「シティポップコレクション」も買い、
4種のバンドスコアを見比べ録音。

よくユーミンは歌が下手と言われ、
ハイファイセットらカバーの方が
良いとされるが、自分が歌ったら、
ユーミンよりも遥かにひどかった。

エンディングでは曲調が変わって、
フェイドアウトなので、お口直しに、
松原正樹を意識したギターソロを、
延々と弾いて、自分でも気分転換。

ユーミンの実家の八王子へと帰る、
そのイメージの歌詞を職員旅行の、
車窓とだぶらせて好きになった曲、
「中央フリーウェイ」をアップします。





去りゆく夏をイントロから表現している稲垣潤一「夏のクラクション」
稲垣潤一のデビュー曲はラジオで、
新曲のCMとして聴いたような記憶、
「雨のリグレット」という多少地味で、
それでも、その歌声は印象に残る。

次の「ドラマティック・レイン」がヒット、
LPを買うと、自作の曲はないようで、
ニューミュージックはフォークと同様、
シンガーソングライターだと思ったが。

作詞も作曲もしないで歌うだけなら、
歌謡曲の歌手と変わらないわけで、
ドラムを叩きながら歌うところだけで、
歌謡曲との線引きになるのだろうか。

音楽通の友人は、そうじゃないんだ、
歌声だけでも勝負できるシンガーが、
日本にも現れたのだと絶賛していて、
考えてみれば、洋楽はそのパターン。

どちらにしても職業作家の曲だけに、
名曲も多いし、稲垣の歌声も良くて、
2・3枚目のLPを買い、CD時代は、
6~9枚目を買い、武道館にも行く。

そんな大ファンというわけでもないが、
ヒット曲の大半は歌詞も口ずさめて、
それこそ、最近リバイバルしてきた、
シティポップの代表の一人だと思う。

達郎には負けるが12月の定番曲の、
「クリスマスキャロルの頃には」や、
作曲した大瀧詠一本人も歌っている、
「バチェラー・ガール」も心に残る曲。

自分にとって、一番好きな曲なのが、
「夏のクラクション」で、カセットの頃、、
ウォークマンで繰り返し巻き戻しては、
テープが伸びてしまうくらいに聴いた。

イントロの湧き上がるコーラスの中、
むせび泣くようなスライドギターには、
まさに夏が終わっていく哀愁が漂い、
これだけでもう自分にとり名曲名演。

この曲のバンドスコアは見たことなく、
いくつかある稲垣潤一の曲集にさえ、
入ってないようだが、細かく検索して、
「男性ロックシンガー集」を見つける。

KMP出版のシリーズで、音楽春秋や、
東京音楽書院から出ていたスコアを、
オムニバスで載せていて、第2巻に、
稲垣に加えて佐野元春もあり購入。

この夏の終わりに間に合わせようと、
オケはすぐに作れたが、コーラスが、
夏風邪ではないものの声が掠れて、
何よりもスライドギターが下手すぎた。

チューナーを見ながら、正しい音程で、
フレーズが弾けるよう何度も練習して、
声がましになると、無理のないように、
3声のコーラスを何日も分けて録音。

暑さ寒さも彼岸までで、このところは、
朝晩も多少は涼しくなるが、それでも、
日中は30度超えの残暑が厳しくて、
夏の終わりの歌もまだ許容範囲かと。

稲垣潤一のもう40年も前のヒット曲、
「夏のクラクション」は歌が下手な分、
いつものギターを追加していますが、
雰囲気を壊さぬよう少し抑えました。







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