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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
スクエアから引退する安藤まさひろの若き日の名演「トゥモロー」
スクエアの創始者、リーダーにしてギタリストの、
安藤まさひろがバンドから引退するという発表を、
ブログ仲間のSMOさんの記事で知り、それから、
猫のみーこさんのブログで本人の音声動画を見る。

音楽活動をやめ引退するのではなく、あくまでも
スクエアの活動を退くようで、それならバンドから
脱退するということだが、「スクエアからの引退」と、
表現するのは、ある意味安藤のこだわりだろうか。

AKBあたりからグループを抜ける際に卒業と呼び、
これまでバンドやグループなら脱退、宝塚は退団、
ジャニーズ事務所なら退所だが、なぜかAKBでは、
卒業という言葉を使い、それ自体をイベントにした。

円満退社(?)をアピールする意味からの卒業で、
決して解雇とか、嫌気がさしての脱退ではないと、
区別しようとしたのか、この辺の言い方の始まり、
由来は専門家に任せるとして、今回の安藤の件。

本人の文章や音声にあるのは、年齢的なことが、
一番の原因のようで、毎年1枚アルバムを作って、
ツアーに出るのがきつくなった、他のメンバー達は、
新作を楽しみにしていて、足を引っ張りたくはない。

これからのスクエアの活動は、伊東と坂東の2人、
サポートメンバーに委ねるので、スクエアは新たに、
T-SQUARE alphaとして継続する、そうした内容を、
語っていて、音楽性の相違とか人間関係ではない。

ただ、文章でのコメントには引退と明記しているが、
YouTubeでは、何度となく退団という言い方をして、
野球選手や宝塚かよと、突っ込みを入れたくなるし、
引退という表現の意味を考えた自分は何だったか。

これは事務所とかが気を使って、ニュースの見出し、
文字として目に飛び込んでくる書面の挨拶だけは、
変な憶測を呼んだり、誤解のないよう慎重になり、
スクエアの引退ということで、オブラートに包んだか。

今回のことで、いろいろとネットに記事があふれて、
自分は知らなかったが、以前も安藤はスクエアを、
やめようとして、若い連中にバンドを委ねたところ、
逆に他のメンバーが抜ける形になってしまったとか。

いったんは解散を決め、すでに抜けていた伊東と、
企画アルバムを作るに際し、2人のユニットとして、
スクエアを名乗ることになったそうで、それならば、
脱退した若手らは、いったい何だったのかと思う。

ダチョウ倶楽部の「俺抜ける」「いや俺が抜ける」
「だったら俺が」「どうぞ、どうぞ」のコントみたいで、
再び、こんなことのないよう話し合いを重ねながら、
プレス発表も言葉を選んだのかと想像してしまう。

それで、実際に、安藤が繰り返し強調するように、
あくまでもスクエアとしての活動から離れるだけで、
音楽活動から引退するわけではないし、ましてや、
追悼ではないのだが、とりあえずカバーしようかと。

何度か書いたが、プリズムやカシオペアに比べて、
スクエアは、サックスが入っているので、ギターは、
メロディを弾くことが少なくて、渡辺貞夫グループや、
ネイティブ・サンのようなバンドだと自分は敬遠した。

ギターの音色にしても、コーラスを多少はかけるが、
あまり歪ませないし、アドリブもかなりジャズ寄りと、
LPも買わず、エアチェックもあまりしていなかったが、
ドラマ「突然の明日」の主題歌が、全面ギターの曲。

ヤングギターに楽譜が載って、曲がスローなだけに、
16分音符どころか、6連符だの32分音符だらけで、
これは、ものすごい弾きまくりだと、安藤を見直して、
さらに音色もレスポールを歪ませていて気に入った。

すぐにLPを買いはしなかったが、スクエアを買おうと、
思ったときに、ベスト盤には「トゥモロー」はないので、
この曲が入った「ロックーン」とベスト盤をまず買って、
そこから、どんどん気に入って、「うち水~」に始まり、
「アドベンチャー」とリアルタイムで新譜を買い続けた。

そんな出会いの曲「トゥモロー」は、実は6年程前に、
一度演奏したが、前回の角松と同様に出来が悪く、
リベンジ演奏で、それだけに、ちゃんと曲を聴こうと、
「ロックーン」をCDで買い直して、スマホで連日聴く。

ストリングスやホーンセクションは、2回音を重ねて、
左右のチャンネルから鳴らして、音を厚くしてみたり、
生ピアノは3トラックを使い、オルガンも追加したりと、
せっかくバンドスコアがあるから、かなり作りこんだ。

サビでタンバリンか鈴が、シャラシャシャランと鳴り、
これは雅楽の家元の仙波が、パーカッションなので、
巫女が神楽を踊る時の鈴を使ったのか、とりあえず、
ジングルベルの鈴を代用して、それらしい音にする。

それで、オケが完成して、ギターもテーマの部分は、
オクターブに分かれるところもあるので、2本重ねて、
エンディングのアドリブは、片チャンネルのみにして、
とにかく完コピを目指して、楽譜とにらめっこで練習。

とりあえず、いったんは録音するが、細かい部分が、
どうも違う気がして、昔のヤングギターを探し出すと、
安藤が指使いや音作りを解説していて、スライドで、
自分が弾いたのが、実はチョーキングだったりする。

ギターは、レスポールスタンダードで間違いないが、
フロントでトーン8にして、いい感じだと思ったところ、
安藤はフロント&リアにして、トーンは全開だそうで、
フレーズも音色も間違えていたので、全部やり直す。

エフェクターについても安藤本人解説で、「ファズ→
エコー→コーラス・マシーンの順で~」と語っていて、
ファズにエコーだなんて、いつの時代だと思ったが、
実際には、ボスのオーバードライブやヤマハの製品。

エフェクターは、自分はMTRの内蔵しか使ってなくて、
いつも歪みはアンプのマーシャルモデリングで調整、
コーラスとディレイは二択なので、メロディはコーラス、
後半アドリブは、ショートディレイでダブリングにする。

安藤は、ジェイ・グレイドンを意識して、メロディでは、
ディレイタイム7~8を、アドリブは3にしたと言うので、
グレイドンっぽい音になるようにしたが、それ以上に、
アドリブフレーズが、かなりグレイドンに近いと思った。

あるいはスティーブ・ルカサーの方を意識したのか、
メロディでも、スライドをまじえたポジション移動とか、
半音チョーキングがあり、アドリブはペンタのようで、
アクセントをずらしたり、弦とびフレーズも出てくる。

それまでのジャズギターのイメージとはまったく別、
最先端のロック、フュージョンギターを弾きこなして、
こういうところが、さすがはプロだなあと感心するし、
その後ライトハンドやアーミングも見事にものにした。

自分がファンになった曲であるし、安藤にとっても、
ギタースタイル、はてはバンドスタイルについても、
転機となったと呼べるザ・スクェアの「トゥモロー」は、
6年前より、かなり聴けるレベルになったはずです。




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角松敏生「ミッドサマー・ドライビング」の再演は「ベースバトル」付きで
コロナやインフルエンザにかかったわけでもなく、
咳き込んだりしてもいないが、声枯れがひどくて、
ただでさえひどい歌声が、そもそも声が出なくて、
オケを作っても、年末から歌の録音は延び延び。

文章だけのブログも、あまりネタもないことから、
歌のないインスト曲、それもそう難しくないのは、
何かないかと思って、以前にYouTubeのほうで、
リクエストいただいた角松敏生の曲をやることに。

YouTubeは、こちらのブログへ訪問してくださる、
半ば身内のような方々からのコメントとは違って、
下手くそ、やめちまえ、歌がひどすぎてワロタと、
かなりシビアなご意見が寄せられることが多い。

最近は少なくなったが、海外からのコメントでは、
「TAB Please」や「Have Music Sheet?」などと、
TAB譜やスコアを載せてれくれというのばかりで、
もっと練習して、演奏そのもので評価をされたい。

それでも、ギターの方は、多少ほめてもらえたり、
そのうえでリクエストをいただくのが2回ほどあり、
1曲は、ジェネシス「ファース・オブ・フィフス」で、
これは、なかなかバンドスコアを見つけられない。

21年前にリットーで出たジェネシスのベストに、
ガブリエル脱退後のライブバージョンが載るが、
スタジオ盤のピアノイントロがないのが惜しいし、
稀少スコアで、実勢価格は2万円となって無理。

昨年末は、かなり昔の渡辺香津美のカバーに、
角松とサンタナのリクエストのコメントをもらって、
角松「ミッドサマー・ドライビング」は、これも昔に、
演奏していたが、今、聴き返すとかなりお粗末。

こちらで演奏していますよと、ご紹介できるほど、
上手かったら、リンクを貼るが、みっともないので、
角松本人も、このアルバムごとリベンジしたから、
自分も、何曲かをやり直すのもよいだろうと判断。

せっかくなので、この曲の導入部にもなっている、
「ベース・バトル」も合わせて、やることに決めて、
いつものようにドラム入力から始めて、少しずつ、
オケを作るが、チョッパーベースの部分で保留。

以前にも書いたが、ヴァン・ヘイレンを演奏する際、
ライトハンド奏法をむきになって練習したあげくに、
人差し指に血豆を作り、それが治ってきた頃には、
カシオペアの曲のチョッパーで再び血豆を作った。

歌も歌えず、インスト曲のチョッパーも録音できず、
1月のブログ更新は、かなりあいてしまったので、
このところ、指先に気をつけて、ギターのパートを、
ピックで演奏して、あとはベースを録音するだけに。

チョッパーを初見で弾けるわけないから、しばらく、
ピックでゆっくりと弾いて、フレーズを覚えたりして、
満を持したように、この1~2日でベースの録音、
グルグル巻きにテーピングしたので何とかもつ。

ただ、血豆ができないことと、演奏ができるのは、
まったく別であり、早い3連のフレーズは右手が、
追いつかずに、腱鞘炎を起こしそうだし、左手も、
早いポジション移動に追いつかず、遅れ気味に。

チョッパーなので、多少はフレーズが間違っても、
リズムのノリの方を重視し、かなりごまかしたり、
いかんせんベースがフレットレスなので、音色が、
はじけるようにいかず、むなしく音だけ大きくなる。

曲全体を通して、基本パターンとなるフレーズが、
左右に極端に振り分けられ、2小節パターンだが、
最後の2拍は、左右で違うフレーズになっていて、
微妙に音も違うから、別々の人が弾いている模様。

曲のクレジットは、角松の盟友、青木智仁に加え、
カシオペアの櫻井哲夫、スタジオミュージシャンの、
高水健司が載っているが、誰が基本を弾いたかや、
ソロ、バトルの順番も載っていなくて、わからない。

ベースに詳しい人なら、その音色やフレーズから、
言い当てられるだろうが、バトルのソロの部分でも、
どれもがセンターに定位し切り替えの箇所も不明、
おそらく4小節ずつ、3人で交代していくのだろうが。

ギターは、角松のイントスは昔はストラトで弾いて、
角松本人ほどよりは弱めに、コーラスやディレイを、
厚化粧のようにかけたが、今回はレスポールにし、
軽めのコーラスと、ミキシング時のリバーブ程度に。

ニューミュージックの角松が、フュージョン好きで、
自分のギター演奏をメインに、1987年に出した、
「シー・イズ・ア・レディ」から、「ベース・バトル」と、
「ミッドサマー・ドライビング」をメドレーで演奏です。





カシオペアのメンバーチェンジ直前アルバムのオープニング曲「太陽風」
新年最初の演奏は、正月にちなんだ曲でもと、
バンドスコアを眺めて、かなりこじつけになるが、
カシオペア「太陽風」にして、タイトルの太陽で、
初日の出を思い浮かべるから、まあ良いだろう。

カシオペアには「朝焼け」という名曲があるので、
その方が、より初日の出に近い気もするのだが、
ライブの定番のうえ、誰もがカバーしている曲で、
相当のクオリティが要求されるから、すぐは無理。

「太陽風」を収録したアルバム「ユーフォニー」は、
アルバム全曲のバンドスコアがあり、発売当時、
渋谷河合楽器の発表会で、この曲も含めて数曲、
演奏しているので、ギターを練習する必要もない。

実は年末にオケ作りした際に、声枯れがひどくて、
歌ものは無理だから、インスト曲もいくつか考えて、
スクエア、カシオペアなどの候補曲を選びながら、
ギターが弾ける曲を優先し、ドラム入力だけする。

「太陽風」なら、正月の挨拶と共に演奏できるなと、
楽勝のつもりでいたが、ベースの録音を始めると、
1度目を弾き終える前に、人差し指に血豆ができ、
テーピングをしても激痛になり、演奏をあきらめる。

その後、痛みも治まってきたが、コーヒーカップを、
洗っていたら、指先がふやけて皮がむけてしまい、
しみるったらありゃしない、バンドエイドを巻くから、
これまた当分、チョッパーベースの録音は無理に。

この3連休で、ギターシンセのパートを録音したり、
ギターを2回重ねたりして、次第に形になってきて、
満を持してのチョッパーベース録音、念のために、
テーピングをしたが、1時間もしないうちに血豆に。

チョッパーの音量がまちまちだったり、ところどころ、
リズムがずれてはいるが、血だらけになってまで、
やり直したところで、もともとベースは本職ではなく、
そうそうノーミスは無理なので、このあたりで妥協。

ギターの方は、演奏自体には特に問題はないが、
野呂の音作りは難しくて、おそらく歪ませたうえに、
コーラス、ディレイを数台、オクターバーも使用して、
MIDIでシンセ音源も鳴らしているような気もする。

多重コーラス入りの歌ものと違って、トラック数は、
余裕があるので、ギターを左右にそれぞれ演奏、
オクターバーをかけたギターをさらに別トラックで、
そのうえ、ギターシンセでも弾いて、4回重ねた。

ピアノパートも鍵盤は使わず、全部ギターシンセ、
伴奏のエレピは、和音が重なるので2回に分け、
メロディのストリングスも2回弾いて、左右に振り、
間奏はスティールパンの音色にして別トラックに。

イントロなどのシークエンサーのようなフレーズは、
ライブでは野呂がギターで弾くから自分も手弾き、
ただ、左右に振れるよう1拍ずつ別トラックにして、
定位をずらしてディレイをかませ、それっぽくする。

アルバム「ユーフォニー」は、バンドスコアを買い、
発表会で演奏しただけに、お腹いっぱいというか、
その後、もうカシオペアはいいやと買わなくなるが、
偶然にも櫻井と神保のリズム隊が最後の作品に。

別のバンドを立ち上げ、並行してやりたい2人に、
カシオペアに専念しないならば脱退するようにと、
野呂が言ったとか言わないとかで、結果的には、
ぎすぎすしながら、ライブをこなして分裂した模様。

まったく、そんな事情を自分は知らなかったので、
88年の夏のよみうりランドイーストにも出かけて、
最前列で曲間で手を振ったりして、目が合ったと、
喜んでいたが、向こうはそれどころじゃなかった。

このあたりは、いずれ、カシオペアのムック本を、
入手して、きちんと時系列で整理してみたいが、
とにかく、これで櫻井・神保は脱退して、自分も、
新生カシオペアのアルバムは買うこともなかった。

自分にとっての最新アルバムだったが、今では、
もう発売から33年近くたった「ユーフォニー」から、
オープニング曲「太陽風」を、初日の出にちなみ、
2021年のオープニング曲として、演奏しました。






ディ・メオラやプリズムっぽいフラメンコ調のカシオペア「プロムナード」
ギターの名称についての考察というか、屁理屈に、
しばし、おつきあい願いたいが、いったいいつから、
ナイロン弦を張ったギターのことを、ガットギターと、
一般的にも呼ぶようになったのか、ちょっと考えた。

もちろん一般的と言っても、自分がそう思うだけで、
ギターを弾かない世間一般のお茶の間にとっては、
今に至るも、ガットギターなどの名称は使わなくて、
アコギもエレキも単なるギターですむかもしれない。

それで、自分のようなギターをかじった場合として、
ナイロン弦を張ったギターをガットギターと呼ぶが、
昔は、クラシックの曲を弾くからクラシックギターと、
音楽ジャンルも楽器本体も、そう呼んでいたと思う。

フォークギターもフォークの曲を弾くから、そう呼び、
スチール弦を張るが、エレキも同じスチール弦だし、
スチールギターと呼ぶ場合、エレキギターでもなく、
ハワイアンやカントリーのスライドギターの方を指す。

羊の腸から作られたガット弦を張っていることから、
ガットギターと呼ぶが、今日ではガットを使うことは、
ほとんどなく、ナイロン弦であり、それでも名称には、
ナイロンギターでなく、昔からのガットギターのまま。

手元の本や雑誌で探すと、74年1月の風濤社刊、
「フォークギターのすべて」では、タイトルからして、
フォークギターだし、序文に「フォークブームと共に、
クラシックギターからフォークギターが主流に~」。

この場合、楽器本体に加え音楽を指す気もするが、
楽器の説明の章では、ネックの形状比較の際に、
「一般のフォークギター」「クラシックギター」とあり、
ここでは、ギター本体をクラシックギターとしている。

用語解説ページに、「ガット弦」があり、「ガット弦、
ナイロン弦を張ったクラシックギターのことをガット
ギターとも呼ぶ」とあり、ナイロン弦が普及しても、
ガットギターの名称のまま使われていたとわかる。

76年1月刊「ギター教室ただいまレッスン」には、
「ライスカレーかカレーライスか」で禅問答よろしく、
「クラシック音楽を弾くギターなのか、古くからある
ギターなのか」と、クラシックギターの定義を問う。

そして、ギターの種類を、クラシック、フォークに、
フラメンコ、エレキ、レキント、ピックギターと挙げ、
クラシックギターでピックを使いポピュラー音楽を、
弾く人たちもいると、どんどんカオスになっていく。

同じ本には、著者が初めてギターを買った当時、
「ギターというと、スチール弦が張ってあるのが
普通で、今私たちが弾いている楽器はガット弦が
張ってあり、特にガットギターと呼んで~」とある。

これらから、フォークギター、クラシックギターと、
単純に区分していた頃でも、弦に注目した際に、
ガットギターとして、スチール弦ではないことを、
強調するため用いていたのだろうと推察できる。

クラシックギターの老舗の雑誌「現代ギター」の、
76年別冊「ギター読本」に、ガットギターという、
名称は載らず、楽器店の広告もクラシックギター、
フォークギター、フラメンコギターの種類が載る。

クラシックギターの本だから、ガット弦は当たり前、
NHKの「ギターをひこう」のテキストにいたっては、
クラシックギターという記述さえなく、「ギター」で、
ガットギターの各部名称から、曲に至るまで紹介。

73年「NHKギター教室・教則編」は序文にだけ、
「フォークギター、エレキギターを学びたい人にも、
クラシックギター奏法が基礎となる」という記述で、
楽器の区別とジャンルの区別とが混在した感じ。

かつてはフォークギター専門誌だったシンコーの、
「ヤングギター」の78年1月号は、流行し始めた、
クロスオーバーギター特集号で、リー・リトナーの、
演奏解説に、「この曲はガットギターで~」とある。

アール・クルーの紹介記事には、「ガットギターを
ピックを使って弾いている」とあり、ピックどころか、
爪も伸ばさない指頭奏法なのに、すごいミスだが、
ともかく、ガットギターの使い手であるという説明。

先の「ピックを使いポピュラー音楽を~」と同様に、
クラシックギターを使い、他のジャンルの音楽を、
演奏することが増えたことで、ガットギターという、
「クラシック」とは別である旨の名称が使われる。

さらに、ピックアップ、マイクを内蔵したモデルが、
開発された際に、エレキ・クラシックギターとせず、
エレキ・ガットギター、略称エレガットの名称となり、
ナイロン弦=ガットギターが一般になったかと思う。

この前段として、フォークギターも曲のジャンルが、
フォークソングでなく、クロスオーバーに使われて、
さらにヒーリングミュージックなどソロギターとして、
ジャンルができ、フォークの名称がそぐわなくなる。

ガットギターのようにスチールギターと名乗るには、
エレキもあれば、ハワイアンのスチールもあるから、
アコースティックギター、アコギの名称が使われて、
いち早く出たエレキタイプは、エレアコが一般的に。

エレガットが出た際、すでにフォークギタータイプに、
マイクを内蔵したエレアコの名称が使われていて、
同じ生ギター・アコギであっても、ナイロン弦の方は、
ガットギターでエレガットという差別化に至ったかと。

とまあ、延々とガットギターについて書いてみたが、
アコギを使うことさえ珍しいカシオペアの曲の中で、
ガットギターの曲を演奏するにあたっての前振りが、
どんどん収拾がつかなくなって、ここらで閑話休題。

他にも、ヤマハの75年9月「ライトミュージック」の、
増刊は「アコースティック・ギター」のタイトルだとか、
60年頃ボサノバ音楽が出た時、ジャンルとしては、
ボサノバーギターで、ギター本体をどう呼んだとか。

ジャズギターの分野でも、ローリンド・アルメイダや、
チャーリー・バードが、クラシックギター音楽も弾き、
ジャズ演奏や、ソロギターを奏でたとか、いろいろ、
書きたいことはあるが、とりあえず、またの機会に。

カシオペアは、スタジオ盤だけでも30枚以上あり、
半分も聴いていないから、自分が知らないだけで、
案外、アコギやガットの曲があるのかもしれないが、
先日図書館で借りた99年の「マテリアル」に収録。

「プロムナード」は、イントロからフラメンコのような、
ガットギターのフレーズが続き、メロディを担当して、
さらに間奏も24小節あってピアノ間奏より長いが、
作曲は、ギターの野呂でなく、キーボードの向谷。

YouTubeには、カシオペアの休止中か、脱退後か、
向谷自身のバンドで演奏する映像がいくつかあり、
ギターの矢堀紘一がエレキで弾きまくっているし、
サックスもいて、リターン・トゥ・フォーエバーのよう。

カシオペアが77年イーストウエストに出場する際、
向谷は、チック・コリアみたいな音楽をやっていると、
野呂から誘われたそうだが、入ったら全然違ったと、
回想していて、ようやく待望のサウンドになったか。

おそらく、当時この手の曲をやったら、先代ドラマー、
鈴木徹が加入したプリズムで、まんま和田アキラが
アル・ディ・メオラのように早弾きしまくっていたから、
その二番煎じになりかねず、スペイン風は禁じ手。

プリズムにしても、ディ・メオラ風の曲は多くないが、
和田の早弾きが衝撃的で、本人はディ・メオラより、
アラン・ホールズワースに影響されていたとしても、
早弾きの代名詞として、ディ・メオラに例えられた。

和田アキラが、その後、ホールズワース色を強め、
プリズムのサウンドも、トリオ演奏が主体となって、
プログレ系、変拍子となり、スペイン風が消えると、
そろそろ良いかと、カシオペアでも演奏したのでは。

ガットギターの考察以上に、自分勝手な想像だが、
カシオペアのサウンドについて、けっこう野呂には、
こだわりがあるから、「これは合わない」とばかりに、
昔なら、チック・コリア風の曲は却下されただろう。

さらに邪推すると、野呂がガットギターを使うのは、
ディ・メオラは、オベーションのエレアコを愛用し、
プリズムでもアコギの曲がいくつかあっただけに、
正統派フラメンコも意識して、ガットにしたかなと。

カシオペアでは珍しいガットギターによる演奏で、
まるでプリズムやディ・メオラのような曲調ながら、
アドリブは、野呂らしいジャズフレーズが出てくる、
「プロムナード」は、エレガットの音が今一歩です。















野呂が珍しく延々とギターを弾きまくるカシオペア「パル」
自分が好きなビートルズは、レコードデビュー直前、
ドラマーが交代したが、デビューから解散するまで、
ゲストミュージシャンの参加はあっても、メンバーは、
ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4名のまま不動。

漠然と、バンドとはそういうものだと思い込んでいて、
クリームやレッド・ツェッペリンも同様だが、中には、
ディープ・パープルのようにボーカルが何度も交代、
イエス、クリムゾンは、ほとんど総入れ替えに近い。

サザンオールスターズが、ギターの大森が脱退後、
サポートに斉藤を呼んでも、メンバーにしないのは、
ビートルズファンの桑田が、オリジナルメンバーに、
こだわりがあるのだろうなと、勝手に想像している。

フュージョンでは、メンバーチェンジは日常茶飯事、
プリズムは、和田と渡辺以外、どんどん変わって、
最後は和田だけ、スクエアも安藤と伊東だけ残り、
その伊東も一時は脱退して、復帰したという次第。

カシオペアも、デビューしてLP2枚でドラムが交代、
その後不動のメンバーと思いきや、桜井と神保が、
衝撃の脱退、ドラムが2人交代後、神保が復帰し、
活動休止後の復活では、キーボード向谷が脱退。

結局、オリジナルメンバーはリーダーの野呂だけ、
このあたりは、プリズムも和田だけ、スクエアでも、
安藤だけが出入りがなく、3人ともリーダーだから、
逆に抜けてしまえば、バンドは解散になるのだろう。

メンバーチェンジが気に入らないわけでもないが、
自分がCDを買わなくなったのは、カシオペアでは、
櫻井・神保脱退後、スクエアは伊東の脱退後だし、
プリズムは渡辺の脱退後と、何ともわかりやすい。

彼が抜けたんじゃ聴かないよ、と思ったのでなく、
いつも似たような曲ばかりだと飽きたのが本音で、
実際、演奏する方も、同じメンバーでマンネリ化し、
行き詰まった末の交代劇だったのかとも想像する。

ただ、カシオペアの場合、歌ものバンドを結成して、
並行して活動しようと考えた櫻井と神保に対して、
カシオペアに専念するよう説得する野呂とが対立、
分裂状態で、予定していたライブだけ敢行し脱退。

新メンバーが決まってからの交代ではなかったし、
レコード会社の移籍もあり、2年ぶりとなる新作は、
イーストウエストの審査員だったベテランの鳴瀬に、
ジャズ系ドラマーの日山を迎えてのスタジオライブ。

ベースの鳴瀬は、現在もメンバーで残っているが、
日山は2年で脱退し、若手から抜擢された熊谷も、
5年で脱退、サポート扱いで神保に復帰してもらい、
ことドラムに関しては、デビュー前から延べ6名に。

カシオペアのファンでも、どの時期が一番好きかは、
意見が分かれるだろうが、今回90年以降の曲を、
図書館で借りて聴いたところ、それぞれ悪くないし、
とにかく、ギターソロが長ければ、それで満足する。

バンドスコアの掲載曲のうち、「PAL」も全面的に、
ギターがメロディを弾いて、短いピアノソロをはさみ、
オブリガードやアドリブと、アマ時代のライブ並みに、
野呂がギターを弾きまくっていて、カバーの候補に。

ベースは5弦ベースのようで、通常のベースの場合、
一番低い音はミ、Eのところ、D♭を弾いているので、
ベースのE弦をD♭に下げて弾いたが、弦の張りが、
ゆるゆるになって、ちょっとベコベコの音になっている。

エレピの音はDX7特有の音、生ピアノとエレピとの、
中間の感じで、ギターシンセでFM音源ピアノにして、
ホーンセクションも、まんまDX7のシンセブラスだが、
どうせだからサンプリング音のホーンも重ねておいた。

バンドスコアに記載がないが、全体にストリングスが、
鳴っているので、エレピとMIDIかもしれず、和音だけ、
流して弾いて、基本8ビートのドラムも、コンガの音で、
16ビートを刻んでいるので、それも追加して厚くする。

手持ち楽譜の活用計画というか、聴かず嫌いだった、
カシオペアの第2期にスポットを当てましょうというか、
とにかくギターが格好良い曲を演奏していこうと思い、
94年発売の「アンサーズ」から、「パル」の演奏です。









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