fc2ブログ
僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
虹伝説を締めくくる高中正義「ユー・キャン・ネバー・カム・トゥ・ジス・プレース」
高中正義が絵本を題材に、LP2枚組の大作、
「虹伝説」を出した時は、すぐに買って聴いたし、
全曲を再現した武道館ライブをテレビで見たり、
ラジカセで音声だけ録音し、かなり聴き込む。

月刊ヤングギターから高中特集の別冊が出て、
アルバムの全曲と、武道館のライブの第2部で、
演奏された曲のギタースコアがTAB付で載り、
奏法やエフェクターなどの解説までも出ていた。

当時「虹伝説」のバンドスコアは出ていたのか、
ただ、リトナー、カールトン、ディ・メオラにしても、
値段の高いバンドスコアよりはギター譜ばかり、
買っていて、自分にとってはそれで十分だった。

バンドスコアだと、他の楽器があって見にくいし、
ページを何回もめくる必要があるので面倒くさい、
ギタースコアは見やすく値段も安いと思ったが、
なぜバンドスコアを買わなかったか悔やまれる。

高中のバンドスコアはスクエア、カシオペアと、
同様に、かつてはリットー、シンコーからドレミと、
各社から出ていたが、今発売中のものはないし、
ヤフオクでもメルカリでも、かなりの高額の取引。

ドレミ出版からは、ベスト集が曲目を入れ替え、
定期的に出ていたので、新たに選曲した版や、
スクエアやカシオペアのような復刻版を出すか、
メールで照会したが、まったく予定はない返事。

虹伝説の全曲バンドスコアはヤフオク等になく、
全曲ギタースコアのみ、ドレミの各ベスト集に、
1~2曲掲載され、一番演奏したい最後の曲が、
載っているバンドスコアが安かったので買った。

組曲と呼べる「虹伝説」の最後を飾る8分の大曲、
「ユー・キャン・ネバー・カム・トゥ・ジス・プレース」
ボリューム奏法によるスローなテーマから始まり、
後半、どんどん盛り上がって、早弾きの嵐となる。

この32分音符の早弾きは、ギター教室で習った、
バークリー教則本のスケール練習みたいなので、
昔から得意になって弾いてみせて、友人達から、
誉められて天狗になっていたが、今回弾けない。

こんなに下手になってしまったのか、それよりも、
弾けたと思っていたのが、単なる自惚れであり、
録音して冷静に聴き返したことで、粗が目立って、
ミスだらけで粒が揃っていないのにも気づいた。

オケができてから、2週間ほどスケール練習して、
ついでに間違えて覚えていた細かいニュアンス、
チョーキングのタイミングなどを正しく覚え直すが、
それでも、ところどころ明らかに音が違っている。

間違えて覚えた指癖が直せないのかと思ったが、
それだけでなく、ヤングギターの楽譜が間違って、
今回も、そのまま弾いていたのが原因とわかり、
ドレミのバンドスコアを見ると、そっちが合ってた。

それでも32分音符は、気ばかりあせってしまい、
どんどん早くなったり、スケールが半音ずれたり、
メトロノームでゆっくりから始めて、覚えていくが、
結局録音では間違えてばかり、かなり妥協する。

さらに、いつもノンビブラートに近いような感じで、
音を伸ばす高中が、この曲はチョーキングすると、
派手なビブラートで、ライブでは鬼気迫る程だが、
自分は苦手で、特にハイポジでは情けない音に。

高中が愛用するヤマハSGは持っていないので、
レスポールで代用するが、当然ストラトと違って、
ボリュームノブが遠くて、イントロからバッキング、
メロディで多用するボリューム奏法はやりにくい。

持っていたロッカーボリュームは、電池液漏れで、
捨ててしまったので、1台くらいあってもよいかと、
安いボリュームペダルを買うが、エフェクター類を、
買うのは、10年前のワウペダル以来という久々。

届いたボリュームペダルを早々に試そうとしたら、
あれほどあったはずのギターシールドが断線して、
処分してしまい、いつも録音に使う3mの他には、
エフェクター同士をつなぐ20cmしか残っていない。

MTRを床に置いて短いシールドでペダルを繋ぎ、
そこから愛用(?)シールドでギターへと繋いだが、
録音ボタンを押すのに床にかがんで、急いで立ち、
ペダルを踏むのは、レスポールだけに腰に負担。

仕事帰りに渋谷の黒沢楽器を覗くと、1mはなく、
3mや5mが数千円から1万円以上まで陳列され、
そこまで出す気もないので、いつものAmazonで、
1,400円のフェンダー製3mシールドをクリック。

ペダルでのボリューム奏法は、ツマミとは勝手が、
だいぶ違って、足の踏み込みが遅く音が出ない、
逆に早すぎてピッキングの音が鳴ってしまったり、
ペダルのボリューム曲線のせいもあって、一苦労。

MTRの内蔵エフェクターに、スローギアがあって、
立ち上がりを遅くして、ボリューム奏法になるので、
これで代用しようと試すが、機械的な感じになるし、
消音で右手を添える音に反応して、雑音が出る。

ここだけストラトで弾こうとするが、手入れが悪くて、
ボリュームノブを回すと、ガリが出てしまうので没、
ベースも同様で、足で上手くペダルを踏めるよう、
これまた練習することになって、録音は後回しに。

イントロの無伴奏部分は、当初から問題が発生で、
インテンポの入りがずれるので、小節を数え直すと、
バンドスコアの誤りで、最初の4つのコードだけは、
2小節ずつ伸ばすところを、1小節で記譜してある。

DAWと違い、自分のMTRに挿入する機能はなく、
ドラム入力から全部やり直しかと、気がめいって、
そこだけ別に録音して、アップする際に繋げれば、
何とかなると気づくが、しばらくはやる気が出ない。

1月中にはアップするつもりが、弾けなくて練習し、
ペダル、シールドと注文することでも先延ばしして、
さらに小節違いで、やる気が失せつつ、先週放送、
高中の虹伝説40周年ライブを見て、気合が入る。

シールドが安いせいか、自分のギターが原因か、
ドラムのない部分のノイズがすごく目立つのだが、
もうこれは、現行機材では無理だと諦めることにし、
高中正義の虹伝説の大団円の曲をアップします。





スポンサーサイト





アマチュア時代からのレパートリーで代表曲のカシオペア「朝焼け」
昨年の正月には、初日の出にちなんだ曲をと、
カシオペアの「朝焼け」と「太陽風」とで迷って、
「太陽風」にしたが、正月ネタもそうそうなくて、
今年は残った「朝焼け」を最初の演奏にする。

カシオペアは77年の高2の夏にヤマハ主催の、
アマチュアコンテストで見て、ものすごく感動し、
その後、ヤマハの渋谷店のインストアライブを、
何度か見に行き、79年デビュー作もすぐ買った。

コンテストで演奏した「ミッドナイト・ランデブー」、
「フライング」や、ヤマハで演奏した「朝焼け」に、
「タイムリミット」「スワロー」「スペースロード」は、
レコードになったら、こじんまりした印象に感じた。

ロックにしても、ライブの方がギターソロが長く、
カシオペアのようなフュージョンバンドでも同様、
ライブで延々とアドリブをする方が好きだったが、
この歳になると、短くまとまった方が良い気も。

ただカシオペアは何枚もライブ盤を出していて、
そこで延々とアドリブを弾き、ベースとドラムも、
ソロ演奏させているし、スタジオのリメイクも多く、
人によって各バージョンの好みも分かれるはず。

「朝焼け」も、カシオペア3rdでの再演も含めて、
ものすごい多くのバージョンがあるが、楽譜では、
ドレミ楽譜もシンコーも、「ミント・ジャム」を掲載、
初期の曲は、このライブ盤を名演とする人が多い。

耳コピが苦手でバンドスコアを頼りにする自分は、
好き嫌いに関わらず、掲載のバージョンとなるが、
実はセカンドアルバム以降は当時は聴かなくて、
「ミント・ジャム」で初めて聴いた曲がかなり多い。

「朝焼け」も、アマ時代の演奏では聴いていたが、
セカンドのバージョンはまったく知らなかったので、
「ミント・ジャム」を聴いて、いつの間にアドリブで、
ライトハンドを多用するようになったのかと思った。

自分はライトハンドやタッピングが苦手なだけに、
一時期、ロックに限らずフュージョンギターまで、
猫も杓子もライトハンドになったのが、プロなのに、
ヴァン・ヘイレンの物真似で良いのかなんて思う。

それで、「朝焼け」は、ほとんど弾いたことがなく、
今回のカバー演奏で、苦手なライトハンドに苦労、
それ以上に、単純なはずのテーマのメロディさえ、
16分音符の裏で入る部分でリズム音痴が出る。

ギターの音色も、その後のエフェクト多用と違い、
アマ時代のアンプのリバーブのみに似た感じで、
軽めのコーラスとディレイ程度で、生音に近くて、
これは自分のミスが目立ちやすく、かなり厳しい。

ただミキシング段階で、イントロのリズムギター、
サビのオクターブ奏法は、ディレイで左右に振り、
音の広がりを出しているので、自分もそれっぽく、
もう1台のギターをダビングして、定位をずらす。

キーボードは、まだDX7を使う前で、GS1なる、
電子ピアノらしく、YouTubeのカバーを見ると、
プリセットのボタンを切り替えるだけで、まんま、
向谷の弾くエレピ、クラビ、ブラスを再現できる。

当然ながら自分のギターシンセはDX7の音も、
GS1の音もないわけで、先月オケを作り始め、
シンセの音だけで、やる気が失せてしまったし、
先にギターを録音すると、ライトハンドが下手。

そこだけ、何度も練習していたら、以前と同様、
右手の人差し指に血豆ができてしまい、今回、
ベースのチョッパー奏法では大丈夫だったのに、
これでまた、しばらく、ギターを休むことになる。

年末年始の連休では、やる気が回復しなくて、
それでも少しずつ、シンセの音などを重ねたり、
ギターを何度も録音し直すと、形になってきて、
この週末、ブラス系シンセの音を妥協して録音。

遥か昔、吉川晃司が夜のヒットスタジオに出て、
以前バンドで「朝焼け」を弾いたとテープが流れ、
同じくゲストで来ていたカシオペアの面々も感心、
吉川は自分はサイドギターなのでと謙遜したが。

それだけに、アイドル歌手でさえ、完コピする曲、
よほどの完成度にしなければ、みっともないぞと、
ただでさえYouTubeに多くのカバー演奏があり、
すごいレベルなので、これまでずっと避けてきた。

まだまだ、YouTubeの達人たちのレベルと比べ、
劣っているのは明白だが、自分の演奏としては、
ブログを始めた頃よりは上手くなったと思うので、
満を持してのカシオペア「朝焼け」のアップです。





ギター少年がこぞって練習したラリー・カールトン「ルーム335」
演奏の更新が空いてしまったが、何もしないまま、
さぼっていたわけではなく、インスト曲をやっては、
シンセ音が今一歩、オケの簡単な歌ものにすると、
声枯れで歌が録音できないと、いつものパターン。

それで、70年代のインスト曲にすれば、シンセは、
DX7の音色も、複雑なシーケンサーのフレーズも、
出てこなくて、エレピとストリングスくらいで大丈夫、
当時の曲なら、ギターだって目をつぶっても弾ける。

一度やった曲なら、なおさら弾けるし、オケの方も、
以前の8トラックのMTRのお粗末な演奏に比べて、
格段の進歩となるリベンジだと捕らぬ狸の皮算用、
どれにしようか楽譜を眺め、「ルーム335」にする。

「ルーム335」は、ラリー・カールトンの78年発売、
3枚目のソロアルバム「夜の彷徨」の冒頭の曲で、
ギター少年にとり、パープル「ハイウェイ・スター」、
ツェッペリン「天国への階段」のような存在になる。

この前年、77年10~11月にかけて立て続けに、
フュージョン、当時クロスオーバーと呼ばれていた、
ジャンルの双璧となるギタリスト、リー・リトナーと、
ラリー・カールトンが来日して一大ブームとなった。

リトナーは渡辺貞夫のバックバンド、ラリーの方は、
五輪真弓のバックバンドとしてコンサートに出演し、
それぞれFMで放送され、リトナーは自己のバンド、
ジェントル・ソウツでも生放送ライブなどに登場した。

自分がラリーの演奏を聴いたのは、年末になって、
FMゴールデン・ライブステージのハイライト特集で、
五輪真弓のライブでのバンド演奏として、2曲だけ、
「サマー・サン」と「ナイト・クローラー」がオンエア。

その「サマー・サン」が、後に「ルーム335」として、
アルバムに収録されるのだが、最初に聴いた時、
軽く歪ませたギターの伸びやかなフレーズに続き、
めくるめく早弾きへと展開し、ものすごく感動した。

もうそのカセットテープは、古くて聴けないのだが、
120分テープのその箇所だけ何度も繰り返したし、
どのLPに入っているのか、ラリーのソロLPだとか、
クルセイダーズを探しても、そんな曲は入ってない。

そもそも、ラリーがそんなに歪ませたギターの音で、
弾いている演奏は少なく、「南から来た十字軍」の、
「スパイラル」が近く、この頃からギタースタイルが、
大幅に変わったようで、早く新譜が出ないかと待つ。

たぶん、「サマー・サン」を聴いた人はみんな同じで、
待望の「夜の彷徨」に飛びつき、他の曲も見事だが、
何よりも「ルーム335」として、「サマー・サン」より、
コンパクトになったスタジオ録音を必死でコピーした。

自分は今も昔も耳コピが苦手なので、楽譜頼りだが、
シンコーミュージックは月刊ヤングギターに掲載して、
リットーミュージックは「ラリー・カールトン奏法」を出し、
シンコーも対抗したのか、「奏法」のタイトルでも出版。

練習用カラオケレコードまで出て、どれだけこの曲が、
人気だったかが判るし、78年10~11月にラリーは、
自己のバンドのライブのため再来日して、日曜の午後、
生放送のFM番組に出て、レコード以上の演奏を披露。

それだけ、自分も練習した曲だが、10年前の演奏を、
聴いてみると、オケが貧弱な以上に、肝心のギターが、
全然弾けていなくて、最初のテーマから裏拍が甘いし、
間奏の16分音符のフレーズが指がもつれている始末。

おそらく高校の頃も、弾けたつもりになっていただけで、
社会人になっても、河合楽器の発表会で得意になって、
プリズムやカシオペア、スクエアを下手なくせに弾いて、
自己満足の世界だったと、今さらながら反省している。

「ルーム335」は、YouTubeで話題になったジェス嬢の、
原曲のフレーズを活かしつつ、個性豊かなカバー演奏、
そこに加わるアレックス・ハッチングは今風の演奏だし、
ブログ仲間のAKISSHさんはカントリー調へとアレンジ。

ただ、自分は完コピ好きというか、憧れのギタリストと、
同じフレーズが弾けることこそ何よりという性格なので、
ここは、原曲をじっくり聴き込んで、楽譜ともにらめっこ、
なるべくニュアンスも似せようと、3週間近く練習した。

昔の楽譜に加え、シンコーのバンドスコア、リットーの、
「ギターマガジンレイドバック」の第2号に載ったスコア、
さらに今回、シンコーのギタースコアも買い、見比べて、
YouTubeの完コピ演奏も参考に、ポジションを決める。

ギターはレスポールで録音するが、セミアコに比べて、
出力が大きいのか、音が歪みすぎるので、MTR側で、
アンプシミュレーターのブギーを選ぶがゲインは下げ、
ナチュラルに近い歪みをピッキングの強弱で調整する。

最初のメロディのみ、左右から聴こえて、ディレイの、
ダブリングかもしれないが、自分は別トラックで弾き、
リズムギターは、エレピのバッキングの際、明らかに、
パターンが異なるので、本物でも別々に弾いたはず。

アドリブは和音のチョーキングから始まるが、これが、
歪ませているはずなのに、あまり音が濁っていなくて、
フレーズのニュアンスも含めて、なかなか再現できず、
何せゲインをゼロにしても、原曲よりも和音が汚く響く。

それでいて、ゲインがゼロでは、他のフレーズの際に、
まったく伸びのない音になるので、最初のフレーズが、
原曲と似ていない歪みすぎた和音になるのは妥協し、
ゲインは30にして、いわゆるクランチサウンド程度に。

ロックで使うゲイン100までいかずとも、60くらいには、
歪ませた方が16分音符での粗がごまかせるのだが、
この曲のラリーは軽く歪ませる程度で、曲名の由来の、
ギブソン335のセミアコ特有の箱鳴りの響きもわかる。

ごまかしがきかないだけに、本当にちょっとしたミスが、
気になって録音し直して、楽譜を比較するとわかるが、
同じフレーズでも小節の頭だったり、その前の裏拍と、
採譜者によって違い、微妙なニュアンスで弾いている。

このあたり、かなり間違えて覚えていて、癖が抜けず、
何度も原曲を聴いては、楽譜とにらめっこで覚えたり、
自分はフルピッキングする癖だが、ラリーはプリング、
ハンマリングを多用するので、そこも意識して弾いた。

オケは、いつものようにMTR内蔵のドラムマシンから、
バスドラ、スネア、ハイハットなどトラックを分け入力、
次にベースで、チョッパーがないのでピックで楽して、
ギターシンセは、エレピとストリングスの音色のみで。

エレピはバンドスコアでは、右手パートの1段のみで、
イントロの和音も音がスカスカで、キーボードの人なら、
左手はルート音のオクターブや、そこへ1・2音足すが、
耳コピも編曲も苦手なので、1オクターブ下をダビング。

ストリングスのパートは、単音フレーズのみの採譜で、
おそらく原曲は、実際のオーケストラの演奏したもの、
シンセによるストリングスが混在している気がするが、
スコアの単音を左右に同じシンセ音で重ねておいた。

トラックに余裕があるので、かすかに原曲で聴こえる、
パーカッションを加えることにし、コンガ、シェイカーは、
ドラムマシンで入力、ウッドブロック、ツリーチャイムは、
木片を叩いたり、水族館みやげの風鈴で代用したり。

オケ作りが二転三転し、ようやく曲を決定したものの、
ギターが下手すぎて練習したり、いざ録音してみると、
歪み具合で、これまたやり直したり、きりがないので、
この辺で妥協し、「ルーム335」のリベンジ演奏です。









CMでお茶の間にギターインストが流れた高中正義「ブルー・ラグーン」
梅雨が明けて、いよいよ夏本番となるが、昨今、
夏の曲と言ったら、世間一般では何になるのか、
かつて「夏だ、海だ、達郎だ」が合言葉だったし、
さらに前、自分にとってギターの高中正義だった。

最初に買った高中のLPは、77年発売の2枚目、
冒頭の「サマーブリーズ」は、雷の音から始まり、
「夏はもうすぐだ」という歌詞だし、ラテン系の曲、
トロピカルなサウンドが多く、高中=夏となった。

高中はソロ1枚目にしても、タイトルが南の島の、
「セイシェル」で、海辺で鳥が羽ばたくジャケット、
そのせいもあり、みんな夏の曲に感じてしまうし、
その路線で、3枚目・4枚目のアルバムと続いた。

さらに夏を決定づけたのが、5枚目のアルバム、
「ジョリー・ジャイブ」からシングル盤で出た曲、
「ブルー・ラグーン」で、タイトルからして夏だし、
これがパイオニアのCMで、お茶の間に流れる。

日本でクロスオーバーギターがブームとなる、
77年後半より前に、すでに、ギターインストで、
フュージョン音楽の先駆けをやっていた高中が、
満を持したように、世間一般にその名が広まる。

このパイオニアのCMは、レーザーディスクかと、
ずっと勘違いしていたが、まだ、この80年には、
LDは市販されていなくて、YouTubeで見たら、
ステレオアンプのCMで、そうそうと思い出した。

このCMでは、高中がストラトでメロディを弾き、
レコーディングはストラトではないから当て振り、
それでも、独特のポジション移動がよくわかり、
人差し指のビブラートも強くかけるのがわかる。

アルバムでは、ギブソンのレスポールを使った、
トレードマークでもあるヤマハのSGを使ったと、
諸説あるが、パイオニアのCMでヤマハ製の、
ギターを弾くのは無理というのは説得力がある。

タイトルの「ブルー・ラグーン」は、いかにも夏で、
ブルック・シールズ主演の映画「青い珊瑚礁」、
松田聖子のヒット曲「青い珊瑚礁」と同じだが、
どれも80年で、ほんの僅かながら高中が早い。

自分は、このアルバムは持っていなくて、実は、
スタジオ盤もきちんと聴いていなくて、もっぱら、
テレビやラジオで流れたライブバージョンの方を、
録音して聴いていたので、今回図書館で借りた。

楽譜は、ドレミ出版のバンドスコアを持っていて、
ギター譜も、ヤングギターの特集号にあったし、
ヤングギターのカラオケで練習したこともあって、
間奏も含めて、ギターは完璧だろうと思っていた。

ところが実際曲に合わせると、単純なメロディも、
タイミングを勘違いしていて、途中のリフも同様、
バッキングもきちんとしたいので、ネット販売の、
リットー版バンドスコアを買い、じっくり取り組む。

リットーミュージックで、もう絶版となったスコア、
「クロスオーバージャパン」は、高中、プリズム、
スクエア、カシオペア、パラシュートの曲があり、
1曲ずつ、ネットで買えるので、割高だが入手。

さすがのリットーで、左右のリズムギターともに、
正確に採譜されていて、エレピ、ストリングスに、
オルガンも別々の段になっていてわかりやすく、
その分、演奏は大変だが、地道にオケを作った。

ギターは、イントロにアコギが入り、エレキでも、
リード、左右のリズムギター、オクターブのリフ、
さらにダブリングもあり、リードもメロディ部分と、
アドリブ、エンディングでは、音色も変えている。

YouTubeには、本当に音色までそっくりに弾く、
達人たちだらけだが、自分は、リードは歪ませ、
メロディではコーラス、アドリブはコーラスなしに、
ディレイも外し、エンディングは深くかけた程度。

夏男、高中の79年のアルバムに収録の曲で、
80年にCMでお茶の間にフュージョンを届けた、
高中の代表曲とも呼べる「ブルー・ラグーン」を、
なるべく原曲に忠実に丁寧に演奏しています。







カフェバーからお茶の間までフュージョンが流れたシャカタク「ナイト・バーズ」
シャカタク「ナイト・バーズ」を最初に聴いたのは、
FMを流す行きつけの喫茶店だったか、自宅か、
記憶は曖昧だが、やがて、お洒落なカフェバー、
さらには、TVのBGMでお茶の間にも浸透する。

わかりやすく、すぐに口ずさめるようなメロディに、
それでいて、ギターやピアノの間奏は本格的で、
特にピアノは、正統派ジャズのビバップフレーズ、
エンディングで延々とアドリブを聴かせてくれた。

シャカタクという、一風変わったバンドの名前は、
お釈迦様が托鉢するとか、仏教に関係するのか、
東洋系、インド系のバンドで、インドのシタール、
タブラの民族楽器を使う曲もあるのかと想像する。

実際には、イギリスのフュージョンバンドだそうで、
お世話になったレコード屋さんが、「シャック」で、
その店を攻撃するくらいに売れようと、シャックを、
アタックで、シャカタクと名付けたと由来もわかる。

女声コーラスが入っているのも売れ線の要素で、
本当に心地よく聴けるフュージョンで、それまで、
ジャズ・ロックからクロスオーバーの流れで続く、
テクニカル路線とは一線を画して、見事にヒット。

リリカルなピアノの音色でメロディアスな部分は、
クルセイダースのピアニスト、ジョー・サンプルが、
ソロアルバム「虹の楽園」でやっていたのに近く、
シャカタクのピアノは影響を受けたように感じた。

シャカタクの2枚目のLP「「ナイト・バーズ」には、
クルセイダース「ストリート・ライフ」に似ていて、
サックスまで入る「ストリート・ウォーキン」があり、
やっぱり意識してというか、好きなんだろうなと。

ミュージックフェアだったか、高中正義も出演し、
演奏の共演はなかったが、高中がシャカタクの、
ナイトバーズを聴いた時に「ああ、やられた。」と
思ったと回想していて、すごく自分も分かる気が。

女声ボーカルを起用した「スイート・アグネス」で、
シングルヒットさせたり、分かりやすいメロディの、
「ブルー・ラグーン」のCM曲で、お茶の間に登場、
高中のやったことを、もっと進めての大ヒットだと。

ピアノのビル・シャープは、クルセイダースとして、
ギターのキース・ウィンターは弾いているギターが、
ヤマハのSGモデルなので、高中やカシオペアの、
影響があるのか、番組で対談すると良かったのに。

自分の「ナイト・バーズ」は、最近のリベンジ同様、
7年前に一度アップしているが、やはり音が貧弱、
今回、コンガとマラカス、生音の手拍子も追加して、
リズムがタイトになるよう、伴奏とメリハリをつける。

ピアノの伴奏は、一定のパターンだが、実際には、
ビルが生ピアノ、ロジャーがエレピの担当なのか、
けっこう伴奏がずれて、鳴ったり、鳴らなかったり、
別々になっていて、ただ、そこは気にせず弾いた。

エンディングのピアノソロは、ジャズピアノらしく、
右手のアドリブソロに呼応するように、ガンガンと、
左手でテンションコードを鳴らしてくるが、スコアは、
右手の採譜のみなので、ここは、適当にごまかす。

その右手も、いわゆる2拍3連のような変則的で、
3拍21連だの、2拍15連のフレーズが出てきて、
これはイングヴェイもよく弾くが、自分には無理で、
3連と4連の混合みたいにして、小節内に収めた。

ギターソロは、クリーントーンでシンプルなのだが、
裏拍で引っかけるフレーズが多く、リズム音痴の、
自分には厳しいフレーズで、たった16小節なのに、
毎日1~2時間録音しては、消してやり直していた。

昔ギター教室で、「お前は裏拍が苦手なんだから、
好きな高中の曲で練習しろ」と、ギターマガジンに、
掲載された「レディ・トゥ・フライ」を先生に渡されて、
「高校の頃から弾いてる曲ですよ」と余裕で答える。

ところが、メトロノームに合わせて、先生と弾いたら、
どんどんずれていって、メロディがひっくり返ったり、
遅れて弾いたり早く弾いたりと、ずれ方もバラバラ、
1週間、自宅で毎日練習しろと、欠点を指摘された。

シャカタクのギターが、高中の影響があるかどうか、
それは不明だが、似たような裏拍フレーズを多用し、
ちょっと関連づけたいが、海外のミュージシャンは、
ギターに限らず、ノリが裏になっていることが多い。

ベースは、このアルバムから加入したベーシスト、
ジョージ・アンダーソンで、チョッパーが得意だが、
「ナイト・バーズ」は、どう聴いても普通の指弾きで、
ライブでのチョッパー全開と違って、地味な演奏。

音楽性の違いから、初代ベースが脱退したそうで、
1枚目を聴くと、派手なベースはなく堅実な演奏、
加入したばかりのジョージは「ナイト・バーズ」が、
初録音で、前任者に合わせたベースを弾いたか。

録音しかけの曲が数多いが、猫のみーこさんが、
シャカタクの記事を掲載されて、ついやりたくなり、
リベンジ演奏となった「ナイト・バーズ」は、本当、
これ以上ない超名曲なので、時間をかけました。








Copyright © 僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ. all rights reserved.