僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
和泉がピアノをしっとりと奏でる「クライ・フォー・ザ・ムーン」
このところ、更新が遅れがちになっていて、歳をとったせいか、
季節の変化に体がついていけず、やたらと疲れて早寝したり、
演奏や録音への集中力が維持できず、すぐにやめてしまって、
まあ、土曜日に気合を入れればと、ついつい先延ばしにする。

くわえて、バンドスコアのせいだったり、ギターシンセのせいや、
MTRのせいだの様々な理由で、録音中トラブルが発生しては、
一気にモチベーションが下がって、その日はもうやめてしまい、
そうなった曲は、当分やる気にならず、別の曲を一から始める。

スクエアと自分の相性が悪いのか、このところ没の曲だらけで、
「いとしのうなじ」は、最後にテンポが変わるが、自分のMTRは、
ドラムマシンのリズムを途中では変更できないので、最後だけ、
別録音にするか、2拍3連とかでごまかすか、悩んだまま保留。

「アンエクスペクテッド・ラバー」は、イントロのエレピの音作りで、
ずっと引っかかり、多少は似た音ができたので、妥協して弾くが、
途中のピアノソロやバッキングが、ギターでやるとかなり面倒で、
上下に分けて弾くにしても、譜面を書き直さないと分かりにくい。

「オーバーナイト・センセーション」は、先週、愚痴を書いた曲で、
バンドスコアのリピート記号が間違っていて、余分にオケを作り、
パソコン編集のように、そこだけ消して詰めることはできなくて、
途中から全楽器をやり直すことになり、しばらくはやる気はない。

和泉が作曲し、生ピアノがメインの「クライ・フォー・ザ・ムーン」は、
伊東もサックスだから、比較的、音色の再現はしやすいだろうと、
ギターはリズムのみで物足りないものの、取り組んでみたところ、
ドラム入力中にMTRがフリーズして、電源も落ちない状態になる。

以前も、カシオペア「ミッドナイト・ランデブー」のドラム入力の際、
同じ現象があって、シンバルの細かいフレーズを延々と入れたら、
データ処理の限界を超えたのか、ドラム入力画面を呼び出すと、
MTRがフリーズし、再起動しようと、スイッチを切っても落ちない。

コンセントを引っこ抜いて強制終了させ、データ保存に使っている、
SDカードの中身をパソコンで確認すると、残っていて安心したが、
MTRを起動して、「ミッドナイト~」のドラム画面にするとフリーズ、
その繰り返して、結局、「ミッドナイト」の全データを消し復旧する。

今回も、「クライ・フォー~」で同じ現象が起き、データを消したが、
ドラム以外はまだ録音していなかったら、精神的ダメージは少なく、
ドラムフレーズを簡略化して、作業を進め、スネアやハイハットを、
先に各トラックへ取り込んでから、恐る恐るシンバルを細かく入力。

ギターシンセは、生ピアノの音は、サンプリング音で本物っぽくて、
この曲はメインが生ピアノ、あるいはCPだろうから、音は似せられ、
途中のストリングスも一般的な音色なので、伊東のサックスだけは、
いかにもシンセといった音になるが、こればかりは、あきらめもつく。

伊東のサックスは、渡辺貞夫の継承者と言って良い気もするくらい、
純粋なビバップの正統派で、力強くブローもすれば、囁いてみたり、
明るくハッピーなフレーズと自在で、どうして、リリコンを使ったのか、
F1テーマ「トゥルース」でも、サックスのまま十分聴かせると思うが。

そのサックスを、自分のギターシンセで弾くのは気が引けるのだが、
鍵盤シンセよりは、ギターの方がピッキングの強弱がつけやすいし、
サビのテーマを、トリルのような装飾音をつけたり、音程をつなげて、
しゃくり上げるようにして歌うように奏でるのを、再現するよう努めた。

ただ、これは、和泉の弾くピアノのスラーの装飾音でも言えることで、
やりすぎるとしつこくなってしまい、ついつい調子にのって、原曲より、
フェイクしがちになってしまい、セミプロっぽい歌手にもありがちの話、
再生していて、あまりに気恥ずかしくて、ピアノもサックスもやり直す。

この和泉の奏でる、スラーを使って、転がるようなフレーズの感じは、
はるか昔、クレマトップのCMで、コーヒーミルクを注ぐ映像に合わせ、
映画音楽の「いそしぎ」のテーマをピアノが奏でて、引っかかるように、
半音階のスラーをかけてるのが、何とも言えずに、気に入っていた。

ピアニストのことは、あまり知らないが、こういったスラーの使い方は、
クルセイダースのジョー・サンプルが、ソロ作「虹の楽園」を出した時、
アドリブも含めて、生ピアノの曲の転がるようなフレーズが心地よくて、
クルセイダースではカールトンのギターばかり聴いていたのを見直す。

話はすごくとぶが、シャカタクが、「ナイトバーズ」で大ヒットした時に、
クルセイダースの「ストリート・ライフ」をパクったような曲もあったり、
ビル・シャープのピアノのアドリブが、基本的にビパップ系だろうが、
ジョー・サンプルにすごく似ていて、影響が大きいんだろうと思った。

それで、シャカタクに続けとばかり、出てくるフュージョングループや、
さらに、シャカタクっぽい売れ線の曲は、全部、転がるような感じで、
影響されてばかりと思ったのだが、クラシックはともかく、ジャズでは、
ビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンも、こんな感じで弾くのか。

くどくなったが、スクエアでピアノの和泉が作曲した、この曲なんか、
シャカタク路線と言える気がして、違うのはサックスが入ることだが、
ここを、「クライ・フォー・ザ・ムーン」とばかり、歌詞をつけて歌えば、
もろにシャカタクになりそうで、大ヒット曲は、イメージを作りやすい。

インスト曲のタイトルは、なかなかメロディーと一致しないと思うが、
この曲なんかは、「月」だから、しっとりしたピアノは、しっくりくるし、
もともとベートーベンの「月光ソナタ」や、ドビュッシー「月の光」から、
ピアノのイメージと結びつきやすく、和泉もそのあたり意識した気も。

同じくピアニストの松岡直也も、アルバム「マジェスティック」の中で、
何と「クライ・フォー・ザ・ムーン」という同じタイトルの曲を作っていて、
スクエアは84年で松岡は88年だから、この曲を知らなかったのか、
ライバルではないが、同じフュージョンバンドなのに気にしないのか。

後半、サックスに絡んで、シンセのアドリブがあり、バンドスコアには、
ギターシンセと書いてあるが、安藤が、こんな部分で唐突に使うのか、
フレーズは、もろにギターでなく鍵盤のだし、ジェフ・ベックと共演する、
ヤン・ハマーがショルダーキーボードで弾くパターンに、よく似ている。

仮にここがギターシンセだとしても、基本的に、ギターはバッキングが、
メインで、派手なカッティングでもないから、ちょっと物足りない気になり、
エンディングを長くしておき、そこにギターのアドリブを重ねて弾いたが、
あまりに独りよがりな演奏で自己嫌悪、やはり原曲どおりフェイドアウト。

スクエアの黄金期のメンバーによる、「アドベンチャー」からの快進撃で、
その売れ線を踏襲しつつ、夏のイメージでなく、夜のイメージを醸し出す、
隠れた(?)名盤「スターズ・アンド・ムーン」から、ピアニスト和泉の作曲、
「クライ・フォー・ザ・ムーン」は、転がるピアノの再現が難しいところです。






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お茶の間受けするメロディーがCMでも流れたスクエア「ビコーズ」
生の楽器、アコースティックと、電気楽器、エレキといった違いも、
あるだろうが、クラシックのピアノにしても、オーケストラにしても、
楽譜から強弱などの抑揚、歌わせ方を読み取る必要はあっても、
指定された種類の楽器を、そのまま演奏すれば何も問題はない。

ところが、エレキギターでは、音を生にするか歪ませるかといった、
楽譜には書いていない音色を決める必要があり、これを誤ったら、
ヘビメタがベンチャーズみたいになったり、イージーリスニングが、
やかましい音楽になったりと、それだけでも音楽性が変わってくる。

何を今さら、当たり前のことを言っているのかと思われるだろうが、
自分がクラシックギタリストならば、爪やタッチ、音色を気にしても、
どのエフェクターを使おうか、セッティングはどれくらいにしようかと、
あれこれ悩む必要もないから、その分練習に集中できたのではと。

耳コピが苦手だからと、バンドスコアを手に入れて、完コピしようと、
演奏しても、楽譜があれば、こと足りるわけでなく、ギターの音を、
どうやったら、本物に多少なりとも近づけるか、あれこれ試しては、
結局、手持ち機材でできる範囲で妥協するが、それもかなり手間。

それでも、ギターは昔から弾いているから、どんな機材を使うのか、
おおよその想像はつき、多少は雰囲気が出せると自負しているが、
これが、シンセとなると、ほとんどお手上げで、ギターシンセの場合、
プリセットの生ピアノ、ローズや管楽器くらいしか、使いこなせない。

自分のギターシンセには、プリセットパッチが128種類入っていて、
書き換え用の音色データは384種類あるので、まずプリセットで、
それらしい音はないか探して、さらにそのパッチのデータをいじり、
演奏したい原曲の音に近づけるのだが、なかなかうまくいかない。

それこそ、生ピアノやトランペットは、サンプリング音で本物っぽくて、
カバーする曲に使われていたら、そのまま使えるが、原曲の方でも、
シンセで演奏していたら、その音色を見つける必要があるし、どうも、
自分のシンセには、いかにもシンセという音は、あまり入っていない。

スクエアやカシオペアの演奏では、いつも妥協していて、とりあえず、
ピアノが鳴って、ストリングスがバックに流れてさえいれば大丈夫と、
かなり手抜きなのだが、このところ、もう少し似せた音色にしたいと、
なまじ野望(?)を抱いたことで、力尽きて没になる曲が増えている。

先日、河合楽器の仲間に会ったときに、キーボードの人にスマホで、
コピー予定のスクエアやカシオペアの曲を聴いてもらい、どうしたら、
その音が作れるのか、ピアノやストリングスの音色を重ねるのかと、
尋ねたら、イントロを聴いただけで、これは、DX7のプリセットだよと。

特に、カシオペアは、DX7の開発にも関わったので、そのままだよと、
即答で、ギターシンセでやるとしたら、FM音源の電子ピアノの音色を、
加工すればいいんじゃないかと教わったので、プリセットを全部聴き、
さらに音色も384種類、変えていってみたが、目的の音には程遠い。

昨日の延期する記事に書いたように、音が作れずに、曲が没になり、
土曜日を使って、スクエア「ビコーズ」にするが、これとて、同じ音には、
できなかったし、作ったオケと本物を聴き比べていたら、イントロから、
バンドスコアにない音が聴こえ、ピアノ伴奏とは微妙に違うフレーズ。

MIDIで同期したのではなく、別録音か打ち込みか、コーラスを通した、
ギターの音のようでもあるが、もっとウィンド系、チャイム系の音色で、
これは、チャイムの音を加工してごまかすが、DX7なら即可能なのか、
まあ、ないものねだりしても仕方ないから、ある機材でできるレベルで。

かなりパーカッションも重ねてあり、かつてスクエアのメンバーだった、
仙波がゲスト参加しているので、それかと思ったら、「ビコーズ」には、
不参加のようで、レコーディングでダビングしたか、打ち込みにしたか、
自分の場合、MTR内蔵ドラムのマラカスとコンガを、別トラックに演奏。

時間をかければ、どんどん音を足していけるから、逆に〆切がないと、
いくらでもやってしまいそうで、この場合、週末更新が歯止めになって、
土曜日は無理だったが、日曜日にはアップしたいから、音色は妥協し、
パーカッション類も、あまり追加せず、ハンドクラップくらいは加えておく。

イントロのピコピコサウンドは、打ち込みなのか、自分は当然演奏だが、
これが、ちょっとした仕掛けと言うか、8分音符の裏拍から始まるので、
普通に聴いていると、ドラムが入ってくるところで、拍子がひっくり返り、
リズムを見失ってしまい、こういうところが、リズム音痴だなと実感する。

小学生の頃、「黒って続けて言ってみて。」と、友人たちとふざけては、
「くろ、くろ、くろ、くろっく、ろく」とひっくり返り、それだけで笑っていたが、
リズムが正確なら、ひっくり変えることはないし、外人さん並みに裏で、
手拍子もできるのだろうが、今でも民謡ノリの頭でしか手拍子は無理。

そのイントロに続いて、やはりシンコペーションのピアノの伴奏が入り、
ギターのメロディも、休符が多く音も飛んでいて、けっこう覚えにくくて、
間違えて覚えたのが指癖になっていて、かなり演奏するのに苦労して、
サビのサックスとのユニゾンでも、ちょっとひねった感じで難しかった。

このサビの部分が、いかにもスクエアというか、マイナーのメロディが、
日本人好みする歌心溢れるフレーズで、うまく作るよなあと感心するし、
確か、この部分がCMに起用されて、トラベラーズと同様、お茶間へと、
スクエアの曲が浸透して、F1のヒットがなくても、一般受けしたと思う。

間奏のギターソロでは、安藤の定番と言うか、アーミングは出てくるし、
ライトハンド奏法、タッピングの嵐で、こういうのは自分は苦手なので、
本物は、きっちりした6連符のライトハンドのようで、最後の1音から、
次の弦へ移っているという荒業、自分は拍ごとにポジション移動した。

MTRのトラックの空きがあれば、アドリブ、特にタッピングだけ別にし、
何テイクか録音し、一番うまくいったのをミキシングしたいところだが、
ピアノ伴奏でも、和音が複雑で、4トラック使って、他にも使ったから、
ギターには2トラックしなくて、メロディとソロを分けることもできない。

週末更新が、このところ遅れがちで、何とか日曜にリカバリーするも、
こうした押せ押せで、演奏が一週間とぶことも多々あると思いますが、
何とか続けていこうと気持ちを新たにし、まずは、CMでも流れた名曲、
スクエア「ビコーズ」を一日遅れですが、やっとこさで形にできました。










一新したリズム隊の疾走感あふれるスクエア「セレブレーション」
自分にとっての、日本の三大フュージョンバンドはプリズム、
カシオペア、スクエアであり、その中で一番売れているのが、
文句なくスクエアだが、そのスクエアを、さらに自分の偏見で、
和泉、田中、長谷部を擁した時期が、黄金期だと思っている。

そのうち、キーボードの和泉を残したまま、リズム隊を一新し、
F1グランプリのテーマを含むアルバム「トゥルース」を出して、
そのタイトル曲の一大ヒットとともに、お茶の間にも浸透した、
名実ともに全盛期だった頃は、これまた黄金期と言って良い。

ドラムの長谷部が脱退し、則竹裕之が参加した「スポーツ」は、
リズム隊の移行期というせいではないが、中途半端な気がし、
ブラバンで有名な「宝島」は好きだが、ギターの曲ではないし、
全体に打ち込み主体のサウンドで、今もって好きになれない。

ベースの田中も抜け、当時まだ現役の大学生じゃなかったか、
須藤満が参加したアルバム「トゥルース」は、F1のテーマ曲に、
CMソングまで含んだうえに、王道のようなアレンジとメロディで、
アルバムとしては、これがベストかと思うくらい、自分も聴いた。

手元にアルバム全曲のバンドスコアがあるが、ドレミ出版のと、
リットーミュージックのと両方持っていて、渋谷の河合楽器での、
発表会で演奏する目的があったり、耳コピが苦手だとはいえ、
2種類を見比べて練習するくらい、当時は気に入っていた証拠。

いつもバンドスコアに、どこが完コピなんだと、目くじら立てて、
耳コピが面倒で、保留になる曲も多い中、これは2冊あるから、
けっこう補完しあって、かなり完コピに近づくが、同じ曲なのに、
音程もリズムも違う部分があって、なぜこうなるのかが不思議。

とりあえず、その中から、リズム隊が若々しく疾走感あふれる、
「セレブレーション」を何とか演奏して、週末更新に間に合わせ、
ただ記事をきちんと書く時間はないようなので、まずはアップし、
お茶を濁すというか、あとから、追記でもしようと思っています。








(追記です)

自分の専門の楽器はギターなので、ギターには詳しいつもりだし、
ギタリストの個性、得意なフレーズ、使用楽器の違いについても、
ある程度は知識があるが、これがキーボードとなると漠然として、
さらにベースやドラムだと、ロックとジャズとかの区別がつく程度。

それでも、スクエアのリズム隊が変わった時、確かに変わったと、
何となく実感できて、これも感覚的だが、ベースの音が細くなって、
弱々しいというのでなく、田中はルイス・ジョンソンのようだったが、
須藤だとマーカス・ミラーっぽいという、それぞれの個性を感じた。

ドラムにしても、ボトムを固めて、ロック色が強い長谷部に対して、
細かいオカズをからめたり、8ビートでも16のノリを含んだようで、
これもベース同様、細い音・軽い音と言ってしまうと語弊があるが、
ロックやクロスオーバーではなく、フュージョン世代のドラムの音。

アルバム「トゥルース」は、「グランプリ」という、いかにもF1の曲が、
入っていますよと言わんばかりのタイトルの曲から始まり、それは、
オープニングナンバー、序曲という感じにすぐ終わり、それに続き、
「セレブレーション」が、かなりアップテンポで疾走する如く始まる。

インスト曲の題名は、どういう意味でついているか、いつも悩むが、
「セレブレーション」は、何かのお祝い事なのか、それで勘ぐるのが、
新たなメンバーとなったベースの須藤を祝して、途中のブレイクで、
ベースソロを弾かせて、これで君もスクエアの一員だよとしたかと。

その辺は想像の域を出ないが、加入早々に、ベースソロを任され、
指弾きで早いフレーズをガンガン弾いたかと思うと、瞬殺の如くに、
チョッパーのフレーズに切り替えて、ものすごいスピードのスラップ、
ほんの数小節で、見事な実力、存在感を示した須藤の演奏だった。

当然ながら、こんなベースソロは、自分の実力では不可能なうえに、
2冊あるバンドスコアでは、フレーズも違えば、譜割まで違っていて、
プロが採譜しても、正確に聴きとれないくらいに、早いフレーズだし、
連続チョッパーをフレットレスでやると、ペコペコと情けない音になる。

MTRのトラックに余裕があるので、通常のベース演奏とは別にして、
さらに指弾きの早いフレーズと、チョッパー、スラップの部分も分け、
そこだけ何度もやり直して、録音したのだが、2時間も続けていると、
人さし指に血豆ができて、まともなチョッパーになる前に断念する。

ギターは、このところの安藤のソロやスクエアの曲を演奏する際に、
音色を優先して、ハンバッキングのレスポールをメインに使用して、
一部のアーミングのフレーズだけ、別トラックでストラトを使ったが、
今回の曲はアーミングが多いので、ストラトを通しで使うことにした。

自分のストラトは、イングヴェイモデルでディマジオに変えているが、
それでも、音はレスポールよりもか細いうえに、歪んだ音も濁って、
あまり好きではないのだが、安藤の弾くギターは、「トゥルース」では、
ソロアルバムに比べ、ハーフトーンを多用しストラトっぽい音がする。

アドリブソロの16分音符の怒涛の早弾きは、これまた2冊が違うが、
クロマチックスケールの部分で半音が違ったり、フレーズは同じでも、
弾くポジションの指定、TAB譜が違う程度で、そう差はなかったので、
弾ける弾けないは別にして、楽譜に関しては、あまり悩むことはない。

ただ、後半のライトハンド奏法は、演奏しながら、ポジションが移動し、
さらに弾く弦も変わるから、まずは、基本パターンをゆっくりと覚えて、
最後は勢いでいってしまうが、かなり無理があるというか、この手の、
奏法は、デビューしたばかりのヴァイ・ヘイレンの曲でさえ弾きにくい。









CMで流れてスクエアをメジャーにした「オール・アバウト・ユー」
自分にとって、日本のフュージョンの三大バンドは、プリズムに、
カシオペア、スクエアなのだが、世間一般の評価となってくると、
スクエアだけが断トツで、F1のテーマ曲やいくつかのCMの曲で、
お茶の間にも浸透した、唯一無二のフュージョンバンドと言える。

これまた自分がスクエアの黄金期と、勝手にとらえているのが、
何度目かのメンバーチェンジで、キーボードに和泉宏隆を迎え、
ギターでリーダーの安藤、サックスでフロントマンの伊東に加え、
ベースに田中豊雪、ドラムには長谷部徹を擁した時期だと思う。

いかにも大学のジャズ研の出身という、学生バンドのイメージが、
自分の中にあったが、ロック色を強め、ギターも歪んだ音になり、
バンドとしての一体感を強めていった、その完成形となったのが、
ユーミンにコーディネイターを依頼した「うち水にレインボー」かと。

その路線を推し進め、CMとタイアップしたヒット性の曲も含んだ、
「アドベンチャー」では、サックスの伊東がダイエットでもしたのか、
こざっぱりとイメチェンするや、CMに本人が出演したこともあって、
スクエアが一気にメジャー化、お茶の間に浸透することとなった。

自分の記憶では、安藤のギターがテーマを弾く「トラベラーズ」が、
サントリーのCMで流れたと思っていて、TV出演している伊東が、
テーマを奏でるのが自然だから、サビのリリコン部分を使ったと、
ずっと思っていたが、最初は「オール・アバウト・ユー」だったとか。

YouTubeには、どちらのCM映像もあり、サントリーホワイトだから、
「根暗」ならぬ「根白」というコピーを使っていて、根が暗くないのは、
根が明るい、「根あか」転じて「根赤」となって、さらに赤を白にかけ、
親父ギャグのダジャレだが、映像のせいか、爽やかな印象がある。

ロックの8ビートにのせて、リリコンがキャッチーなメロディを奏でる、
スクエアのアルバムには、必ず1~2曲出てくるお約束となった曲で、
シングルヒットも狙ったのか、シンセとギターのアドリブソロも短いし、
最後も繰り返しやフェイドアウトのアドリブもないまま、きっちり終了。

ニューミュージックを作り上げたユーミンと組んだ影響はかなり大きく、
スクエアはインストながらも、歌ものっぽいニューミュージック路線と、
自分は思っていて、イントロ、Aメロ、サビに間奏というフォーマットで、
アドリブの長い曲もあるが、口ずさめるメロディに短いソロが定番化。

自分で演奏していると、もっとアドリブしたいなあと、物足りなくなるが、
聴いている身には、すごくく展開もわかりやすいというか自然な流れ、
ニューミュージックで、ここぞというところで出る松原正樹や今剛の、
ギターソロ同様に、安藤のギターも、おおっという感じで聴かせてくる。

腰痛がひどく、ギターを抱えられないので、昨日は演奏をサボったが、
高い湿布をして、一日おとなしく家で横になっていたら、経過も良くて、
スクエアの曲のオケは、いくつか作りかけていたので、多少手直しし、
ギターを弾けば何とかなるかと、夕方くらいから1曲だけ取り掛かる。

よくコメントをいただくSMOさんが、ブログで、この黄金期のメンバーが、
2年前に再集結したライブのDVDを紹介されていて、続けての黄金期、
「トゥルース」のメンバーでの再集結ライブの映像は、YouTubeで見て、
けっこう気に入っていたが、まさか、田中や長谷部とやるとはびっくり。

それにしても、当たり前と言えば当たり前だが、みんな歳をとってしまい、
安藤なんかは浦島太郎なみの白髪姿で、田中にしても、須藤にしても、
髪が薄くなり、いったい何歳になったのかと思うような容姿で、須藤は、
学生のまま新加入してきた印象が今もあったから、ギャップに驚いた。

どちらの再結成の映像も、昔の曲は良かったなと、ニューミュージック、
ロック同様で懐かしさで胸いっぱい、あれも聴きたい、これも聴きたい、
さらに、あれも演奏したい、これも演奏したいと、どんどん思いだけは、
広がっていき、自分の中で収拾がつかず、CDや楽譜が床に散乱する。

まずはスクエアの黄金期、やっぱり、このメンバーが最高だったかなと、
「アドベンチャー」からの「オール・アバウト・ユー」のオケを完成させて、
ギターソロも、すごく短い中にも、早弾きも決めているし、いつもながら、
教則本のようなかっちりとした安藤のフレーズは、弾いていて為になる。

復刻版バンドスコアは、メロディはリリコンパートのみだが、レコードは、
ギターがユニゾンで弾いていたり、シンセか、さらなるリリコンも重ねて、
メロディだけで音が厚くなっているし、ギターのバッキングもダビングで、
生音と歪んだ音が両方ある気がし、宅録だから、いろいろ重ねておく。

伊東がCMに出演したことで、それまでもCMソングに使われていても、
スマッシュヒットにはならなかったスクエアが、一気にメジャーになった、
「オール・アバウト・ユー」は、アルバム「アドベンチャー」も名曲揃いで、
ここから、スクエアの快進撃が始まったと言ってもよいかもしれない。

しばらくは、スクエアの曲を続けようかと思いつつ、プログレの曲とか、
歌ものもやりたいし、オケが間に合わない時の二重奏の練習も必要で、
こんな目移りばかりしているから、毎週の演奏がやっつけになると反省、
先日のサボりのリベンジを早いうちにと、「オール・アバウト・ユー」です。













打込みサウンドで安藤がギターを弾きまくる「スマート・バニー」
86年に出た安藤まさひろの初ソロアルバム「メロディ・ブック」は、
大半の曲が打込みのサウンドが基本で、テクノとは違うのだが、
スクエアとはバックの音も全然違っていて、これはキーボードで、
編曲も担当した笹路正徳の影響が大きいと、勝手に思っていた。

フュージョンに分類してよいのか、バンドと言うよりは音楽集団の、
マライアの中心人物だった笹路は、このアルバムを手伝う頃には、
もうマライアは休止していただろうか、自分が好きだった初期は、
特に打ち込みではなく、各自のソロアルバムは、もろフュージョン。

もともとジャズ出身のサックス奏者、清水靖晃のソロアルバムが、
「マライア」のタイトルで、録音に集まったミュージシャンを中心に、
清水靖晃グループを結成、やがて固定メンバーでマライアとなり、
バンドより先にソロプロジェクトの形で、笹路や土方がLPを出す。

スクエアやパラシュートにも参加する小林泉美が、ヤマハ主催の、
コンテスト、イースト・ウエストに出場したバンド、アソカを母体にし、
土方隆行、渡辺モリオ、渡嘉敷裕一らと、フライング・ミミ・バンドで、
デビューした際、清水も参加したから、それがマライアの原型とも。

笹路は、渡辺香津美に次ぐジャズ畑のクロスオーバーギタリスト、
秋山一将のデビューアルバムで自分は知って、そのセカンドでは、
ジャコ・パストリアスの研究家、濱瀬元彦とネクスト・ペイジを結成、
その後、ファーストでのドラム、山木秀夫と共にマライアに加わる。

土方のソロアルバムは、ギターも弾きまくりで、ボーカルには何と、
後にチューブやZARDのヒット曲を連発する、織田哲郎が参加して、
マライアよりも、この面子でやってほしいなんて思ったほどの名盤、
歌姫、村田有美のアルバムもマライアバックアップで、すごかった。

その後、打込み主体ではないが、清水、土方、笹路のソロといい、
マライアのセカンド以降も、何だか訳の分からない方向へ行って、
これはこれで、マニアで評判になって、今も名盤とされるようだが、
自分にはついていけず、普通のフュージョンの方が良いと思った。

そんな経緯があったので、安藤のソロアルバムが、こうなったのも、
笹路がかんだからだと思ったが、元々安藤の作ったデモテープが、
ヤマハのシーケンサー、QY1を駆使した力作で、アレンジ自体は、
ほぼそのまま、逆に笹路が生バンドっぽくなるように工夫したとか。

考えてみれば、自分が当時も今も、ほとんど聴かないままでいる、
スクエアの「スポーツ」は、打込みサウンドで、すごく違和感があり、
これは、DX7などのMIDI機器に凝った和泉宏隆の発案と思ったが、
リーダー安藤が、シーケンサーのマイブームだったのかもしれない。

そんな安藤のソロだから、大半の曲が、シンセベースのような音に、
シンセドラムっぽいハイハット、手拍子ならぬクラップ音が鳴りまくり、
そこへ人の手によるチョッパーベースや、スネアドラムが入っていて、
デジタルとアナログの融合と呼べるのか、どのみち自分は生演奏。

ドラムはMTR内蔵のドラムマシンだから、打ち込みだが、クラップは、
入っていないので、古いMTRの音源を利用し、リアルタイムで叩き、
シンセベースやサンプリング音も、ギターシンセで生演奏していて、
無機質なノリでカチッといきたいところ、ノリというよりはずれまくった。

イントロとエンディングは、まったくギターは入らず、生ベースもなくて、
これこそ、全部DTMの方が、それっぽくなるのに、自分の生演奏では、
音色も含め、かなり雰囲気が違ってしまい、ギターが入る部分からは、
じゃあ似てくるかというと、それも、今一歩で、まあカバーということで。

途中、アーミングにライトハンドという、ヴァン・ヘイレンっぽい演奏は、
いつの間にか安藤の定番フレーズになっていて、「スクエア・ライブ」で
もろにエディの「暗闇の爆撃」を意識した無伴奏ギターソロを披露して、
ジャズ研出身のわりには、歳を取ってからロックに目覚めたように思う。

この連休は、暦通りの出勤だったから、3連休の後、出勤が2日入って、
さらに4連休となり、いつもながら、どこへ出かけるわけでもないから、
何曲かまとめてオケを作ろう、ギターもすごく練習できると目論んだが、
結局は、テレビかラジオをつけ、ゴロゴロしてばかりの過ごし方だった。

それでも、時間が足りなくてギターの二重奏になってばかりいた頃より、
オケ作りに時間が充てられて、かなり細かく、トラックを分けて作ったり、
ギターも何回もやり直して、シンコペーションのずれを修正してみたりと、
多少はましになったかと思いつつ、そうなったらなったで、粗も目に付く。

安藤まさひろの初ソロから、「スマート・バニー」は、打ち込みサウンドに、
ヘビメタギター弾きまくりという、ちょっと変わった感じで、タイトルからは、
12チャンで海外アニメをやたら再放送していた中のバックス・バニーを、
何となく思い出したが、たぶん違うだろうし、演奏もそんなちぐはぐです。








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