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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
色違いでも、リッケンバッカーだからと、自分を納得
ビートルズがすべてだった、中3の頃、
高校に合格したら、ギターを買ってくれと、
親に交渉して、了解を取りつけました。

当然、ジョン・レノンと同じギターが欲しく、
ちょうど、御茶ノ水石橋楽器には、
グレコ製リッケンバッカーが、飾ってあった。

限定生産というので、合格発表の3月までに、
売り切れてしまわないか、心配していたら、
1月末には、全部売れてしまった。

もう、受験する意味がなくなったと、
わめいていると、見かねた父が、
「受かれば、本物を買ってやるから」。

76年当時の、リッケンバッカー輸入代理店は、
これも御茶ノ水にあった、黒澤楽器だった。

渋谷にも、駅前に黒澤楽器があったが、
アコギがメインなのか、置いていなかった。

受験の帰りに、御茶ノ水へ足を伸ばすと、
黒澤楽器からも、リッケンバッカーは、
320の赤色が、1台だけになっている。

黒や青は、なくなってしまったのか、
店員さんに尋ねると、いつ輸入されるか、
全然わからないと言われ、半べそに。

あとで、黒く塗ればよいから、この際、
赤いのでもといいかと、考えたが、
「1台くらいは、見本に置いておくので、
これは売れないんだよ」と言われる。

受験は終わっているから、このショックで、
入試に行かなくなるとか、全問不正解とか、
そんなことには、ならずにすんだが、
中学でも、自宅でも、失意の日々を送る。

その後、親が、黒澤楽器に交渉してくれて、
店頭の1台を、購入できることになった。
  (思い出すと、こんなことばかりで、
   わがまま息子で、すみませんでした)

実際のところは、またすぐに入荷する目処が、
たったので、売ってくれたのでしょうが…。

リッケンバッカー320・75年製

受け取りに行ったとき、店員さんが、
「そんなに、ビートルズが好きなんだね。
じゃあ、これは、知っているかな」と言って、
I Feel Fineのリフを教えてくれた。

中学校の謝恩会で、ビートルズの曲を演奏したが、
始める前の、チューニングで、覚えたてのリフを、
何回も、自慢げに弾いていたのでした。


ベースくらいは、打ち込みより、弾いたほうが楽
ZoomMTRを手に入れて、
新しい玩具を買ってもらったように、
あれこれ、いじりまわしています。

ドラムパターンを、打ち込んでみたり、
パターンをつなげて、1曲分にしたり。

ローランドのドラムマシンのときには、
液晶画面に、1章節分のリズム表示が出て、
そこに、音符を打ち込むほうが楽でした。

Zoomは、どうも違うみたいなので、
リアルタイム入力に挑戦してみる。

いかんせん、リズム音痴なので、
微妙にずれたり、連符になったり。

子供と、DS「リズム天国」で遊んだ時、
あまりの成績の低さに、ショックを受けた。

テンポを変えて、自分の得意なというか、
癖になっている速さで、何とか入力。

ベースの打ち込みは、ドラムパッドに、
1オクターブが割り振られているが、
リアルタイムは無理だし、ステップ入力は、
何がなんだか、パラメータ設定もわからない。

自分で弾くほうが早いだろうと、何年ぶりだか、
ベースを出してくるが、これがフレットレス

マッシュルーム・ジャズベース(フレットレス)


ベースを弾くことなんて、もうないだろうと、
プレジションベースは、甥っ子にあげてしまい、
今さら、フレットレスというのも、きつい…。

それでも、MTRの試行錯誤やら、ベースへの
再挑戦やら、それなりに充実しています。

これも、何気なく始めた、このブログへ、
何人か訪問してくれて、交流できたおかげ。


いまさらながらの、ZOOM・MTR
ドラムマシンや、カセット式MTRを、
ろくに使いもしなかったくせに、その後も
新製品などあると、気になってはいました。

情報源は、もっぱらギター雑誌と、
タワーレコードの跡へ移転した、石橋楽器

渋谷駅前にできた、イケベKEYは、
1年に数回くらい、覗く程度だった。

90年に出た、ヤマハQY10は、
伴奏作成が簡単な、シーケンサー。

94年には、カワイポケットバンドが、
カラオケGB2の廉価版として、登場。

99年発売のZOOMRT-123は、
ドラムマシンにベースプログラム搭載。

「ベースとドラムが練習に来ないので、
これを忘れたら、スタジオが無駄になる」
なんて宣伝文句で、ありえない設定だが、
バンドの組めない自分には、ありがたい機材。

さらに、MTRも一体化させた、無敵の(?)、
ZOOMのMRS-8は、2005年頃発売。

今回、ブログを始めて、訪問してくれる方々や、
そのリンク先で、演奏がアップされている。

何だか、自分もやってみたくなるが、
いかんせん、バンドも組んでいなければ、
音源や、録音機材もアナログ時代で貧弱。

そこで、目をつけたのが、このMRS-8。

発売から数年たち、もはや古い機種だし、
ネットでの評判も、ドラム音が貧弱、
ベースが使えない、圧縮録音で劣化だの、
不満はあるが、値段を考えれば、仕方ない。

家電やPC、デジカメなどで、買った途端、
新製品発表という、悪循環が多い自分。

だが、MTRやシーケンサーに関しては、
今後はDAW中心となっていくから、
自分向けのお手軽品というか、廉価品は、
そうそう出そうにないと、判断しました。

今買っておかないと、データ保存に使用する、
1G以下のSDメモリも、入手困難となり、
録音できないMTRという、絵に描いた餅の、
お粗末な状態に、なりかねない状況。

大幅値引きの2万円とあって、購入を決意、
ネット通販で注文し、今日届きました。

ZOOM・MRS-8の箱と、おまけのACアダプター・SDメモリ
ZOOM・MRS-8の本体

週末は、マニュアル片手に、じっくりと、
操作を覚えるつもりで、やる気満々。

簡単なドラムパターンを打ち込んだら、
ラインのギター録音に挑戦してみたり、
カラオケの多重録音もする予定です。

ただ、何よりも、ギターの技術面がネックで、
ブログにアップできる、ギター演奏となると、
まだ、半年くらいはかかりそうです。




ギターシンセで、最強ギタートリオに、なれるのか
77年、ローランドGR-500という、
ギターシンセサイザーが、登場した時、
それほど、興味はわきませんでした。

父が、「NHKだかに、外人が出て、
いろんな音を出していた」と言っても、
見逃して、損したとも思わなかった。

ただ、父の言う「いろんな音」が、
デモで、様々な音色を弾いたのか、
各弦に、違う音色を割り振って、
一人オーケストラにしたのか、気になる。

「ロック&ギター78」には、谷川史郎が、
演奏したソノシートが、ついてきた。

ギターでシンセの音が出る、という程度で、
33万円を出す気には、なれなかった。

79年の「リードギター」の記事では、
松原正樹が、エレクトロハーモニクス社の、
マイクロシンセサイザーを紹介していた。

ただ、これは、オクターブ音に、原音、
ディストーション音をミックスしたり、
アタック音をコントロールするエフェクター。

コルグから、ギターにつなげるという売りで、
X911が、6万5千円で発売された。

その頃には、ローランドも、CRT-100
16万円と、手に届きやすい価格にしてくる。

その後、ギターシンセの記事を見なくなるが、
MIDIの台頭で、MIDIギターが登場。

88年に、カシオから、シンセ音源内蔵で、
MIDIギターPG-380が、238,000円。

ヤマハからは、MIDIコントローラーで、
ギターの生音は出ないタイプ、G10が、
コンバーターとセットで、216,000円。

またまた、高ねの花となってしまう。

ピアノが弾けないコンプレックスから、
次第に、ギターシンセが欲しくなるが、
何よりも、値段がネックでした。

89年、カシオは、PG-300を、
実売10万円を切る価格で、発売。

渋谷河合楽器で、売れ残りの音源カードを、
つけてくれるというので、購入しました。

カシオのギターシンセ

ギターシンセのコントロールパネル

ただ、カシオはギターメーカーでないから、
ピックアップと、ペグは交換した方がよいと、
店員さんに言われて、数万円の追加となる。

ギターとシンセ音とは別に出力できるので、
それぞれエフェクターを通してから、
4chミキサーにつないで、ギターアンプへ。

アルペジオなど弾くと、ストリングスが、
鳴り続けて、けっこう音が分厚くなる。

最初は、喜んで、鳴らしてみていたが、
片手で、キーボードを弾くようなもの。

また、内蔵音源と、カードがあっても、
エレピ系と、ストリングス系ともに、
数種類くらいしか、使える音はない。

ピアノのリアルな音が欲しくなり、
MIDIで、PCM音源を鳴らそうかと、
適当な、サンプラーでも買おうと思う。

すると、店員さんから、音源を買うなら、
ローランドGR-30の方が安いからと、
別のギターシンセを買うことになる。

ローランドのギターシンセ


カシオには、シンセ用ピックアップを、
追加するスペースはないので、別のギター、
イングヴェイモデルにつけてもらうが、
どう考えても、変な取り合わせ。

一体型に比べると、レスポンスも気になり、
すぐに、ギターから取り外してしまった。

結局、どんな音があり、パッチがどうのとか
把握することもなく、お蔵入りの機材となる。

そもそも、自分はギターシンセで、
何をしたかったのかと、自問自答。

アランホールズワースのシンタックス。

トリオになった、プリズムのスタイル。

渡辺香津美のスパイス・オブ・ライフの
最強リズム隊を従えた、トリオ演奏。

ジョー・サトリアーニのライブ形態。

自分の実力と、はるかに、かけ離れた、
最強ギタートリオに、憧れていて、
ギターシンセがあれば、何とかなる、
そんな幻想を、抱いていたようです。

新しい玩具を手に入れたものの、
勝手が違ったと、放り出す悪い癖が
ここにも出てしまったのです。


ポータサウンドで、キャンプや海へ繰り出せ
80年、渡部絵美が車内で弾くCMで、
ヤマハ・ポータサウンドが発売されました。

ピアノには、コンプレックスと、憧れがあり、
習いたい、でも、無理だろうの繰り返し。

高校時代、ギターがうまい友人たちは、
昔、ピアノを習っていたというのが多かった。

絶対音感が養われ、レコードコピーが楽だ、
譜面が読めるから、新しい曲もすぐに弾ける。

そんな話を、聞くにつれ、なんで自分は、
ピアノを習わせてもらえなかったのか。

親に文句を言うと、幼稚園の頃に、
ピアノ教室には、一度連れて行ったと言う。

何か、好きな曲を歌ってみるようにと、
先生に言われたら、炭坑節を踊り出す。

こういう落ち着きのない子は、
まだ、ピアノを習うのは無理ですよと、
先生にやんわりと、入会を断られたらしい。

親の作り話が、まじっているとも思うが、
自分の性格から、思い当たる節もあります。

そんなピアノが、お手軽に弾けるというので、
ポータサウンドが欲しくなってくる。

それを後押ししたのが、81年夏に出た、
リットーの雑誌「キーボードランド」

表紙のイラストは、サーフィンしながら、
ポータサウンドを、弾いている若者で、
「アウトドアで、キーボード」の文字。

立ち読みすると、ポータは小型だから、
海や山に持っていけるという特集記事。

キャンプファイヤーのギターに憧れた、
中学時代を取り戻すかのように、
今こそ、ポータサウンドだと、興奮。

早速、買いに行くが、なぜかヤマハでなく、
公園通り石橋楽器で、手に入れました。

形から入る自分は、バイエルツェルニー
ハノンブルクミュラーと、楽譜をそろえる。

バイエルからやってみるが、難しくて、
鍵盤が小さいし、音もよくないと、
楽器のせいにして、投げ出してしまった。

それでも、懲りない自分は、数年後に、
カワイの電子ピアノPW350を購入。

このときも、バイエル半ばで、挫折し、
「グランドピアノとタッチが違うし」と、
結局、今もピアノが弾けないままです。





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