僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
高2から高3にかけての、77~78年は、クロスオーバー音楽が、
それも、ラリー・カールトン、リー・リトナー、アル・ディ・メオラたち、
ギタリストの来日や、新譜の発売が相次ぎ、一大ブームとなって、
自分たち、ギターキッズは興奮して、必死でフレーズをコピーした。
こうした音楽を演奏するには、ジャズを学ばなければいけないと、
ジャズピアノが得意な同級生に尋ね、ジャズの理論書を買うが、
練習曲がピアノ譜なので、そのままギターでは弾けず、苦労して、
ジャズギターに詳しい同級生からは、リットーの教則本を教わる。
渡辺香津美が書いた、「ジャズギター・インプロヴィゼイション」は、
まず、原曲のメロディーとコード進行を載せ、次に、ジャズらしく、
代理コードで展開した、コード進行により、テーマをフェイクしたり、
コードを交えて、ソロギター風にした編曲で、曲の感じが身につく。
さらには、ウエス・モンゴメリーや、ジム・ホールの、名演とされる、
ギターのアドリブを、採譜したものが載る、充実した内容だったが、
ジャズ初心者の自分には、かなり専門的に感じ、とっつきにくくて、
他の教本も買うが、カールトンらのコピー譜が出ると、それで十分。
大学生となり、渋谷河合楽器で、ジャズギターを習いだした時に、
渡辺香津美の本を持っているが、きちんとやっていないと話すと、
先生も使っていたから、早速教材にしてくれ、第2巻や、姉妹編、
「ジャズギター・コードワーク」も買って、徹底的に練習させられた。
なかでも、ジム・ホールの、「ステラ・バイ・スターライト」のソロは、
デビュー作での演奏だからか、後に顕著となる、独特かつ複雑な、
ハーモニー解釈や、フレーズとは異なり、大半がシングルトーンで、
お手本のように、コード進行に沿った、これぞジャズギターの演奏。
先生からは、ジャズ特有のスイング、微妙にハネたノリを出すよう、
裏拍にアクセントをつけ、アフタービートを身につけろと、言われて、
この「ステラ」は、良い練習になると、先生が一緒に弾いてくれて、
裏、裏と声をかけられながら、大げさなくらい、裏を強調して演奏。
ジム・ホールの演奏も、かなり2・4拍に、アクセントをつけているし、
それだけ先生が、しつこく言ってくれても、自分は、前ノリだったり、
シャッフル以上にハネて、盆踊りのような、リズムになってしまって、
いまだ、このノリは出せないまま、昔からのリズム音痴を引きずる。
ジム・ホールというと、ピアノのビル・エヴァンスとの共演作である、
「アンダー・カレント」は、ジャズの名盤とされるし、ベースの名手、
ロン・カーターとの二重奏、「アローン・トゥゲザー」も有名なのだが、
代表作は、豪華メンバーを従えた、「アランフェス協奏曲」となるか。
クラシックの「アランフェス協奏曲」を、最初にジャズで演奏したのは、
ギル・エヴァンスが編曲し、マイルス・デイビスの吹くトランペットが、
見事にテーマを奏でた作品だろうし、それに続く、多くの名演があり、
ジム・ホールも見事と思いつつ、二番煎じかと、つっこみたくもなる。
ただ、ジャズそのものが、映画音楽、ミュージカルの音楽を素材にし、
アドリブ演奏をするわけで、それらスタンダードと呼ばれる曲たちは、
数々の名演を生み出していて、「アランフェス」も、スタンダード同様、
広く演奏され、なかでもジム・ホールは名演とされて、知名度も高い。
そうした作品は、どう原曲を生かすか、どんなアドリブをしているかと、
聴いていて楽しいのだが、自分にとって、「アランフェス協奏曲」は、
クラシックギターによる、もともとの演奏を、ものすごく聴きこんだし、
何より、自分の原点、「ギターをひこう」で、荘村清志が弾いた作品。
宝くじに当選したら、オーケストラを雇って、アランフェスを演奏したい、
そんな夢を持つが、いかんせん全楽章を、きちんと弾けないことには、
オーケストラに失礼なので、今後、練習を続け、弾けるようになるのと、
ジャンボが当たるのと、自分の残りの人生の中で、どちらが先だろう。
どんどん話がそれてしまったが、若い頃、ギター教室で教わった曲は、
少し練習すれば、指が覚えているので、当時のレベルは無理として、
そこそこの演奏になるので、たまに懐かしく、ジャズ教本など出しては、
過去の栄光でもないが、パラパラと弾いては、その気になったりする。
先日のジョージ・ベンソンに続き、バックのオケ作りは省略しているし、
楽譜どおりの単音フレーズで、いわゆる、ジャズのソロギターのような、
ベースラインや、ハーモニー、コードを加えることも、まったくしないで、
昔習ったままに、ジム・ホールの「ステラ~」を、ガットギターで弾いた。
単に、ジム・ホールのフレーズを、なぞっただけだが、元のフレーズが、
コード進行に沿った、見事なフレーズだから、そこそこ聴けるのではと、
思ったものの、いつもの癖、テンポが、原曲よりかなり遅くなってしまい、
かと言って、メトロノームを使うと、慌しいうえ、指弾きが追いつかない。
これは、ソロギターだから、自由なテンポで良いのだと、言い訳をして、
渡辺香津美が、参考にと採譜している、ピアノのアドリブまで弾いたり、
ベースソロは、雰囲気だけでもと、ガットの低音弦を適当に、鳴らしたり、
エンディングの譜面がない箇所は、耳コピが無理で、さらっと流した。
聴き返すと、あまりに遅いし、スカスカなので、リズムギターをダビングし、
早いテンポでやり直すと、逆に自分の弾くリズムギターが、うるさすぎて、
でたらめの演奏に聴こえるので、没にしたが、ジム・ホールが得意とする、
ドラム不要の、絶妙に刻むリズムギターを身につけ、いつか演奏したい。
ジム・ホールの初ソロ、「ジャズギター」に収録され、渡辺香津美による、
ジャズギター教則本にも載った、定番曲「ステラ・バイ・スターライト」を、
クラシックギタリスト気取りというか、伴奏は省略し、ガットギターによる、
指弾きで、譜面には沿ったものの、かなりテンポが落ちている演奏です。
それも、ラリー・カールトン、リー・リトナー、アル・ディ・メオラたち、
ギタリストの来日や、新譜の発売が相次ぎ、一大ブームとなって、
自分たち、ギターキッズは興奮して、必死でフレーズをコピーした。
こうした音楽を演奏するには、ジャズを学ばなければいけないと、
ジャズピアノが得意な同級生に尋ね、ジャズの理論書を買うが、
練習曲がピアノ譜なので、そのままギターでは弾けず、苦労して、
ジャズギターに詳しい同級生からは、リットーの教則本を教わる。
渡辺香津美が書いた、「ジャズギター・インプロヴィゼイション」は、
まず、原曲のメロディーとコード進行を載せ、次に、ジャズらしく、
代理コードで展開した、コード進行により、テーマをフェイクしたり、
コードを交えて、ソロギター風にした編曲で、曲の感じが身につく。
さらには、ウエス・モンゴメリーや、ジム・ホールの、名演とされる、
ギターのアドリブを、採譜したものが載る、充実した内容だったが、
ジャズ初心者の自分には、かなり専門的に感じ、とっつきにくくて、
他の教本も買うが、カールトンらのコピー譜が出ると、それで十分。
大学生となり、渋谷河合楽器で、ジャズギターを習いだした時に、
渡辺香津美の本を持っているが、きちんとやっていないと話すと、
先生も使っていたから、早速教材にしてくれ、第2巻や、姉妹編、
「ジャズギター・コードワーク」も買って、徹底的に練習させられた。
なかでも、ジム・ホールの、「ステラ・バイ・スターライト」のソロは、
デビュー作での演奏だからか、後に顕著となる、独特かつ複雑な、
ハーモニー解釈や、フレーズとは異なり、大半がシングルトーンで、
お手本のように、コード進行に沿った、これぞジャズギターの演奏。
先生からは、ジャズ特有のスイング、微妙にハネたノリを出すよう、
裏拍にアクセントをつけ、アフタービートを身につけろと、言われて、
この「ステラ」は、良い練習になると、先生が一緒に弾いてくれて、
裏、裏と声をかけられながら、大げさなくらい、裏を強調して演奏。
ジム・ホールの演奏も、かなり2・4拍に、アクセントをつけているし、
それだけ先生が、しつこく言ってくれても、自分は、前ノリだったり、
シャッフル以上にハネて、盆踊りのような、リズムになってしまって、
いまだ、このノリは出せないまま、昔からのリズム音痴を引きずる。
ジム・ホールというと、ピアノのビル・エヴァンスとの共演作である、
「アンダー・カレント」は、ジャズの名盤とされるし、ベースの名手、
ロン・カーターとの二重奏、「アローン・トゥゲザー」も有名なのだが、
代表作は、豪華メンバーを従えた、「アランフェス協奏曲」となるか。
クラシックの「アランフェス協奏曲」を、最初にジャズで演奏したのは、
ギル・エヴァンスが編曲し、マイルス・デイビスの吹くトランペットが、
見事にテーマを奏でた作品だろうし、それに続く、多くの名演があり、
ジム・ホールも見事と思いつつ、二番煎じかと、つっこみたくもなる。
ただ、ジャズそのものが、映画音楽、ミュージカルの音楽を素材にし、
アドリブ演奏をするわけで、それらスタンダードと呼ばれる曲たちは、
数々の名演を生み出していて、「アランフェス」も、スタンダード同様、
広く演奏され、なかでもジム・ホールは名演とされて、知名度も高い。
そうした作品は、どう原曲を生かすか、どんなアドリブをしているかと、
聴いていて楽しいのだが、自分にとって、「アランフェス協奏曲」は、
クラシックギターによる、もともとの演奏を、ものすごく聴きこんだし、
何より、自分の原点、「ギターをひこう」で、荘村清志が弾いた作品。
宝くじに当選したら、オーケストラを雇って、アランフェスを演奏したい、
そんな夢を持つが、いかんせん全楽章を、きちんと弾けないことには、
オーケストラに失礼なので、今後、練習を続け、弾けるようになるのと、
ジャンボが当たるのと、自分の残りの人生の中で、どちらが先だろう。
どんどん話がそれてしまったが、若い頃、ギター教室で教わった曲は、
少し練習すれば、指が覚えているので、当時のレベルは無理として、
そこそこの演奏になるので、たまに懐かしく、ジャズ教本など出しては、
過去の栄光でもないが、パラパラと弾いては、その気になったりする。
先日のジョージ・ベンソンに続き、バックのオケ作りは省略しているし、
楽譜どおりの単音フレーズで、いわゆる、ジャズのソロギターのような、
ベースラインや、ハーモニー、コードを加えることも、まったくしないで、
昔習ったままに、ジム・ホールの「ステラ~」を、ガットギターで弾いた。
単に、ジム・ホールのフレーズを、なぞっただけだが、元のフレーズが、
コード進行に沿った、見事なフレーズだから、そこそこ聴けるのではと、
思ったものの、いつもの癖、テンポが、原曲よりかなり遅くなってしまい、
かと言って、メトロノームを使うと、慌しいうえ、指弾きが追いつかない。
これは、ソロギターだから、自由なテンポで良いのだと、言い訳をして、
渡辺香津美が、参考にと採譜している、ピアノのアドリブまで弾いたり、
ベースソロは、雰囲気だけでもと、ガットの低音弦を適当に、鳴らしたり、
エンディングの譜面がない箇所は、耳コピが無理で、さらっと流した。
聴き返すと、あまりに遅いし、スカスカなので、リズムギターをダビングし、
早いテンポでやり直すと、逆に自分の弾くリズムギターが、うるさすぎて、
でたらめの演奏に聴こえるので、没にしたが、ジム・ホールが得意とする、
ドラム不要の、絶妙に刻むリズムギターを身につけ、いつか演奏したい。
ジム・ホールの初ソロ、「ジャズギター」に収録され、渡辺香津美による、
ジャズギター教則本にも載った、定番曲「ステラ・バイ・スターライト」を、
クラシックギタリスト気取りというか、伴奏は省略し、ガットギターによる、
指弾きで、譜面には沿ったものの、かなりテンポが落ちている演奏です。
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今日も素晴らしいです
ギターマジシャンさん
こんにちは。 今日は蒸し暑いですね。台風も心配です。 いつも土曜にギターマジシャンさんのところに行くと新曲が聴けるので楽しみです。ギターの話題もいっぱい吸収できますしね。 この曲は自由な曲風っぽい中、しっかりリズムをキープされていて、すごいですね。
Re: 今日も素晴らしいです
いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんにちは。 今日は蒸し暑いですね。台風も心配です。 この数日、残暑というには、厳しい暑さのぶり返しですし、 連休中に、台風が関東を直撃しそうな、不安定な天候です。 > いつも土曜にギターマジシャンさんのところに行くと新曲が聴けるので楽しみです。ギターの話題もいっぱい吸収できますしね。 週末に記事をアップするように、自分で締め切りを設けていますが、 おかげで、ブログ仲間の方から、コメントをたくさんいただけます。 > この曲は自由な曲風っぽい中、しっかりリズムをキープされていて、すごいですね。 ソロなので、メトロノームのように、きっちり弾く必要はないのですが、 時々、ずれたり、遅くなったりと、リズムキープと呼んでいただくには、 ちょっと恥ずかしい演奏でして、コメントを励みに、練習していきます。 ギターマジシャン | URL | 2013/09/14/Sat 18:23 [編集]
初めて聞く曲ばかりなんだけど
>宝くじに当選したら、オーケストラを雇って、アランフェスを演奏したい、
うふっ♪ そのおりは ぜひ お知らせくださいませ。 九州の片田舎から どんな曲目にしろ とんで参ります。 ジャズにしても ボサノバにしても シャンソンにしても マジシャンさんの指は魔法のように聞こえ、知らない曲でもついつい私は聞き入ってしまっています。 今日より、500円玉貯金いたします。 持ちきれんほどの、大きな花束抱え 真ん中 通路側あたりに座席にいるのが kaoですから ! kao | URL | 2013/09/15/Sun 12:34 [編集]
Re: 初めて聞く曲ばかりなんだけど
いつも、コメントありがとうございます。
> >宝くじに当選したら、オーケストラを雇って、アランフェスを演奏したい、 > うふっ♪ そのおりは ぜひ お知らせくださいませ。 九州の片田舎から どんな曲目にしろ とんで参ります。 いつになるか、わかりませんが、自分の夢として、 オーケストラをバックに、演奏してみたいですし、 当選金の一部で、ガットギターも買いたいですね。 > ジャズにしても ボサノバにしても シャンソンにしても マジシャンさんの指は魔法のように聞こえ、知らない曲でもついつい私は聞き入ってしまっています。 自分の演奏は、そう言っていただくには、まだまだですが、 いろいろなジャンルのギター曲が好きで、そうした名曲を、 たくさん知っていただく、きっかけになれば、嬉しいです。 > 今日より、500円玉貯金いたします。 持ちきれんほどの、大きな花束抱え 真ん中 通路側あたりに座席にいるのが kaoですから! 自分も、毎週ロト7を300円買って、当選を目指します。 (それより、何より、ギターの練習が不可欠ですが…) ギターマジシャン | URL | 2013/09/15/Sun 13:39 [編集]
いいですね〜
ステラは好きな曲で、多くのミュージシャンたちが演奏していて 馴染み深い曲です 数々の名演もありますね ジムホールと言えば、粟澤さんです!! 見かけも雰囲気もプレーもジムホールそっくりで ジムホールとも深い交流があったジャズギターの粟澤さんを思い出します 仲良くしていた一人で中牟礼さんなどと一緒にアフターセッションしてたときを思い出しました ジャズもやってらしたんですね だからですね 以前、ウマいなあと思ったプレーを思い返すと あのプレーは基本をしっかり抑えてらっしゃるからでしょうね carmenc | URL | 2021/10/23/Sat 08:48 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。
> いいですね〜 ステラは好きな曲で、多くのミュージシャンたちが演奏していて 馴染み深い曲です 数々の名演もありますね マイルス・デイビスにスタン・ゲッツ、ビル・エヴァンス、 キース・ジャレットと挙げていくと、きりがないですよね。 > ジムホールと言えば、粟澤さんです!! 見かけも雰囲気もプレーもジムホールそっくりで ジムホールとも深い交流があったジャズギターの粟澤さんを思い出します 仲良くしていた一人で中牟礼さんなどと一緒にアフターセッションしてたときを思い出しました 粟澤氏はジムホールの研究本も出していましたし、 おっしゃるように見た目もプレイも似ていますね。 > ジャズもやってらしたんですね だからですね 以前、ウマいなあと思ったプレーを思い返すと あのプレーは基本をしっかり抑えてらっしゃるからでしょうね ジャズギター教室は、バークリー教本がメインでしたが、 潮崎郁夫氏の教本も使って、たしか粟澤氏が共著でした。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2021/10/23/Sat 19:56 [編集]
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