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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズがカバー演奏した最後の曲「ディジー・ミス・リジー」
また、こうして、ジョンとお別れした日を迎えることになり、
あの時、20歳を目前にしていた自分が、いつのまにか
ジョンの享年の40歳をはるかに超え、あと2年もしたら、
還暦、定年退職を迎えるという、長い長い月日がたった。

ブログ仲間のマサジョンさんや、AKISSHさんの記事で、
ビートルズが存在しないパラレルワールドにスリップして、
彼らの曲を主人公が歌ったら大絶賛されるストーリーの、
映画「イエスタデイ」が紹介されていて、絶賛公開中とか。

マサジョンさんによれば、78歳のジョンが登場するそうで、
ビートルズがいない世界では、狂信的なファンもいなくて、
事件も起きず生きているという設定なのか、それにしても、
本来なら、ジョンは生き続けて音楽を続けていただろうに。

人としてどうかと非難されたり、炎上しかねない発言だが、
ジョンのファンが集まり、あの犯人を1人1発ずつ殴っても、
罰が当たらないだろうし、イベント参加費をチャリティーに、
寄付し、世界平和に貢献すれば、ジョンも報われないか。

もちろん、ヨーコによれば、ジョンは崇高な平和主義者だし、
若い頃は喧嘩っ早かったにしても、暴力否定の聖人君子、
浅はかな自分の考えは、憎しみの連鎖を生むだけと却下、
だけど、今でもあの日を思い出すと、何ともやりきれない。

自己満足にすぎないが、せめてジョンの曲でも歌うことで、
今年も哀悼の意を表しようかと思いつつ、この数週間ほど、
まともに声が出ない状態で、声の回復の様子を見ながら、
どの曲を演奏しようかなと、CDを聴いたり、楽譜を眺めた。

後期の曲では、オケを作るのが難しくて、実際に何曲もが、
バンドスコアにない部分の耳コピができず、挫折していて、
ここは前期の曲の方が良く、ただそうなると、ジョンの曲は、
かなり演奏してしまっているので、おのずと曲は絞られる。

声がかすれているから、ジョン自身も風邪気味で発熱して、
のど飴をなめながら、最後の絶叫とばかりに夜中に歌った、
「ツイスト&シャウト」がぴったりだが、もうやっているので、
それに匹敵する、しゃがれ声の「ディジー・ミス・リジー」に。

「デイジー・ミス・リジー」は、LP「ヘルプ」のB面最後の曲、
このアルバムは、「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と同様にA面が、
映画のサントラで、B面は映画とは無関係だが、長いこと、
「ディジー~」も映画のエンディングの曲だと思っていた。

週末の昼間に、「ヘルプ」が日本語吹き替えで放送され、
テレビからテープに録音して、すり切れるほど聴いたが、
その際に、エンディングのクレジットロールで流れたのが、
「ディジー・ミス・リジー」で、映画館もそうだと勘違いした。

新宿武蔵野館のビートルズ映画大会や、シネクラブでの、
上映で、何度か字幕版を見ていたのだから、ラストでは、
オーケストラの曲が流れるのを、何度も聴いたはずだが、
つい先日、DVDを見ていて気づき、本当にびっくりした。

「ディジー・ミス・リジー」の録音は、映画用の曲の大半を、
2月に終え、さらにタイトル曲「ヘルプ」も録音した1ヶ月後、
書下ろしの新曲でなく、カバー曲として「バッド・ボーイ」と、
1日で録音し、結果的にカバー曲の録音は、これが最後。

もうビートルズにとって、アマ時代のように他人の楽曲を、
レパートリー不足を埋めるよう演奏する必要性もなくなり、
音楽的にも、もうオリジナル曲は別次元に到達していて、
「バッドボーイ」は収録されずに、企画盤で日の目を見る。

「レコーディング・セッション」によれば、まず「ディジー~」、
テイク2をOKにすると、「バッドボーイ」をテイク4までやり、
再度、「ディジー」をテイク7までやり直したので、実質的に、
「ディジー」がビートルズがカバーした最後の録音となった。

「ビートルズ全曲バイブル」によれば、4トラックの録音で、
1トラックはリズムギター、ベース、ドラムで左チャンネル、
2トラにはリードギターで右チャン、3トラが歌でセンター、
4トラに、リードギター、オルガン、カウベルをセンターに。

ダビングは、オルガンがジョン、「アイム・ダウン」のように、
グリッサンドや3連フレーズをぶち込み、カウベルはリンゴ、
ジョージはリードギターで、歌をダブルトラックにするように、
ユニゾンで最初のフレーズをなぞるが、かなりずれている。

イントロや間奏、歌のバックで、ほとんど同じフレーズだが、
歌の時は、メロディに1小節遅れてフレーズを繰り返すので、
そこを間違えて、2番で片方が遅れて弾いたり、弾き始めも、
チョーキングが2回と3回とのバラバラで、左右でもずれたり。

こんな演奏をするから、ジェフ・ベックやジミー・ペイジから、
「冗談で弾いているのかと思った。」や、「かわいそうだから、
代わりに弾いてやろうかと思った。」などと、言われるわけで、
見事なリードも弾けるのだから、どうしてOKにしたのか謎。

ダビングの際に、ポールも鍵盤楽器のピアネットを弾いたと、
一部のマニア本には書いてあるが、オルガンの音にしても、
モコモコして聴き取れなくて、さらに重ねているかは不明で、
ただ、ダビング時に1人暇にしている性格とも思えないが。

この曲は、アマ時代から演奏していたというのが定説だが、
デッカ・オーディション・テープやハンブルグのライブ盤には、
収録されていないので、どのくらい、やったことがあるのか、
3人はともかく、ジョージは久しぶりで、ど忘れしていたか。

この後、LPに収録した関係から、ライブで披露したようで、
「ライブ・アット・BBC」に入っていて、ジョージのギターは、
多少心もとないが、スタジオ盤よりはましで、録音の際は、
思い出しながら弾いていたら、「はい、終了」となったのか。

ジョンは、ビートルズ脱退を意識して、カナダのトロントで、
初のソロライブを敢行し、この曲も演奏するが、ギターは、
ジョージの親友でもあるエリック・クラプトンが弾いたから、
その差は歴然で、歪んだ音のレスポールで見事な演奏。

ジョージは、ジョンのソロアルバムには参加しているのに、
このライブは断ったそうで、ジョンと不仲というのではなく、
もうライブは嫌だったのか、ゲット・バック・セッションでも、
コンサートの計画は、ジョージ1人が反対して没になった。

ジョンの追悼のつもりで、ビートルズとしての最後のカバー、
「ディジー・ミス・リジー」は、ジョージのミスはあったものの、
ロックンローラー、ジョンの面目躍如の絶叫の雄たけびで、
自分が歌うには、声が出ないままの、無理やりアップです。





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打込みサウンドで角松がギターを弾きまくる「52ndストリート」
いつもブログで、いかにドラム入力や機材のトラブルで、
苦労したか愚痴っているが、この10月期のTVドラマで、
毎週楽しみにして、録画ではなくリアルタイムで見ている、
「グランメゾン東京」の中で、グサッとくるセリフに出会う。

若いパティシエが、「この日の為に頑張ってきた皆さんへ、
失礼なことをしてしまいました。」と、自惚れを謝罪すると、
木村拓哉演ずる主人公のシェフは、「うちらがどれだけ、
努力したかなんて、お客様にはまったく関係ないから。」

「このモンブランはお客様を喜ばせた。それがすべてだ。」
と語って、結果こそすべてだとまで極端ではないにしても、
料理に限らず、小説や映画、音楽に、様々な商品開発も、
完成したものの良し悪しで、評価されるのだと教えられる。

苦労話ばかりブログに書いている自分を反省したものの、
演奏を投稿しているYouTubeには、解説も載せないので、
このブログに関しては、いつも訪問いただくブログの仲間、
半ば身内への戯言として、今回も愚痴におつきあい下さい。

角松敏生が87年に出したギター中心のインストアルバム、
「シー・イズ・ア・レディ」は、一流スタジオミュージシャンを、
起用しているが、「52ndストリート」という曲は、生演奏が、
サックス、トランペット、ギターのみで、あとは全部打ち込み。

上手くないといったら失礼にあたるが、そうそうたるバックで、
延々とギターを弾きまくるには、角松のギターでは役不足と、
自身が一番知っていて、気兼ねせず、ギターを弾けるよう、
コツコツと一人で打込んで、弾きまくったのかなと想像する。

いかにもドラムマシンという感じで、パーカッションも絡んで、
左右の掛け合いも考えているようなので、8トラックに分け、
スネア、ハイハット、タム、マラカス、クラップ等を録音するが、
MTRの処理の限界を超えたようで、フリーズしてしまった。

細かいタムなど後回しにし、シンセベース、エレピ、ピアノに、
エレキギターを録音してあり、追加でタムを入力した途端に、
フリーズして、電源スイッチも切れずに、コンセントを抜くが、
再度オンにすると、録音でなく再生しても、フリーズとなった。

この曲を呼び出すとフリーズし、他の曲では大丈夫なので、
パソコンにSDカードを入れて、ファイルから音声データのみ、
取り出して、新規ファイルにコピー、それをまたMTRに戻し、
トラックへ割り当てていくと、何とか再生するまでには回復。

ストリングスやシンセなど追加して、いい感じになったので、
ここで欲が出て、左右に分れるタムを入れようと思ったのが、
間違いのもと、ドラムの音はトラックの音声データのみだし、
ドラムマシンの負担はないはずだと、入力を始めてしまう。

入力しているそばから、タムの音が、カウベルの音になるわ、
入力するカーソルが消えていき、スクロールすると復活して、
かなり不安定な状況で、とりあえず左チャンネルのタムだけ、
トラックを指定して、ダビングを開始すると、すぐにフリーズ。

もうこの段階に至って完全に心が折れて、再度SDカードを、
パソコンに差して、音声データを取り出す気力もなくなって、
声が枯れてきて歌うのがきついが、ドラム入力が楽だからと、
歌ものへと曲を変更、更新も遅れて竹内まりやをアップした。

その後も、ドラムが細かい曲では、またフリーズするかもと、
歌もののオケを作っていたが、、風邪が悪化して喉が腫れ、
歌うどころか、話すのも困難となり、またインスト路線へ戻し、
リベンジだと、この「52ndストリート」のデータ救出から開始。

ギターは、もともとストラトで録音していたが、角松本人は、
ストラトタイプでも、リアをハムバッキングにしているので、
自分のイングヴェイストラトもディマジオに換装してあるが、
ちょっと音がか細く感じて、全部レスポールで演奏し直した。

原曲は、エンディングの繰り返して、延々とアドリブを弾くと、
フェイドアウトの寸前から、サビのテーマに戻っているので、
30秒ほど長くし、テーマを弾いてから、好き勝手にアドリブ、
もう少し弾きたいが、ドラムが200小節の限界で仕方ない。

ほぼ完成してから、タムだけは、別のドラムマシンをつなぎ、
リアルタイムで叩いて録音しようかと思いつつ、全データを、
いったんコピーしてから、ドラムマシン入力に再挑戦すると、
カーソルエラーもなく、ダビングしても、フリーズせずにいく。

もう一方のタム入力を始めると、エンディングの繰り返しで、
カーソルがおかしくなったので、そこまでが入力の限界かと、
あきらめて、その前の部分だけでも、鳴っていれば良いと、
ダビングすると、何とかフリーズせず、冷や汗ものの作業。

角松の曲の紹介より、相変わらず、いかに苦労したかを、
延々と書き連ねているが、実は、もともとの下書き原稿は、
この3倍以上あって、あまりに細かいことまで愚痴るのが、
自分でも読みにくくて、かなり推敲して、サイズを詰めた。

角松のインストアルバムから、打ち込みサウンドにのせ、
延々とギターを弾きまくる「52ndストリート」は、海でなく、
ニューヨークをイメージするサウンドと、本人解説なので、
この季節でもありかなと、やっとこさっとこしてアップです。






声が出なくなり、突き指もひどく、しばらく演奏は休みます
幼い頃から、扁桃腺がすぐに腫れてしまい、高熱が出たり、
悪化して気管支炎になったり、治りかけては咳が止まらず、
喘息かと思うくらい、夜も眠れずに、布団の中でもがいたり、
おかげで、高熱が出たり、声が枯れることには慣れっこに。

その繰り返しのせいか、30代になった頃、風邪が治っても、
枯れた声が回復するどころか、聴き取れないほどにかすれ、
職場の人から絶対にまずいよと脅され、耳鼻科へ行ったら、
ポリープができかけていて、危ないところだったと言われる。

手術はせず、じっくり治そうと言われ、ほとんど毎日のように、
耳鼻科に通い、喉への吸入を3ヶ月くらい続けると良くなり、
その後は、風邪気味になるたびに、1ヶ月くらい吸入に通い、
かすれた声を回復したり、夜中に出続ける咳を軽減できた。

十数年前、耳鼻科の先生が、もう自分も老いて、これ以上、
医院を続けるのは無理でやめることにした、最後まで喉を、
治療してあげたかったけれどすまないねと言われ、その後、
風邪をひくと、内科で診てもらうか、市販薬を買って飲んだ。

それでも、声が出せないほど悪化したことがあって、これは、
吸入しなければと、耳鼻科もある大きなクリニックへ行くと、
ポリープだからすぐ手術した方が良いと、喉に薬を塗るとか、
風邪薬の処方もしてくれず、大病院への紹介状を渡される。

前の老先生は、手術せずに治そうと言ってくれたのだから、
セカンドオピニオンでもないが、別の耳鼻科で診てもらうと、
風邪で喉が腫れているから吸入しましょうと、普通に治療、
抗生剤、うがい薬も処方してくれ、そこがかかりつけとなる。

年に2~3回はお世話になったが、しばらく行っていなくて、
先週、また声がかすれて、これは歌を歌ったせいではなく、
扁桃腺が腫れて、気管支炎になりかけている症状なので、
また吸入してもらおうと耳鼻科へ行くと、更地になっている。

職場では冗談半分で、あそこも先生がだんだん歳をとって、
いつ廃業になってもおかしくないんだと話して、念のために、
スマホで調べ、翌日が休診日なので今日のうちに行こうと、
職場から回ったら、建物ごとなくて、しばらく呆然とたたずむ。

薬局で、浅田飴、龍角散、ヴィックスドロップ、のどぬーると、
吸入できない分、直接喉に作用するものを買い、抗生剤は、
ルルA、パブロンゴールド、ロキソニンを買い、いくら何でも、
一度に飲んだりはせず、どれが効くのか、様子を見ることに。

声を出さないのが、一番なのだが、職場ではそうもいかず、
多少の電話応対くらいは、周りの人がカバーしてくれるが、
午後になると、もう声がかすれるどころか、ほとんど出せず、
低いトーンで、ゆっくり話しても、相手に通じないことばかり。

そんな状態で、歌を歌うなんて不可能で、実はオケの方は、
MTRのドラムマシンのバグが出やすくなる、フュージョンの、
細かいドラムは避けようと、ドラムの簡単な歌ものばかりを、
いくつか並行して作っていたので、最後の歌入れで挫折に。

あまり更新があくのも何だからと、クラシックギターの曲や、
ソロギターの1曲でも弾きたいところだが、練習不足に加え、
右手の人差し指の第一関節を突き指して、完治しないので、
フィンガーピッキング、指弾きをするのも、歌う以上に無理。

昔から、突き指が癖になっていて、すぐ痛めてしまうのだが、
半年前くらいから、触っただけでも、すごい激痛を感じるし、
関節が膨れてもいるので、ちょうど、テレビ番組で特集して、
キャシー中島が苦しんだという、ヘパーデン結節かと疑う。

テーピングで固定していたが、ぎっくり腰でお世話になって、
通院している整骨院で尋ねたら、単なる突き指だと笑われ、
まだ腫れているから、テーピングや風呂でもんだりはせず、
冷やすこと、湿布よりも氷などのアイシングするよう教わる。

それでも、後遺症なのか、またも痛めたのか、人差し指は、
ちょっとしたはずみで激痛になり、実は、この数ヶ月の間、
ギターを弾く時もピックを持つと痛むので、人差し指でなく、
親指と中指でピックを握って練習して、録音もそうしていた。

もともと、エディ・ヴァン・ヘイレンが駆使する奏法の1つに、
ハミングバード・ピッキングがあり、人差し指を使わないで、
親指・中指でピックを握り、軽やかにトレモロ奏法するので、
それと同じ感じでスケール練習すると、何とか形になった。

アコギのコードストロークでは、ちょっと力強さに欠けるので、
痛くない程度に人差し指を添えて、ガンガン鳴らしていたし、
エレキやギターシンセを弾くには、早弾きも大丈夫になるが、
フィンガーピッキングで人差し指を使わないのはありえない。

だましだましというか、そっと弦に当てるように弾いてみると、
1曲くらいは、人差し指を使っても、多少痛む程度なのだが、
ちょっと大きな音を出そうとすると、途端に激痛が走るので、
今日のところは、ササっとアコギの曲を弾くのは到底無理。

延々と言い訳を連ねてきましたが、せっかく作ったオケには、
歌入れしようにも声が出ないし、アコギ1本で録音しようにも、
右手の指が痛いというわけで、エレキのインスト曲のオケに、
これからじっくり取り組み、近いうちには復活するつもりです。


ビートルズ風サウンドに味付けされた竹内まりや「家に帰ろう」
歌ものが続いて、声がきつくなってきたので、インストにして、
もう夏は終わったが、夏男・角松敏生のギターアルバムから、
選曲して録音していたら、またまた機材のトラブルが発生し、
2回もデータがとんでしまい、心が折れてて、しばらく休んだ。

今のMTRは買った当初から、ドラム系統にバグがあるようで、
32分音符など細かい入力をすると、処理しきれなくなるのか、
突然カウベルが鳴ったり、入力する端からデータが消えたり、
さらには、再生するとフリーズし、電源スイッチも効かなくなる。

気を取り直し、ドラムパターンが単純な歌ものに戻ることにし、
それなら、前回までの佐野元春、杉真理のきっかけとなった、
竹内まりやの曲にしようと、手持ちの「大人の邦楽ソング」の、
バンドスコアから、「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」を。

この曲は、ビートルズへのオマージュ、トリビュートソングの、
「マージービートで唄わせて」ほどではないが、イントロから、
ビートルズっぽい12弦ギターで、PVのまりやや達郎たちは、
黒のタートルネックという、映画「ヘルプ」の冒頭のスタイル。

ビートルズのコピーバンドではないから、ギブソンJ160Eや、
リッケンバッカー12弦、ヘフナー・バイオリンベースではなく、
どこぞのエレアコや、モズライト12弦、ジャズベースを弾くが、
そのサウンドは、かなりビートルズを意識しているのは明白。

ただ、タンバリンに加えて、サビで叩いているウッドブロックは、
ビートルズなら「ハード・デイズ・ナイト」のサビでやったように、
カウベルを使ったろうし、逆に、そこで鳴っているグロッケンは、
達朗ならではのサウンドで、あくまでもビートルズ風の味付け。

イントロから、歌のバックでもアルペジオを弾く12弦ギターは、
いかにも12弦というオクターブの響きは少ないので、単純に、
コーラスエフェクトで代用し、いつもやっている3~6弦の音に、
オクターブ上の音をダビングする方法は、やらずに録音した。

ただ、このギターの音は左右にパンで振って、ディレイをかけ、
音に厚みを出しているようなので、ステレオディレイの代用で、
別トラックに、もう一度ギターを録音し、左右対称に定位させ、
間奏のリードギターの時だけ、ぶつからないよう、左は消した。

竹内まりやのボーカル・キーは、女声にしては多少低いので、
そこそこひっくり返らずに歌えるが、サビは自分の地声よりも、
高いラの音程が続くし、そこへハモってくる達郎のコーラスが、
さらに高いド♯で、裏声にしても、出るかどうかという厳しさ。

サビで高い声を出し続ける必要があるので、メロディだけでも、
フルコーラス歌うと、3番では声がかすれ、聴き取れなくなり、
翌日、途中からやり直し、バックコーラスも一番高いパートは、
2日間に分けないとダメで、その合間に低いパートを歌った。

昔、小椋佳のNHKホールでの初コンサートがTVで放送され、
2度目のアンコールで、「聴いていただくには、(自分の声が)、
もう本当に、限界を越していますけれど」と冗談半分に言って、
実際、歌い始めた「さらば青春」では、ちょっとつらそうだった。

まだ高校生だった自分は、サラリーマンとの二足のわらじで、
たまに歌うだけだから、プロのように何時間も歌えないんだな、
なんて冷ややかに見ていたが、サラリーマンで素人の自分は、
ブログにアップするのに1曲歌う時でさえも、声が出ない始末。

竹内まりやが結婚後、山下達郎とタッグを組んだ復帰作から、
3年・5年と長いインターバルをおいて作られた3枚目となる、
「クワイエット・ライフ」の「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」、
キーが低いまりやの曲でも、やはり自分にはきつかったです。









杉真理の曲で佐野元春がさりげなくハモる「内気なジュリエット」
杉真理を意識して聴いたのは、ナイアガラ・トライアングルで、
佐野元春とともに、それまでの無名に近い存在から、一気に、
お茶の間へと浸透した時ではなく、その後に、グリコのCMで、
「バカンスはいつも雨」が流れて、シングルヒットした時だった。

ビートルズを思わせるCMソングに、まだあか抜けない感じで、
とても可愛らしかった堀ちえみの映像は、すごく印象に残って、
後に、佐野元春が気に入って、ナイアガラのLPも買ったときに、
杉真理の曲もいいなあと、当時出ていた3枚のLPを全部買う。

その杉が、ソロデビューする前にも、バンド形式でアルバムを、
2枚出していたとは知らなくて、大学のサークルで頭角を表し、
「マリ&レッド・ストライプス」として、77~78年活動したようで、
雑誌「ヤングギター」を引っ張り出すと、レビューや広告がある。

このアルバムの録音には、大学のサークルの後輩でもあった、
竹内まりやがコーラスで参加しているが、バイト代をもらったと、
述懐するのを読んだ記憶があり、正式なバンドメンバーでなく、
そもそもバンド自体が流動的で、その時々で集められた模様。

その頃、喫茶店で竹内が杉に、「レコードが出たら、杉さんとは、
こんな風に、お茶したりできなくなるのねえ。」としみじみ語って、
「スターになる杉さんへ」という曲をプレゼントしてくれたそうだが、
彼女の方が売れるわ、達郎と結婚するわ、罪作りな女性だなと。

もちろん、杉も芸能人だから、いろいろと噂はあったのだろうし、
女の子にふられたとき、竹内がヤケ酒につきあってあげたとか、
別れた子の歌を作ってライブで歌ったら、その子が会場にいて、
気まずかったとか、エピソードには事欠かないので、お互い様。

レッド・ストライプスが、2枚目のアルバムを出した直後、杉は、
風邪が悪化し急性髄膜炎となり、入院に自宅療養で引退同然、
しばらく表舞台から消えるが、他者への楽曲提供はしたそうで、
再デビューのLPタイトルが「ソングライター」なのは、そこから。

大瀧詠一のナイアガラ・トライアングルに、佐野と抜擢されると、
その経験を元に、ソロ2枚目の「オーバーラップ」を作り上げて、
CM曲の「バカンスはいつも雨」がヒットして、3枚目のアルバム、
「スターゲイザー」が出るという、このあたりが全盛期だと思う。

同じ頃に、佐野元春も3枚目の「サムデイ」までが出ていたので、
ちょうど自分がファンになったこともあって、勝手に3部作として、
佐野も含めて総括し、その頃が自分にとっての2人の全盛期で、
その後でもLPやCDを買ったが、聴き込んだのは3枚目に集中。

杉真理のソロ1作目「ソングライター」が、他人へ提供した曲や、
沈黙期に書きためた曲の集まりで、次の「オーバーラップ」では、
宝石箱のように煌めく小品に満ちていて、「スターゲイザー」は、
コンセプトアルバムのように、1つのショーの構成になっている。

舞台の幕が開くのをイメージしたと杉が語った、冒頭の曲名は、
「ショー・ゴーズ・オン」で、ジャニーズ事務所のモットーでもある、
「ショー・マスト・ゴー・オン」に似ているが、座右の銘ではなくて、
「これから始まるよ」程度で、ペパーズを意識している気がする。

話は飛ぶが、ビートルズの「サージェント・ペパーズ~」について、
コンセプトアルバムと呼ばれることに対し、ジョンは、解散直後、
「『ショーが始まる』と言ったのはポールで、自分は単に、『今朝、
新聞を読んだよ』と言っただけだ。」と冷めたような意見を述べた。

杉真理の場合は、本人が「物語は始まる」という歌詞を書いたり、
「どの曲が欠けても、バランスが崩れてしまう、そういう意味では、
初めてのトータルアルバムだと思います。」と、語っていたので、
間違いないが、1曲くらい欠けても大丈夫な気もしないことはない。

「バカンスはいつも雨」は、CMでヒットしていた、先行シングルで、
トータルアルバムと考えると、入れても大丈夫なのかは微妙だが、
特に違和感はないし、アルバムと同時発売の形となるシングルの、
「内気なジュリエット」もビートルズ風の曲だから、逆に良いくらい。

「バカンス」では、いかにもビートルズというハーモニカで始まるし、
「内気な~」は、ジョージ・ハリソンがソロになってから得意とした、
スライドギターのツインリードで始まり、ディミニッシュのハモリは、
ジョージの代表曲の「マイ・スイート・ロード」に、かなり似ている。

ただ、ジョージのスライドギターについて言うと、ビートルズ時代、
ほとんど弾いていなくて、アンソロジー・プロジェクトの新曲の際、
ジョージのスライドを入れることには、ビートルズらしくなくなると、
ポールが反対したという説もあり、スライド=ビートルズは微妙。

「内気な~」がビートルズっぽいのは、何よりも佐野元春を呼び、
ジョンとポールのハモリを意識して、2人でハモっているところで、
「彼と僕がハモると、どっちが誰の声だかわからなくなるんで」と、
杉が語っていて、自分も、ほとんどの部分が杉のみに聴こえる。

前回の佐野元春「シュガータイム」は、全部、佐野の声に聴こえ、
杉真理「内気なジュリエット」は、杉の声で、それこそ、友人から、
こんなにわかりやすいのに、区別できないなんて信じられないと、
非難されても仕方ないが、杉本人もわからなくなると言うことだし。

エンディングで、メロディにかけ合うように、セリフっぽく入るのは、
佐野がジョンっぽく歌っているので、はっきりと区別でき、ここは、
2人でビートルズっぽくしようとしたそうで、フェイドアウト寸前は、
「If I fell in love with you 」と、まんまビートルズの歌詞まで入る。

ビートルズ好きの杉に、佐野がつき合ってくれた形でのハモリは、
本当にジョンとポールのように溶け合い、それを自分が歌ったら、
単なる一人二重唱なので、せめて演奏は、本物に近づくようにと、
細かい音も意識して、「内気なジュリエット」を何とか歌いました。












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