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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
疲弊するサラリーマンへの応援歌のような浜田省吾「J.Boy」
84年、親戚の娘から、高校で浜田省吾が流行っていて、
LPは持っていないかと尋ねられ、聴いたことがないので、
最新アルバムの「ダウン・バイ・ザ・メイン・ストリート」と、
バラード集「サンド・キャッスル」を買って、テープに録音。

その子は、「サンド・キャッスル」の何曲かを知っていたが、
新譜の方は、「何だか、大人の世界って感じね。」と言い、
自分もフォーク歌手だと思っていた浜田が、ロック調だし、
歌詞も挫折や怒りのようなものが多くて、意外に感じた。

数年後、職場の女の子たちが、浜田省吾のライブへ行き、
「格好良かった、すごく格好良かった。」と話題にしていて、
佐野元春マニアの友人は、浜田省吾もファンだったなと、
その話をすると、一緒に行こうと、チケットを取ってくれた。

先の2枚だけでは、ライブは知らない曲だらけになるので、
2枚組の「J.BOY」を買うと、やはりロック調の曲が多く、
会場は最初から総立ちで、ロックコンサートさながらだし、
後半のタイトル曲では、観客全員が拳を振り上げて歌う。

興奮覚めやらない友人と居酒屋へ寄ると、「J.BOYは、
俺たちサラリーマンの気持ちを代弁してくれているんだ、
年に一度は浜省のライブに行き、この曲で一緒に叫び、
日頃のストレスを解消しているんだ。」と熱く語っていた。

自分は、都会で倒れそうになりながらも、故郷の母親へ、
「元気です」と手紙を書く「路地裏の少年」、大学で挫折し、
「違う 違う こんな風に僕は 打ちのめされるために
生きてきた訳じゃない」と呟く「遠くへ」の方に惹かれた。

おそらく学生気分の抜けないままで、就職はしたものの、
まだ、プロギタリストになれないかと、夢見ていた自分と、
若くして家庭を持ち、マンションも購入、仕事に身を入れ、
毎日を送っている友人とは考え方が違っていたのだろう。

今では、この曲の歌詞は自分のことのように身にしみて、
「仕事終わりのベルに とらわれの心と体 取り返す
夕暮れ時」や、「家路たどる人波 俺はネクタイほどき
時に理由もなく叫びたくなる 怒りに」は、日常茶飯事に。

そして、「J.BOY 掲げてた理想も今は遠く J.BOY
守るべき誇りも見失い」というサビは、個人のことでなく、
世の中全体の閉塞感を歌っていて、34年近くも過ぎた、
今でも当てはまるどころか、もっとひどくなっている様相。

Amazonで、たまたま浜田省吾のバンドスコアを見つけ、
シンコー版は絶版だが、KMP版は新品が売れ残っていて、
自分が知らない、この十数年の曲もかなり入っているが、
1曲目が「J.BOY」なので、売り切れる前にと購入した。

この曲は、全体に売れ線ロックの曲調で、ギターも目立ち、
それでいて、Aメロは、シンセがテクノ風なバッキングをし、
ベースもアクセントをずらすようなスライドしたチョッパーで、
途中では、ジャコ・パストリアスのようなベースソロも披露。

間奏とエンディングで延々とギターソロが続くので、これは、
高校時代からのバンド仲間で、愛奴でのデビューも一緒の、
町支に花を持たせたと思ったら、かつてのツアーメンバー、
法田が弾いていて、ギターインスト曲の「滑走路」でも法田。

実力の差で、旧友の町支よりも法田に弾かせたのだろうか、
実際、法田のギターは見事で、売れ始めた頃の徳永英明の、
渋谷公会堂ライブで、ニューミュージックなのにギタリストが、
和田アキラみたいに弾きまくり、誰だろうと思うと法田だった。

トレモロアームまで使って、アラン・ホールズワースのように、
ウネウネフレーズを弾いていて、「滑走路」でも、それらしい、
ギターソロを披露するが、こんなもんじゃなく、すごかったし、
できれば、フュージョンアルバムでも出して欲しいギタリスト。

「J.BOY」のアドリブは、流れるようなレガートフレーズが、
その片鱗を窺わせるが、アームは使わないので、自分は、
ストラトではなく、レスポールにして、フェイドアウトを伸ばし、
ゲイリー・ムーアを意識して、ひたすら早弾きで好き勝手に。

YouTubeには、バンドでカバーしている演奏がかなりあり、
バンドスコアはスタジオテイクなのに、みんな耳コピなのか、
ライブアレンジで演奏していて見事なのだが、ライブでは、
エンディングのギターソロがないから、自分はスタジオ版。

ボーカルは、バンドやカラオケ、弾き語りとみんな上手く、
テレビの物真似番組に出ても通用するくらい似ているが、
「物真似かよ」と小ばかにしたようなコメントも見受けられ、
ファンはそれさえ許せないほど、神格化されているのか。

自分の歌が急に上手くなるわけないので、せめてオケは、
きちんと仕上げようと、突き指の人差し指にテーピングし、
何度もチョッパー奏法をやり直したり、ホーンセクションも、
ギターシンセの音を重ねたり、リズムギターも数テイクに。

時代の閉塞感、サラリーマンの悲哀を見事に歌い上げた、
浜田省吾「J.BOY」の、「頼りなく豊かなこの国」は、今や、
豊かとさえも言えないのではと、かなり歌詞へ入り込んで、
歌いましたが、歌よりはギターの方を聴いていただければ。




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パソコンが不調になり、何とか起動できている間に状況報告でも
いつも仕事から戻ると、パソコンをつけてメールチェックし、
ブログ仲間のところを訪問すると、電源はそのままにして、
夕食や風呂、テレビを見る合間に、YouTubeで検索したり、
Amazonなどお気に入りのサイトを、あれこれと見て回る。

そんな風にして、この2月4日(火)も過ごして、夜中過ぎに、
PCをシャットダウンしようとしたら、「更新してシャット~」の
メッセージが出たので選択すると、しばらく「1%」のままで、
気になるから、そばについていたら2時間以上もかかった。

パソコンには詳しくないので、放っておいてスリープになると、
更新が中断しないか気になって、カーソルが出ているときは、
たまにマウスを揺らしていたのだが、再起動の画面になると、
カーソルもないので、いじらずにいたら、これも1時間かかる。

10年ほど前、職場で購入して半年もたたないデスクトップが、
再起動のループを繰り返して、セーフモードでも起動できず、
修理に出すと、無償交換してくれたが、更新作業中に電源が、
切れるかして、中途半端になったのが原因だろうと言われた。

そのトラウマで、職場でも、更新が始まると画面に釘付けで、
帰り際に更新になると、残業にならないが残って付き添うし、
定時に帰りたいときは、2時間前にいったんシャットダウンし、
更新処理がないのを確認すると、また起動して仕事を再開。

そんなわけで、火曜の深夜はスマホ片手にうとうとしながら、
午前4時までパソコンの前にいたわけで、さすがに我ながら、
気にしすぎかと思ったが、それだけ長時間の更新のせいか、
いくつかのソフトは初期状態に戻ったかのような画面表示。

アカウントにしても、家族それぞれはパスワードなしにして、
管理者のアカウントを別に作って、パスワードありなのだが、
アカウントの設定を変更するようにメッセージが出てきたり、
「ようこそ」や使用許諾の画面が出てきたり、ちょっと戸惑う。

iTunesも、「ようこそ」になってあせるが、取り込んでるCDは、
きちんと表示されているし、もともと持っているCDが大半で、
スマホに取り込むために使用していて、スマホ本体の方は、
ソニーのエクスペリアだから、iTuneと同期する必要もない。

長い更新だったなあくらいの感覚でいたところ、今朝になり、
出勤前の日課にしているメールチェックと、最新ニュースや、
天気予報、電車情報の確認でもしようかと、PCを起動すると、
画面は真っ黒で、何分待ってもブルーの画面にさえ行かない。

カリカリ音をたてて、ハードディスクのランプは点滅するので、
点滅が少なくなるタイミングで、賭けのように強制終了して、
再度、電源を入れるが、ブラックアウトの状態は変わらずで、
そのままにして、いじらないよう家人に伝えてから出勤する。

夕方に帰宅すると、画面は黒いままだったが、もしかすると、
特にトラブルではなくて、単に起動に時間がかかっただけで、
いったん画面が立ち上がって、スリープして今に至ったかと、
マウスやカーソルをいじるが、画面が立上がる気配はない。

強制終了して、念のため、コンセントも抜いて、放電させて、
今度は、F2キーを押しながら起動して、BIOS画面を呼び、
とりあえずExitにしたら、メーカー名のロゴが浮かび上がり、
これは、良い兆候だと待っていると、見慣れた画面へ変遷。

冷や汗もので、メールチェックなどして、明日の朝になると、
またPCがどうなるかわからないから、今のうちにとばかり、
こんな風に、更新作業やらブラックアウトで大変でしたよと、
このブログに愚痴を書き連ねて、現状をお知らせしておく。

ギター演奏の方は、今週末パソコンに問題が起きなくても、
更新できるかは、ちょっと微妙なところだが、ただ、今週も、
スクエアのCDを買って、手持ちの楽譜の原曲を聴いたり、
浜田省吾のライブDVDを買って、モチベーションを高める。

Amazonを見ていると、次から次へと、欲しいCDがあって、
そのうちのいくつかは、手持ちのバンドスコアと連動するし、
さらには、新しい楽譜を見つけて、CDも一緒に買おうかと、
ギター演奏への意欲はやむことなく、ますます気合も入る。

ついつい、ドラム入力が面倒で先延ばしにしたり、演奏も、
なかなか初見が厳しく、練習しないと様にならい曲だらけ、
多少時間をかけても、一定のレベルでないと公開は無理、
あせらずに、今年もゆっくりとやっていこうと決意表明です。


売れ線プログレのようでギターも派手なスクエア「バーバリアン」
自分にとって日本の三大フュージョンバンドが、プリズム、
カシオペア、スクエアと、いつも書いていて、レコードでの、
デビューは、プリズム、スクエア、カシオペアという順だが、
実際の演奏を聴いたのは、カシオペアがまず最初だった。

ヤマハ主催のアマチュアコンテストのイーストウエストを、
見に行ったら、カシオペアが出ていて、クロスオーバーが、
ちょうど流行して、リー・リトナーなど聴き出した頃なので、
同じような音楽だと、すごく気に入ったので、記憶に残る。

やがて、プリズムがレコードデビューして、パルコ劇場で、
渡辺香津美、スペースサーカスと共演したのを見に行き、
カシオペアは、渋谷道玄坂のヤマハの1階のステージで、
演奏するのを何度か見たりするうち、スクエアもデビュー。

スクエアは、レコードやライブをエアチェックしたが、どうも、
サックスの方がメインのバンドに思えて、好きになれずに、
レコードを買うどころか、レンタルもしないままで、数年後、
メンバーチェンジにより、ロック色が強まってから聴き出す。

スクエアの黄金期と呼んでも良いメンバー、ギターの安藤、
サックスの伊東に加え、キーボードの和泉、ベースの田中、
ドラムの長谷部が揃った布陣で、「脚線美の誘惑」を出し、
さらに、ユーミンとのコラボで「うち水にレインボー」を録音。

コンセプトアルバムと呼ぶには大袈裟だが、ユーミンから、
楽曲の提供を受けるだけでなく、各曲のタイトルを依頼し、
トータルコーディネーターとして、全体に統一感を与えて、
最初と最後に、ビートルズのカバーを配する工夫もした。

スクエアとしては、たぶん唯一のビートルズカバーである、
「ハロー・グッドバイ」に始まるアルバムは、全部の曲が、
キャッチーなメロディと見事なアレンジで、捨て曲はないし、
実質最後の曲となる「バーバリアン」は、一番ロック寄り。

ドラムは力強く8ビートを刻み、ベースもルート音の連続、
ギターはかなり歪ませて、ロックの典型的はリフを弾くし、
キーボードはリズムを刻むピアノにストリングスがかぶり、
メロディはサックスでなく、リリコンをシンセブラスの音色。

まるで、エイジアや「ロンリー・ハート」時のイエスのようで、
産業ロックとまではいかないが、売れ線ハードプログレで、
安藤のギターソロは、前半はスティーブ・ルカサーっぽく、
後半は、ヴァン・ヘイレンのようで、まんまロックギタリスト。

今では、超絶ハイテクギタリストらが、複雑なタッピングを、
こなしているが、78年にデビューしたヴァン・ヘイレンの、
「暗闇の爆撃」でエディが披露した3連トリルのフレーズが、
ライトハンド奏法と呼ばれ、ギターキッズはこぞってコピー。

ただ、アドリブで使うと、まんまヴァン・ヘイレンになるので、
自分はコピーとして弾いても、アドリブではやらなかったが、
なぜか、フュージョンのギタリスト、和田アキラ、野呂一生、
安藤まさひろと、何かとライトハンド奏法でアドリブをする。

弦の移動が入り組んだり、両手を使う複雑なタッピングは、
さすがに難しすぎるのか、ほとんどやっていなくて、単純な、
1本の弦での3連トリルが大半だが、ちょっと変化をつけて、
この曲では、安藤は開放弦を加えて4連トリルにしていた。

自分は、3連トリルでさえ何とか弾けるというレベルなので、
ちょっと変化球にされるとお手上げだし、16分音符でなく、
32分音符で弾いているので、テンポにはついていけずに、
何度もやり直したうえ、いったん録音をやめて、しばし練習。

安藤の使用ギターは、ハムバッキング・マイクを搭載した、
ストラトなのだが、自分のストラトはシングルコイルなので、
かなり音がか細くなり、リズムと前半のソロはレスポール、
トレモロアームを使う後半のソロだけは、ストラトにした。

やはり、その音色の差は歴然として、もちろんストラトには、
ストラトの良さがあるのだが、ハンバッキングでアーム付き、
フレットも22フレットあるタイプは、1本くらいある方が良く、
以前甥っ子にあげたのを後悔しつつも、新規購入は無理。

実はベースにしても、普通のプレジションはあげてしまい、
フレットレスのジャズベースしかなく、これもフレット付きを、
1本欲しいが、何せ、アコギも含めると、14本はあるので、
置き場所も含めて、今の段階でも家族からは肩身が狭い。

風邪気味で声が枯れて、歌ものができなくなってしまって、
8ビートでドラム入力が楽そうな曲を探して、スクエアの、
「バーバリアン」を選んだが、シンセパートには手こずって、
ギターソロも難しく、何とか形にできて、久々の更新です。





また声が出なくなって、さらにスランプで更新が途絶えてます
年末は、更新がかなり滞ってしまい、今年はどうか、
無理する必要はないが、正月の挨拶を元日にして、
たて続けのように、次の曲もアップできたし、さらに、
正月休みで、数曲のオケのドラム入力もすませる。

これは、毎週でも更新できてしまうなあ、そうなると、
レパートリーが尽きたり、息切れしてしまいそうだと、
いらぬ心配をしつつ、1月12日にもアップできると、
杉真理の曲のオケを完成させて、あとは歌の録音。

ところが、キーが高いのと、また声が枯れてきての、
ダブルで、歌入れができず、まあ、ここはあせらず、
来週までには声も回復するだろう、その間を使って、
次の曲のオケも少しずつ仕上げれば良いと皮算用。

Amazonで「あとで買う」にした浜田省吾の楽譜が、
残り1点になったので、クリックして、それが届いて、
杉真理よりもキーが低いので、これなら歌えるぞと、
早速オケに取り組んだが、かなり演奏が難しかった。

さすがに1週間で仕上げられず、せめて歌だけでも、
入れておこうかと思ったら、ハモリが高すぎてダメで、
結局、声が出ないまま、保留になってしまうばかりで、
どうせ歌は下手だから、インストの方に取り組もうか。

それで、スクエアとか松岡直也、カシオペアあたりは、
ピアノが難しかったり、シンセの音色がうまくいかず、
やりかけの曲がいくつもあるので、それらをじっくりと、
仕上げようかと思うが、モチベーションが上がらない。

ああ、ギターシンセは雑音が多くて、面倒くさいなあ、
音色を見つけるのも大変だし、そもそも音が良くない、
ドラム入力は細かすぎるし、これもすぐにエラーする、
など、取り掛かろうとすると、ネガティブな発想になる。

だんだん物忘れが激しく、年寄りのボケが始まったし、
腰痛に冷え性、不眠症と、寄る年波には勝てないが、
さらに、老人性うつ病にでもなったかと、このところの、
やる気のなさを嘆きつつ、おそらく、単なるサボり癖。

ギターを弾くことは夢中になって、スケール練習など、
早弾きのテクニックを維持することは気合が入ったり、
何より、今でも新しい楽譜やCDをあれこれ探しては、
今度は何を演奏しようかと、ブログ更新の意欲もある。

今のところ、インフルエンザにもかからず、今話題の、
新型肺炎コロナウィルスには、注意喚起が必要だが、
整体と歯医者に通っているものの、大病もしてないし、
声枯れさえ治れば、たて続けに曲を更新できるはず。

声の回復を待つ間に、ギターの基礎練習は続けるし、
鍵盤の面倒でないインスト曲のオケを作っても良いと、
こうして文章に綴ることで、自分は大丈夫なんだよと、
自分に言い聞かせ、スランプから脱却を目指します。



疾走するサウンドで颯爽とデビューした佐野元春「アンジェリーナ」
デビュー前の佐野元春は、高校の仲間とバンドを組み、
杉真理も参加していたコンテストに出たり、ピアノ演奏、
楽曲提供で、ソロ歌手の佐藤奈々子と関わっていたが、
そのままプロにはならずに、広告会社に就職してしまう。

友人の誕生祝に、スタジオを借り自作曲を録音すると、
そのスタジオ関係者が、テープをレコード会社へ送って、
プロデビューのオファーが殺到したらしいが、これって、
親戚が応募するジャニーズのパターンみたいに思える。

どんな曲を送ったのか、アマ時代から街を歌っていたと、
佐野は語っているが、デビューアルバムに収録したうち、
昔の曲は、「情けない週末」、「Do What You Like」の、
2曲だけで、あとは、アルバム用に書き下ろしたそうだ。

佐野がデビューした際には、疾走するサウンドにのせて、
街・ストリートの情景を歌っていると、レビューに書かれ、
和製ブルース・スプリングスティーンとまで言われたが、
昔の曲とされる2曲だけを聴くと、そのイメージではない。

デビューシングル「アンジェリーナ」が比較されてしまう、
スプリングスティーンの「明日なき暴走」は75年の曲で、
自分が知るようになる「ボーン・イン・ザ・U.S.A」よりも、
ずっと古い曲だが、その頃から佐野は知っていたのか。

同様に「サムデイ」と比較される「ハングリー・ハート」は、
収録アルバムもシングルも、佐野のデビュー後だから、
デビューの段階で、どの程度、スプリングスティーンが、
一般的に知られていたのかまでは、自分はわからない。

佐野が大ファンだったという話は、あまり出ていないから、
プロデューサーやアレンジャーの意向が大きく反映して、
スプリングスティーンを思わせるサウンドへとなったのか、
このあたりは、古いデモテープなどあったら、興味深いが。

佐野は、初期の1・2枚目は、自分でプロデュースできず、
アレンジにも不満があって、ライブで変更することも多くて、
自分が見に行った渋谷公会堂では、「アンジェリーナ」は、
バラード風のスローテンポで、そのあまりの変化に驚いた。

リズム隊はなしで、シンセがコードを伸ばすだけの伴奏で、
てっきり、途中からドラムが入りアップテンポになると思い、
ずいぶん凝ったアレンジだ、なかなかやるなあと思ったら、
最後までスローのまま曲が終わり、拍子抜けしてしまった。

ファンにとって、こうしたスローバージョンは当たり前らしく、
拍手喝采だったし、「ガラスのジェネレーション」までもが、
スローで演奏した時があったし、そうなると、佐野にとって、
スプリングスティーンのような編曲は、不本意だったのか。

「アンジェリーナ」は、イントロのギターリフをまったく変えて、
演奏するのも、すでに早い頃から定番だったし、ベスト盤に、
スローバージョンとして収録されているのは、打ち込み風の、
サウンドにのせ、2小節ごとに歌を休んで伴奏だけになる。

佐野が、スプリングスティーンの模倣とされることを嫌がり、
執拗にアレンジを変えたのかは、不明だが、それだったら、
「オー、アンジェリーナ、君はバレリーナ」といった歌詞の、
親父ギャグのような駄洒落は、特に気にしてはいないのか。

さらには、「車が来るまで、闇にくるまって~」の部分など、
「布団がふっとんだ」的な言い回しで、笑えてしまうのだが、
マニアックな友人によれば、これは韻を踏んでいるそうで、
駄洒落のわけがないと、こっちが非難されてしまうことに。

この曲の演奏は、例によって、レコードに近づけたいので、
イントロのフランジャーをかけたギター、70年代の頃には、
ジェット・サウンドなんて言われていた音色を再現できれば、
あとは、バンドスコアどおり、サックス、ピアノを重ねるだけ。

もちろん、自分の場合、サックスもピアノもギターシンセで、
生ピアノはリアルな音色が出るが、サックスはシンセっぽく、
ちょっと気に入らないが、現物を吹けるわけもなく妥協して、
ギターは、リズムもリードも2本ずつ重ねて、音を厚くした。

80年3月の佐野のデビューシングル「アンジェリーナ」は、
本人が意図したか不明だが、スプリングスティーンばりの、
疾走するサウンドで、呟きつつも、サビでシャウトするのは、
けっこう難しくて、オケに比べて歌のクオリティが低いです。













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