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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
あの雨の日、傘の中で~と小田が歌うオフコース「ワインの匂い」
5月だというのに、日中の気温が30度を超える日が続いて、
これは、梅雨を通り越して、一気に夏がやってきたかのよう、
そうなると、夏だ、山下達郎だ、高中正義だ、と単純に連想、
それらしい曲を演奏しようと、楽譜を探して、ドラムから入力。

ところが、6月になると、急に寒くなるわ、梅雨入りだとなり、
気持ちがブルーに、そのうえ、ドラム入力した高中の曲に、
ベースを重ねると、イントロ後のドラムが1小節早く始まり、
どうやら小節を数え間違えたようで、パーカッションもずれる。

後にずれているなら、全部の演奏を遅れて始めれば良いが、
手前に1小節分空ける必要があるので、自分のMTRは無理、
DTMなら挿入するだけですむのにと、手持ち機材が恨めしく、
ドラムの全パートを消して、一からやり直す気力がわかない。

どうせドラムからやり直すなら、気分転換で、別の曲にしよう、
梅雨入りしたことだし、雨の曲でもやろうか、高中に雨の曲は、
あったか記憶になく、あっても、どのみち楽譜は持っていない、
山下達郎は、タイトルに雨の曲はあるが、やはり楽譜がない。

有名どころの曲にしても、ユーミンやハイファイの「冷たい雨」、
大瀧詠一「雨のウェンズデイ」、飛鳥「はじまりはいつも雨」と、
親しんだニューミュージックに多くて、コンピ盤まで出ているが、
これまた楽譜がなく、積み上げた楽譜の目次をあれこれ見る。

オフコースも、そのものずばり、「雨に降る日に」があるのだが、
手持ちはギター弾き語り楽譜なので、バンドスコアから探すと、
「水曜日の午後」と「ワインの匂い」には、歌詞に雨が出てきて、
「ワインの匂い」なんかは、昔からすごく好きな曲なので決定。

オフコースは、大学の友人がファンだったり、親戚の女の子が、
ピアノで弾いてくれたりして、ちょうど「さよなら」がヒットしたので、
当時の最新作「スリー・アンド・トゥー」からリアルタイムで買うが、
旧作は、ベスト「セレクション1973-78」の1枚ですませてしまう。

運良く、ビートルズやS&Gの全作品をかけたFM深夜番組で、
オフコースも放送されることになり、何週かに渡りエアチェック、
いくつか、気に入った曲もあって、全曲弾き語り楽譜も買ったが、
小田・鈴木の2人の頃は、ベスト盤があれば十分かなと思った。

当時は、バックバンドだった3人、清水、松尾、大間が加入して、
バンドの形となるや、ボストンやTOTOのサウンドを取り入れて、
次第にロック色が強まっていくのが、リードギターも格好良くて、
気に入ったが、解散後は、2人のデュオ主体が良かった気にも。

YouTubeには、昔のライブやラジオ演奏の音源がかなりあって、
バンドメンバーが固まっていく頃の演奏は、やはり素晴らしくて、
バックバンドを固定したまま、正式メンバーにせず、サウンドも、
あまりロック色は出さず、鈴木がずっといてくれれば良かった。

「ワインの匂い」は、歌詞に、「あの雨の日、傘の中で~」とあり、
ゆったりとしたイントロや、歌に絡んでくるガットギターの響きが、
すごく雨を連想させるサウンドで、自分の中で雨の歌に分類され、
雨の中、通勤で駅へと向かう時なんか、よく口ずさんでしまう曲。

歌詞は、失恋して悲しむ女性に、ほのかな思いを寄せているが、
それを口に出すこともできず、「もっと早く会えたら」と言われたり、
旅に出ると言う彼女に、ため息をつくことでしか自分を表せない、
オフコース、それも小田作品に特有のナイーブな少年が主人公。

特に最後の部分で、「あの雨の日、傘の中で、大きく僕がついた、
ため息はあの人に、聴こえたかしら。」は、もどかしさもマックス、
お前は、それでも男か、と突っ込みつつも、若かりし頃の自分は、
こうした主人公と、もてない自分を重ねて、浸っていたのも事実。

バンドスコアは、昔のせいもあり、2番・3番はリピート記号にして、
繰り返しの同じ伴奏になっているが、実際のレコードでの演奏は、
バッキングのガットギターもベースも、フレーズを変えているので、
レコードに近くなるように、聴き取れる範囲で、それっぽく弾いた。

エレピのパートは、左手が省略されていて、右手の和音にしても、
コードとしては合っているが、ところどころ、響きが違っていたり、
繰り返しの際には、ポジションやリズムの取り方が変化していて、
かなりこっているのだが、ギターシンセで楽譜のままお茶を濁す。

ドラムは初期16ビートパターンの特徴で、やたらとハイハットが、
せわしく16分音符を叩き続けて、そのうえ、かなり目立つように、
ミキシングされているが、自分のドラムマシンで、それをやったら、
あまりに機械的に響くので、スネアの音量よりも小さくしておいた。

ボーカルは、いつものことながら、多少、時間をかけたところで、
急にうまくなるわけもなく、逆に何度も歌うと、声がかすれるので、
通しで3回だけ歌い、一番ましなのをセンターにして、あとのを、
左右に振って、ダブルトラックならぬ、トリプルトラックでごまかす。

5月の真夏日が嘘のように、梅雨入りすると雨の寒い日が続き、
そんな気分にぴったりかと、自分にとっての雨の曲の中の一つ、
オフコース「ワインの匂い」は、初期オフコースを代表する曲で、
小田が囁くように歌っている時期なので、かなり無理やりでした。




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更新に困った時のデパペペからロックっぽいリフの「サバンバ」
毎週の更新をやめて久しいが、新元号の令和になってからは、
さらにブログが放置状態となってしまい、このまま6月になると、
いよいよもって、ブログのトップにスポンサーサイトが出る事態、
いくら何でも、それだけは避けようと、無理やり更新することに。

この1か月の間、ギターそのものは、毎日何かしら練習したり、
演奏したい曲を聴き込んだり、めぼしい楽譜やCDはないかと、
Amazonを検索したりと、ブログ更新の準備は怠りないものの、
いざ録音しようとすると、何だか、モチベーションが上がらない。

ギターは何本かをケースに入れずに、枕元に置いてあるので、
すぐに手に取って、きちんとした練習とまではいかないにしても、
何かしらをパラパラと弾くのだが、いざ録音しようと思った途端、
MTRを箱から出し、コンセントにつなぐのが、面倒くさく感じる。

それに加え、いずれ詳しく愚痴を含めた記事を書くつもりだが、
MTRの電源コードが断線して、録音中にデータが消えてしまい、
やる気がかなり失せたり、右手人差し指の突き指が癖になって、
ピックを持つのも辛い状態だったりと、負のバイアスがかかる。

それでも、デパパぺとかの、アコギ二重奏なら、すぐ完成だと、
先週くらいから、どの曲が良いか、少しずつ練習をしていくが、
どうしても弾けない部分があったり、急に気温が上がってきて、
もっと夏らしい曲が良いのではと、あれこれと目移りしたりする。

インディーズ時代のセカンド、「スカイ!スカイ!スカイ!」の、
「サバンバ」は、ロス・ロボスのヒット曲「ラバンバ」とサンバを、
かけ合わせたようなタイトルで、ラテン系=夏をイメージできて、
実際の曲のリズムはサンバと違う気もするが、この曲に決定。

実は、今回、YouTubeで「ラバンバ」を聴こうと、検索するまで、
この曲は、ジプシー・キングスのヒット曲だとばかり思っていて、
そういえばロス・ロボスっていたよなあと、今さらながら気づき、
自分の得意ジャンルでないと、いかにいい加減だったか実感。

デパペペは、メジャーレーベルからのデビューアルバムにも、
「ラタンタ」という曲があって、これは、「ラバンバ」とラテンとを、
かけたタイトルなのか、さらに「ランバダ」あたりもかかるのか、
インスト曲は、どうやってタイトルをつけるのか、本当不思議。

デパペペに限らず、同じアコギデュオのゴンチチにしても同様、
フュージョンのプリズム、カシオペア、スクエアの曲名もそうだし、
さらには、クラシック音楽の大半も歌詞がない楽器演奏だから、
作曲者のイマジネーションとしか、言いようがない部分が大半。

この「サバンバ」も、サンバより、エイトビートのロックギターの、
定番のようなリフから始まり、それもハードロックで多用される、
低音の5・6弦で5度の和音を弾く、パワーコードになっていて、
続く単音のフレーズも、ロックやブルースのベースラインに近い。

さらには、いつものように、メロディと伴奏を交互にとりながら、
オクターブ奏法のサビをはさんで、お互いにアドリブを弾くが、
これも、ブルースのフレーズが飛び出して、ラテン系というより、
ロック系フュージョンで、音楽の好みが、自分に近い気がする。

演奏もブログの文章も、やっつけ仕事で、お恥ずかしいのだが、
あまりにサボるのも、ますます、怠け癖が悪化する一方なので、
困った時のデパパぺという、自分の更新手段の王道を使って、
アコギ二重奏でロックっぽい「サバンバ」を無理やりアップです。






ビートルズのカバーでベックが縦横無尽に弾きまくる「シーズ・ア・ウーマン」
改元をはさんでの10連休は、結局、どこへも出かけずに、
ただ自宅でゴロゴロしていて、時間はいくらでもあるのに、
ブログ用音源の作り置きをすることもなく、ほんの少しは、
いつもよりギターの練習をしたくらいで、最終日を迎える。

平成に別れを告げて、新しい元号、令和を迎えるといった、
各テレビ局の特番を見て、この30年を思ったりはしたが、
それで、何かをこのブログでやろうとか、特に思いつかず、
令和最初となる記事も、粛々と、いつものように曲を演奏。

しいて、こじつけるとしたなら、平成の最後に買った楽譜が、
ジェフ・ベックのバンドスコア「ブロウ・バイ・ブロウ」なので、
平成最後の楽譜を、令和最初の演奏にという、元号越しの、
記念すべき演奏と言えるが、特段、意味のある曲でもない。

昨年の9月、「ワイヤード」のバンドスコアが復刻したので、
「ブロウ・バイ・ブロウ」も出してくれないか、期待していたら、
2月発売予定とわかり、Amazonでクリックしようとしたときに、
アルバム全曲の楽譜ではなく、2曲カットされていると気づく。

全9曲から、「シーズ・ア・ウーマン」と「エアー・ブロワー」が、
カットとなるが、残りの7曲のうち6曲は手持ちの楽譜があり、
全曲版が欲しかったのは、このカットされた2曲だったのにと、
がっかりしつつ、現物が届く前に気づいてよかったと冷や汗。

そうなると、カットされた2曲をどうしても手に入れたくなるし、
それを演奏したくなるのが、ないものねだりの自分の悪い癖、
新品の定価に比べて、割高になるのは納得できないのだが、
19年前に出た全曲版の古本を、Amazonの出品で購入した。

待望の2曲から、「シーズ・ア・ウーマン」を、まずは取り組み、
ドラムから入力、この曲はレゲエのリズムのせいもあるのか、
パーカッションも入っていて、かなり、この入力に手がかかり、
MTR内蔵ドラムマシンにないティンバレスは、別録音にした。

ベックのギターは、YouTubeで見れるテレビ出演の映像では、
アルバムジャケットにもあるレスポールで、この曲を弾いたが、
レコードの音は、どう聴いてもストラトで、ジャケットとは違って、
レスポールを弾いていない曲が、わりと多かったと今頃知る。

テレビ演奏は、当時無名で、翌年ベックがデビュー作を手伝う、
アップというキーボードトリオがバックを務めたが、放送時期は、
74年9月で、「ギター殺人者の凱旋」のレコーディング開始は、
12月だから、アルバムより前に、この曲を演奏したことになる。

アルバムプロデューサーが、ビートルズを育てたと言って良い、
ジョージ・マーティンだから、そのマーティンがアドバイスしたか、
ベックが敬意を表して、ビートルズの曲をカバーしたとばかり、
ずっと思っていたので、もともとのレパートリーと知って驚いた。

映像では、レコードのレゲエ調よりは16ビートに近いリズムで、
最初はトーキングモジュレーター主体で、後半はピックではなく、
指弾きにしていて、今のベックのピックなしの指弾きスタイルは、
この頃から得意としていたのがわかり、その点でも貴重な映像。

トーキングモジュレーターは、BBAライブでも、効果的に使われ、
一時期のベックのお気に入りアイテムだが、今回の録音に際し、
じょうごとホースで自作しようかと思いつつ、MTRのエフェクトに、
トーキングボックスがあり、オートワウに近い音色だが妥協する。

この曲のベックのアドリブは、フレーズの宝庫と呼べるくらいに、
次から次へと流れるように、様々なフレーズが繰り出されるうえ、
音色も生音から歪ませた音、甘い音からエッジのきいた音へと、
ボリューム、トーンコントロール、ピックアップの切り替えが見事。

高1の頃は、ギターを歪ませずに生音にして、スケールっぽい、
フレーズを弾くだけで、これはジャズだと大騒ぎしていたから、
ベックが、曲の途中で、ものすごい速さで弾くジャズフレーズは、
感動しまくって、必死になり、ベックのフレーズを練習していた。

小林克己「ロックギター教室・中級編」に、完コピギター譜が、
練習教材として載り、カラオケテープも付いていて練習したが、
今回買ったバンドスコアと微妙に違うし、一部のフレーズだけ、
土屋昌巳が解説した、ソニー出版「エレキギター」とも異なる。

ベックのジャズ風フレーズは、純粋なジャズギターというよりも、
ギブソンのギター開発に携わり、そのモデル名にもなっている、
レス・ポールのトリッキーなフレーズが元になっているだろうし、
ヤードバーズでの名演「ジェフズ・ブギー」の3連リックも同様。

テンポがゆっくりとはいえ、32分音符で流麗に弾ききるのは、
けっこう難しくて、ここで録音を中断して、2日ほど練習するが、
このフレーズも、楽譜が三者三様のうえ、自分で聴いた感じと、
どれも違っていて、それぞれを参考にして、それっぽく弾いた。

ジェフ・ベックがビートルズの曲を、「ギター殺人者の凱旋」や、
テレビ出演に、ヤン・ハマーとのライブアルバムでも演奏した、
お気に入りと言える「シーズ・ア・ウーマン」を、スタジオ録音に、
できるだけ近づこうと、改元をはさんで気合を入れ弾きました。









時代を超えた泣きのギターの最高峰のジェフ・ベック「哀しみの恋人達」
このブログには、何度も書いていることだが、中学時代、
ビートルズばかり聴いていた自分が、高校に入学すると、
パープルやツェッペリンのギターを弾く同級生に刺激され、
買ったLPが、全曲インストのジェフ・ベックのアルバム。

その「ギター殺人者の凱旋」は、その後の自分の嗜好性、
ロック系フュージョンのギターが好みというのを決定づけ、
リトナー、カールトンのクロスオーバーギターのブームや、
プリズム、カシオペアの登場でも、すんなりと受け止めた。

ベックが泣きのギターを聴かせる「哀しみの恋人達」は、
もう40年以上前という演奏なのに、今でも自分にとって、
最高峰の一つであり、いくら完コピしようと弾き続けても、
独特のニュアンスが出せずに、果たせないままでいる。

平成の終わりにあたり、何か演奏しようと思ったものの、
手持ちの楽譜、バンドスコアの大半は、昭和時代の曲、
それならば、一度このブログで演奏したが、悔いが残り、
リベンジしたかったこの曲を、時代が変わる前に再挑戦。

ブログを始めて、すぐくらいの時に、演奏したせいもあり、
まだ、ギターがきちんと弾けていないし、何よりもオケが、
ブラシの音は、あまりに金属音だったり、ミキシングの際、
エフェクトをかけるのを手抜きしたり、全体に貧弱だった。

今回にしても、ドラムは、MTRの内蔵ドラムマシンだから、
そうそう飛躍的に良くはならないが、ブラシとスティックで、
トラックを分けて、ドラムキットの音色を切り替えて録音し、
バスドラ、スネア、タム、ハイハット、シンバルも別トラック。

ただ、別々に入力したので、スネアだけ2小節分ずれたり、
いつものドラムマシンのバグ、入力していない楽器が鳴り、
その削除ができなくて、トラックごと打ち込みをやり直して、
ドラム入力だけで、1週間以上かかって、めげそうになる。

それでも、この名曲を弾き直したいというモチベーションで、
何とか仕上げて、エレピも、ギターシンセをステレオにして、
原曲のように、音が左右のチャンネルを動き回れないか、
オートパンの機能を見つ出して、多少は、雰囲気が近づく。

イントロはフリーテンポ、ルバートなので、およその位置で、
シンバルを入力しておいたが、全然タイミングが合わなくて、
結局、イントロ用に空けた7小節に収まるよう、先に演奏し、
それに合わせて、電子ドラムのシンバルを叩くという荒業。

ギター演奏は、なるべく完全コピーを目指すため、通勤で、
この曲だけ繰り返し聴いて、細かいニュアンスを覚えたが、
40年も弾いていると、自分の歌いまわし、節回しができて、
それが良ければいいが、変な癖になって、直すのに苦労。

以前、YouTubeには、外人さんがアトリエのような場所で、
文句のつけようがないくらい完コピで、レスポールを弾く、
見事な映像があったが、今回、参考にしようと検索しても、
なかなかヒットしてこないので、うますぎて削除されたか。

当時、コメント欄には、「レコードでは、ジェフの意に反して、
プロデューサーのジョージ・マーティンが編集しているが、
お前は、それをわかったうえで、完コピをしているのか。」と、
非難めいた内容があり、そんな言い方されるのかと驚いた。

難解フレーズで有名な(?)アラン・ホールズワースの場合、
UKのアルバムでは、わかりやすいフレーズに編集したと、
エディ・ジョブソンが裏話をしていたが、ジェフ・ベックでさえ、
そんな目にあうのか、元テイクの海賊盤はないのだろうか。

ところが、ウィキペディアには、一発録りで演奏したとあり、
YouTubeの事情通らしき人の勘違いなのか、不思議だが、
どちらにしても、自分の目標は完コピで、非難コメントやら、
当局の削除要請が来るくらいに、上手くなりたいものだと。

ギターは黒のギブソンレスポールを使ったが、当然ながら、
アルバムのジャケットで、レスポールを弾くベックに憧れて、
このギターを買ったわけで、実際にベックが使用したのは、
改造したテレキャスターと知った時、すごいショックだった。

BBAのライブと「ギター殺人者~」は、レスポールを弾き、
「ワイヤード」から、これまたアルバムジャケットのとおりに、
ストラトへ持ち替えたと思っていたが、「ギター殺人者~」も、
「フリーウェイ・ジャム」など、ストラトを使った曲はあった。

ビートルズの前期はリッケンバッカー、後期はエピフォンと、
ギターを変えても、その時期は同じギターを使い続けると、
勝手に思い込んでいて、パープルのリッチーはストラトで、
ツェッペリンのジミー・ペイジはレスポールと決めてかかる。

後になって、ビートルズもレコードではストラトを使ったり、
リッチーは335、ペイジはテレキャスと、他のモデルでも、
録音やライブをやっていたのを知るが、トレードマークの、
愛用ギターはあるわけで、黒のレスポールに後悔はない。

ただ、これにしても、ベックが弾いていたのは黒はなくて、
オックスブラッドと呼ばれる特殊な色、さらに、70年代は、
黒ではなく深緑のようだと、写真の色合いから想像されて、
グレコのベックモデルは、深緑色で作ったという失敗談も。

改造テレキャスは、ハムパッキングだから、ストラトよりは、
レスポールの方が音が似るので、レスポールで弾いたが、
イントロのボリューム奏法は、レスポールでは厳しいので、
そこは、ストラトで代用して、その部分だけノイズが多めに。

75年に出たジェフ・ベックの名盤「ギター殺人者の凱旋」、
「ブロウ・バイ・ブロウ」から、泣きのギターの名演、最高峰、
「哀しみの恋人達」は、昔の演奏より、ましになりましたが、
ビブラートのかけ具合などの問題点は、残ったままでした。





松木恒秀のオブリガードが絶妙な山下達郎「あまく危険な香り」
先日、いつもコメントをいただくSMOさんのブログの記事で、
ギターマガジン4月号が、シティポップのギター特集と教わり、
いつもリットーのホームページで、目ぼしい楽譜を探した際に、
ギタマガの特集もチェックしていたが、今回は気づかなかった。

発売から2週間を過ぎていたせいか、駅前のツタヤにはなく、
商店街に数件あった本屋さんは、とうに店をたたんでいるし、
頼みのAmazonでも品切れで、定価の倍近い出品があるのみ、
何件か楽器屋を回り、売れ残っていた1冊を何とか手にした。

ギターマガジンが創刊したのは80年で、ラリー・カールトンや、
リー・リトナーといったクロスオーバー・ギタリストが大流行し、
ロック以外のフュージョンやジャズの楽譜も載っていたので、
すごく重宝し、85年くらいまでは、毎号欠かさず買い続けた。

やがて、バンドスコアが載らなくなり、ギター譜だけになるうえ、
フュージョンもブームが過ぎ、ヘビメタ中心ということもないが、
知らないバンドや聴かない曲ばかりなので、買わなくなって、
それは、中学時代から愛読したヤングギターでも同様だった。

雑誌をやめた分、バンドスコアやギタースコアの楽譜を集め、
その後、創刊したアコースティックギターマガジンを買ったり、
クラシックギターの専門誌の現代ギターを年間購読したりと、
エレキギターから離れつつ、ギター関係の本は何かと買った。

ほとんど買わなくなったギターマガジンだったが、この数年は、
興味のある特集記事を見つけては、年に1冊くらいは買うが、
日本のフュージョン特集とかビートルズ特集とか、昔の内容、
結局のところ、70~80年代への郷愁だけで生きている感じ。

今回の特集のシティポップも、「70年代から80年代前半の、
名曲を彩る職人的カッティングを弾き倒す特集」とあるように、
自分が好きだった時代に、主にニューミュージックで活躍した、
スタジオミュージシャン、セッションギタリストについての記事。

松原正樹、松木恒秀、山下達郎、村松邦夫、鈴木茂の5名で、
この選出には、松原との黄金コンビ、今剛が入っていないとか、
村松にスポットを当てすぎとか、歌謡曲のカッティングの名手、
水谷公夫、矢島賢や、松下誠はどうとか、つっこみたいところ。

大瀧詠一、鈴木茂、細野晴臣、松本隆がいたはっぴいえんど、
そこから派生し、ユーミンを支えたキャラメルママ、ティンパン、
山下達郎、村松邦夫、伊藤銀次、大貫妙子のシュガーベイブ、
これらをシティポップの祖とするライター達だから、当然だが。

もちろん、名盤ガイドとして、他のギタリストも紹介されていて、
これだけで、丸々1冊出してほしいくらいだし、リズムではなく、
リードギターに焦点を当てたものや、フュージョンギターなど、
自分が好きな時代の特集本ならば、いくらあっても良いくらい。

きっかけとなったSMOさんのブログに、コメントを書き込むと、
ありがたいお返事、「次回是非達郎ナンバーの音源アップ~」、
「~松木恒秀氏が弾く『あまく危険な香り』のギターについて
触れられていた(おそらく雑誌で初めて)ことも嬉しくて・・・」と。

「あまく危険な香り」は、ラジオで聴いたイントロが気に入り、
当初シングル盤のみ出て、LPには収録されていなかったが、
ベスト盤「グレイテスト・ヒッツ」が出て、そこに入っていたので、
この1曲のためだけに、他のLPと曲がダブるのに買ったほど。

カバー演奏にしても、達郎のバンドスコアを手に入れた時に、
まずはドラム入力だけして、その後やりかけのままになって、
ついつい他の曲を優先していたが、今回の嬉しいリクエスト、
すごくモチベーションが上がり、気合を入れてオケに取り組む。

この曲は珍しくコーラスがないので、トラックは余裕と思ったら、
ホーンセクションは6管で、ストリングスは第1・第2バイオリン、
ビオラ、チェロと楽譜を4段に分けて別のページに掲載という、
オフィシャルスコアならではのすごく詳しい採譜になっている。

せっかくだから、ストリングスは4声を別々のトラックに分けて、
ギターシンセで演奏するが、ビオラは普通のト音記号と違って、
1音ずらして読んで、さらにオクターブ上という、慣れてないと、
やっかいな記譜で、最初気づかず、とんでもない音程が出る。

パーカッションは、1小節目に基本パターンがあるのみだが、
カスタネット、コンガ、クラベス、ウィンドチャイムと載っていて、
これまた、トラック数が必要で、コンガはドラムマシンを使って、
カスタネットもリズムキープなので、マシンのマラカスで代用。

クラベスは、やじろべえの形でカタカタ鳴らす民芸玩具を使い、
ウインドチャイムは、おみやげの風鈴にし、本物のチャイムが、
20~30本の筒があるところ、4本しかないので貧弱になるが、
他に代用できそうなものがないので、雰囲気だけでもと妥協。

ホーンセクション用には、トラックが4つしか残っていないので、
ハモリの上声部2本は、トランペットとサックスの音で単音にし、
中と下の2本ずつは和音にまとめたが、コーラスのある曲だと、
さらにトラック不足で苦労するわけで、36チャンのが欲しくなる。

ベースは達郎バンドを支える伊藤広規だから、スローな曲でも、
指弾きにせず、チョッパーでアクセントをつけると思っていたら、
YouTubeに本人の映像はないが、カバーする人達はこぞって、
指弾きしているから、きっとみんなライブで確認したのでしょう。

達郎の弾く左チャンネルのリズムギターは、16ビートではねて、
バスドラ、ベースと合わせる必要があり、リズム音痴の自分は、
まず、ベース録音で苦労して、そこへさらにギターを重ねるから、
ずれの二乗にならないように、かなり練習して、録音も繰り返す。

達郎の初期の曲、「ペイパー・ドール」のギターのカッティングも、
似た感じだから、「あまく~」のリズムギターの練習に煮詰まると、
気分転換で、「ペイパー~」を練習して、普通の16ビートと違い、
8ビートのシャッフルとも違うノリを身につけるべく、かなり練習。

右チャンの松木が弾く絶品のオブリガード、合いの手フレーズは、
当初は達郎のダビングか、その頃の達郎バンドの椎名和夫だと、
勝手に思い込んでいて、ベスト盤には各曲のクレジットがあって、
それを見れば一目瞭然なのに、けっこう、そういう見逃しも多い。

この松木のフレーズが、「日本のエリック・ゲイル」の面目躍如で、
イントロの単純なフレーズからして、その出音に説得力があるし、
はねる16ビートに合わせたり、つっかかるような3連で弾いたりと、
変幻自在にメロウなオブリガードを繰り出し、その再現は難しい。

これは、理屈ではなく、ジャズやリズム&ブルースで鍛えられた、
松木の体感そのもののフレーズで、譜面に沿って弾いてみても、
なかなか、そのノリは出せなくて、アップピッキングにしてみたり、
弾く弦とポジションを変えてみたり、いろいろ試したが、今一歩。

いつもながら歌の方は何度やり直しても、声がかすれるだけで、
一向に上手くならないが、せめて音程は外さないよう、やり直し、
ライブ盤では、後半サックスがアドリブするので、そこはギターで、
松木がプレイヤーズで弾くような感じにして、ちょっと遊んでみた。

平成最後の日々に向けてのカバー演奏の、ひとまず第一弾で、
82年、昭和の時代に発売の山下達郎の「あまく危険な香り」は、
松木のいぶし銀のようなギターが見事で、その雰囲気だけでも、
出せたらと、先週から何度も録音し直して、やっとこさアップです。









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